Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server 12.1.3 RMIアプリケーションの開発 12c (12.1.3) E56270-03 |
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この章では、『Oracle WebLogic Server 12.1.3 RMIアプリケーションの開発』の内容と構成について説明します。
この章には次の項が含まれます:
このドキュメントは、Remote Method Invocation (RMI)とInternet Inter-ORB Protocol (IIOP)の機能を使用してe- コマース・アプリケーションを構築するアプリケーション開発者を対象としています。Web技術、オブジェクト指向プログラミング技術、およびJavaプログラミング言語について読者が精通していることを前提としています。このドキュメントでは、WebLogic Serverが提供する付加価値の高い機能を紹介し、RMIを用いたアプリケーションを開発する際のWebLogic Server機能の使い方について主要な情報を示します。
このマニュアルでは、Remote Method Invocation (RMI)仕様に基づいたOracle WebLogic Server RMI実装について説明します。Oracleの実装をWebLogic RMIと呼びます。
第1章「概要とロードマップ」 では、このドキュメントの構成を紹介します。
第2章「WebLogic RMIの理解」はWebLogic RMIの機能とアーキテクチャの概要です。
第3章「WebLogic RMIの機能」では、WebLogic Server用RMIをプログラミングするときに使用する機能について説明します。
第4章「WebLogic RMIアノテーションの使用」では、WebLogic RMIアノテーションを使用してプレーンJavaオブジェクトへのリモート・アクセスを提供する方法について説明します。
第5章「WebLogic RMIコンパイラの使い方」では、WebLogic RMIコンパイラについて説明します。
第6章「WebLogic RMIでのT3プロトコルの使い方」では、RMIおよびT3プロトコルの使い方について説明します。
第7章「WebLogic RMIの実装方法」では、WebLogic RMIの実装方法について、簡単な例を用いて手順を追って説明します。
第9章「RMI over IIOPの使い方」では、RMI over IIOPの定義と、Weblogic ServerのRMI-IIOPの実装の概要について説明します。
第10章「WebLogic ServerのRMI-IIOP用構成」では、WebLogic ServerでのRMI-IIOPアプリケーションのサポートに関連する概念、問題および手順について説明します。
第11章「アプリケーション設計のベスト・プラクティス」では、RMIおよびRMI over IIOPアプリケーションを開発するときの推奨設計パターンについて説明します。
「付録A WebLogic ServerでのCORBAのサポート」では、WebLogic ServerでのCORBAのサポートについて説明します。
WebLogic RMIに関連するトピックの情報は、以下のドキュメントを参照してください。
http://docs.oracle.com/javase/6/docs/technotes/guides/rmi/
のJava RemoteMethod Invocation (RMI)は、Remote Method Invocationに関する基本的なチュートリアルのリンクです。
『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』。WebLogic Serverアプリケーションの開発ガイドです。
『Oracle WebLogic Server JNDIアプリケーションの開発』は、WebLogic Java Naming and Directory Interfaceの使用に関するガイドです。
『Oracle WebLogic Serverスタンドアロン・クライアントの開発』は、WebLogic Serverと相互運用する共通スタンドアロン・クライアントの開発に関するガイドです。
『Oracle WebLogic Serverのパフォーマンスのチューニング』には、WebLogic Serverアプリケーションのパフォーマンスを監視して改善するための情報が掲載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/tech/corba-135898.html
では、CORBAとJavaプラットフォームの概要が説明されています。
http://docs.oracle.com/javase/6/docs/technotes/guides/idl/index.html
には、標準IDL (Object Management Group Interface Definition Language)とIIOPの使用に関する情報が掲載されています。
http://www.omg.org
Object Management Groupのホームページです。
http://www.omg.org/technology/documents/index.htmのCORBA言語マッピング仕様
このドキュメントの他にも、様々なサンプル・コードやチュートリアルが開発者向けに用意されています。それらのサンプルとチュートリアルはWebLogic Serverの動作を例示し、主要な開発タスクを実行する実際的な手順を示します。
独自のアプリケーションを開発する前に、まずRMIサンプルの一部またはすべてを実行することをお薦めします。
MedRecはWebLogic Serverに付属したエンドツーエンドのサンプルJava Platform, Enterprise Edition (Java EE)アプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRecアプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、様々なクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。
MedRecはWebLogic ServerとJava EEの機能を例示し、Oracle推奨のベスト・プラクティスを重要点として示します。MedRecは、WebLogic Serverインストールでオプションでインストールされます。MedRecはORACLE_HOME
\user_projects\domains\medrec
ディレクトリから起動できます。ORACLE_HOME
は、Oracle WebLogic ServerをインストールしたときにOracleホームとして指定したディレクトリです。詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションおよびサンプル・コードに関する項を参照してください。
MedRecには、Webアプリケーション、Webサービス、ワークフロー・アプリケーション、および将来のクライアント・アプリケーションからのリクエストを連携して処理する複数のエンタープライズJava Bean (EJB)で主に構成されるサービス層があります。このアプリケーションには、メッセージドリブンEJB、ステートレス・セッションEJB、ステートフル・セッションEJB、およびエンティティEJBが含まれます。
この項では、WebLogic Serverの最新パッチ・セットで新機能と変更された機能を説明します。
プレーンJavaオブジェクトへのリモート・アクセスを提供する新しいWebLogic RMIアノテーション。「WebLogic RMIアノテーションの使用」を参照してください。
新しい接続属性WLContext.CONNECT_TIMEOUT
。ブートストラップと再確立の対象となるサーバーへの接続をクライアントが待機する時間を定義します。WLContext.REQUEST_TIMEOUT
は非推奨です。「接続タイムアウトの使用」を参照してください。
新しい接続属性WLContext.RESPONSE_READ_TIMEOUT
。クライアントがサーバーからのレスポンスの受信を待機する時間を定義します。WLContext.RMI_TIMEOUT
は非推奨です。「読取りタイムアウトの使用」を参照してください。
このリリースで導入されたWebLogic Serverの新機能の一覧については、『Oracle WebLogic Serverの新機能』を参照してください。