Oracle Database 12cリリース1(12.1)では、SQL適用プロセスによってLSBY_APPLY_CONTEXT
という名前のコンテキスト・ネームスペースにアクセスできます。DBMS_LOGSTDBY_CONTEXT
パッケージで提供されるプロシージャを使用することで、LSBY_APPLY_CONTEXT
に関連付けられた様々なパラメータを設定および取得できます。これは、DBMS_LOGSTBDY.SKIP
プロシージャおよびDBMS_LOGSTDBY.SKIP_ERROR
プロシージャを使用してSQL適用に登録するSKIPプロシージャを記述する際に役に立ちます。
関連項目: SQL適用およびロジカル・スタンバイ・データベースの詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください。 |
この章では、次の項目について説明します。
概要
セキュリティ・モデル
SQL適用プロセスは、LSBY_APPLY_CONTEXT
という名前のコンテキスト・ネームスペースにアクセスできます。表93-1には、DBMS_LOGSTDBY_CONTEXT
パッケージで提供されるプロシージャを使用することで設定および取得が可能なLSBY_APPLY_CONTEXT
と関連付けられた事前定義済のパラメータがリストされています。この方法でパラメータの設定および取得ができると、DBMS_LOGSTBDY.SKIP
プロシージャおよびDBMS_LOGSTDBY.SKIP_ERROR
プロシージャを使用してSQL適用に登録するSKIPプロシージャを記述する際に役に立ちます。
表93-1 ネームスペースLSBY_APPLY_CONTEXTの事前定義済のプロシージャ
パラメータ | 説明 |
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Applyプロセスで処理している文の最初の4000バイト。 |
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各種文タイプのリストは表92-23を参照してください。 |
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処理されるPL/SQLパッケージを所有するスキーマ(該当する場合)。 |
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処理されるPL/SQLパッケージの名前(該当する場合)。 |
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処理されるPL/SQLプロシージャの名前(該当する場合)。 |
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DDLまたはPL/SQLプロシージャがプライマリで実行されていた場合に有効な現在のスキーマ。 |
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プライマリ・データベースでのトランザクションのXIDUSN。 |
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プライマリ・データベースでのトランザクションのXIDSLT。 |
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プライマリ・データベースでのトランザクションのXIDSQN。 |
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SQL適用で処理されるオブジェクトを所有するスキーマ(DML操作またはDDL操作の場合)。 |
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SQL適用で処理されるオブジェクト名(DML操作またはDDL操作の場合)。 |
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ターゲット・オブジェクトまたはPL/SQLプロシージャが常駐するコンテナ(マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)の場合)。 |
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SQL適用プロセスで発生した元のエラーのテキスト(該当する場合)。 |
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SQL適用プロセスで発生した新しいエラーのテキスト(該当する場合は、DBMS_LOGSTDBYのSKIP_ERRORプロシージャを参照)。 |
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SQL適用での実行が必要な置換文のテキスト(該当する場合は、DBMS_LOGSTDBYのSKIPプロシージャを参照)。 |
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SQL適用で実行されるスキップ・アクション(DBMS_LOGSTDBYのSKIPプロシージャを参照)。 |
表93-2 DBMS_LOGSTDBY_CONTEXTパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
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ネームスペース |
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特定のパラメータを消去します。 |
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指定されたパラメータの値を取得します。 |
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指定された値を持つ名前付きパラメータを設定します。 |