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Oracle® Fusion Middleware Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理
12c (12.1.3)
E59414-02
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A セキュリティおよびポリシー注釈リファレンス

この付録では、Oracle Webサービスで高度な機能を保護し、有効にする際に使用可能なWebサービスのセキュリティおよびポリシー注釈について説明します。

Webサービス・プログラミング・モデルでは、(http://www.jcp.org/en/jsr/detail?id=175のJSR-175で規定されている)http://docs.oracle.com/javase/7/docs/technotes/guides/language/annotations.html機能のJDKメタデータ注釈を使用しています。このプログラミング・モデルでは、注釈付きのJavaファイルを使用してWebサービスの形状や特性を作成します。使用可能な注釈の詳細は、Oracle Infrastructure Web ServicesのためのJava APIリファレンスを参照してください。OWSM事前定義済ポリシーの詳細は、第17章「事前定義済ポリシー」を参照してください。

表A-1は、この付録で説明しているWebサービスのセキュリティおよびポリシー注釈の概要を示しています。「設計時におけるWebサービスおよびクライアントへのポリシーのアタッチ」で説明しているように、この表は、Webサービス・クライアントのサブセットにポリシーをアタッチする際に使用可能な、対応するWebサービス機能クラスも示しています。

表A-1 Webサービス・セキュリティとポリシー注釈

注釈 説明

@Addressing


SOAP 1.1/HTTPバインディングとSOAP 1.2/HTTPバインディングのいずれかでWS-Addressingを使用することを指定します。

@AtomicTransaction


Webサービスのアトミック・トランザクションを有効にします。

@CacheBinaryContent


コンテンツのバイナリ・キャッシュを有効にして、構成します。

@CallbackManagementPolicy


クライアント・コールバック・サービスに非同期レスポンスを送信するときに管理ポリシーをアタッチします。

@CallbackMtomPolicy


クライアント・コールバック・サービスに非同期レスポンスを送信するときにMTOMポリシーをアタッチします。

@CallbackPolicySet


コールバック・サービスに接続される非同期Webサービスのコールバック・クライアントに、1つ以上のポリシー・セットをアタッチします。

@CallbackSecurityPolicy


クライアント・コールバック・サービスに非同期レスポンスを送信するときにセキュリティ・ポリシーをアタッチします。

@FastInfosetCallbackClient


コールバック・サービスに接続される非同期Webサービスのコールバック・クライアントで、Fast Infosetを有効にして、構成します。

@FastInfosetService


WebサービスのFast Infosetを有効にします。

@JMSTransportClient


JAX-WS Webサービス・クライアントについて、SOAP over JMSトランスポートを有効化および構成します。

@JMSTransportService


JAX-WS Webサービスについて、SOAP over JMSトランスポートを有効化および構成します。

@ManagementPolicy


管理ポリシーをWebサービスにアタッチします。

@MaxRequestSize


Webサービスに送信可能なリクエスト・メッセージの最大サイズをバイト単位で構成します。

@MEXRequestProcessingService


メタデータの交換を有効にします。

@MTOM


Webサービスでのメッセージ転送最適化メカニズム(MTOM)の使用を有効にします。

@MTOMEncodeFaultService


MTOMが有効になっている場合の、MTOM対応SOAPフォルト・メッセージの作成を有効にします。

@MtomPolicy


MTOMポリシーをWebサービスにアタッチします。

@Persistence


Webサービスに、セキュア通信セッション永続性メカニズムを構成します。

@PolicyReference


サブジェクトに単一ポリシーをアタッチし、オプションで構成プロパティ値をオーバーライドします。

@PolicySet


一連のポリシー参照を定義し、オプションでスコープのない構成プロパティ値をオーバーライドします。

@POXHttpBindingService


ユーザー定義のjavax.xml.ws.Provider<T>.invokeメソッドによって処理される非SOAP XMLメッセージをエンドポイントで受信できるようにします。

@Property


1つ以上のポリシーの構成のオーバーライドに使用できる単一プロパティを指定します。

@ReliabilityPolicy


信頼できるメッセージング・ポリシーoracle/wsrm10_policyまたはoracle/wsrm10_policyをWebサービスにアタッチします。

@ReliableMessaging


oracle/reliable_messaging_policyポリシーをWebサービスにアタッチします。

@RequestProcessingService


Webサービス・エンドポイントを有効にします。

@SchemaValidation


スキーマに対するリクエスト・メッセージの検証を有効にします。

@SecurityPolicies (Oracle Infrastructure Web Services)


oracle.webservices.annotations.SecurityPolicy注釈の配列を指定します。

@SecurityPolicies (Java EE Webサービス)


weblogic.wsee.jws.jaxws.owsm.SecurityPolicy注釈の配列を指定します。

@SecurityPolicy (Oracle Infrastructure Web Services)


リクエストまたはレスポンスSOAPメッセージにセキュリティ・ポリシーをアタッチします。

@SecurityPolicy (Java EE Webサービス)


リクエストまたはレスポンスSOAPメッセージにセキュリティ・ポリシーをアタッチします。

@SOAPRequestProcessingService


Webサービス・エンドポイントでのSOAPリクエストの処理を有効にします。

@TestPageProcessingService


Webサービス・テスト・クライアントを有効にします。

@WSDLRequestProcessingService


WebサービスのWSDLを有効にします。

@WSLoggingLevel


Webサービス・エンドポイントの診断ログのログ・レベルを設定します。


A.1 @Addressing

javax.xml.ws.soap.Addressing注釈は、SOAP 1.1/HTTPバインディングとSOAP 1.2/HTTPバインディングのいずれかでWS-Addressingを使用することを指定します。

属性

次の表は、javax.xml.ws.soap.Addressing注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-2 javax.xml.ws.soap.Addressing注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

エンドポイントでWS-Addressingをサポートするかどうかを指定するブール値。

true

required

WS-Addressingヘッダーが受信メッセージに存在する必要があるかどうかを指定するブール値。

false

responses

エンドポイントで、匿名、非匿名、すべてのタイプのレスポンスのいずれを使用する必要があるかを指定する値。有効な値は、javax.xml.ws.soap.AddressingFeature.Responsesによって定義され、次のものがあります。

  • ALL

  • ANONYMOUS

  • NON_ANONYMOUS

ALL


@Addressing(
    enabled = true,
    required = true,
    responses = AddressingFeature.Responses.ALL
)

A.2 @AtomicTransaction


注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

com.oracle.webservices.api.tx.at.AtomicTransaction注釈は、Webサービスのアトミック・トランザクションを有効にします。詳細は、『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』のWebサービスのアトミック・トランザクションの使用に関する項を参照してください。

属性

次の表は、com.oracle.webservices.api.tx.at.AtomicTransaction注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-3 com.oracle.webservices.api.tx.at.AtomicTransaction注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

機能を有効にするかどうかを指定するブール値。

true

flowType

Webサービスアトミック・トランザクション調整コンテキストがトランザクション・フローとともに渡されるかどうか。

有効な値は、com.oracle.webservices.api.tx.at.AtomicTransactionFlowTypeによって定義され、次のものがあります。

  • MANDATORY

  • NEVER

  • SUPPORTS

有効な値の詳細は、『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』のWebサービスのアトミック・トランザクションの構成に関する項を参照してください。

SUPPORTS

version

SOAサービスまたはSOA参照に対してサポートされているWebサービス・アトミック・トランザクション調整コンテキストのバージョン。SOA参照の場合、アウトバウンド・メッセージに使用されるバージョンのみを指定します。トランザクション全体で同じ値を指定する必要があります。

有効な値は、com.oracle.webservices.api.tx.at.AtomicTransactionVersionによって定義され、次のものがあります。

  • DEFAULT

  • WSAT10

  • WSAT11

  • WSAT12

有効な値の詳細は、『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』のWebサービスのアトミック・トランザクションの構成に関する項を参照してください。

DEFAULT


@AtomicTransaction(
    enabled=true,
    flowType = AtomicTransactionFlowType.MANDATORY,
    version= AtomicTransactionVersion.DEFAULT)

A.3 @CacheBinaryContent


注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

com.oracle.webservices.api.CacheBinaryContent注釈は、コンテンツのバイナリ・キャッシュを有効にして、構成します。

属性

次の表は、com.oracle.webservices.api.CacheBinaryContent注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-4 com.oracle.webservices.api.CacheBinaryContent注釈の属性

属性 説明 デフォルト

arg1

次のいずれかの値を定義するブール値。

  • modeBINARYに設定した場合、この引数は必要ありません。

  • modeFILEに設定した場合は、一時ファイルの格納先のディレクトリをarg1に指定します。

  • modeBLOBに設定した場合は、DBMS接続のURLを指定します。

"java.io.tmpdir"

enabled

機能を有効にするかどうかを指定するブール値。

true

mode

OraSAAJのXTIスケーラブルDOMのランタイム要件を指定する値。有効な値は、com.oracle.webservcies.api.CacheBinaryContentModeによって定義され、次のものがあります。

  • BINARY: 最速の方法ですが、メモリーが最も大量に消費されます。本番環境にはお薦めしません。

  • FILE: 推奨される方法です。ドキュメントごとに1つの一時ファイルを指定します。一時ファイルの格納先のディレクトリをarg1として指定する必要があります。

  • BLOB: 最も遅い方法です。DBMS接続のURLをarg1として指定する必要があります。

BINARY


@CacheBinaryContent(
    enabled=true,
    mode= CacheBinaryContentMode.FILE,
    arg1="/mytempdir")

A.4 @CallbackManagementPolicy


注意:

この注釈は非推奨になりました。「@CallbackPolicySet」で説明しているように、oracle.wsm.metadata.annotation.CallbackPolicySet注釈を使用することをお薦めします。

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。


oracle.webservices.annotations.CallbackManagementPolicy注釈は、クライアント・コールバック・サービスに非同期レスポンスを送信するときに管理ポリシーをアタッチします。

『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』の非同期Webサービスの開発に関する項で説明しているように、この注釈は、oracle.webservices.annotations.async.AsyncWebService注釈が注釈付けされる非同期Webサービス実装クラスに適用されます。

属性

次の表に、oracle.webservices.annotations.async.CallbackManagementPolicy注釈に渡すことができる属性を定義します。

表A-5 oracle.webservices.annotations.async.CallbackManagementPolicy注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

value

WS-Policyファイルの取得元の場所。Web上のWS-PolicyファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。WS-Policyファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""


@CallbackManagementPolicy(
    value="oracle/log_policy",
    enabled = true
)

A.5 @CallbackMtomPolicy


注意:

この注釈は非推奨になりました。「@CallbackPolicySet」で説明しているように、oracle.wsm.metadata.annotation.CallbackPolicySet注釈を使用することをお薦めします。

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。


oracle.webservices.annotations.async.CallbackMtomPolicy注釈は、クライアント・コールバック・サービスに非同期レスポンスを送信するときにMTOMポリシーをアタッチします。

『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』の非同期Webサービスの開発に関する項で説明しているように、この注釈は、oracle.webservices.annotations.async.AsyncWebService注釈が注釈付けされる非同期Webサービス実装クラスに適用されます。

属性

次の表に、oracle.webservices.annotations.async.CallbackMtomPolicy注釈に渡すことができる属性を定義します。

表A-6 oracle.webservices.annotations.async.CallbackMtomPolicy注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

value

MTOMポリシー・ファイルの取得元の場所。Web上のMTOMポリシー・ファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。MTOMポリシー・ファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""


@CallbackMtomPolicy(
    value="oracle/wsmtom_policy",
    enabled = true
)

A.6 @CallbackPolicySet


注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

oracle.wsm.metadata.annotation.CallbackPolicySet注釈は、コールバック・サービス用の一連のポリシー参照を定義し、オプションでスコープのない構成プロパティ値をオーバーライドします。

属性

次の表は、oracle.wsm.metadata.annotation.CallbackPolicySet注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-7 oracle.wsm.metadata.annotation.CallbackPolicySet注釈の属性

属性 説明 デフォルト

properties

構成オーバーライドのプロパティ値を定義するoracle.wsm.metadata.annotation.Property注釈のリスト。

""

references

サブジェクトにアタッチするポリシーを定義するoracle.wsm.metadata.annotation.PolicyReference注釈のリスト。

""


@CallbackPolicySet(references = { 
   @PolicyReference("oracle/wss_http_token_service_policy")
}

A.7 @CallbackSecurityPolicy


注意:

この注釈は非推奨になりました。「@CallbackPolicySet」で説明しているように、oracle.wsm.metadata.annotation.CallbackPolicySet注釈を使用することをお薦めします。

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。


oracle.webservices.annotations.async.CallbackSecurityPolicy注釈は、クライアント・コールバック・サービスに非同期レスポンスを送信するときにセキュリティ・ポリシーをアタッチします。

『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』の非同期Webサービスの開発に関する項で説明しているように、この注釈は、oracle.webservices.annotations.async.AsyncWebService注釈が注釈付けされる非同期Webサービス実装クラスに適用されます。

属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.async.CallbackSecurityPolicy注釈に渡すことができる属性の概要を示しています。

表A-8 oracle.webservices.annotations.async.CallbackSecurityPolicy注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

オプションです。ポリシーが有効かどうかを指定するブール値です。

true

Properties

オプションです。プロパティの値と名前の組合せの配列です。

""

value

WS-Policyファイルの取得元の場所。Web上のWS-PolicyファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。WS-Policyファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""


@CallbackSecurityPolicy(value=
    "policy:oracle/wss10_username_token_with_message_protection_server_policy"),

A.8 @FastInfosetCallbackClient


注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

com.oracle.webservices.api.FastInfosetCallbackClient注釈は、コールバック・サービスに接続される非同期Webサービスのコールバック・クライアントで、Fast Infosetを有効にして、構成します。

非同期Webサービスおよび非同期コールバック・クライアントの開発の詳細は、『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』の非同期Webサービスの開発に関する項を参照してください。Fast Infosetの詳細は、『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』のFast Infosetを使用したXML転送の最適化に関する項を参照してください。

属性

次の表は、com.oracle.webservices.api.FastInfosetCallbackClient注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-9 com.oracle.webservices.api.FastInfosetCallbackClient注釈の属性

属性 説明 デフォルト

fastInfosetContentNegotiation

コンテンツ・ネゴシエーション戦略。有効な値は、com.oracle.webservices.api.FastInfosetContentNegotiationStrategyによって定義され、次のものがあります。

  • OPTIMISTIC: サービスでFast Infosetが有効になっていると見なされます。すべてのリクエストが、Fast Infosetを使用して送信されます。

  • PESSIMISTIC - Fast Infosetを有効にせずにクライアントから送信された最初のリクエスト。ただし、このリクエストには、クライアントでFast Infoset機能がサポートされることを示すHTTP受け入れヘッダーが指定されています。サービス・レスポンスがFast Infoset形式の場合、サービスでFast Infosetが有効になっていることが確認された後、クライアントからの後続リクエストはFast Infoset形式で送信されます。

  • NONE - クライアント・リクエストではFast Infosetは使用されません。

詳細は、次を参照してください:

  • JAX-WS Webサービス: 『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のコンテンツ・ネゴシエーション戦略の構成に関する項

  • Oracle Infrastructure Web Services: 『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』のコンテンツ・ネゴシエーション戦略の構成に関する項

NONE

enabled

機能を有効にするかどうかを指定するブール値。

true


@FastInfosetCallbackClient(
    enable=true,
    fastInfosetContentNegotiation=FastInfosetContentNegotiationType.OPTIMISTIC
)

A.9 @FastInfosetService

com.oracle.webservices.api.FastInfosetService注釈は、Webサービス上のFast Infosetを有効にします。

Fast Infosetの詳細は、次を参照してください。

  • JAX-WS Webサービス: 『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のFast Infosetを使用したXML転送の最適化に関する項

  • Oracle Infrastructure Webサービス: 『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』のFast Infosetを使用したXML転送の最適化に関する項

属性

次の表は、com.oracle.webservices.api.FastInfosetService注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-10 com.oracle.webservices.api.FastInfosetService注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

機能を有効にするかどうかを指定するブール値。

true


@FastInfosetService(
    enable=true
)

A.10 @JMSTransportClient

com.oracle.webservices.api.jms.JMSTransportClient注釈は、Oracle InfrastructureおよびJAX-WS (Java EE) Webサービス・クライアントに対してSOAP over JMSトランスポートを有効にして、構成します。

SOAP over JMSトランスポートを使用すると、WebサービスとクライアントがHTTP接続ではなくJMS宛先を使用して通信するようになるため、次のような利点があります。

  • 信頼性

  • スケーラビリティ

  • サービス品質

SOAP over JMSトランスポートの使用の詳細は、『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のSOAP Over JMSトランスポートの使用に関する項を参照してください。


注意:

SOAP over JMSトランスポートは、Webサービス機能のうち、信頼性のあるメッセージングおよびHTTPトランスポート固有のセキュリティとは互換性がありません。

Oracle Infrastructure Web Servicesの場合、SOAP over JMSトランスポートは、非同期Webサービスと互換性がありません。


属性

@JMSTransportClient注釈を使用して構成できる属性については、『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のJMSトランスポートのプロパティの構成に関する項を参照してください。

@JMSTransportClient (
    destinationName="myQueue", 
    replyToName="myReplyToQueue",
    jndiURL="t3://localhost:7001",
    jndiInitialContextFactory="weblogic.jndi.WLInitialContextFactory", 
    jndiConnectionFactoryName="weblogic.jms.ConnectionFactory", 
    timeToLive=1000, priority=1, 
    messageType=com.oracle.webservices.api.jms.JMSMessageType.TEXT 
)

A.11 @JMSTransportService

com.oracle.webservices.api.jms.JMSTransportService注釈は、Oracle InfrastructureおよびJAX-WS (Java EE) Webサービス・クライアントに対してSOAP over JMSトランスポートを有効にして、構成します。

SOAP over JMSトランスポートを使用すると、WebサービスとクライアントがHTTP接続ではなくJMS宛先を使用して通信するようになるため、次のような利点があります。

  • 信頼性

  • スケーラビリティ

  • サービス品質

SOAP over JMSトランスポートの使用の詳細は、『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のSOAP Over JMSトランスポートの使用に関する項を参照してください。


注意:

SOAP over JMSトランスポートは、Webサービス機能のうち、信頼性のあるメッセージングおよびHTTPトランスポート固有のセキュリティとは互換性がありません。

Oracle Infrastructure Web Servicesの場合、SOAP over JMSトランスポートは、非同期Webサービスと互換性がありません。


属性

@JMSTransportService注釈を使用して構成できる属性については、『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のJMSトランスポートのプロパティの構成に関する項を参照してください。

@JMSTransportService(destinationName="myQueue", 
   activationConfig = { 
      @ActivationConfigProperty(
         propertyName  = "destinationType", 
         propertyValue = "TOPIC"),
      @ActivationConfigProperty(
         propertyName  = "subscriptionDurability",
         propertyValue = "Durable"),
      @ActivationConfigProperty(propertyName  = "topicMessagesDistributionMode",
         propertyValue = "One-Copy-Per-Application")})

A.12 @ManagementPolicy


注意:

この注釈は非推奨になりました。「@PolicyReference」で説明しているように、oracle.wsm.metadata.annotation.PolicyReference注釈を使用することをお薦めします。

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。


oracle.webservices.annotations.ManagementPolicy注釈は、管理ポリシーをWebサービスにアタッチします。

属性

次の表に、oracle.webservices.annotations.ManagementPolicy注釈に渡すことができる属性を定義します。

表A-11 oracle.webservices.annotations.ManagementPolicy注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

value

WS-Policyファイルの取得元の場所。Web上のWS-PolicyファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。WS-Policyファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""


@ManagementPolicy(
    value="oracle/log_policy",
    enabled = true
)

A.13 @MaxRequestSize


注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

com.oracle.webservices.api.MaxRequestSize注釈は、Webサービスに送信可能なリクエスト・メッセージの最大サイズをバイト単位で構成できるようにします。

属性

次の表に、com.oracle.webservices.api.MaxRequestSize注釈に渡すことができる属性を定義します。

表A-12 com.oracle.webservices.api.MaxRequestSize注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

maxRequestSize

リクエスト・メッセージの最大サイズ(バイト単位)。-1は、メッセージのサイズに制限がないことを示します。

-1


@MaxRequestSize(
    maxRequestSize=-1,
    enabled = true
)

A.14 @MEXRequestProcessingService


注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

com.oracle.webservices.api.MEXRequestProcessingService注釈は、Webサービス・メタデータの交換を有効にします。

属性

次の表は、com.oracle.webservices.api.MEXRequestProcessingService注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-13 com.oracle.webservices.api.MEXRequestProcessingService注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true


@MEXRequestProcessingService(
    enabled = true
)

A.15 @MTOM

javax.xml.ws.soap.MTOM注釈は、Webサービスでのメッセージ転送最適化メカニズム(MTOM)の使用を有効にします。MTOMは、SOAPメッセージ内のxs:base64Binaryまたはxs:hexBinaryタイプのXMLデータの転送を最適化するためのメソッドを定義します。

詳細は、次を参照してください:

属性

次の表は、javax.xml.ws.soap.MTOM注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-14 javax.xml.ws.soap.MTOM注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

MTOMを有効にするかどうかを指定するブール値。

true


@MTOM(
    enabled = true
)

A.16 @MTOMEncodeFaultService


注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

com.oracle.webservices.api.MTOMEncodeFaultService注釈は、MTOMが有効になっている場合の、MTOM対応SOAPフォルト・メッセージの作成を有効にします。

属性

次の表は、com.oracle.webservices.api.MTOMEncodeFaultService注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-15 com.oracle.webservcies.api.MTOMEncodeFaultService注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

MTOMを有効にするかどうかを指定するブール値。

true


@MTOMEncodeFaultService(
    enabled = true
)

A.17 @MtomPolicy


注意:

この注釈は非推奨になりました。「@PolicyReference」で説明しているように、oracle.wsm.metadata.annotation.PolicyReference注釈を使用することをお薦めします。

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。


oracle.webservices.annotations.MtomPolicy注釈は、MTOMポリシーをWebサービスにアタッチします。

属性

次の表に、oracle.webservices.annotations.MtomPolicy注釈に渡すことができる属性を定義します。

表A-16 oracle.webservices.annotations.MtomPolicy注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

value

MTOMポリシー・ファイルの取得元の場所。Web上のMTOMポリシー・ファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。MTOMポリシー・ファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""


@MtomPolicy(
    value="oracle/wsmtom_policy",
    enabled = true
)

A.18 @Persistence


注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

oracle.webservices.annotations.Persistence注釈は、Webサービスに、セキュア通信セッション永続性メカニズムを構成します。

属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.Persistence注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-17 oracle.webservices.annotations.Persistence注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

providerName

システムに登録されている永続性プロバイダを識別します。可能な値は次のとおりです。

  • oracle:jrf:Memoryは、メモリー内ベースの永続性プロバイダです。

  • oracle:jrf:Coherenceは、統合Coherenceプロバイダです。

oracle:jrf:Coherence (ポリシーのコンシューマ(Webサービスまたはクライアント)がWebLogic Server環境で稼働している場合)

oracle:jrf:Memory (ポリシーのコンシューマがスタンドアロンJVM環境で稼働している場合)


@PortableWebService
@SecurityPolicy("oracle/wss11_username_token_with_message_protection_wssc_service_policy") 
@Persistence(providerName="oracle:jrf:Coherence") 
 
public class TestService {
 ...... 
}

A.19 @PolicyReference


注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

oracle.wsm.metadata.annotation.PolicyReference注釈は、サブジェクトに単一ポリシーをアタッチし、オプションで構成プロパティ値をオーバーライドします。

属性

次の表は、oracle.wsm.metadata.annotation.PolicyReference注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-18 oracle.wsm.metadata.annotation.PolicyReference注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

properties

構成オーバーライドのプロパティ値を定義するoracle.wsm.metadata.annotation.Property注釈のリスト。

""

value

MTOMポリシー・ファイルの取得元の場所。Web上のMTOMポリシー・ファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。MTOMポリシー・ファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""


@PolicyReference(
    value = "oracle/binding_permission_authorization_policy",
    properties = { 
        @Property(
            name="resource",
            value="com.sun.jersey.samples.helloworld.resources.MyApplication"),
        @Property(
            name="action",
            value="")
    }
)

A.20 @PolicySet


注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

oracle.wsm.metadata.annotation.PolicySet注釈は、Webサービス用の一連のポリシー参照を定義し、オプションでスコープのない構成プロパティ値をオーバーライドします。

属性

次の表は、oracle.wsm.metadata.annotation.PolicySet注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-19 oracle.wsm.metadata.annotation.PolicySet注釈の属性

属性 説明 デフォルト

properties

構成オーバーライドのプロパティ値を定義するoracle.wsm.metadata.annotation.Property注釈のリスト。

""

references

サブジェクトにアタッチするポリシーを定義するoracle.wsm.metadata.annotation.PolicyReference注釈のリスト。

""


@PolicySet(references = { 
   @PolicyReference("oracle/wss_http_token_service_policy")
}

A.21 @POXHttpBindingService


注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

com.oracle.webservices.api.POXHttpBindingService注釈は、ユーザー定義のjavax.xml.ws.Provider<T>.invokeメソッドによって処理される非SOAP XMLメッセージをエンドポイントで受信できるようにします。

属性

次の表は、com.oracle.webservices.api.POXHttpBindingService注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-20 com.oracle.webservcies.api.POXHttpBindingService注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

MTOMを有効にするかどうかを指定するブール値。

true


@MTOMEncodeFaultService(
    enabled = true
)

A.22 @Property


注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

oracle.wsm.metadata.annotation.Property注釈は、1つ以上のポリシーの構成のオーバーライドに使用できる単一プロパティを指定します。

属性

次の表は、oracle.wsm.metadata.annotation.Property注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-21 oracle.wsm.metadata.annotation.Property注釈の属性

属性 説明 デフォルト

properties

スコープのない構成オーバーライドのプロパティ値を定義するoracle.wsm.metadata.annotation.Property注釈のリスト。

""

references

サブジェクトにアタッチするポリシーを定義するoracle.wsm.metadata.annotation.PolicyReference注釈のリスト。

""


@PolicyReference(
    value = "oracle/binding_permission_authorization_policy",
    properties = { 
        @Property(
            name="resource",
            value="com.sun.jersey.samples.helloworld.resources.MyApplication"),
        @Property(
            name="action",
            value="")
    }
)

A.23 @ReliabilityPolicy


注意:

この注釈は非推奨になりました。「@ReliableMessaging」で説明しているように、com.oracle.webservices.api.rm.ReliableMessaging注釈を使用することをお薦めします。

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。


oracle.webservices.annotations.ReliabilityPolicy注釈は、信頼できるメッセージング・ポリシーoracle/wsrm10_policyまたはoracle/wsrm10_policyをWebサービスにアタッチします。

属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.ReliabilityPolicy注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-22 oracle.webservices.annotations.ReliabilityPolicy注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

value

信頼できるメッセージング・ポリシー・ファイルの取得元の場所。Web上の信頼できるメッセージング・ポリシー・ファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。信頼できるメッセージング・ポリシー・ファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""


@ReliabilityPolicy(
       value="oracle/wsrm11_policy",
       enabled = true)

A.24 @ReliableMessaging


注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

com.oracle.webservices.api.rm.ReliableMessaging注釈は、oracle/reliable_messaging_policyポリシーをWebサービスにアタッチします。

属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.ReliableMessaging注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-23 oracle.webservices.annotations.ReliableMessaging注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

value

信頼できるメッセージング・ポリシー・ファイルの取得元の場所。Web上の信頼できるメッセージング・ポリシー・ファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。信頼できるメッセージング・ポリシー・ファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""


@ReliableMessaging(
       value="oracle/reliable_messaging_policy",
       enabled = true)

A.25 @RequestProcessingService


注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

com.oracle.webservices.api.RequestProcessingService注釈は、Webサービス・エンドポイントで着信リクエストを処理できるようにします。

属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.RequestProcessingService注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-24 oracle.webservices.annotations.RequestProcessingService注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true


@RequestProcessingService(
       enabled = true)

A.26 @SchemaValidation


注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

com.oracle.webservices.api.SchemaValidation注釈は、スキーマに対するリクエスト・メッセージの検証を有効にします。

属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.SchemaValidation注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-25 oracle.webservices.annotations.SchemaValidation注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true


@SchemaValidation(
       enabled = true)

A.27 @SecurityPolicies (Oracle Infrastructure Web Services)


注意:

この注釈は非推奨になりました。「@PolicySet」で説明しているように、oracle.wsm.metadata.annotation.PolicySet注釈を使用することをお薦めします。

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。


oracle.webservices.annotations.SecurityPolicies注釈は、oracle.webservices.annotations.SecurityPolicy注釈の配列を指定します。複数のWS-Policyファイルをクラスにアタッチする場合は、この注釈を使用します。

例:

@SecurityPolicies({
   @SecurityPolicy(uri=
    "policy:oracle/wss10_username_token_with_message_protection_server_policy"),
   @SecurityPolicy(uri="policy:oracle/authorization_policy")

A.28 @SecurityPolicies (Java EE Webサービス)


注意:

この注釈は、Java EE Webサービスにのみ適用されます。

weblogic.wsee.jws.jaxws.owsm.SecurityPolicies注釈は、weblogic.wsee.jws.jaxws.owsm.SecurityPolicy注釈の配列を指定します。複数のWS-Policyファイルをクラスにアタッチする場合は、この注釈を使用します。

@SecurityPolicies({
   @SecurityPolicy(uri=
    "policy:oracle/wss10_username_token_with_message_protection_server_policy"),
   @SecurityPolicy(uri="policy:oracle/authorization_policy")

A.29 @SecurityPolicy (Oracle Infrastructure Web Services)


注意:

この注釈は非推奨になりました。「@PolicyReference」で説明しているように、oracle.wsm.metadata.annotation.PolicyReference注釈を使用することをお薦めします。

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。


oracle.webservices.annotations.SecurityPolicy注釈は、セキュリティ・ポリシーをリクエストSOAPメッセージまたはレスポンスSOAPメッセージにアタッチします。この注釈を単独で使用して、単一のWS-Policyファイルをクラスに適用できます。複数のWS-Policyファイルをクラスに適用する場合は、@SecurityPolicies注釈を使用してそれらのファイルを1つにまとめます。

属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.SecurityPolicy注釈に渡すことができる属性をまとめたものです。

表A-26 oracle.webservices.annotations.SecurityPolicy注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

オプションです。ポリシーが有効かどうかを指定するブール値です。

true

Properties

オプションです。プロパティの値と名前の組合せの配列です。

""

value

WS-Policyファイルの取得元の場所。Web上のWS-PolicyファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。WS-Policyファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""


@SecurityPolicy(value=
    "policy:oracle/wss10_username_token_with_message_protection_server_policy"),

A.30 @SecurityPolicy (Java EE Webサービス)


注意:

この注釈は、Java EE Webサービスにのみ適用されます。

weblogic.wsee.jws.jaxws.owsm.SecurityPolicy注釈は、リクエストまたはレスポンスSOAPメッセージにセキュリティ・ポリシーをアタッチします。この注釈を単独で使用して、単一のWS-Policyファイルをクラスに適用できます。複数のWS-Policyファイルをクラスに適用する場合は、@SecurityPolicies注釈を使用してそれらのファイルを1つにまとめます。

属性

次の表は、weblogic.wsee.jws.jaxws.owsm.SecurityPolicy注釈に渡すことができる属性の概要を示しています。

表A-27 weblogic.wsee.jws.jaxws.owsm.SecurityPolicy注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

オプションです。ポリシーが有効かどうかを指定するブール値です。

true

uri

WS-Policyファイルの取得元の場所。Web上のWS-PolicyファイルのURLを指定するには、http:接頭辞を使用します。WS-Policyファイルをポリシー・リポジトリ内にパッケージすることを指定するには、policy:接頭辞を使用します。

""


@SecurityPolicy(value=
    "policy:oracle/wss10_username_token_with_message_protection_server_policy")

A.31 @SOAPRequestProcessingService


注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

com.oracle.webservices.api.SOAPRequestProcessingService注釈は、Webサービス・エンドポイントでのSOAPリクエストの処理を有効にします。

属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.SOAPRequestProcessingService注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-28 oracle.webservices.annotations.SOAPRequestProcessingService注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true


@SOAPRequestProcessingService(
       enabled = true)

A.32 @TestPageProcessingService


注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

com.oracle.webservices.api.TestPageProcessingService注釈は、『Webサービスの管理』のWebサービス・テスト・クライアントの使用に関する項で説明されているように、Webサービス・テスト・クライアントを有効にします。


注意:

この項で説明している手順が、Fusion Middleware Controlの「Webサービスのテスト」ページにアクセスできるようにする「Webサービス・エンドポイント」ページ上の「Webサービスのテスト」リンクの可用性に影響を与えることはありません。詳細は、『Webサービスの管理』のFusion Middleware Controlの「Webサービスのテスト」ページの使用に関する項を参照してください。

属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.TestPageProcessingService注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-29 oracle.webservices.annotations.TestPageProcessingService注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true


@TestPageProcessingService(
       enabled = true)

A.33 @WSDLRequestProcessingService


注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

com.oracle.webservices.api.WSDLRequestProcessingService注釈は、WebサービスのWSDLにアクセスできるようにします。

属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.WSDLRequestProcessingService注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-30 oracle.webservices.annotations.WSDLRequestProcessingService注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true


@WSDLRequestProcessingService(
       enabled = true)

A.34 @WSLoggingLevel


注意:

この注釈は、Oracle Infrastructure Web Servicesにのみ適用されます。

com.oracle.webservices.api.WSLoggingLevel注釈は、Webサービス・エンドポイントの診断ログのログ・レベルを設定します。

属性

次の表は、oracle.webservices.annotations.WSLoggingLevel注釈に渡すことができる属性を定義しています。

表A-31 oracle.webservices.annotations.WSLoggingLevel注釈の属性

属性 説明 デフォルト

enabled

ポリシーが有効かどうかを指定するブール値。

true

loggingLevel

ロギング・レベルを定義します。有効な値は、SEVERE、WARNING、INFO、CONFIG、FINE、FINER、FINESTまたはNULLです。

""


@WSLoggingLevel(
       enabled = true,
       loggingLevel=INFO
)