Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server 12.1.3 JMS .NETクライアント・アプリケーションの開発 12c (12.1.3) E57584-02 |
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この章では、『WebLogic Server 12.1.3 JMS .NETクライアント・アプリケーションの開発』の内容と構成について説明します。
このドキュメントは、WebLogic Server Java Message Service (JMS)を利用したアプリケーションを開発および構成するソフトウェア開発者を対象としています。また、WebLogic Serverを評価するビジネス・アナリストや、特定のアプリケーション用にWebLogic Server JMSの使用を考えているシステム設計者にとって便利な情報も掲載しています。
このマニュアルのトピックでは、ソフトウェア・プロジェクトの設計および開発段階に関連する情報を提供します。また、プロジェクトのテストおよびプロダクション前の段階で見つかるアプリケーションの問題を解決するうえで便利なトピックもあります。
このドキュメントでは、プロダクション段階でのJMSの管理、モニター、パフォーマンス・チューニングについては扱いません。これらのトピックに関するWebLogic Serverのマニュアルとリソースへのリンクについては、「関連ドキュメント」を参照してください。
このドキュメントは、Java EEおよびJMSの概念に精通している読者を対象としています。このドキュメントでは、WebLogic Server JMSが提供する付加価値機能と、JMSアプリケーションを実行するWebLogic Server機能の使い方に関する主要な情報が重点的に扱われています。
この章「概要とロードマップ」では、このガイドの構成について説明します。
第2章「WebLogic JMS .NETクライアントの概要」では、WebLogic JMS .NETクライアントの概要を示し、JMS .NETクライアント・アプリケーションからWebLogic JMSリソースにアクセスする方法について解説します。また、WebLogic JMS .NET APIについても簡単に説明します。
第3章「WebLogic JMS .NETクライアント・ライブラリのインストールおよびコピー」では、WebLogic ServerプラットフォームにインストールされているJMS .NETクライアント・コンポーネントについて説明します。インストール先の場所と.NET Frameworkマシンへのコピー方法も示します。
第4章「WebLogic JMS .NET APIを使用した基本的なJMSアプリケーションの開発」では、JMS .NET APIを使用してC#で基本的なJMSアプリケーションを開発するために必要な手順について説明します。
第5章「プログラミングの考慮事項」では、JMS .NETクライアント・アプリケーションを作成する際のプログラミングの考慮事項とベスト・プラクティスを示します。
付録A「JMS .NETクライアント・サンプル・アプリケーション」では、WebLogic JMS .NET APIの基本的な機能を含む、C#で記述された.NETクライアント・サンプル・プログラムを示します。
このドキュメントには、JMS固有の設計および開発上の情報が含まれています。
WebLogic Serverアプリケーションを開発、デプロイ、およびモニターするための包括的なガイドラインについては、以下のドキュメントを参照してください。
『Oracle WebLogic Server JMSリソースの管理』。JMSリソースの構成と管理に関する情報が記載されています。
『Oracle WebLogic Server JMSアプリケーションの開発』は、WebLogic Serverを使用したJMS APIアプリケーションのプログラミング用ガイドです。
『Oracle WebLogic Serverストア・アンド・フォワード・サービスの管理』。WebLogic JMSでのストア・アンド・フォワード・サービスの利点および用法に関する情報が記載されています。
「WebLogic永続ストアの使い方」。システム・レベルの永続ストアの利点と使い方に関する情報が記載されています。
『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』は、WebLogic Serverアプリケーションのデプロイメントについての主要な情報源です。
このドキュメントの他にも、さまざまなサンプル・コードやチュートリアルがJMS開発者向けに用意されています。サンプルとチュートリアルではWebLogic Server JMSの動作が例示され、主要なJMS開発タスクを実行する実際的な手順が示されています。
独自のJMSアプリケーションを開発する前に、まずJMSサンプルの一部またはすべてを実行することをお勧めします。
MedRecはWebLogic Serverに付属したエンドツーエンドのサンプルJava EEアプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRecアプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、さまざまなクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。
MedRecはWebLogic ServerとJava EEの機能を例示し、Oracle推奨のベスト・プラクティスを重要点として示します。MedRecは、WebLogic Serverインストールでオプションでインストールされます。MedRecはORACLE_HOME
\user_projects\domains\medrec
ディレクトリから起動できます。ORACLE_HOME
は、Oracle WebLogic ServerをインストールしたときにOracleホームとして指定したディレクトリです。
MedRecには、Webアプリケーション、Webサービス、ワークフロー・アプリケーション、および将来のクライアント・アプリケーションからのリクエストを連携して処理する複数のエンタープライズJava Bean (EJB)で主に構成されるサービス層があります。このアプリケーションには、メッセージ駆動型EJB、ステートレス・セッションEJB、ステートフル・セッションEJB、およびエンティティEJBが含まれます。
このリリースには、次の新しい機能と変更された機能が含まれています。
12.1.3より前のWebLogic Serverで開発されたJMS .NETクライアントをWebLogic Server 12.1.3と相互運用できるようにするには、WebLogic Server 12.1.3インスタンスでシステム・プロパティ-Dweblogic.protocol.t3.login.replyWithRel10Content=true
を設定します。「システム・プロパティの設定」を参照してください。
WebLogic Serverのこのリリースに追加された新機能の一覧については、「Oracle WebLogic Serverの新機能」を参照してください。