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Oracle® Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス
12c リリース1 (12.1)
B71281-05
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93 DBMS_LOGSTDBY_CONTEXT

Oracle Database 12cリリース1(12.1)では、SQL適用プロセスによってLSBY_APPLY_CONTEXTという名前のコンテキスト・ネームスペースにアクセスできます。DBMS_LOGSTDBY_CONTEXTパッケージで提供されるプロシージャを使用することで、LSBY_APPLY_CONTEXTに関連付けられた様々なパラメータを設定および取得できます。これは、DBMS_LOGSTBDY.SKIPプロシージャおよびDBMS_LOGSTDBY.SKIP_ERRORプロシージャを使用してSQL適用に登録するSKIPプロシージャを記述する際に役に立ちます。


関連項目:

SQL適用およびロジカル・スタンバイ・データベースの詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください。

この章では、次の項目について説明します。

DBMS_LOGSTDBY_CONTEXTの使用方法

概要

SQL適用プロセスは、LSBY_APPLY_CONTEXTという名前のコンテキスト・ネームスペースにアクセスできます。表93-1には、DBMS_LOGSTDBY_CONTEXTパッケージで提供されるプロシージャを使用することで設定および取得が可能なLSBY_APPLY_CONTEXTと関連付けられた事前定義済のパラメータがリストされています。この方法でパラメータの設定および取得ができると、DBMS_LOGSTBDY.SKIPプロシージャおよびDBMS_LOGSTDBY.SKIP_ERRORプロシージャを使用してSQL適用に登録するSKIPプロシージャを記述する際に役に立ちます。

表93-1 ネームスペースLSBY_APPLY_CONTEXTの事前定義済のプロシージャ

パラメータ 説明

STATEMENT

Applyプロセスで処理している文の最初の4000バイト。

STATEMENT_TYPE

各種文タイプのリストは表92-23を参照してください。

PACKAGE_SCHEMA

処理されるPL/SQLパッケージを所有するスキーマ(該当する場合)。

PACKAGE_NAME

処理されるPL/SQLパッケージの名前(該当する場合)。

PROCEDURE_NAME

処理されるPL/SQLプロシージャの名前(該当する場合)。

CURRENT_SCHEMA

DDLまたはPL/SQLプロシージャがプライマリで実行されていた場合に有効な現在のスキーマ。

XIDUSN

プライマリ・データベースでのトランザクションのXIDUSN。

XIDSLT

プライマリ・データベースでのトランザクションのXIDSLT。

XIDSQN

プライマリ・データベースでのトランザクションのXIDSQN。

SCHEMA

SQL適用で処理されるオブジェクトを所有するスキーマ(DML操作またはDDL操作の場合)。

NAME

SQL適用で処理されるオブジェクト名(DML操作またはDDL操作の場合)。

CONTAINER_NAME

ターゲット・オブジェクトまたはPL/SQLプロシージャが常駐するコンテナ(マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)の場合)。

ERROR

SQL適用プロセスで発生した元のエラーのテキスト(該当する場合)。

NEW_ERROR

SQL適用プロセスで発生した新しいエラーのテキスト(該当する場合は、DBMS_LOGSTDBYのSKIP_ERRORプロシージャを参照)。

NEW_STMT

SQL適用での実行が必要な置換文のテキスト(該当する場合は、DBMS_LOGSTDBYのSKIPプロシージャを参照)。

SKIP_ACTION

SQL適用で実行されるスキップ・アクション(DBMS_LOGSTDBYのSKIPプロシージャを参照)。


セキュリティ・モデル

DBMS_LOGSTDBY_CONTEXTパッケージのセキュリティ・モデルはDBMS_LOGSTDBYパッケージのものと同じです。


関連項目:

DBMS_LOGSTDBY

DBMS_LOGSTDBY_CONTEXTサブプログラムの概要

表93-2 DBMS_LOGSTDBY_CONTEXTパッケージのサブプログラム

サブプログラム 説明

CLEAR_ALL_CONTEXTプロシージャ


ネームスペースLSBY_APPLY_CONTEXT内に含まれるすべてのパラメータを消去します。

CLEAR_CONTEXTプロシージャ


特定のパラメータを消去します。

GET_CONTEXTプロシージャ


指定されたパラメータの値を取得します。

SET_CONTEXTプロシージャ


指定された値を持つ名前付きパラメータを設定します。


CLEAR_ALL_CONTEXTプロシージャ

このプロシージャは、ネームスペースLSBY_APPLY_CONTEXT内に含まれるすべてのパラメータを消去します。

構文

DBMS_LOGSTDBY_CONTEXT.CLEAR_ALL_CONTEXT;

パラメータ

なし

CLEAR_CONTEXTプロシージャ

このプロシージャは、特定のパラメータを消去します。

構文

DBMS_LOGSTDBY_CONTEXT.CLEAR_CONTEXT (
   name            IN VARCHAR2);

パラメータ

表93-3 CLEAR_CONTEXTプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明

name

消去されたパラメータの名前。


GET_CONTEXTプロシージャ

このプロシージャは、指定されたパラメータの値を取得します。

構文

DBMS_LOGSTDBY_CONTEXT.GET_CONTEXT (
   name            IN VARCHAR2,
   value           OUT VARCHAR2);

パラメータ

表93-4 GET_CONTEXTプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明

name

パラメータの名前。

value

パラメータで取得された値。


SET_CONTEXTプロシージャ

このプロシージャは、指定された値を持つ名前付きパラメータを設定します。

構文

DBMS_LOGSTDBY_CONTEXT.SET_CONTEXT (
   name            IN VARCHAR2
   value           IN VARCHAR2);

パラメータ

表93-5 SET_CONTEXTプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明

name

設定するパラメータの名前。

value

設定するパラメータに割り当てられる値。