DBMS_CSX_ADMINパッケージは、バイナリXMLデータを含む表領域を移動する場合に設定をカスタマイズするインタフェースを提供します。
この章では、次の項目について説明します。
概要
セキュリティ・モデル
定数
このパッケージをDBAで使用すると、バイナリXMLデータを含む表領域を移動する場合に設定をカスタマイズできます。トランスポータブル表領域のジョブを実行するには、このパッケージを使用する必要はありません。
デフォルトでは、すべてのバイナリXML表に、デフォルトのトークン表の設定が使用されますが、これは移動中にターゲット・データベースにレプリケートされます。トークン表の設定を大量に転送するコストを回避するため、DBAでは、特定の表領域にトークン表の設定を新しく登録することも選択できます。このパッケージでは、トークン表の設定を登録および参照するためのルーチンが提供されています。
DBMS_CSX_ADMINパッケージは、XDBが所有しているため、SYSまたはXDBによって作成される必要があります。EXECUTE権限は、SYS、XDBまたはDBAに付与されます。このパッケージ内のサブプログラムは、現行のユーザーの権限を使用して実行されます。
DBMS_CSX_ADMINパッケージでは、表41-1に示す定数が使用されます。
表41-1 DBMS_CSX_ADMINの定数
| 名前 | タイプ | 値 | 説明 |
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デフォルトのトークン表。 |
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表(表領域ではなく)に関連付けられているトークン表の設定。 |
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表領域に関連付けられているトークン表の設定。 |
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特定の表/表領域に関連付けられたトークン表がすでに存在します。 |
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トークン表の新しい設定には索引を作成しません。 |
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トークン表に索引を作成します。 |
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デフォルトのトークン・マッピングをトークン表に事前に移入します。 |
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デフォルトのトークン・マッピングをトークン表に事前に移入しません。 |
表41-2 DBMS_CSX_ADMINパッケージのサブプログラム
| サブプログラム | 説明 |
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GETTOKENTABLEINFOプロシージャおよびファンクション |
指定した表のトークン・マッピングが設定されたトークン表のGUIDを戻します。 |
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GETTOKENTABLEINFOBYTABLESPACEプロシージャ |
指定した表領域のGUIDおよびトークン表の名前を戻します。 |
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デフォルトのnamespace-IDトークン表を戻します。 |
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デフォルトのpath-IDトークン表を戻します。 |
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デフォルトのqname-IDトークン表を戻します。 |
表の名前および所有者を指定すると、プロシージャの1番目のオーバーロードで、この表のトークン・マッピングが存在するトークン表設定のグローバルな一意の識別子(GUID)が戻されます。また、このプロシージャでは、トークン表の名前、およびトークン表の設定がデフォルトであるかどうかも戻されます。
表のオブジェクト番号を指定すると、プロシージャの2番目のオーバーロードで、表に使用されるトークン表の設定のGUID、およびこれがデフォルトのトークン表の設定かどうかが戻されます。
構文
DBMS_CSX_ADMIN.GETTOKENTABLEINFO ( ownername IN VARCHAR2, tablename IN VARCHAR2, guid OUT RAW, qnametable OUT VARCHAR2, nmspctable OUT VARCHAR2, level OUT NUMBER, tabno OUT NUMBER);
DBMS_CSX_ADMIN.GETTOKENTABLEINFO ( tabno IN NUMBER, guid OUT RAW); RETURN BOOLEAN;
パラメータ
表41-3 GETTOKENTABLEINFOプロシージャおよびファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
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表の所有者。 |
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表の名前。 |
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指定した表で使用されるトークン表の設定のGUID。 |
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新しい設定でのqname-IDテーブルの名前。 |
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新しい設定でのnamespace-IDテーブルの名前。 |
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デフォルトのトークン表の設定の場合は |
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表オブジェクト番号。 |
このプロシージャでは、表領域番号を指定すると、この表領域のGUIDおよびトークン表の名前が戻されます。