DBMS_LOBパッケージは、BLOB、CLOB、NCLOB、BFILEおよび一時LOBを操作するサブプログラムを提供します。DBMS_LOBを使用すると、LOBの特定の部分またはLOB全体に対するアクセスおよび操作ができます。
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関連項目: 『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』 |
この章では、次の項目について説明します。
概要
セキュリティ・モデル
定数
データ・タイプ
ルールおよび制限
使用上の注意
ルールおよび制限
例外
このパッケージは、SYSの下に作成する必要があります。このパッケージが提供する操作は、パッケージ所有者SYSではなく、現行のコール・ユーザーのもとで実行されます。
無名PL/SQLブロックからコールされたDBMS_LOBサブプログラムは、カレント・ユーザーの権限を使用して実行されます。ストアド・プロシージャからコールされたDBMS_LOBサブプログラムは、そのストアド・プロシージャの所有者の権限を使用して実行されます。
ユーザーはプロシージャの作成時に、AUTHIDを設定して定義者の権限または実行者の権限のどちらを使用するのかを指示できます。次に例を示します。
CREATE PROCEDURE proc1 AUTHID DEFINER ...
または
CREATE PROCEDURE proc1 AUTHID CURRENT_USER ...
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関連項目: AUTHIDおよび権限の詳細は、『Oracle Database PL/SQL言語リファレンス』を参照してください。 |
DIRECTORY機能を使用すると、BFILEに安全にアクセスできます。この機能の詳細は、『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』および『Oracle Database SQL言語リファレンス』のBFILENAMEファンクションに関する項を参照してください。
一時LOBに関係するセキュリティ・モデルについては、「使用上の注意」を参照してください。
DBMS_LOBパッケージでは、次の表に示す定数が使用されます。
表88-1 DBMS_LOBの定数: 基本
| 定数 | タイプ | 値 | 説明 |
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コール継続時間を含む |
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指定した |
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指定したLOBを読取り専用モードでオープンします。 |
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指定したLOBを読取り/書取りモードでオープンします。 |
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18446744073709551615 |
LOBの最大サイズ(バイト単位)。 |
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セッション継続時間を含む |
表88-2 DBMS_LOBの定数: オプション・タイプ
| 定数 | 定義 | 値 | 説明 |
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表88-3 DBMS_LOBの定数: オプション値
| 定数 | 定義 | 値 | 説明 |
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SETOPTIONSプロシージャに対しては、圧縮をオフに設定します。GETOPTIONSファンクションに対しては、圧縮はオフになっています。 |
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SETOPTIONSプロシージャに対しては、圧縮をオンに設定します。GETOPTIONSファンクションに対しては、圧縮はオンになっています。 |
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SETOPTIONSプロシージャに対しては、重複除外をオフに設定します。GETOPTIONSファンクションに対しては、重複除外はオフになっています。 |
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SETOPTIONSプロシージャに対しては、重複除外をオンに設定します。GETOPTIONSファンクションに対しては、重複除外はオンになっています。 |
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GETOPTIONSファンクションに対しては、暗号化はオフになっています。 |
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GETOPTIONSファンクションに対しては、暗号化はオンになっています。 |
表88-4 DBMS_LOBの定数: DBFS状態値のタイプ
| 定数 | 定義 | 値 | 説明 |
|---|---|---|---|
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LOBはアーカイブされていません。 |
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LOBはアーカイブされていますが、RDBMSに読み込まれています。 |
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LOBは現在アーカイブされています。 |
DBMS_LOBパッケージでは、表88-7に示すデータ・タイプが使用されます。
表88-7 DBMS_LOBで使用されるデータ・タイプ
| タイプ | 説明 |
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ソースまたは宛先のバイナリLOB。 |
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ソースまたは宛先の |
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ソースまたは宛先の文字LOB( |
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ソースまたは宛先の文字バッファ( |
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バッファまたはLOBのサイズ、LOBへのオフセットまたはアクセス量を指定します。 |
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データベースの外部に格納されているラージ・バイナリ・オブジェクト。 |
DBMS_LOBパッケージは特別なタイプを定義しません。
NCLOBは、固定幅および可変幅のマルチバイト各国語キャラクタ・セットを格納するためのCLOBです。
CLOB用のDBMS_LOBサブプログラムの仕様部にある句ANY_CSを使用すると、CLOBタイプでCLOBまたはNCLOBロケータ変数を入力として受け入れることができます。
すべてのDBMS_LOBサブプログラムは、LOBロケータをベースにして動作します。DBMS_LOBサブプログラムを正常に実行するためには、データベース表領域または外部ファイル・システムにすでに存在しているLOBを示す入力ロケータを用意する必要があります。『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』の第1章も参照してください。
データベースでLOBを使用するには、最初にSQLデータ定義言語(DDL)を使用して、LOB列が含まれる表を定義する必要があります。
外部LOB(BFILE)がLOBロケータで示されるようにするには、次のことを実行する必要があります。
有効な既存の物理ディレクトリを示すDIRECTORYオブジェクトが定義済であること、およびデータベースに対する読取り権限を伴った物理ファイル(追加対象のLOB)が存在していることを確認する必要があります。オペレーティング・システムでパス名の大文字と小文字が区別される場合は、必ず正しい形式でディレクトリを指定してください。
追加する外部LOBのDIRECTORYオブジェクトとファイル名をBFILENAMEファンクションに追加して、外部LOBのLOBロケータを作成する必要があります。
これらの作業が終了すると、指定されたLOBロケータを使用して、LOB列が含まれている行を挿入または更新できます。
LOBの定義および作成が終了すると、SELECTを実行してLOBロケータをローカルのPL/SQL LOB変数に割り当て、この変数をDBMS_LOBの入力パラメータとして使用してLOB値にアクセスできます。
これらの作業を行うための別の方法の詳細は、『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』の外部LOB(BFILE)へのアクセスに関する項を参照してください。
データベースでは、一時LOBの定義、作成、削除、アクセスおよび更新がサポートされています。一時LOBデータは、ユーザーの一時表領域に格納されています。一時LOBはデータベースに永続的には格納されません。この目的は、主にLOBデータの変換の実行です。
一時LOBの場合は、OCI、PL/SQLまたはその他のプログラム・インタフェースを使用して作成または操作する必要があります。一時LOBは、BLOB、CLOBまたはNCLOBのいずれにもできます。
一時LOBは空の状態で作成されます。デフォルトでは一時LOBは、それが作成されたセッションの終了時にすべて削除されます。処理が途中で停止したり、データベースがクラッシュした場合、一時LOBは削除され、その領域は解放されます。
一時LOBを論理バケットにまとめてグループ化するインタフェースもあります。一時LOB用のこの論理記憶域は期間で表されます。各一時LOBには、CACHEやNOCACHEなど、別々の記憶特性があります。セッションごとにデフォルトの記憶域があり、ユーザーが特定の期間を指定しない場合、一時LOBはこの記憶域に格納されます。さらに、期間ごとに解放操作を実行して、期間内のすべてのコンテンツを解放できます。
一時LOBに関する、読込み一貫性(CR)、取消し、バックアップ、パラレル処理またはトランザクション管理はサポートされていません。一時LOBには、CRおよびロールバックがサポートされていないため、エラーが発生した場合、ユーザーは一時LOBを解放して、最初から操作をやりなおす必要があります。
CR、取消しおよびバージョンが、一時LOBに対しては生成されないため、同じ一時LOBに複数のロケータを割り当てると、パフォーマンスに影響する可能性があります。具体的には、各ロケータが一時LOBの独自のコピーを所有するためです。
別のロケータが一時LOBを指しているときにユーザーがその内容を変更する場合、一時LOBのコピーが作成されます。すると、変更が実行されたロケータは、一時LOBの新しいコピーをポイントするようになります。変更が行われたロケータと同様、他のロケータもそれ以降同じデータを参照しなくなります。このような状況では、CRスナップショットおよびバージョン・ページによって、ユーザーは独自のバージョンのLOBを簡単に参照できるため、永続LOBではディープ・コピーは生成されません。
必要な場合は、OCIのロケータへのポインタを使用し、ロケータへの複数のポインタが同じ一時LOBロケータを指すように設定することによって、擬似REF構文を取得できます。PL/SQLでは、1つの一時LOBに対して複数のロケータは使用しないでください。一時LOBロケータは、参照によって別のプロシージャに渡される可能性があります。
一時LOBは表スキーマと関連付けられていないため、行内および行外の一時LOBという概念はありません。ユーザーが一時LOBインスタンスを作成すると、エンジンによってLOBデータへのロケータが作成され戻されます。PL/SQLのDBMS_LOBパッケージ、PRO*C/C++、OCIおよびその他のプログラム・インタフェースは、このロケータを介して、永続LOBに対する操作と同様に一時LOBを操作します。
クライアント側の一時LOBはサポートされていません。一時LOBはすべてサーバーに常駐します。
一時LOBは、永続LOBがサポートしているEMPTY_BLOBまたはEMPTY_CLOBファンクションをサポートしません。EMPTY_BLOBファンクションは、LOBの初期化を指定しますが、データの移入は行いません。
一時LOBインスタンスは、適切なFREETEMPORARYまたはOCIDurationEnd文でOCIまたはDBMS_LOBパッケージを使用したときのみ破棄できます。
一時LOBインスタンスは、適切なOCIおよびDBMS_LOB文を使用することによって、標準の永続内部LOBと同様にアクセスおよび変更できます。一時LOBを永続LOBにするには、OCIまたはDBMS_LOBのCOPYコマンドを明示的に使用して、一時LOBを永続LOBにコピーする必要があります。
セキュリティは、LOBロケータを介して提供されます。一時LOBは、その作成ユーザーのみ参照できます。ロケータは、あるユーザーのセッションから別のユーザーのセッションに渡すことはできません。あるセッションから別のセッションにロケータを渡しても、元のセッションの一時LOBにはアクセスできません。一時LOB参照は、各ユーザー固有のセッションに限定されます。別の場所のロケータを使用するユーザーは、同じLOBIDを持つ自分のセッション内でのみLOBにアクセスできます。ユーザーがこれを試行することはお薦めしませんが、試行した場合でも他のユーザーのデータに影響を与えることはありません。
データベースは、V$TEMPORARY_LOBSと呼ばれるv$ビューにセッションごとの一時LOBを記録しますが、このビューには、セッションごとに存在している一時LOB数に関する情報が含まれています。V$ビューは、DBAが使用するためのものです。セッションから、データベースはどのユーザーが一時LOBを所有しているかを判断できます。V$TEMPORARY_LOBSをDBA_SEGMENTSと組み合せて使用することで、DBAは、セッションで一時LOB用に使用されている領域の量を把握できます。これらの表を使用すると、DBAは一時LOBが使用している一時領域の緊急クリーンアップを監視して指示できます。
一時LOBに固有の注意事項は次のとおりです。
DBMS_LOBのすべてのファンクションは、入力パラメータのいずれかがNULLの場合、NULLを戻します。LOBロケータがNULLとして入力されると、DBMS_LOBのすべてのプロシージャで例外が発生します。
CLOBに基づく操作では、パラメータ(CLOBパラメータやVARCHAR2のバッファとパターンなど)のキャラクタ・セットIDが一致しているかどうかは検証されません。この確認はユーザーが各自で行ってください。
データ記憶域リソースは、DBAが異なるテンポラリ表領域を作成して制御します。必要に応じて、DBAはユーザーごとに別々のテンポラリ表領域を定義できます。
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関連項目: NOCOPY構文の詳細は、『Oracle Database PL/SQL言語リファレンス』を参照してください。 |
Oracle Databaseでは、LOBタイプの列または属性に対する制約はサポートされていませんが、例外としてLOBの列または属性に対するNOT NULL制約はサポートされています。
このパッケージにあるサブプログラムの仕様部に適用される規則は次のとおりです。
BLOBおよびBFILEを操作するサブプログラムのnewlen、offsetおよびamountパラメータは、バイト単位で指定する必要があります。
CLOBを操作するサブプログラムのnewlen、offsetおよびamountパラメータは、文字単位で指定する必要があります。
マルチバイトのキャラクタ・セットでは、これらのオフセットを正しく解釈できません。結果として、SUBSTRでは、ORA-22998: CLOB or NCLOB in multibyte character set not supportedというエラーが発生します。
パラメータ値の指定時に次の制限事項に従わなかった場合(またはパラメータ値を指定しなかった場合)は、INVALID_ARGVAL例外が発生します。
LOBデータの開始位置からの正の絶対オフセットのみ許可されています。LOBの終了位置からの負のオフセットは許可されていません。
amount、offset、newlen、nthなど、サイズおよび位置を表すパラメータには、0(ゼロ)以外の正の値のみ許可されています。SQL文字列ファンクションおよび演算子で確認される負のオフセットおよび範囲は許可されていません。
offset、amount、newlen、nthの値は、いずれのDBMS_LOBサブプログラムの場合でも、最大値はlobmaxsize 18446744073709551615(264)です。
固定幅のマルチバイト・キャラクタで構成されるCLOBの場合、これらのパラメータの最大値は(lobmaxsize/character_width_in_bytes)文字です。
たとえば、CLOBが次のような2バイト文字で構成されているとします。
JA16SJISFIXED
この場合のamountの最大値は次のとおりです。
18446744073709551615/2 = 9223372036854775807
PL/SQL言語仕様では、DBMS_LOBサブプログラムで使用されるRAWおよびVARCHAR2パラメータの上限は32767バイト(文字数ではありません)に規定されています。たとえば、変数を次のように宣言するとします。
charbuf VARCHAR2(3000)
この場合、charbufにはシングルバイト文字の場合は3000文字、2バイトの固定幅文字の場合は1500文字格納できます。これは、CLOBおよびNCLOBに対してDBMS_LOBサブプログラムを使用するときに特に注意してください。
%CHARSET句は、%CHARSETを使用するパラメータの形式が、参照先であるANY_CSパラメータの形式と一致している必要があることを示します。
たとえば、VARCHAR2バッファ・パラメータを使用するDBMS_LOBサブプログラムでは、VARCHAR2バッファの形式はCLOBパラメータの形式と一致している必要があります。入力LOBパラメータのタイプがNCLOBの場合、バッファにはNCHARデータが含まれている必要があります。これに対して、入力LOBのパラメータのタイプがCLOBの場合、バッファにはCHARデータが含まれる必要があります。
2つのCLOBパラメータを使用するDBMS_LOBサブプログラムの場合は、2つのCLOBパラメータの形式が同じであることが必要です。つまり、両方ともNCLOBであるか、またはCLOBであることが必要です。
amountにoffsetを加えた値がデータベースで許可されているLOBの最大サイズを超えると、アクセス例外が発生します。
この入力条件のもとでは、READ、COMPARE、INSTRおよびSUBSTRなどの読込みサブプログラムでは、End of Lob/Fileに達するまでデータが読み込まれます。たとえば、BLOBまたはBFILEでのREAD操作で、ユーザーが、サイズが4GBのLOBのoffset値に3GB、amount値に2GBを指定すると、READでは1GB(4GB-3GB)バイトのみが戻されます。
パラメータにNULLまたは無効な値が入力されると、ファンクションはNULLを戻します。宛先LOBのパラメータにNULL値が指定されると、プロシージャでは例外が発生します。
パラメータとしてパターンが含まれている操作(COMPARE、INSTRおよびSUBSTRなど)では、patternパラメータまたは副文字列に、正規表現または特殊一致文字(SQLのLIKE演算子の%など)はサポートされていません。
End Of LOB条件は、READプロシージャでNO_DATA_FOUND例外を使用して示されます。この例外が発生するのは、ユーザーがLOBの終了位置を超えてデータを読み込もうとしたときのみです。最後に読み込んだREADバッファは0(ゼロ)バイトです。
LOB更新の一貫性を保つために、LOBデータを変更するプロシージャ(ミューテータ)をコールする前に、宛先LOBが含まれている行をロックする必要があります。
特に注記がないかぎり、offsetパラメータのデフォルト値は1で、これは、BLOBまたはBFILEデータの最初のバイト、およびCLOBまたはNCLOB値の最初の文字を示します。amountパラメータはデフォルト値が指定されていないため、値を明示的に入力する必要があります。
LOBを変更する任意のサブプログラム(例: APPEND、COPY、ERASE、TRIMまたはWRITE)をコールする前に、宛先内部LOBが含まれている行をロックする必要があります。これらのサブプログラムでは、LOBを含んだ行のロックは暗黙的には行われません。
サブプログラムCOMPARE、INSTR、READ、SUBSTR、FILECLOSE、FILECLOSEALLおよびLOADFROMFILEは、オープン済のBFILEロケータでのみ動作しますが、つまり、これらのサブプログラムのコール前にFILEOPENコールが正常に完了している必要があります。
ファンクションFILEEXISTS、FILEGETNAMEおよびGETLENGTHに関しては、ファイルのオープン/クローズ状態はあまり重要ではありません。ただし、ファイルが物理的に必ず存在し、ユーザーにDIRECTORYオブジェクトとそのファイルに関する適切な権限があることが必要です。
DBMS_LOBは、BFILE操作に対する並行性制御メカニズムをサポートしません。
クローズ処理が正しく行われていない複数のオープン・ファイルがセッションで使用されている場合は、FILECLOSEALLサブプログラムを使用してセッションでオープンされたファイルをすべてクローズし、ファイル操作を最初からやり直すことができます。
DIRECTORYの作成者である場合、またはシステム権限がある場合、SQLのCREATE OR REPLACE、DROPおよびREVOKE文の使用には特に注意してください。
ユーザーまたは特定のディレクトリ・オブジェクトの権限受領者がセッション内に複数のファイルをオープンしている場合は、前述のコマンドが誤ってファイル操作に影響を与える場合があります。この状況で異常終了した場合は、必ずFILECLOSEALLをコールするプログラムまたは無名ブロックを起動し、ファイルを再オープンしてファイル操作を再開してください。
ユーザー・セッションの間にオープンされたファイルはすべて、セッション終了時に暗黙的にクローズされます。ただし、BFILEの操作の正常終了および異常終了いずれの場合も、操作終了後にファイルをクローズすることをお薦めします。
プログラムが正常に終了した場合、ファイルを適切にクローズすることによって、セッションで同時にオープンしているファイル数は、必ずSESSION_MAX_OPEN_FILESより少なくなります。
PL/SQLプログラムが異常終了した場合は、そのPL/SQLプログラム内でオープン中のすべてのファイルをクローズする例外ハンドラを使用する必要があります。例外が発生すると、最新の状態のBFILE変数にアクセスできるのは例外ハンドラのみであるため、この処理が必要です。
例外によってプログラム制御がPL/SQLプログラム・ブロック外に転送されると、オープン中のBFILEへの参照はすべて失われます。この結果、オープン・ファイル・カウントが増加し、SESSION_MAX_OPEN_FILES値を超える場合があります。
たとえば、BFILE値の終了位置を超えてREAD操作を行い、NO_DATA_FOUND例外が発生したと想定します。
-- This assumes a directory 'DDD' whose path is already known
DECLARE
fil BFILE:= bfilename('DDD', 'filename.foo');
pos INTEGER;
amt BINARY_INTEGER;
buf RAW(40);
BEGIN
SELECT ad_graphic INTO fil FROM print_media WHERE product_id = 3106;
dbms_lob.open(fil, dbms_lob.lob_readonly);
amt := 40; pos := 1 + dbms_lob.getlength(fil); buf := '';
dbms_lob.read(fil, amt, pos, buf);
dbms_output.put_line('Read F1 past EOF: '||
utl_raw.cast_to_varchar2(buf));
dbms_lob.close(fil);
END;
ORA-01403: no data found
ORA-06512: at "SYS.DBMS_LOB", line 373
ORA-06512: at line 10
例外が発生した後、BFILEロケータの変数ファイルは有効範囲外となり、その変数を使用したファイル操作は実行できなくなります。したがって、解決方法として、次のような例外ハンドラを使用します。
DECLARE
fil BFILE;
pos INTEGER;
amt BINARY_INTEGER;
buf RAW(40);
BEGIN
SELECT ad_graphic INTO fil FROM print_media WHERE product_id = 3106;
dbms_lob.open(fil, dbms_lob.lob_readonly);
amt := 40; pos := 1 + dbms_lob.getlength(fil); buf := '';
dbms_lob.read(fil, amt, pos, buf);
dbms_output.put_line('Read F1 past EOF: '||
utl_raw.cast_to_varchar2(buf));
dbms_lob.close(fil);
exception
WHEN no_data_found
THEN
BEGIN
dbms_output.put_line('End of File reached. Closing file');
dbms_lob.fileclose(fil);
-- or dbms_lob.filecloseall if appropriate
END;
END;
/
Statement processed.
End of File reached. Closing file
通常、DBMS_LOBを使用してPL/SQLブロック内でオープンされたファイルは、ブロックの正常終了または異常終了の前にクローズしてください。
表88-8 DBMS_LOBの例外
| 例外 | コード | 説明 |
|---|---|---|
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LOBに書き込むデータが多すぎます。LOBサイズは最大4GBです。 |
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LOBバッファを有効にした状態では操作を実行できません。 |
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引数は |
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現行の操作に使用しているディレクトリは、それが初めてアクセスされたか、または前回のアクセス以降にDBAによって変更された場合は無効です。 |
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ループ読取り操作用の |
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ファイルに指定されているディレクトリが存在しません。 |
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ユーザーに、そのディレクトリまたはファイルの操作に必要なアクセス権限がありません。 |
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オープン・ファイル数が最大値に達しました。 |
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ファイル操作に失敗しました。 |
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問合せまたはPDMLパラレル実行サーバー内でLOB書込みが実行できません。 |
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LOBの終わりを超えて |
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要求された操作の実行に使用するファイルがオープンされていません。 |
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サブプログラムのパラメータの値が無効のため、PL/SQLエラーが発生しました。 |
表88-9 DBMS_LOBパッケージのサブプログラム
| サブプログラム | 説明 |
|---|---|
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ソースLOBのコンテンツを宛先LOBに追加します。 |
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オープンしている内部または外部LOBをクローズします。 |
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2つの |
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ソース |
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ソース |
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ソースLOBの全体または一部を宛先LOBにコピーします。 |
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ソースLOBのDBFSリンクを宛先LOBにコピーします。 |
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LOBのデータをDBFSストアから取得します。 |
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一時 |
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DBFS_LINK_GENERATE_PATHファンクション |
DBFSリンクの作成に使用する一意のファイル・パス名を戻します。 |
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LOBの全体または一部を消去します。 |
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ファイルをクローズします。 |
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オープンしているファイルをすべてクローズします。 |
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ファイルがサーバー上に存在しているかどうかをチェックします。 |
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ディレクトリ・オブジェクト名およびファイル名を取得します。 |
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入力 |
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ファイルをオープンします。 |
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LOBからの長さを指定した場合、指定したオフセット位置にあるデータを削除します。 |
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指定したデータ(最大32K)を、LOB内の指定したオフセット位置に挿入します。 |
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指定したオフセット位置から新しく指定したオフセット位置に、バイト単位( |
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指定したオフセット位置にあるデータを指定したデータ(32k以下)で置き換えます。 |
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デフォルト一時表領域にある一時 |
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指定したSecureFileに関連付けられたDBFSリンク・パスを戻します。 |
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指定したSecureFileの現在のDBFSリンク状態を取得します。 |
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LOB値を格納するLOBチャンクの使用領域容量を戻します。 |
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SETCONTENTTYPEプロシージャを使用して以前設定したコンテンツID文字列を戻します。 |
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LOB値の長さを取得します。 |
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特定のLOBの |
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データベース構成のLOBの記憶域制限を戻します。 |
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LOBにあるパターンのn番目の一致のマッチング位置を戻します。 |
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LOBが入力ロケータを使用して、すでにオープンされたかどうかをチェックします。 |
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渡されるLOBロケータがSecurefiles LOB用の場合に |
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ロケータが一時LOBをポイントしているかどうかをチェックします。 |
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指定したSecureFileデータをDBFSストアに書き込みます。 |
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指定されたモードでLOB(内部、外部またはテンポラリ)をオープンします。 |
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指定されたオフセット以降のLOBデータを読み込みます。 |
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指定したSecureFileを指定したパス名にリンクします。データはパスにコピーされません。 |
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LOB内のデータのコンテンツ・タイプ文字列値を設定します。 |
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LOB単位でCSCE機能を使用可能にして、デフォルトのLOB列設定より優先させます。 |
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指定されたオフセット以降のLOB値の一部を戻します。 |
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指定された長さまでLOB値を切り捨てます。 |
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指定されたオフセットからLOBにデータを書き込みます。 |
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LOBの終わり以降にバッファを書き込みます。 |
このプロシージャは、ソース内部LOBの内容を宛先LOBに追加します。ソースLOBを完全に追加します
構文
DBMS_LOB.APPEND ( dest_lob IN OUT NOCOPY BLOB, src_lob IN BLOB); DBMS_LOB.APPEND ( dest_lob IN OUT NOCOPY CLOB CHARACTER SET ANY_CS, src_lob IN CLOB CHARACTER SET dest_lob%CHARSET);
使用上の注意
オープン/クローズ・インタフェース内のLOB操作のラップは必須ではありません。操作を実行する前にLOBをオープンしなかった場合、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引は、コール中に更新されます。ただし、操作を実行する前にLOBをオープンした場合は、トランザクションのコミットを実行する前にクローズする必要があります。内部LOBがクローズされるときに、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引が更新されます。
オープン/クローズAPI内のLOB操作をラップしなかった場合、ファンクション索引およびドメイン索引はLOBへ書き込むたびに更新されます。これにより、パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。したがって、LOBへの書込み操作をOPENまたはCLOSE文の中に囲むことをお薦めします。
アーカイブされているLOBでAPPENDをコールした場合は、最初のバイトが書き込まれる前にLOBが暗黙的に取得されます。
DBFSリンクであるSecureFiles LOBでAPPENDがコールされると、例外が発生します。
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関連項目: このプロシージャの使用方法の詳細は、『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』を参照してください。 |
このプロシージャは、オープンしている内部または外部LOBをクローズします。
構文
DBMS_LOB.CLOSE ( lob_loc IN OUT NOCOPY BLOB); DBMS_LOB.CLOSE ( lob_loc IN OUT NOCOPY CLOB CHARACTER SET ANY_CS); DBMS_LOB.CLOSE ( file_loc IN OUT NOCOPY BFILE);
使用上の注意
CLOSEでは、内部または外部LOBのいずれの場合もサーバーへのラウンドトリップが必要です。内部LOBの場合、CLOSEはクローズ・コールに依存するその他のコードをトリガーし、外部LOB (BFILE)の場合、CLOSEはサーバー側のオペレーティング・システム・ファイルを実際にクローズします。
オープン/クローズ・インタフェース内のすべてのLOB操作のラップは必須ではありません。ただし、LOBをオープンしている場合は、トランザクションのコミットを実行する前にクローズする必要があり、クローズしない場合は、エラーが発生します。内部LOBがクローズされるときに、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引が更新されます。
トランザクションによってオープンされたすべてのLOBをクローズする前にトランザクションをコミットすると、エラーが発生します。エラーが戻された場合、LOBのオープンは廃棄されますが、トランザクションのコミットは正常に行われます。したがって、そのトランザクションにおけるLOBおよび非LOBデータの変更はすべてコミットされますが、ドメイン索引およびファンクションベースの索引は更新されません。このような場合は、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引を再構築する必要があります。
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関連項目: このプロシージャの使用方法の詳細は、『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』を参照してください。 |
このファンクションは、2つのLOB全体、または2つのLOBの一部を比較します。
構文
DBMS_LOB.COMPARE ( lob_1 IN BLOB, lob_2 IN BLOB, amount IN INTEGER := DBMS_LOB.LOBMAXSIZE, offset_1 IN INTEGER := 1, offset_2 IN INTEGER := 1) RETURN INTEGER; DBMS_LOB.COMPARE ( lob_1 IN CLOB CHARACTER SET ANY_CS, lob_2 IN CLOB CHARACTER SET lob_1%CHARSET, amount IN INTEGER := DBMS_LOB.LOBMAXSIZE, offset_1 IN INTEGER := 1, offset_2 IN INTEGER := 1) RETURN INTEGER; DBMS_LOB.COMPARE ( lob_1 IN BFILE, lob_2 IN BFILE, amount IN INTEGER, offset_1 IN INTEGER := 1, offset_2 IN INTEGER := 1) RETURN INTEGER;
戻り値
INTEGER: 比較が正常に行われた場合は0(ゼロ)、それ以外の場合は0(ゼロ)以外の整数が戻されます。
amount、offset_1またはoffset_2のいずれかが有効なLOBオフセット値でない場合はNULLが戻されます。有効なオフセットは、1からLOBMAXSIZEの範囲内です。
使用上の注意
比較できるのは、同じデータ・タイプのLOB(BLOBタイプのLOBと他のBLOB、CLOBとCLOB、BFILEとBFILE)に限られます。BFILEの場合は、この操作を行う前に、FILEOPEN操作でファイルをあらかじめオープンしておく必要があります。
offsetおよびamountパラメータによって指定した範囲のデータがすべて完全に一致すると、COMPAREにより0(ゼロ)が戻されます。1番目のCLOBが2番目より小さいと、COMPAREによって-1が戻され、大きいと1が戻されます。
固定幅のnバイトのCLOBの場合は、COMPAREに対する入力amountの指定が(DBMS_LOB.LOBMAXSIZE/n)を超えると、(DBMS_LOB.LOBMAXSIZE/n)またはMax(length(clob1), length(clob2))のサイズのうち、小さい方の範囲で文字を比較します。
アーカイブされているLOBでCOMPAREをコールした場合は、比較が開始される前にLOBが暗黙的に取得されます。
DBFSリンクであるSecureFiles LOBでCOMPARE()がコールされると、リンクされたLOBは、可能な場合はDBFSからストリーミングされ、可能でない場合は例外が発生します。
例外
表88-14 BFILE操作に関するCOMPAREファンクションの例外
| 例外 | 説明 |
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ファイルが入力ロケータを使用してオープンされていません。 |
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ディレクトリが存在しません。 |
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ディレクトリに対する権限がありません。 |
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ディレクトリがファイルのオープン後に無効となりました。 |
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ファイルが存在しないか、またはファイルのアクセス権限がありません。 |
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いずれかのLOBでバッファが有効になっている場合、LOBバッファを有効にした状態では操作を実行できません。 |
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関連項目: このプロシージャの使用方法の詳細は、『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』を参照してください。 |
このプロシージャは、ソースCLOBまたはNCLOBインスタンスから、文字データを読み取り、指定したキャラクタ・セットに変換して、変換したデータをバイナリ形式で宛先BLOBインスタンスに書き込み、新しいオフセットを戻します。このインタフェースは、ソースや宛先としての持続または一時LOBインスタンスのあらゆる組合せで使用できます。
構文
DBMS_LOB.CONVERTTOBLOB( dest_lob IN OUT NOCOPY BLOB, src_clob IN CLOB CHARACTER SET ANY_CS, amount IN INTEGER, dest_offset IN OUT INTEGER, src_offset IN OUT INTEGER, blob_csid IN NUMBER, lang_context IN OUT INTEGER, warning OUT INTEGER);
パラメータ
表88-15 CONVERTTOBLOBプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
宛先LOBインスタンスのLOBロケータ。 |
|
|
ソースLOBインスタンスのLOBロケータ。 |
|
|
ソースLOBから変換する文字数。 LOB全体をコピーする場合は、定数 |
|
|
( |
|
|
|
|
|
変換データの目的とするキャラクタ・セットID。 |
|
|
( ( この情報は、ユーザーがこの情報を使用してソース・データを失ったり、誤って解釈したりすることなく継続して変換できるようにするために戻されます。最初の変換の場合、または特に必要ない場合は、デフォルト値の0(ゼロ)を使用してください。 |
|
|
( 現在、発生する可能性があるのは、変換不可能な文字に関する警告のみです。これは、ソースの文字が宛先の文字に正しく変換できない場合に発生します。変換不可能な文字のかわりに、デフォルトの置換文字('?'など)が使用されます。このエラー・メッセージの戻り値は、 |
使用上の注意
事前条件
CONVERTTOBLOBプロシージャをコールする前に、次の事前条件を満たしている必要があります。
ソースと宛先の両方のLOBインスタンスが存在している。
宛先LOBが永続LOBの場合、行がロックされている。行をロックするには、SELECT文のFOR UPDATE句を使用して、LOBを選択します。
定数およびデフォルト
すべてのパラメータが必要です。各OUTまたはIN OUTパラメータに変数を渡す必要があります。各INパラメータに変数または値を渡す必要があります。
表88-16に各パラメータの一般的な値の要約を示します。1列目にパラメータ、2列目に一般的な値を示し、最後の列は値を渡した結果を説明しています。値によっては定数が使用されるので注意してください。このような定数は、dbmslob.sqlパッケージ仕様部ファイルに定義されています。
表88-16 DBMS_LOB.CONVERTTOBLOBの一般的な値
| パラメータ | 値 | 説明 |
|---|---|---|
|
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ファイル全体を変換します。 |
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|
先頭から開始します。 |
|
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|
先頭から開始します。 |
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デフォルトの |
|
|
|
デフォルトの言語コンテキスト。 |
|
|
|
警告メッセージはありません。成功しました。 ソースの文字を正しく変換できません。 |
一般的な注意
blob_csidパラメータに宛先LOBの目的のキャラクタ・セットを指定する必要があります。blob_csidには0(ゼロ)の値を渡せます。これを行う場合、データベースでは目的のキャラクタ・セットがソースLOBキャラクタ・セットと同じであると想定されます。
ソースおよび宛先の両方のLOBに対するオフセット、およびソースLOBからコピーする文字数を指定する必要があります。amountおよびsrc_offset値は文字単位、dest_offsetはバイト単位です。LOB全体を変換するには、amountパラメータにLOBMAXSIZEを指定します。
CONVERTTOBLOBは、データの変換および書込み前に、必要に応じてソースまたは宛先LOBを取得します。
例外
表88-17に、このプロシージャがスローする可能性のある例外を示します。1列目は例外の文字列を示し、2列目は例外の原因となる可能性のあるエラー条件を説明しています。
表88-17 CONVERTTOBLOBプロシージャの例外
| 例外 | 説明 |
|---|---|
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|
入力パラメータのいずれかが |
|
|
次のいずれかの条件が発生しました。 - - - - |
|
関連項目: アプリケーション開発でのLOBの使用方法の詳細は、『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』を参照してください。 |
このプロシージャは、ソースBLOBインスタンスを取得し、指定したキャラクタ・セットを使用して、ソース・インスタンスのバイナリ・データを文字データに変換し、文字データを宛先CLOBまたはNCLOBインスタンスに書き込み、新しいオフセットを戻します。このインタフェースは、ソースや宛先としての持続または一時LOBインスタンスのあらゆる組合せで使用できます。
構文
DBMS_LOB.CONVERTTOCLOB( dest_lob IN OUT NOCOPY CLOB CHARACTER SET ANY_CS, src_blob IN BLOB, amount IN INTEGER, dest_offset IN OUT INTEGER, src_offset IN OUT INTEGER, blob_csid IN NUMBER, lang_context IN OUT INTEGER, warning OUT INTEGER);
パラメータ
表88-18 CONVERTTOCLOBプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
宛先LOBインスタンスのLOBロケータ。 |
|
|
ソースLOBインスタンスのLOBロケータ。 |
|
|
ソースLOBから変換するバイト数。 BLOB全体をコピーする場合は、定数 |
|
|
|
|
|
|
|
|
ソース・データのキャラクタ・セットID。 |
|
|
( この情報は、ユーザーがこの情報を使用してソース・データを失ったり、誤って解釈したりすることなく継続して変換できるようにするために戻されます。最初の変換の場合、または特に必要ない場合は、デフォルト値の0(ゼロ)を使用してください。 |
|
|
警告メッセージ。このパラメータは、変換時に何らかの異常が発生したことを示します。警告メッセージを確認する必要があります。 現在、発生する可能性があるのは、変換不可能な文字に関する警告のみです。これは、ソースの文字が宛先の文字に正しく変換できない場合に発生します。変換不可能な文字のかわりに、デフォルトの置換文字('?'など)が使用されます。このエラー・メッセージの戻り値は、 |
使用上の注意
事前条件
CONVERTTOCLOBプロシージャをコールする前に、次の事前条件を満たしている必要があります。
ソースと宛先の両方のLOBインスタンスが存在している。
宛先LOBが永続LOBの場合、CONVERTTOCLOBプロシージャをコールする前に行がロックされている。行をロックするには、SELECT文のFOR UPDATE句を使用して、LOBを選択します。
定数およびデフォルト
すべてのパラメータが必要です。各OUTまたはIN OUTパラメータに変数を渡す必要があります。各INパラメータに変数または値を渡す必要があります。
表88-19に各パラメータの一般的な値の要約を示します。1列目にパラメータ、2列目に一般的な値を示し、最後の列は値を渡した結果を説明しています。値によっては定数が使用されるので注意してください。このような定数は、dbmslob.sqlパッケージ仕様部ファイルに定義されています。
表88-19 DBMS_LOB.CONVERTTOCLOBの一般的な値
| パラメータ | 値 | 説明 |
|---|---|---|
|
|
|
ファイル全体を変換します。 |
|
|
|
先頭から開始します。 |
|
|
|
先頭から開始します。 |
|
|
|
デフォルトの |
|
|
|
デフォルトの言語コンテキスト。 |
|
|
|
警告メッセージはありません。成功しました。 ソースの文字を正しく変換できません。 |
一般的な注意
blob_csidパラメータにソースLOBの目的のキャラクタ・セットを指定する必要があります。blob_csidには0(ゼロ)の値を渡せます。そうすると、データベースで、目的のキャラクタ・セットが宛先LOBキャラクタ・セットと同じであるとみなされます。
ソースおよび宛先の両方のLOBに対するオフセット、およびソースLOBからコピーする文字数を指定する必要があります。amountおよびsrc_offset値はバイト単位でdest_offsetは文字単位です。LOB全体を変換するには、amountパラメータにLOBMAXSIZEを指定します。
CONVERTTOCLOBは、データの変換および書込み前に、必要に応じてソースまたは宛先LOB(あるいはその両方)を取得します。
例外
表88-20 CONVERTTOCLOBプロシージャの例外
| 例外 | 説明 |
|---|---|
|
|
入力パラメータのいずれかが |
|
|
次のいずれかの条件が発生しました。 - - - - |
|
関連項目: アプリケーション開発でのLOBの使用方法の詳細は、『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』を参照してください。 |
このプロシージャは、ソース内部LOBの全体または一部を宛先内部LOBにコピーします。ソースおよび宛先の両方のLOBに対するオフセット、およびコピーするバイト数または文字数を指定できます。
構文
DBMS_LOB.COPY ( dest_lob IN OUT NOCOPY BLOB, src_lob IN BLOB, amount IN INTEGER, dest_offset IN INTEGER := 1, src_offset IN INTEGER := 1); DBMS_LOB.COPY ( dest_lob IN OUT NOCOPY CLOB CHARACTER SET ANY_CS, src_lob IN CLOB CHARACTER SET dest_lob%CHARSET, amount IN INTEGER, dest_offset IN INTEGER := 1, src_offset IN INTEGER := 1);
例外
表88-22 COPYプロシージャの例外
| 例外 | 説明 |
|---|---|
|
|
入力パラメータのいずれかが |
|
|
次のいずれかです。 - - - - |
|
|
問合せまたはPDMLパラレル実行サーバー内でLOB書込みが実行できません。 |
|
|
いずれかのLOBでバッファが有効になっている場合、LOBバッファを有効にした状態では操作を実行できません。 |
使用上の注意
宛先LOBに指定したオフセットが、現在そのLOBに格納されているデータの終わりを超えている場合は、宛先BLOBまたはCLOBに、0(ゼロ)バイトのFILLERまたは空白がそれぞれ挿入されます。オフセットが宛先LOBの現行の長さより小さい場合、既存のデータは上書きされます。
ソースLOBのデータ長を超える量を指定してもエラーにはなりません。したがって、ソースLOBのデータを、src_offsetからソースLOBの終了までコピーする大量のコピーを指定できます。
オープン/クローズ・インタフェース内のLOB操作のラップは必須ではありません。操作を実行する前にLOBをオープンしなかった場合、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引は、コール中に更新されます。ただし、操作を実行する前にLOBをオープンした場合は、トランザクションのコミットを実行する前にクローズする必要があります。内部LOBがクローズされるときに、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引が更新されます。
オープン/クローズAPI内のLOB操作をラップしなかった場合、ファンクション索引およびドメイン索引はLOBへ書き込むたびに更新されます。これにより、パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。したがって、LOBへの書込み操作をOPENまたはCLOSE文の中に囲むことをお薦めします。
コピー前に、ソースおよび宛先LOBが現在アーカイブされている場合は、それらが取得されます。完全に上書きする場合、宛先LOBは取り出されません。
ソースLOBがDBFSリンクの場合、データは、可能な場合はDBFSからストリーミングされ、可能でない場合は例外が発生します。宛先LOBがDBFSリンクの場合は、例外が発生します。
|
関連項目: このプロシージャの使用方法の詳細は、『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』を参照してください。 |
このプロシージャは、ソースLOBのDBFSリンクを宛先LOBにコピーします。
構文
DBMS_LOB.COPY_DBFS_LINK ( lob_loc_dst IN OUT BLOB, lob_loc_src IN BLOB, flags IN PLS_INTEGER DEFAULT DBFS_LINK_NOCACHE); DBMS_LOB.COPY_DBFS_LINK ( lob_loc_dst IN OUT CLOB CHARACTER SET ANY_CS, lob_loc_src IN CLOB CHARACTER SET ANY_CS, flags IN PLS_INTEGER DEFAULT DBFS_LINK_NOCACHE);
このプロシージャは、アーカイブされたSecureFiles LOBデータをDBFS HSMストアから取得し、データベースにコピーします。
構文
DBMS_LOB.COPY_FROM_DBFS_LINK ( lob_loc IN OUT BLOB); DBMS_LOB.COPY_FROM_DBFS_LINK ( lob_loc IN OUT CLOB CHARACTER SET ANY_CS);
このプロシージャは、一時BLOBまたはCLOBおよびそれに対応する索引をユーザーのデフォルト一時表領域に作成します。
構文
DBMS_LOB.CREATETEMPORARY ( lob_loc IN OUT NOCOPY BLOB, cache IN BOOLEAN, dur IN PLS_INTEGER := DBMS_LOB.SESSION); DBMS_LOB.CREATETEMPORARY ( lob_loc IN OUT NOCOPY CLOB CHARACTER SET ANY_CS, cache IN BOOLEAN, dur IN PLS_INTEGER := 10);
パラメータ
表88-27 CREATETEMPORARYプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
LOBロケータ。詳細は、「使用上の注意」を参照してください。 |
|
|
LOBをバッファ・キャッシュに読み込むかどうかを指定します。 |
|
|
2つの事前定義の継続時間(
|
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関連項目:
|
このサブプログラムは、DBFSリンクの作成に使用する一意のファイル・パス名を戻します。
構文
DBMS_LOB.DBFS_LINK_GENERATE_PATH ( lob_loc IN BLOB, storage_dir IN VARCHAR2) RETURN VARCHAR2; DBMS_LOB.DBFS_LINK_GENERATE_PATH ( lob_loc IN CLOB CHARACTER SET ANY_CS, storage_dir IN VARCHAR2) RETURN VARCHAR2;
このプロシージャは、内部LOB全体、または内部LOBの一部を消去します。
構文
DBMS_LOB.ERASE ( lob_loc IN OUT NOCOPY BLOB, amount IN OUT NOCOPY INTEGER, offset IN INTEGER := 1); DBMS_LOB.ERASE ( lob_loc IN OUT NOCOPY CLOB CHARACTER SET ANY_CS, amount IN OUT NOCOPY INTEGER, offset IN INTEGER := 1);
パラメータ
表88-30 ERASEプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
消去するLOBのロケータ。詳細は、「使用上の注意」を参照してください。 |
|
|
消去するバイト数( |
|
|
LOBの先頭からの絶対オフセット(起点: 1)。 |
使用上の注意
LOBの中央部のデータが消去されると、BLOBまたはCLOBには、0(ゼロ)バイトのFILLERまたは空白がそれぞれ書き込まれます。
指定した数を消去する前にLOB値の終わりに達した場合、実際に消去されたバイト数または文字数は、amountパラメータで指定した数と異なる場合があります。実際に消去された文字数またはバイト数は、amountパラメータに戻されます。
ERASEは、アーカイブされているLOBを取得します。ただし、消去がLOB全体に適用される場合を除きます。
削除するLOBがDBFSリンクの場合、例外が発生します。
使用上の注意
オープン/クローズ・インタフェース内のLOB操作のラップは必須ではありません。操作を実行する前にLOBをオープンしなかった場合、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引は、コール中に更新されます。ただし、操作を実行する前にLOBをオープンした場合は、トランザクションのコミットを実行する前にクローズする必要があります。内部LOBがクローズされるときに、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引が更新されます。
オープン/クローズAPI内のLOB操作をラップしなかった場合、ファンクション索引およびドメイン索引はLOBへ書き込むたびに更新されます。これにより、パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。したがって、LOBへの書込み操作をOPENまたはCLOSE文の中に囲むことをお薦めします。
このプロシージャは、入力ロケータによってすでにオープンされているBFILEをクローズします。
|
注意: データベースには、BFILEに対する読取り専用アクセスしかありません。つまり、データベースを介してBFILEに書き込むことはできません。 |
例外
表88-33 FILECLOSEプロシージャの例外
| 例外 | 説明 |
|---|---|
|
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|
ファイルが入力ロケータを使用してオープンされていません。 |
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|
ディレクトリが存在しません。 |
|
|
ディレクトリに対する権限がありません。 |
|
|
ディレクトリがファイルのオープン後に無効となりました。 |
|
|
ファイルが存在しないか、またはファイルのアクセス権限がありません。 |
|
関連項目:
|
このプロシージャは、セッションでオープンされたすべてのBFILEをクローズします。
このファンクションは、指定したBFILEロケータが、サーバーのファイル・システムに実際に存在しているファイルを指しているかどうかを検証します。
このプロシージャは、指定したBFILEロケータのディレクトリ・オブジェクトとファイル名を判別します。ロケータに割り当てられたディレクトリ・オブジェクト名とファイル名を示すのみで、物理ファイルまたはディレクトリが実際に存在しているかどうかは判別しません。
dir_aliasバッファの最大値は30で、パス名全体の最大値は2000です。
このファンクションは、BFILEが特定のFILEロケータでオープンされたかどうかを検証します。
使用上の注意
入力FILEロケータがFILEOPENプロシージャに渡されていない場合、そのファイルはこのロケータによってオープンされていないとみなされます。ただし、別のロケータがこのファイルをオープンしている可能性はあります。つまり、オープンされているかどうかは特定のロケータと関連付けられています。
このプロシージャは、BFILEを読取り専用アクセスでオープンします。データベースを介してBFILEに書き込むことはできません。
例外
表88-43 FILEOPENプロシージャの例外
| 例外 | 説明 |
|---|---|
|
|
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|
|
セッション内のオープン・ファイル数が |
|
|
|
|
|
ディレクトリがファイルのオープン後に無効となりました。 |
|
|
ファイルが存在しないか、またはファイルのアクセス権限がありません。 |
|
関連項目:
|
このプロシージャは、LOBからの長さを指定した場合、指定したオフセット位置にあるデータを削除します。LOB内の指定したオフセット位置の後にあるすべてのデータをリライトする必要はありません。
構文
DBMS_LOB.FRAGMENT_DELETE ( lob_loc IN OUT NOCOPY BLOB, amount IN INTEGER, offset IN INTEGER); DBMS_LOB.FRAGMENT_DELETE ( lob_loc IN OUT NOCOPY CLOB CHARACTER SET ANY_CS, amount IN INTEGER, offset IN INTEGER);
パラメータ
表88-44 FRAGMENT_DELETEプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
LOBロケータ。詳細は、「使用上の注意」を参照してください。 |
|
|
LOBから削除するバイト数( |
|
|
削除を開始するLOB内のオフセット位置を示すバイト数( |
このプロシージャは、指定したデータ(最大32K)を、LOB内の指定したオフセット位置に挿入します。
構文
DBMS_LOB.FRAGMENT_INSERT ( lob_loc IN OUT NOCOPY BLOB, amount IN INTEGER, offset IN INTEGER, buffer IN RAW); DBMS_LOB.FRAGMENT_INSERT ( lob_loc IN OUT NOCOPY CLOB CHARACTER SET ANY_CS, amount IN INTEGER, offset IN INTEGER, buffer IN VARCHAR2 CHARACTER SET lob_loc%CHARSET);
パラメータ
表88-46 FRAGMENT_INSERTプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
LOBロケータ。詳細は、「使用上の注意」を参照してください。 |
|
|
LOBに挿入するバイト数(BLOB)または文字数(CLOB/NCLOB)。 |
|
|
挿入を開始するLOB内のオフセット位置を示すバイト数(BLOB)または文字数(CLOB/NCLOB)。 |
|
|
LOBに挿入するデータ。 |
このプロシージャは、指定したオフセット位置から新しく指定したオフセット位置に、バイト単位(BLOB)または文字単位(CLOB/NCLOB)で移動します。
構文
DBMS_LOB.FRAGMENT_MOVE ( lob_loc IN OUT NOCOPY BLOB, amount IN INTEGER, src_offset IN INTEGER, dest_offset IN INTEGER); DBMS_LOB.FRAGMENT_MOVE ( lob_loc IN OUT NOCOPY CLOB CHARACTER SET ANY_CS, amount IN INTEGER, src_offset IN INTEGER, dest_offset IN INTEGER);
パラメータ
表88-48 FRAGMENT_MOVEプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
LOBロケータ。詳細は、「使用上の注意」を参照してください。 |
|
|
LOB内の移動するバイト数( |
|
|
データの挿入を開始するLOB内のオフセット位置を示すバイト数( |
|
|
データの削除を開始するLOB内のオフセット位置を示すバイト数( |
このプロシージャは、指定したオフセット位置にあるデータを指定したデータ(32k以下)で置き換えます。
構文
DBMS_LOB.FRAGMENT_REPLACE ( lob_loc IN OUT NOCOPY BLOB, old_amount IN INTEGER, new_amount IN INTEGER, offset IN INTEGER, buffer IN RAW); DBMS_LOB.FRAGMENT_REPLACE ( lob_loc IN OUT NOCOPY CLOB CHARACTER SET ANY_CS, old_amount IN INTEGER, new_amount IN INTEGER, offset IN INTEGER, buffer IN VARCHAR2 CHARACTER SET lob_loc%CHARSET);
パラメータ
表88-50 FRAGMENT_REPLACEファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
LOBロケータ。詳細は、「使用上の注意」を参照してください。 |
|
|
LOB内で置き換えるバイト数( |
|
|
LOBに書き込むバイト数( |
|
|
データの挿入を開始するLOB内のオフセット位置を示すバイト数(BLOB)または文字数( |
|
|
LOBに挿入するデータ。 |
このプロシージャは、デフォルト一時表領域内の一時BLOBまたはCLOBを解放します。
構文
DBMS_LOB.FREETEMPORARY ( lob_loc IN OUT NOCOPY BLOB); DBMS_LOB.FREETEMPORARY ( lob_loc IN OUT NOCOPY CLOB CHARACTER SET ANY_CS);
使用上の注意
新しい一時LOBの作成時に、同じ継続時間(セッション、コール)で使用されている一時LOBが存在しない場合は、新しい一時LOBセグメントが作成されます。一時LOBを解放すると、その一時LOBによって消費されていた領域が一時セグメントに解放されます。同じ継続時間が指定されているその他の一時LOBが存在しない場合は、一時セグメントも解放されます。
FREETEMPORARYへのコール後、解放されたLOBロケータには無効のマークが設定されます。
無効のLOBロケータが、OCIのOCILobLocatorAssignを使用して、またはPL/SQLの割当て操作によって別のLOBロケータに割り当てられている場合、割当て先も解放され、無効のマークが設定されます。
|
関連項目: このプロシージャの使用方法の詳細は、『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』を参照してください。 |
このファンクションは、指定したSecureFile LOBのDBFSパス名を戻します。
構文
DBMS_LOB.GET_DBFS_LINK ( lob_loc IN BLOB, storage_path OUT VARCHAR2(DBFS_LINK_PATH_MAX_SIZE), lob_length OUT NUMBER); DBMS_LOB.GET_DBFS_LINK ( lob_loc IN CLOB CHARACTER SET ANY_CS, storage_path OUT VARCHAR2(DBFS_LINK_PATH_MAX_SIZE), lob_length OUT NUMBER);
このプロシージャは、指定したSecureFileの現在のリンク状態を取得します。
構文
DBMS_LOB.GET_DBFS_LINK_STATE ( lob_loc IN BLOB, storage_path OUT VARCHAR2(DBFS_LINK_PATH_MAX_SIZE), state OUT NUMBER, cached OUT BOOLEAN); DBMS_LOB.GET_DBFS_LINK_STATE ( lob_loc IN CLOB CHARACTER SET ANY_CS, storage_path OUT VARCHAR2(DBFS_LINK_PATH_MAX_SIZE), state OUT NUMBER, cached OUT BOOLEAN);
このプロシージャは、SETCONTENTTYPEプロシージャを使用して以前設定したコンテンツ・タイプ文字列を戻します。
このファンクションは、指定したLOBのLOB記憶域制限を戻します。
構文
DBMS_LOB.GET_STORAGE_LIMIT ( lob_loc IN CLOB CHARACTER SET ANY_CS) RETURN INTEGER; DBMS_LOB.GET_STORAGE_LIMIT ( lob_loc IN BLOB) RETURN INTEGER;
表の作成時に、チャンク・ファクタ(表領域ブロックのバイト単位の倍数)を指定できます。これは、LOB値のアクセスまたは変更時にLOBデータ・レイヤーによって使用されるチャンク・サイズに対応します。チャンクの一部はシステム関連情報の格納に使用され、それ以外の部分にLOB値が格納されます。
このファンクションは、LOB値を格納するLOBチャンクで使用される領域容量を戻します。
構文
DBMS_LOB.GETCHUNKSIZE ( lob_loc IN BLOB) RETURN INTEGER; DBMS_LOB.GETCHUNKSIZE ( lob_loc IN CLOB CHARACTER SET ANY_CS) RETURN INTEGER;
使用上の注意
基本的なLOBファイルの場合、このチャンク・サイズの倍数を使用して読取り/書込み要求を入力すると、パフォーマンスが向上します。LOBチャンクはバージョン化され、すべての書込みがチャンクを基準に行われると、余分なバージョン分割が行われず、重複もしないため、書込みの場合にはさらに利点があります。同じチャンクに対してWRITEコールを複数回発行するかわりに、1つのチャンク内でWRITEコールを十分な数だけまとめることができます。
これらのパフォーマンスを向上させる方法は、SecureFilesには適用されません。
チャンク・サイズはLOBタイプ(BLOB、CLOB、NCLOB、Unicodeまたはその他のキャラクタ・セット)とは無関係です。
|
関連項目: このプロシージャの使用方法の詳細は、『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』を参照してください。 |
このファンクションは、指定されたLOB値の長さを取得します。長さは、バイト数または文字数で戻されます。
BFILEの場合に戻される長さには、EOF(存在している場合)が含まれます。以前に行ったERASEまたはWRITE操作でLOBに挿入された0(ゼロ)バイトまたは空白のFILLERも長さに含まれます。空の内部LOBの長さは0(ゼロ)です。
構文
DBMS_LOB.GETLENGTH ( lob_loc IN BLOB) RETURN INTEGER; DBMS_LOB.GETLENGTH ( lob_loc IN CLOB CHARACTER SET ANY_CS) RETURN INTEGER; DBMS_LOB.GETLENGTH ( file_loc IN BFILE) RETURN INTEGER;
このファンクションは、特定のLOBのoption_typeフィールドに対応する圧縮、重複除外および暗号化の設定を取得します。
構文
DBMS_LOB.GETOPTIONS ( lob_loc IN BLOB, option_types IN PLS_INTEGER) RETURN PLS_INTEGER; DBMS_LOB.GETOPTIONS ( lob_loc IN CLOB CHARACTER SET ANY_CS, option_types IN PLS_INTEGER) RETURN PLS_INTEGER;
パラメータ
表88-64 GETOPTIONSファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
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|
検査するLOBのロケータ。詳細は、「使用上の注意」を参照してください。 |
|
|
「DBMS_LOBの定数: オプション・タイプ」を参照してください。 |
戻り値
戻り値は、渡されるオプション・タイプ(「DBMS_LOBの定数: オプション・タイプ」を参照)に応じて、COMPRESS_ON、ENCRYPT_ONおよびDEDUPLICATE_ON(「DBMS_LOBの定数: オプション値」を参照)の組合せになります。
使用上の注意
圧縮または複製解除の機能が備えられていないSecureFile列に対して、これらの機能をオンまたはオフにすることはできません。GetOptionsファンクションとSETOPTIONSプロシージャは、個々のSecureFilesに対して動作します。特定のSecureFileの機能をオフにしたり、SetOptionsによってすでにオフにされている機能をオンにすることはできますが、表の作成時にSecureFileに指定されていないオプションをオンにすることはできません。
このファンクションは、指定されたオフセットを開始位置として、LOBにおけるパターンのn番目に一致した位置を戻します。
構文
DBMS_LOB.INSTR ( lob_loc IN BLOB, pattern IN RAW, offset IN INTEGER := 1, nth IN INTEGER := 1) RETURN INTEGER; DBMS_LOB.INSTR ( lob_loc IN CLOB CHARACTER SET ANY_CS, pattern IN VARCHAR2 CHARACTER SET lob_loc%CHARSET, offset IN INTEGER := 1, nth IN INTEGER := 1) RETURN INTEGER; DBMS_LOB.INSTR ( file_loc IN BFILE, pattern IN RAW, offset IN INTEGER := 1, nth IN INTEGER := 1) RETURN INTEGER;
パラメータ
表88-66 INSTRファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
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検査するLOBのロケータ。詳細は、「使用上の注意」を参照してください。 |
|
|
検査するLOBのファイル・ロケータ。 |
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|
テスト対象のパターン。パターンは、 |
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|
パターン・マッチングの開始位置を示す絶対オフセット(起点: 1)。 |
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出現番号。1から始まります。 |
使用上の注意
VARCHAR2バッファ(patternパラメータ)の形式は、CLOBパラメータの形式と一致する必要があります。つまり、入力LOBのパラメータのタイプがNCLOBの場合、バッファにはNCHARデータが含まれる必要があります。これに対して、入力LOBのパラメータのタイプがCLOBの場合、バッファにはCHARデータが含まれる必要があります。
BFILEの場合は、この操作を行う前に、FILEOPEN操作でファイルをあらかじめオープンしておく必要があります。
INSTRなど、パターン・マッチング用にRAWまたはVARCHAR2パラメータを受け入れる操作では、パターン・パラメータまたは副文字列において、正規表現または特殊一致文字(例: SQLのLIKE)はサポートされていません。
例外
表88-68 BFILEに関するINSTRファンクションの例外
| 例外 | 説明 |
|---|---|
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ファイルが入力ロケータを使用してオープンされていません。 |
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ディレクトリが存在しません。 |
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ディレクトリに対する権限がありません。 |
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ディレクトリがファイルのオープン後に無効となりました。 |
|
|
ファイルが存在しないか、またはファイルのアクセス権限がありません。 |
|
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LOBでバッファが有効になっている場合、LOBバッファを有効にした状態では操作を実行できません。 |
このファンクションは、LOBが入力ロケータを使用してすでにオープンされているかどうかをチェックします。このサブプログラムは、内部および外部LOB用です。
構文
DBMS_LOB.ISOPEN ( lob_loc IN BLOB) RETURN INTEGER; DBMS_LOB.ISOPEN ( lob_loc IN CLOB CHARACTER SET ANY_CS) RETURN INTEGER; DBMS_LOB.ISOPEN ( file_loc IN BFILE) RETURN INTEGER;
使用上の注意
BFILESの場合、オープンされているかどうかはロケータと関連付けられています。入力ロケータがOPENに渡されていない場合、そのBFILEはこのロケータによってオープンされていないとみなされます。ただし、別のロケータがBFILEをオープンしている可能性はあります。異なるロケータを使用すると、同じBFILE上で複数のOPENを実行できます。
内部LOBの場合、オープンされているかどうかは、ロケータではなくそのLOBに関連付けられています。ロケータ1がLOBをオープンした場合、ロケータ2もそのLOBはオープンしているとみなします。内部LOBの場合は、LOBが実際にオープンしているかどうかを調べるにはサーバー上の状態をチェックするため、ISOPENでラウンドトリップが必要です。
外部LOB(BFILE)の場合も、サーバーに状態が保持されているため、ISOPENでラウンドトリップが必要です。
|
関連項目: このプロシージャの使用方法の詳細は、『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』を参照してください。 |
このファンクションはLOBインスタンスが一時的であるかどうかを判断します。
構文
DBMS_LOB.ISTEMPORARY ( lob_loc IN BLOB) RETURN INTEGER; DBMS_LOB.ISTEMPORARY ( lob_loc IN CLOB CHARACTER SET ANY_CS) RETURN INTEGER;
使用上の注意
FREETEMPORARYを指定して一時LOBを解放した場合、LOBロケータはNULLに設定されません。したがって、ISTEMPORARYは、解放後に明示的にNULLに再設定されていないロケータに対して0(ゼロ)を戻します。
|
関連項目: このプロシージャの使用方法の詳細は、『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』を参照してください。 |
このプロシージャは、BFILEのデータを内部BLOBにロードします。結果はLOADFROMFILEと同じで、新しいオフセットを戻します。
構文
DBMS_LOB.LOADBLOBFROMFILE ( dest_lob IN OUT NOCOPY BLOB, src_bfile IN BFILE, amount IN INTEGER, dest_offset IN OUT INTEGER, src_offset IN OUT INTEGER);
パラメータ
表88-72 LOADBLOBFROMFILEプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
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|
ロード先の |
|
|
ロード元の |
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|
|
|
|
( |
|
|
|
使用上の注意
ソースおよび宛先の両方のLOBに対するオフセット、およびソースBFILEからコピーするバイト数を指定できます。amountおよびsrc_offsetは、BFILEを参照するためにバイト単位ですが、dest_offsetはBLOBのためバイト単位です。
宛先LOBに指定したオフセットが、現在そのLOBに格納されているデータの終わりを超えている場合は、宛先BLOBに、0(ゼロ)バイトのFILLERまたは空白が挿入されます。オフセットが宛先LOBの現行の長さより小さい場合、既存のデータは上書きされます。
入力amountおよびoffsetを加算した値がBFILE内のデータの長さを超えた場合はエラーが発生します(ただし、指定されているamountが、BFILEの終わりに達するまでロードするように指定できるLOBMAXSIZEの場合を除きます)。
OPEN/CLOSE操作内のLOB操作のラップは必須ではありません。操作を実行する前にLOBをオープンしなかった場合、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引は、コール中に更新されます。ただし、操作を実行する前にLOBをオープンした場合は、トランザクションのコミットを実行する前にクローズする必要があります。内部LOBがクローズされるときに、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引が更新されます。
OPEN/CLOSE内のLOB操作をラップしなかった場合、ファンクション索引およびドメイン索引はLOBへ書き込むたびに更新されます。これにより、パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。したがって、LOBへの書込み操作をOPENまたはCLOSE文の中に囲むことをお薦めします。
LOADFROMFILEは、ロード前に宛先LOBを取得します。ただし、ロードがLOB全体に適用される場合を除きます。
定数およびデフォルト
パラメータを省略する簡単な方法はありません。IN/OUTパラメータに変数を宣言するか、またはINパラメータにデフォルト値を指定します。使用可能な定数およびデフォルトを次に示します。
表88-73 パラメータのデフォルト値
| パラメータ | デフォルト値 | 説明 |
|---|---|---|
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ファイル全体をロードします。 |
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先頭から開始します。 |
|
|
|
先頭から開始します。 |
DBMSLOB.SQLで定義される定数
lobmaxsize CONSTANT INTEGER := DBMS_LOB.LOBMAXSIZE;
例外
表88-74 LOADBLOBFROMFILEプロシージャの例外
| 例外 | 説明 |
|---|---|
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|
入力パラメータのいずれかが |
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次のいずれかです。 - - - - |
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BLOBでバッファが有効になっている場合、LOBバッファを有効にした状態では操作を実行できません。 |
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関連項目: このプロシージャの使用方法の詳細は、『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』を参照してください。 |
このプロシージャは、BFILEのデータを必要なキャラクタ・セット変換を行った後、内部CLOB/NCLOBにロードし、新しいオフセットを戻します。
構文
DBMS_LOB.LOADCLOBFROMFILE ( dest_lob IN OUT NOCOPY NOCOPY CLOB CHARACTER SET ANY_CS, src_bfile IN BFILE, amount IN INTEGER, dest_offset IN OUT INTEGER, src_offset IN OUT INTEGER, bfile_csid IN NUMBER, lang_context IN OUT INTEGER, warning OUT INTEGER);
パラメータ
表88-75 LOADCLOBFROMFILEプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
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ロード先の |
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ロード元の |
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ソース( |
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(OUT)警告メッセージ。これは、ロード時になんらかの異常が発生したことを示します。ユーザーのミスが原因の場合とそれ以外が原因の場合があります。ロードは要求に応じて完了され、警告メッセージをチェックするかどうかはユーザーが判断します。現在、発生する可能性があるのは、変換不可能な文字に関する警告のみです。これは、ソースの文字が宛先の文字に正しく変換できない場合に発生し、その位置にはデフォルトの置換文字(例: '?')が使用されます。メッセージは、定数値 |
使用上の注意
ソースおよび宛先の両方のLOBに対するオフセット、およびソースBFILEからコピーするバイト数を指定できます。amountおよびsrc_offsetは、BFILEを参照するためにバイト単位ですが、dest_offsetはCLOBのため文字単位です。
宛先LOBに指定したオフセットが、現在そのLOBに格納されているデータの終わりを超えている場合は、宛先CLOBに、0(ゼロ)バイトのFILLERまたは空白が挿入されます。オフセットが宛先LOBの現行の長さより小さい場合、既存のデータは上書きされます。
入力amountおよびoffsetを加算した値がBFILE内のデータの長さを超えた場合はエラーが発生します(ただし、指定されているamountが、BFILEの終わりに達するまでロードするように指定できるLOBMAXSIZEの場合を除きます)。
次の要件に注意してください。
宛先のキャラクタ・セットは常に、CLOBの場合はデータベース・キャラクタ・セットおよびNCLOBの場合は各国語キャラクタ・セットと同じです。
csid=0はデフォルトの動作を示しますが、ソースのcsidのかわりに、CLOBの場合はデータベースcsid、NCLOBの場合は各国語csidを使用します。この場合でも、可変幅の場合は変換が必要です。
OPEN/CLOSE操作内のLOB操作のラップは必須ではありません。操作を実行する前にLOBをオープンしなかった場合、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引は、コール中に更新されます。ただし、操作を実行する前にLOBをオープンした場合は、トランザクションのコミットを実行する前にクローズする必要があります。内部LOBがクローズされるときに、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引が更新されます。
OPEN/CLOSE内のLOB操作をラップしなかった場合、ファンクション索引およびドメイン索引はLOBへ書き込むたびに更新されます。これにより、パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。したがって、LOBへの書込み操作をOPENまたはCLOSE文の中に囲むことをお薦めします。
ソースBFILEには、Unicodeキャラクタ・セットのデータを含めることができます。Unicode標準では、Unicode文字を一連のバイトにマッピングする複数のコード体系が定義されています。表88-76「サポートされているUnicodeコード体系」に、このサブプログラムでサポートされているUnicodeコード体系を示します。
表88-76 サポートされているUnicodeコード体系
| コード体系 | Oracle名 | bfile_csid値 |
|---|---|---|
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873 |
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2000 |
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2002 |
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871 |
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872 |
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1000 |
3つすべてのUTF-16コード体系で、Unicode文字は2バイトの符号なし整数としてエンコードされます。整数はビッグ・エンディアンまたはリトル・エンディアンのバイト順で格納できます。UTF-16BEコード体系では、ビッグ・エンディアン・データが定義されます。UTF-16LEコード体系では、リトル・エンディアン・データが定義されます。UTF-16コード体系では、ソースBFILE内の最初の2バイトに、バイト順序を定義するバイト順序マーク(BOM)文字が格納されている必要があります。BOMコードは0xFEFFです。このコードが{0xFE,0xFF}として格納されている場合、データはビッグ・エンディアンと解釈されます。このコードが{0xFF,0xFE}として格納されている場合、データはリトル・エンディアンと解釈されます。
UTF-8およびCESU-8コード体系では、バイト順序マークは{0xEF,0xBB, 0xBF}として格納されます。いずれのUnicodeコード体系でも、ファイルの先頭の対応するBOM順序は、認識されますが、宛先LOBにはロードされません。
表88-77 パラメータのデフォルト値
| パラメータ | デフォルト値 | 説明 |
|---|---|---|
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ファイル全体をロードします。 |
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先頭から開始します。 |
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先頭から開始します。 |
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デフォルトのcsid。宛先のcsidを使用します。 |
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デフォルトの言語コンテキスト。 |
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警告メッセージはありません。問題ありません。 |
DBMSLOB.SQLで定義される定数
lobmaxsize CONSTANT INTEGER := 18446744073709551615; warn_inconvertible_char CONSTANT INTEGER := 1; default_csid CONSTANT INTEGER := 0; default_lang_ctx CONSTANT INTEGER := 0; no_warning CONSTANT INTEGER := 0;
例外
表88-78 LOADCLOBFROMFILEプロシージャの例外
| 例外 | 説明 |
|---|---|
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入力パラメータのいずれかが |
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次のいずれかです。 - - - - |
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CLOBでバッファが有効になっている場合、LOBバッファを有効にした状態では操作を実行できません。 |
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関連項目: このプロシージャの使用方法の詳細は、『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』を参照してください。 |
このプロシージャは、ソース外部LOB(BFILE)の全体または一部を宛先内部LOBにコピーします。
構文
DBMS_LOB.LOADFROMFILE ( dest_lob IN OUT NOCOPY BLOB, src_file IN BFILE, amount IN INTEGER, dest_offset IN INTEGER := 1, src_offset IN INTEGER := 1);
使用上の注意
ソースおよび宛先の両方のLOBに対するオフセット、およびソースBFILEからコピーするバイト数を指定できます。amountおよびsrc_offsetは、BFILEを参照するためにバイト単位ですが、dest_offsetはBLOBの場合はバイト単位、CLOBsの場合は文字単位です。
|
注意: 入力BFILEは、このプロシージャを使用する前にオープンしている必要があります。バイナリBFILEデータがCLOBにロードされる場合、キャラクタ・セット変換は暗黙的には実行されません。BFILEデータは、データベース内のCLOBと同じキャラクタ・セットであることが必要です。これを検証するためのエラー・チェックは実行されません。 |
宛先LOBに指定したオフセットが、現在そのLOBに格納されているデータの終わりを超えている場合は、宛先BLOBまたはCLOBに、0(ゼロ)バイトのFILLERまたは空白がそれぞれ挿入されます。オフセットが宛先LOBの現行の長さより小さい場合、既存のデータは上書きされます。
入力amountおよびoffsetを加算した値がBFILE内のデータの長さを超えた場合はエラーが発生します。
|
注意: UTF-8のようにキャラクタ・セットの幅が変化する場合、LOB値は固定幅形式のUCS2で格納されます。したがって、DBMS_LOB.LOADFROMFILEを使用している場合、BFILEのデータはUTF-8キャラクタ・セットではなくUCS2キャラクタ・セットにする必要があります。ただし、sql*loaderでは必要なキャラクタ・セット変換が提供されるため、CLOBまたはNCLOBにデータをロードするには、LOADFROMFILEではなくsql*loaderを使用してください。 |
オープン/クローズ・インタフェース内のLOB操作のラップは必須ではありません。操作を実行する前にLOBをオープンしなかった場合、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引は、コール中に更新されます。ただし、操作を実行する前にLOBをオープンした場合は、トランザクションのコミットを実行する前にクローズする必要があります。内部LOBがクローズされるときに、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引が更新されます。
オープン/クローズAPI内のLOB操作をラップしなかった場合、ファンクション索引およびドメイン索引はLOBへ書き込むたびに更新されます。これにより、パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。したがって、LOBへの書込み操作をOPENまたはCLOSE文の中に囲むことをお薦めします。
このプロシージャは、(データベースからの)指定されたLOBデータをDBFS HSMストアにアーカイブします。
構文
DBMS_LOB.MOVE_TO_DBFS_LINK ( lob_loc IN OUT BLOB, storage_path IN VARCHAR2(dbfs_link_path_max_size), flags IN BINARY INTEGER DEFAULT DBFS_LINK_NOCACHE); DBMS_LOB.MOVE_TO_DBFS_LINK ( lob_loc IN OUT CLOB CHARACTER SET ANY_CS, storage_path IN VARCHAR2(dbfs_link_path_max_size), flags IN BINARY INTEGER DEFAULT DBFS_LINK_NOCACHE);
このプロシージャは、指定されたモードで、(内部または外部)LOBをオープンします。有効なモードは読取り専用と読取り/書込みです。
構文
DBMS_LOB.OPEN ( lob_loc IN OUT NOCOPY BLOB, open_mode IN BINARY_INTEGER); DBMS_LOB.OPEN ( lob_loc IN OUT NOCOPY CLOB CHARACTER SET ANY_CS, open_mode IN BINARY_INTEGER); DBMS_LOB.OPEN ( file_loc IN OUT NOCOPY BFILE, open_mode IN BINARY_INTEGER := file_readonly);
パラメータ
表88-83 OPENプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
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LOBロケータ。詳細は、「使用上の注意」を参照してください。 |
|
|
オープンするモード。
|
使用上の注意
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注意: LOBが読取り専用モードでオープンされた場合は、そのLOBに書込みを行おうとすると、エラーが戻されます。BFILEは、読取り専用モードでのみオープンできます。 |
OPENでは、内部または外部LOBのいずれの場合もサーバーへのラウンドトリップが必要です。内部LOBの場合、OPENはOPENコールに依存しているその他のコードのトリガーとなります。外部LOB (BFILE)の場合、OPENではサーバー側の実際のオペレーティング・システム・ファイルがオープンされるため、ラウンドトリップが必要です。
オープン/クローズ・インタフェース内のすべてのLOB操作のラップは必須ではありません。ただし、LOBをオープンしている場合は、トランザクションのコミットを実行する前にクローズする必要があり、クローズしない場合は、エラーが発生します。内部LOBがクローズされるときに、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引が更新されます。
トランザクションによってオープンされたすべてのLOBをクローズする前にトランザクションをコミットすると、エラーが発生します。エラーが戻された場合、LOBのオープンは廃棄されますが、トランザクションのコミットは正常に行われます。したがって、そのトランザクションにおけるLOBおよび非LOBデータの変更はすべてコミットされますが、ドメイン索引およびファンクションベースの索引は更新されません。このような場合は、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引を再構築する必要があります。
|
関連項目: このプロシージャの使用方法の詳細は、『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』を参照してください。 |
このプロシージャは、LOBの一部を読み込み、LOBの先頭からの絶対オフセットから開始し、指定された量のデータをbufferパラメータに戻します。
実際に読み込まれたバイト数または文字数は、amountパラメータに戻されます。入力offsetがLOBの終わりを超えた位置を指している場合、amountは0(ゼロ)に設定され、NO_DATA_FOUND例外が発生します。
構文
DBMS_LOB.READ ( lob_loc IN BLOB, amount IN OUT NOCOPY INTEGER, offset IN INTEGER, buffer OUT RAW); DBMS_LOB.READ ( lob_loc IN CLOB CHARACTER SET ANY_CS, amount IN OUT NOCOPY INTEGER, offset IN INTEGER, buffer OUT VARCHAR2 CHARACTER SET lob_loc%CHARSET); DBMS_LOB.READ ( file_loc IN BFILE, amount IN OUT NOCOPY INTEGER, offset IN INTEGER, buffer OUT RAW);
パラメータ
表88-84 READプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
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読み込むLOBのロケータ。詳細は、「使用上の注意」を参照してください。 |
|
|
検査するLOBのファイル・ロケータ。 |
|
|
読み込む、または読み込まれたバイト数( |
|
|
LOBの先頭からのオフセット(起点: 1)。 |
|
|
読取り操作用の出力バッファ。 |
例外
表88-85に、すべてのLOBインスタンスに該当する例外を示します。表88-86に、BFILEのみに該当する例外を示します。
表88-85 READプロシージャの例外
| 例外 | 説明 |
|---|---|
|
|
|
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|
次のいずれかです。 - - - - - |
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|
LOBの終わりに達し、LOBから読み込むバイトまたは文字がありません。 |
表88-86 BFILEに関するREADプロシージャの例外
| 例外 | 説明 |
|---|---|
|
|
ファイルが入力ロケータを使用してオープンされていません。 |
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ディレクトリが存在しません。 |
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|
ディレクトリに対する権限がありません。 |
|
|
ディレクトリがファイルのオープン後に無効となりました。 |
|
|
ファイルが存在しないか、またはファイルのアクセス権限がありません。 |
|
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LOBでバッファが有効になっている場合、LOBバッファを有効にした状態では操作を実行できません。 |
使用上の注意
VARCHAR2バッファの形式は、CLOBパラメータの形式と一致する必要があります。つまり、入力LOBのパラメータのタイプがNCLOBの場合、バッファにはNCHARデータが含まれる必要があります。これに対して、入力LOBのパラメータのタイプがCLOBの場合、バッファにはCHARデータが含まれる必要があります。
クライアントからDBMS_LOB.READをコールすると(SQL*Plus内からのBEGIN/ENDブロックでのコールなど)、戻されるバッファにはクライアントのキャラクタ・セットのデータが含まれます。データベースは、バッファをユーザーに戻す前に、サーバーのキャラクタ・セットからクライアントのキャラクタ・セットにLOB値を変換します。
READは、読取り前に必要に応じてLOBを取得します。
LOBがDBFSリンクの場合、データは、可能な場合はDBFSからストリーミングされ、可能でない場合は例外が発生します。
|
関連項目: このプロシージャの使用方法の詳細は、『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』を参照してください。 |
このファンクションは、指定したSecureFileを指定したパス名にリンクします。データはパスにコピーされません。
構文
DBMS_LOB.SET_DBFS_LINK ( lob_loc IN OUT BLOB, archive_id IN RAW(1024)); DBMS_LOB.SET_DBFS_LINK( lob_loc_dst IN OUT CLOB CHARACTER SET ANY_CS, archive_id IN RAW(1024));
パラメータ
表88-87 SET_DBFS_LINKプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
参照値を格納するLOB。 |
|
|
いずれかのGET_DBFS_LINKファンクションをコールすると戻されるアーカイブID。 |
このプロシージャは、LOB内のデータのコンテンツ・タイプ文字列値を設定します。
このプロシージャは、デフォルトのLOB列の設定を上書きする、圧縮および重複除外をLOBごとに有効化または無効化します。
構文
DBMS_LOB.SETOPTIONS ( lob_loc IN BLOB, option_types IN PLS_INTEGER, options IN PLS_INTEGER); DBMS_LOB.SETOPTIONS ( lob_loc IN CLOB CHARACTER SET ANY_CS, option_types IN PLS_INTEGER, options IN PLS_INTEGER);
パラメータ
表88-91 SETOPTIONSプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
検査するLOBのロケータ。詳細は、「使用上の注意」を参照してください。 |
|
|
「DBMS_LOBの定数: オプション・タイプ」を参照してください。 |
|
|
「DBMS_LOBの定数: オプション値」を参照してください。 |
使用上の注意
DBMS_LOB.SETOPTIONSを使用して、個々のLOBに対する暗号化を使用可能または使用禁止にすることはできません。
表の作成時に圧縮または重複除外の機能が設定されていない場合、これらの機能をSecureFile列に対してオンまたはオフにすることはできません。
GETOPTIONSファンクションとSETOPTIONSプロシージャは、個々のSecureFileに対して動作します。特定のSecureFile LOBに対する圧縮または重複除外をオフにしたり、SETOPTIONSによってすでにオフにされている場合はオンにすることができます。
このコールでは、変更を永続化させる際にサーバーへのラウンドトリップが発生します。
このファンクションは、LOBの先頭からの絶対offsetから開始し、LOBのamountバイトまたは文字を戻します。
固定幅のnバイトのCLOBの場合、SUBSTRに対する入力amountの指定が(32767/n)を超えると、SUBSTRでは、(32767/n)の長さの文字バッファまたはCLOBの長さのうち、いずれか小さい方を戻します。可変幅キャラクタ・セットのCLOBの場合、nはCLOBの文字に使用される最大バイト幅です。
構文
DBMS_LOB.SUBSTR ( lob_loc IN BLOB, amount IN INTEGER := 32767, offset IN INTEGER := 1) RETURN RAW; DBMS_LOB.SUBSTR ( lob_loc IN CLOB CHARACTER SET ANY_CS, amount IN INTEGER := 32767, offset IN INTEGER := 1) RETURN VARCHAR2 CHARACTER SET lob_loc%CHARSET; DBMS_LOB.SUBSTR ( file_loc IN BFILE, amount IN INTEGER := 32767, offset IN INTEGER := 1) RETURN RAW;
パラメータ
表88-93 SUBSTRファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
|
|
読み込むLOBのロケータ。詳細は、「使用上の注意」を参照してください。 |
|
|
検査するLOBのファイル・ロケータ。 |
|
|
読み込むバイト数( |
|
|
LOBの先頭からのオフセット(起点: 1)。 |
例外
表88-95 BFILE操作に関するSUBSTRファンクションの例外
| 例外 | 説明 |
|---|---|
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|
ファイルが入力ロケータを使用してオープンされていません。 |
|
|
ディレクトリが存在しません。 |
|
|
ディレクトリに対する権限がありません。 |
|
|
ディレクトリがファイルのオープン後に無効となりました。 |
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ファイルが存在しないか、またはファイルのアクセス権限がありません。 |
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LOBでバッファが有効になっている場合、LOBバッファを有効にした状態では操作を実行できません。 |
使用上の注意
VARCHAR2バッファの形式は、CLOBパラメータの形式と一致する必要があります。つまり、入力LOBのパラメータのタイプがNCLOBの場合、バッファにはNCHARデータが含まれる必要があります。これに対して、入力LOBのパラメータのタイプがCLOBの場合、バッファにはCHARデータが含まれる必要があります。
クライアントからDBMS_LOB.SUBSTRをコールすると(SQL*Plus内からのBEGIN/ENDブロックでのコールなど)、戻されるバッファにはクライアントのキャラクタ・セットのデータが含まれます。データベースは、バッファをユーザーに戻す前に、サーバーのキャラクタ・セットからクライアントのキャラクタ・セットにLOB値を変換します。
DBMS_LOB.SUBSTRは、LOBに格納されている文字に基づいて8191個以上の文字を戻します。使用可能なバッファを超える文字バイト数が原因ですべての文字が戻されない場合、新しいオフセットでDBMS_LOB.SUBSTRをコールして残りの文字を読み取るか、すべてのデータを抽出するまでサブプログラムのコールをループする必要があります。
SUBSTRは、読取り前に必要に応じてLOBを取得します。
LOBがDBFSリンクの場合、データは、可能な場合はDBFSからストリーミングされ、可能でない場合は例外が発生します。
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関連項目:
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このプロシージャは、内部LOBの値をnewlenパラメータで指定された長さに切り捨てます。BLOBの場合はバイト数、CLOBの場合は文字数で長さを指定します。
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注意: TRIMプロシージャは、LOBの長さをnewlenパラメータで指定された値に減らします。 |
空のLOBに対してTRIMを実行すると、何も処理は行われず、TRIMによってエラーは戻されません。newlenで指定した新しい長さがLOBのサイズよりも大きい場合は、例外が発生します。
構文
DBMS_LOB.TRIM ( lob_loc IN OUT NOCOPY BLOB, newlen IN INTEGER); DBMS_LOB.TRIM ( lob_loc IN OUT NOCOPY CLOB CHARACTER SET ANY_CS, newlen IN INTEGER);
パラメータ
表88-96 TRIMプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
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長さを切り捨てる内部LOBのロケータ。詳細は、「使用上の注意」を参照してください。 |
|
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切り捨て後の新しいLOB値の長さ。 |
使用上の注意
オープン/クローズ・インタフェース内のLOB操作のラップは必須ではありません。操作を実行する前にLOBをオープンしなかった場合、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引は、コール中に更新されます。ただし、操作を実行する前にLOBをオープンした場合は、トランザクションのコミットを実行する前にクローズする必要があります。内部LOBがクローズされるときに、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引が更新されます。
オープン/クローズAPI内のLOB操作をラップしなかった場合、ファンクション索引およびドメイン索引はLOBへ書き込むたびに更新されます。これにより、パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。したがって、LOBへの書込み操作をOPENまたはCLOSE文の中に囲むことをお薦めします。
TRIMは、LOBの長さを変更する前に、必要に応じてLOBを取得します。ただし、指定する新しい長さが0(ゼロ)の場合を除きます。
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関連項目:
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このプロシージャは、LOBの先頭からの絶対オフセットから開始し、指定された量のデータを内部LOBに書き込みます。データは、bufferパラメータから書き込まれます。
WRITEは、オフセット位置以降LOBにすでに存在しているデータを、指定した長さだけ置換(上書き)します。
構文
DBMS_LOB.WRITE ( lob_loc IN OUT NOCOPY BLOB, amount IN INTEGER, offset IN INTEGER, buffer IN RAW); DBMS_LOB.WRITE ( lob_loc IN OUT NOCOPY CLOB CHARACTER SET ANY_CS, amount IN INTEGER, offset IN INTEGER, buffer IN VARCHAR2 CHARACTER SET lob_loc%CHARSET);
パラメータ
表88-98 WRITEプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
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書込み先の内部LOBのロケータ。詳細は、「使用上の注意」を参照してください。 |
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書き込むバイト数( |
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LOBの先頭からの書込み操作のオフセット(起点: 1)。 |
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書込み用の入力バッファ。 |
例外
表88-99 WRITEプロシージャの例外
| 例外 | 説明 |
|---|---|
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次のいずれかです。 - - - - |
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問合せまたはPDMLパラレル実行サーバー内でLOB書込みが実行できません。 |
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LOBでバッファが有効になっている場合、LOBバッファを有効にした状態では操作を実行できません。 |
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使用上の注意
入力amountがバッファのデータより多い場合はエラーが発生します。入力amountがバッファのデータより少ない場合は、バッファからその量のバイト数または文字数のみLOBに書き込まれます。指定したオフセットが現在そのLOBに格納されているデータの終わりを超えている場合は、BLOBまたはCLOBに、0(ゼロ)バイトのFILLERまたは空白がそれぞれ挿入されます。
VARCHAR2バッファの形式は、CLOBパラメータの形式と一致する必要があります。つまり、入力LOBのパラメータのタイプがNCLOBの場合、バッファにはNCHARデータが含まれる必要があります。これに対して、入力LOBのパラメータのタイプがCLOBの場合、バッファにはCHARデータが含まれる必要があります。
クライアントからDBMS_LOB.WRITEをコールするとき(SQL*Plus内からのBEGIN/ENDブロックでのコールなど)は、バッファにクライアントのキャラクタ・セットのデータが含まれている必要があります。データベースは、バッファ・データをLOBに書き込む前に、クライアント側のキャラクタ・セットをサーバー側のキャラクタ・セットに変換します。
オープン/クローズ・インタフェース内のLOB操作のラップは必須ではありません。操作を実行する前にLOBをオープンしなかった場合、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引は、コール中に更新されます。ただし、操作を実行する前にLOBをオープンした場合は、トランザクションのコミットを実行する前にクローズする必要があります。内部LOBがクローズされるときに、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引が更新されます。
オープン/クローズAPI内のLOB操作をラップしなかった場合、ファンクション索引およびドメイン索引はLOBへ書き込むたびに更新されます。これにより、パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。したがって、LOBへの書込み操作をOPENまたはCLOSE文の中に囲むことをお薦めします。
WRITEは、LOBに書き込む前に、必要に応じてLOBを取得します。ただし、書込みがLOB全体を上書きするように指定されている場合を除きます。
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関連項目:
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このプロシージャは、指定された量のデータを内部LOBの後ろに書き込みます。データは、bufferパラメータから書き込まれます。
構文
DBMS_LOB.WRITEAPPEND ( lob_loc IN OUT NOCOPY BLOB, amount IN INTEGER, buffer IN RAW); DBMS_LOB.WRITEAPPEND ( lob_loc IN OUT NOCOPY CLOB CHARACTER SET ANY_CS, amount IN INTEGER, buffer IN VARCHAR2 CHARACTER SET lob_loc%CHARSET);
パラメータ
表88-100 WRITEAPPENDプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
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書込み先の内部LOBのロケータ。詳細は、「使用上の注意」を参照してください。 |
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書き込むバイト数( |
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書込み用の入力バッファ。 |
使用上の注意
入力amountがバッファのデータより多い場合はエラーが発生します。入力amountがバッファのデータより少ない場合は、バッファからその量のバイト数または文字数のみLOBの後ろに書き込まれます。
例外
表88-101 WRITEAPPENDプロシージャの例外
| 例外 | 説明 |
|---|---|
|
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次のいずれかです。 - - |
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問合せまたはPDMLパラレル実行サーバー内でLOB書込みが実行できません。 |
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LOBでバッファが有効になっている場合、LOBバッファを有効にした状態では操作を実行できません。 |
使用上の注意
VARCHAR2バッファの形式は、CLOBパラメータの形式と一致する必要があります。つまり、入力LOBのパラメータのタイプがNCLOBの場合、バッファにはNCHARデータが含まれる必要があります。これに対して、入力LOBのパラメータのタイプがCLOBの場合、バッファにはCHARデータが含まれる必要があります。
クライアントからDBMS_LOB.WRITEAPPENDをコールするとき(SQL*Plus内からのBEGIN/ENDブロックでのコールなど)は、バッファにクライアントのキャラクタ・セットのデータが含まれている必要があります。データベースは、バッファ・データをLOBに書き込む前に、クライアント側のキャラクタ・セットをサーバー側のキャラクタ・セットに変換します。
オープン/クローズ・インタフェース内のLOB操作のラップは必須ではありません。操作を実行する前にLOBをオープンしなかった場合、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引は、コール中に更新されます。ただし、操作を実行する前にLOBをオープンした場合は、トランザクションのコミットを実行する前にクローズする必要があります。内部LOBがクローズされるときに、LOB列のファンクション索引およびドメイン索引が更新されます。
オープン/クローズAPI内のLOB操作をラップしなかった場合、ファンクション索引およびドメイン索引はLOBへ書き込むたびに更新されます。これにより、パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。したがって、LOBへの書込み操作をOPENまたはCLOSE文の中に囲むことをお薦めします。
WRITEAPPENDは、LOBに追加する前に、必要に応じてLOBを取得します。
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関連項目:
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