Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server 12.1.3 RESTful Webサービスの開発と保護 12c (12.1.3) E57546-02 |
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この章では、WebLogic Server 12.1.3で使用するJersey 2.5.1 Java API for RESTful Web Services (JAX-RS) 2.0参照実装(RI)を登録および構成する方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
WebLogic Serverには、Webアプリケーションとしてパッケージ化された事前構築済共有ライブラリが同梱されており、Jersey 2.5.1 (JAX-RS 2.0 RI)に基づいているアプリケーションの実行に必要です。Jersey 2.5.1 (JAX-RS 2.0 RI)の機能を利用するには、次の各項の説明に従って、共有ライブラリを登録してWebアプリケーションを構成する必要があります。
注意: Jersey 2.5.1 (JAX-RS 2.0 RI)を使用して構築されたRESTful Webサービスおよびクライアントは、このリリースではOracle Web Services Manager (OWSM)ポリシーを使用して保護できません。 |
共有Java EEライブラリを1つまたは複数のWebLogic Serverインスタンスに登録するには、ターゲット・サーバーにライブラリをデプロイし、デプロイメントが共有されるように指定します。共有Java EEライブラリは、ライブラリを参照するアプリケーションをデプロイするのと同じWebLogic Serverインスタンスにターゲット指定する必要があります。
参照側アプリケーションがデプロイされると、WebLogic Serverは共有ライブラリ・ファイルをそのアプリケーションにマージします。必要なライブラリを登録していないサーバー・インスタンスに参照側アプリケーションをデプロイする場合、参照側アプリケーションのデプロイメントは失敗します。
次の各項では、各ツールを使用してWebLogic ServerインスタンスにJersey 2.5.1 (JAX-RS 2.0 RI)共有ライブラリを登録する方法について説明します。
Jersey 2.5.1 (JAX-RS 2.0 RI)アプリケーションをデプロイするWebLogic Serverインスタンスごとに、次の手順を実行します。
Oracle Fusion MiddlewareによるWebサービスの管理のOracle WebLogic管理コンソールへのアクセスに関する項の説明に従って、WebLogic Server管理コンソールにログインします。
以下に例を示します。
http://
host:port
/console
「デプロイメント」を選択します。
「インストール」をクリックして、共有ライブラリをインストールします。
「パス」フィールドで、ディレクトリMW_HOME\wlserver\common\deployable-librariesを入力するか、移動します。
jax-rs-2.0.warファイルを選択します。
「次」をクリックします。
「このデプロイメントをライブラリとしてインストールする」を選択します。
「次」をクリックします。
「終了」をクリックします。
Jersey 2.5.1 (JAX-RS 2.0 RI)アプリケーションをデプロイするWebLogic Serverインスタンスごとに、次の手順を実行します。
『WebLogic Scripting Toolの理解』のWLSTの呼出しに関する項の説明に従って、WLSTを呼び出します。
以下に例を示します。
c:\Oracle\Middleware\wlserver\common\bin> wlst.cmd
connect
コマンドを使用して実行中のインスタンスに接続します。
以下に例を示します。
wls:/offline> connect('weblogic', 'welcome1', 't3://localhost:7001')
詳細は、『WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンス』のconnectに関する項を参照してください。
deploy
コマンドを使用して共有ライブラリをデプロイします。
以下に例を示します。
wls:/base_domain/serverConfig> deploy('jax-rs', 'c:\Oracle\Middleware\wlserver\common\deployable-libraries\jax-rs-2.0.war', libraryModule='true')
詳細は、『WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンス』のdeployに関する項を参照してください。
次のようにして、WLSTコマンド・セッションを終了します。
wls:/base_domain/serverConfig> exit()
Jersey 2.5.1 (JAX-RS 2.0 RI)アプリケーションをデプロイするWebLogic Serverインスタンスごとに、次のようなAntタスクをビルド・スクリプトに追加します。
<taskdef name="wldeploy" classname="weblogic.ant.taskdefs.management.WLDeploy" /> <target name="deploy.jaxrs.2.0"> <wldeploy action="deploy" source="${mw.home}/wlserver/common/deployable-libraries/jax-rs-2.0.war" name="jax-rs" user="${user}" password="${passwd}" adminurl="t3://${webServerHost}:${webServerPort}" verbose="true" targets="myserver" library="true" /> </target>
JAX-RS 2.5.1アプリケーションをデプロイするWebLogic Serverインスタンスごとに、weblogic.Deployer
を使用して共有ライブラリ・ファイルを必須のターゲット・サーバーにデプロイし、-library
オプションを使用してデプロイメントをライブラリとして指定します。
次に、weblogic.Deployer
を使用してJersey 2.5.1 (JAX-RS 2.0 RI)共有ライブラリをデプロイする方法の例を示します。
java weblogic.Deployer -verbose -noexit -source C:\Oracle\Middleware\wlserver\common\deployable-libraries\jax-rs-2.0.war -targets myserver -adminurl t3://localhost:7001 -user weblogic -password ******** -deploy -library
Jersey共有ライブラリを使用するように、RESTful Webサービスを含むWebアプリケーションを構成する必要があります。特に、共有ファイルを参照するように、アプリケーションに関連付けられているweblogic.xml
デプロイメント記述子ファイルを更新する必要があります。weblogic.xml
ファイルは、アプリケーション・アーカイブのルート・ディレクトリのWEB-INF
ディレクトリにあります。
次の例は、Jersey 2.5.1 (JAX-RS 2.0 RI)を使用するようにweblogic.xml
ファイルを更新する方法を示しています。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <wls:weblogic-web-app xmlns:wls="http://xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-web-app" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:schemaLocation="http://xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-web-app http://xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-web-app/1.7/weblogic-web-app.xsd"> <wls:library-ref> <library-name>jax-rs</library-name> <specification-version>2.0</specification-version> <exact-match>false</exact-match> </wls:library-ref> </wls:weblogic-web-app>