Oracle Data Integratorリリース・ノート
12c (12.1.3)
E59422-01(原本部品番号:E51096-02)
2014年11月
このドキュメントではOracle Data Integratorに関する既知の問題とインストール後パッチについて説明します。内容は次のとおりです。
この項の内容は次のとおりです。
Oracle Data Integratorコンソールでページを含むタブを閉じると、このタブの後のすべてのタブで、タスク・フロー(実行されたナビゲーション・アクション)がリセットされます。これらのタブに含まれるページは、最初に開いたオブジェクトにリセットされます。[9486792]
この項には、次の問題に関する情報が含まれます。
パラレル・ステップを多数含むロード計画では、各パラレル・ステップで接続が余計に消費されるため、使用可能なデータベース接続がすべて消費されてしまうことがあります。これは、エージェント構成で「セッションの最大数」を制限することで制御できます。[17321831]
マスターまたは作業リポジトリをインポートするとき、インポート・ダイアログで、リポジトリのエクスポート時に使用されたエクスポート・キーを入力するよう要求されます。間違ったキーを3回入力すると、暗号テキストなしでリポジトリをインポートできることを示すダイアログが表示されます。このオプションを選択して「OK」をクリックすると、次のエラーで失敗します。
ODI-3049:exception while importing master_encr.zip. Failure reason ODI-14146: Incorrect Export Key
[18532487]
この項には、次の問題に関する情報が含まれます。
Oracle WebLogic構成ウィザードでは、データソースのOracle RAC URLはサポートされていません。Oracle Data Integrator Studioを使用して生成されたJava EEエージェント・テンプレートにデータソースが含まれる場合、このテンプレートのデプロイは失敗し、次の例外が発生します。
com.oracle.cie.wizard.WizardController - Uncaught Exception java.lang.NullPointerException atcom.oracle.cie.domain.jdbc.DatasourceXBeanAspectHelper.decomposeURL
回避策として、生成されたテンプレートにこのデータソース定義を含めずに、Oracle Data Integrator Studioからデータソースをデプロイしてください。[9436451, 9457218]
フォルダ内のオブジェクト数が1000を超えると、そのフォルダ内のオブジェクトに追加されたマーカーは表示されません。[10010838, 10060828]
ロード計画内の最新シナリオ参照を選択するためにロード計画をリフレッシュすると、最新シナリオはシナリオ作成タイムスタンプによって決定されます。ただし、ODIエージェントの実行中の最新シナリオの決定では、「シナリオ・バージョン」の文字列値がアルファベットの昇順でソートされ、そのリストの最後のシナリオが選択されます。[11731135]
ロード計画が複数のエージェントにまたがって実行されているときに、クライアント接続が中断された場合、エージェント・ロジックは、データベースによりリリースされるdbms_lockに依存します。ただし、ネットワーク・エラーが原因でクライアント接続が切断され、それによりエージェントがデータベース・ロックのリリースを受信できない場合、ロック取得リクエストで停滞してロード計画を実行できないことがあります。
回避策として、sqlnet.oraファイル内のデータベース・レベル・プロパティsqlnet.expire
を1分(または他の比較的短時間の値)に構成してください。これを設定すると、データベースは、切断の際にdbms_lockが(何時間もかかることなく)数分でリリースされるように、クライアント接続の有効性を定期的にチェックします。dbms_lockをリリースすると、ロード計画はハングすることなく適時に完了または失敗します。[12662135]
構造ペインにマッピングが表示されている状態で「デザイナ・ナビゲータ」ツリーの他の項目をクリックすると、空白の表示になりますが、(これらの項目がロードされていないため)これは正常な動作です。ただし、ツリー内の開いたマッピングを選択しても、構造ペインの表示で開いたマッピングの再描画は行われません。
構造ペインが空白になった後、ペイン内に開いたマッピングを表示するには、開いたマッピングのタブを選択します。[15832607]
ODI Studioからリモート・エージェントで設計時オブジェクトを直接実行するときに、その時点でリモート・エージェントが停止していると、セッションは待機状態になり、物理エージェントは「ローカル(エージェントなし)」として設定されます。リモート・エージェントが実行中になると、セッションは失効したセッションとしてマークされます。
この失効したセッションは削除して、実行中のエージェントを使用して再試行できます。[15941929]
追跡された変数がオペレータ・ナビゲータのセッション・リストの変数ノードに表示されません。ただし、これらの変数は、セッション・ステップ・エディタまたはセッション・タスク・エディタの「変数値と順序値」セクションで確認できます。[16876559]
1つ以上のデータストアを含むモデルにダイアグラムを作成した後、ショートカットを使用してそのモデルを複製すると、新しく複製されたモデルにはそれらのデータストアを持つダイアグラムが含まれます。データストアを選択すると、そのデータストアは複製されたモデルではなく元のモデル内に開かれます。[16903455]
データストアのショートカットをマテアライズした後、このデータストアを使用する開かれた状態のマッピングは保存できず、次のエラーが表示されます。
ODI-26182: オブジェクトは別のユーザーによって変更されたため、保存できません。
回避策として、マッピングを閉じてから再び開き、変更作業をやり直します。[17337669]
ユーザー・クラスパスでJDBCドライバが見つからない場合、外部JDBCドライバに依存するGroovyスクリプトはClassNotFoundException
で失敗することがあります。
回避策として、odi.conf
を編集し、AddJavaLibFile
を使用してJDBCドライバjarを追加します。例: AddJavaLibFile./mysql-connector-java-5.1.26-bin.jar
[17361339]
同じ名前(デフォルト名"New Reusable Mapping"など)を持つ保存していない2つ以上の再使用マッピングがODI Studioで開いている場合、「ファイル」→「閉じる」メニュー項目を使用してそのうちの1つを閉じると、その名前を持つ再使用可能マッピングは、そのうちの1つ以上に保存されていない変更が含まれていても、すべて閉じられます。
エディタのXアイコンを使用して再使用マッピングを閉じた場合、この問題は発生しません。[18047491]
エンタープライズ・スケジューラの「テスト接続」ボタンを使用すると、「テスト接続」ダイアログが開き、接続テストを実行するエージェントを選択するためのドロップダウン・リストが表示されます。ESS-ODI非同期起動通信チャネルにはローカル・エージェントを使用できませんが、ドロップダウン・リストにはローカル・エージェントが間違って含まれています。[18515215]
この項には、次の問題に関する情報が含まれます。
4.2項「IKM SQL Incremental Update (Row by Row)では日本語の表をターゲットにできない」
4.4項「ファイル・パスに単一バックスラッシュが含まれているとIKM SQL Incremental Update (Row by Row)が失敗する」
4.7項「ODI 12.1.3以上へのアップグレード時にIKM Oracle Control Appendを置換する必要がある」
デフォルトでは、リポジトリにロードされたすべてのKMは、変更されているかどうかにかかわらず、リポジトリ・アップグレード中に置換されます。リポジトリ・アップグレード中にKMをアップグレードしないでください。
KMのアップグレードを回避する方法は次のとおりです。
SAP KMがある場合は、リポジトリ・アップグレード中にKMをアップグレードしないでください。新しいSAP KMには、新しいODI SAPコンポーネントが必要です。古いODI SAPコンポーネントとともに新しいSAP KMを使用すると、SAPマッピングはすべて失敗します。
回避策として、ODIリポジトリのアップグレード時に「KMを必須更新で置換」の選択を解除してください。SAP KMをアップグレードするには、各ODI SAPアダプタの『Oracle Data Integratorアプリケーション・アダプタ・ガイド』に示されているアップグレード手順に従います。
カスタムKMがある場合、リポジトリ・アップグレード中にKMをアップグレードすると、カスタマイズ内容は失われます。
回避策として、ODIリポジトリのアップグレード時に「KMを必須更新で置換」の選択を解除してください。リポジトリのアップグレード後に、アップグレードするKMのみを手動で置換してください。
[19931579]
ターゲット表名に日本語の文字が含まれる場合、"IKM SQL Incremental Update (Row by Row)"がタスク「更新する行にフラグ設定」で失敗します。生成されたコード内では、統合表名が「I$_??????
」として表示されます。「?
」文字は日本語の文字と置き換わります。
回避策として、このIKMをテクノロジに適した別のIKMに置き換えます。たとえば、Oracleの場合は"IKM Oracle Incremental Update"に置き換えます。[7602615]
MSSQLモデルからのデータの編集または削除内容を保存しようとすると、次のようなエラーが表示されることがあります。
java.sql.SQLSyntaxErrorException: [OWLS][SQLServer JDBC Driver][SQLServer]Invalid object name 'dbo.SRC_CUSTOMER'.
内部Jbuilderにより生成されたSQLでは、CATALOGフィールドは使用されず、SCHEMA名とTABLE名のみが使用され、これにより、編集/更新のためにターゲットMSSQLデータサーバーに接続できません。[9463126]
KMオプションLOG_FILE_NAMEがバックスラッシュを含むWindowsパス(例: LOG_FILE_NAME=C:\user\joe\odi_load.log
)に設定されていると、"IKM SQL Incremental Update (Row by Row)"が失敗します。これは11gリリースでは機能していました。
回避策として、パス内で二重バックスラッシュを使用します。たとえば、C:\\user\\joe\\odi_load.log
のようにします。[13354200]
Jythonスクリプトからスローされる例外に非ASCIIデータが含まれている場合、その非ASCIIデータが???
に置換されることがあります。ただし、ビジネス・データに影響が及ぼされているわけではありません。また、例外スタックからさらに詳しい情報を取得できます。[15846609]
Teradataに表を作成するとき、13.10.3.8より前のTeradata JDBCドライバ・バージョンでは、Cannot create nonfallback table <table> with AMP down
という例外がスローされることがあります。これは、表作成SQLの実行後にFetchRowCountを取得する間に発生するTeradataドライバのバグが原因です。
この問題を解決するには、Teradataに連絡してTeradata JDBCドライバ用のフィックスを入手してください。[17168993]
ODIの旧バージョンからODI 12.1.3以上にアップグレードする場合は、統合ナレッジ・モジュールIKM Oracle Control Appendを12.1.3バージョンで置換する必要があります。[18048454]
ODI 12.1.2および12.1.3では、マッピングでMySQL ENUMデータ型を使用できますが、次の制限があります。
フロー制御および静的制御を無効にする必要があります。
ターゲット表の作成を無効にする必要があります。
[18056120]
MySQLデータベースを外部データベース・ストアとして使用できないデータベースに生成されたSQLで構文例外が発生することがあります。
『Oracle Data Integrator接続およびナレッジ・モジュール・ガイド』の第IV部「付録」で説明されているように、XML、複合ファイルまたはLDAPドライバに対して外部データベース・ストアが使用されます。[18308108]
テクノロジHBaseおよびモデル内の論理スキーマを選択すると、次のエラーが表示されます。
ODI-20754: Driver name cannot be empty
HBaseデータ・サーバーではドライバ名を構成できないため、このエラー・メッセージは間違っています。カスタマイズしたリバース・エンジニアリングをモデルに選択すると、このエラーは表示されなくなります。[18369023]
JDBCドライバでREMARKS列がサポートされていない場合、RKM SQL (JYTHON)は失敗します。[18601821]
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
)を参照してください。
Oracle Supportへのアクセス
Oracleサポート・サービスでは、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
)を参照してください。
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