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Oracle® Fusion Middleware Oracle Exalogic Elastic CloudのためのWebLogic Server 12.1.3の管理
12c (12.1.3)
E59405-04
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2 Exalogic Elastic CloudソフトウェアのWebLogic Serverドメインの最適化

この章では、Exalogic Elastic CloudソフトウェアのWebLogic Server 12.1.3ドメインの最適化について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

Exalogic Elastic Cloudソフトウェアの入力/出力およびワーク・マネージャの最適化

WebLogic Serverの入力/出力およびワーク・マネージャの最適化とともにExalogicドメインレベルのElastic Cloudソフトウェアを構成できます。表2-1は、Exalogic Elastic Cloudソフトウェア・ライセンスに制限されているこれらのオプションを使用してWebLogic Serverを構成するMBean属性を示しています。

表2-1

MBeanの属性 -Dオプション 説明

KernelMBean.ScatteredReadsEnabled=true

-Dweblogic.ScatteredReadsEnabled

ネットワーク・スループットの高い環境でI/Oの効率が向上します。

KernelMBean.GatheredWritesEnabled=true

-Dweblogic.GatheredWritesEnabled

ネットワーク・スループットの高い環境でI/Oの効率が向上します。

KernelMBean.AddWorkManagerThreadsByCpuCount=true

-Dweblogic.AddWorkManagerThreadsByCpuCount

Exalogicプロセッサ・アーキテクチャ・スレッド機能で合せることで自己チューニング・スレッド・プールの効率が向上します。

ServerMBean.useConcurrentQueueForRequestManager=true

-Dweblogic.useConcurrentQueueForRequestManager

ロックのないリクエスト・マネージャにより、特にJMSユースケースの場合にExalogicシステムの処理の同時実行性と効率性を向上できます。

KernelMBean.MuxerClass=weblogic.socket.NIOSharedWorkSocketMuxer


JMSメッセージ、レプリケーション、RMIなどの多重化から、影響力の強いリクエストのキュー待機時間を短縮します。


管理コンソールを使用したサーバー・インスタンスのI/Oパフォーマンスのチューニング

これらの属性が有効な場合、ネットワーク・スループットの高い環境でI/Oの効率が向上します。属性は、「Exalogic最適化の有効化」がドメイン・レベルで有効な場合に自動で有効化されます。「Exalogic最適化の有効化」を参照してください。


注意:

AddWorkManagerThreadsByCpuCountはWebLogic Server管理コンソールを使用してチューニングできません。

サーバー・レベルまたはサーバー・テンプレートでこの動作を管理する手順は次のとおりです。

  1. まだ実行していない場合は、WebLogic Server管理コンソールのチェンジ・センターで「ロックして編集」をクリックします。Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプチェンジ・センターの使用に関する項を参照してください。

  2. WebLogic Server管理コンソールの左ペインで、「ドメイン構造」の下で「環境」→「サーバー」または「環境」→「クラスタ」→「サーバー・テンプレート」の順に選択します。

  3. サーバーまたはサーバー・テンプレートを選択します。

  4. オプションで、「構成」→「チューニング」を選択し、適切なチェック・ボックスを選択します。

    • ギャザー書込みの有効化

    • スキャタ読取りの有効化

  5. 「拡張」を選択して、オプションで次の操作を実行します。

    • オプションで、「リクエスト・マネージャでの同時キューの使用」を選択します。

    • オプションで、「マキサー・クラス」をExalogic環境のweblogic.socket.NIOSharedWorkSocketMuxerに設定します。デフォルトのマキサー・クラスweblogic.socket.NIOSocketMuxerです。

  6. 「保存」をクリックし、これらの変更をアクティブ化するには、チェンジ・センターで「変更のアクティブ化」をクリックします。

  7. サーバーを停止して再起動します。Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプサーバーの起動と停止に関する項を参照してください。

JDBCストアのExalogic最適化の有効化

WebLogic Serverのこのリリースでは、データベース・サーバーに個別のコミット呼出しを発行するかわりに、トランザクションの最後の操作でINSERTまたはDELETE操作のバッチをコミットするためのJDBCストアのExalogic最適化を提供します。この機能は、トランザクション当たりのサーバーのラウンド・トリップを少なくし、少ない操作数または小さいメッセージのトランザクションが多いアプリケーションにメリットがあります。

個々のストアのこの動作を管理する手順は次のとおりです。

  1. まだ実行していない場合は、WebLogic Server管理コンソールのチェンジ・センターで「ロックして編集」をクリックします。Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプチェンジ・センターの使用に関する項を参照してください。

  2. WebLogic Server管理コンソールの左ペインで、「ドメイン構造」の下で「サービス」→「永続ストア」を選択します。

  3. JDBCストアを選択します。

  4. 「構成」タブの「拡張」を選択して、オプションで「Oracleピギーバック・コミットの有効化」を選択します。

  5. 「保存」をクリックし、これらの変更をアクティブ化するには、チェンジ・センターで「変更のアクティブ化」をクリックします。

  6. サーバーを停止して再起動します。Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプサーバーの起動と停止に関する項を参照してください。

TopLink Exalogic最適化の有効化

WebLogic Serverのこのリリースで提供するTopLink Exalogicの最適化には、バッチ書き込み、デフォルトのキャッシュ・サイズの増加および期待されるリレーションシップの作成などのその他の最適化の有効化などが含まれます。ランタイム・チューニング・エージェントは、問合せバッチのフェッチおよび動的問合せ処理の使用を最適化します。

Oracle Exalogic環境で永続性アプリケーションを実行する方法を最適化できる機能を有効化および構成する方法の詳細は、Oracle TopLinkのソリューション・ガイドのOracle Exalogicの永続性アプリケーションの最適化に関する項を参照してください。

Exalogic最適化の有効化

最適化には、スレッド管理の改善、リクエスト処理、ロック競合の削減などがあります。Exalogic最適化を使用するためにドメインのすべてのサーバーを有効化する手順は次のとおりです。

  1. まだ実行していない場合は、WebLogic Server管理コンソールのチェンジ・センターで「ロックして編集」をクリックします。Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプチェンジ・センターの使用に関する項を参照してください。

  2. WebLogic Server管理コンソールの左ペインで、「ドメイン構造」の下にあるドメイン名を選択します。

  3. 「構成」→「一般」を選択して、「Exalogic最適化の有効化」チェック・ボックスを選択します。

  4. 「保存」をクリックし、これらの変更をアクティブ化するには、チェンジ・センターで「変更のアクティブ化」をクリックします。

  5. ドメインで現在実行しているすべてのサーバーを停止して再起動します。Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプサーバーの起動と停止に関する項を参照してください。