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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server 12.1.3 Enterprise JavaBeansの開発
12c (12.1.3)
E57560-03
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7 Oracle WebLogic Serverでの組込みEJBコンテナの使用方法

この章では、Oracle WebLogic Server 12.1.3で組込み可能なEJBコンテナを使用する方法の概要を説明します。

この章の内容は次のとおりです:

組込み可能なEJBコンテナの概要

従来のJava EEサーバーベースの実行とは異なり、組込み可能なコンテナを使用することで、クライアント・コードとそれに対応するエンタープライズBeanをJava EEサーバーにデプロイしなくてもJava SE環境で実行できます。これにより、テスト、オフライン処理(バッチ・ジョブなど)、およびデスクトップ・アプリケーションのEJBプログラミング・モデルの使用に対するサポートが向上します。

Java EEサーバーのエンタープライズBeanコンテナに存在するほとんどのサービスは、注入、コンテナ管理のトランザクションおよびセキュリティを含め、組込みエンタープライズBeanコンテナで使用できます。エンタープライズBeanコンポーネントは組込みでもJava EE環境でも同様に実行されるため、同じエンタープライズBeanをスタンドアロンおよびネットワーク・アプリケーションの両方で容易に再利用できます。

Java SE環境で組込みEJBコンテナを使用する詳細な例は、「EJB 3.1: Java SEで組込み可能なEJBコンテナを使用するサンプル」を参照してください。

WebLogic Serverでの組込みEJBコンテナの使用の要件

WebLogic Serverで組込みEJBコンテナを使用するには次のことが必要です。

  • Oracle Universal Installerによりインストールされた、または開発者Zipディストリビューションにより提供された、標準WebLogic Serverインストール。有効なインストールのサブセットの使用はサポートされません(たとえば、インストールの受入れおよび選択したファイルの削除)。

  • EJBクライアントの実行時の、システム・クラスパス上のweblogic.jar

    $ java -classpath $CLASSPATH:$ORACLE_HOME/wlserver/server/lib/weblogic.jar
    
  • システム・クラスパスを設定するためのsetWLSEnvの実行は、次の場合には必要ありません

    • 「組込みEJBコンテナでサポートされるEJB 3.1 Liteの機能」で説明したように、EJB 3.1 Liteランタイム機能のみが必要です。

    • EJB 3.1の完全サポートなどのWebLogicディストリビューションからの追加のサポート機能、またはノード・マネージャおよび「構成ウィザード」のような、WebLogic Serverから別個のプロセスで実行するその他のWebLogic Server関連機能のサポートなどの、EJB 3.1 Liteを超えたその他のWebLogic Server/Java EEサポートは必要ありません。


ヒント:

Oracleでは、組込みEJBコンテナのテスト中に、Javaヒープ・メモリーの256MBのデフォルトの割当てが正常に使用されました。これを行うには、java -Xms256mオプションを使用してサーバーを開始します。

しかし、より少ないメモリー設定で実行することもできますが、これはデプロイされているアプリケーションの性質によって異なります。

WebLogic Serverの開始時の割当てのJVMパラメータの設定の詳細は、『Oracle WebLogic Serverコマンド・リファレンス』のweblogic.Server構成オプションに関する項を参照してください。


組込みEJBコンテナでサポートされるEJB 3.1 Liteの機能

組込みEJBコンテナでは、EJB 3.1 APIのEJB Liteサブセットがサポートされます。EJB Liteは、定義上、機能のサブセットであり、新しい機能を記述するものではありません。この項では、EJB 3.1仕様で定義されているEJB Liteのサポート要件の概要を説明します。

表7-1は、EJB 3.1仕様で定義されているEJB 3.1 Lite機能の正式な要件を表します。

表7-1 EJB Lite機能サポート


EJB 3.1 Lite EJB 3.1全機能

コンポーネント



セッションBean (ステートフル、ステートレス、シングルトン)

はい

はい

メッセージドリブンBean

いいえ

はい

2.x/1.1 CMP/BMPエンティティBean

いいえ

はい

JPA 2.0

はい

はい

セッションBeanクライアント・ビュー



ローカル/インタフェースなし

はい

はい

3.0リモート

いいえ

はい

2.xリモート・ホーム/コンポーネント

いいえ

はい

JAX-WS Webサービス・エンドポイント

いいえ

はい

JAX-RPC Webサービス・エンドポイント

いいえ

はい

サービス



EJBタイマー・サービス

いいえ

はい

非同期セッションBeanの呼出し

いいえ

はい

インターセプタ

はい

はい

RMI-IIOPの相互運用性

いいえ

はい

コンテナ管理のトランザクション/Bean管理のトランザクション

はい

はい

宣言によるセキュリティとプログラムによるセキュリティ

はい

はい

その他



組込み可能なAPI

はい

はい