プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス
12c リリース1 (12.1)
B71281-05
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

110 DBMS_PDB

DBMS_PDBパッケージでは、プラガブル・データベースに関するデータを調査および操作するインタフェースが提供されます。


関連項目:

関連トピックの詳細は、次のドキュメントを参照してください。
  • マルチテナント環境内に監査ポリシーを作成する方法については、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。

  • 特定のコンテナに属するすべてのプラガブル・データベースの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』DBA_PDBSビューに関する項、現在のインスタンスに関連付けられているプラガブル・データベースについては、V$PDBSビューに関する項を参照してください。

  • プラガブル・データベースについては、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

  • プロトコル・ポートとDNSマッピングの構成については、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。

  • プラガブル・データベースの作成については、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。


この章では、次の項目について説明します。

DBMS_PDBの使用

概要

マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)は、ユーザーが作成した0個以上のプラガブル・データベース(PDB)を含むOracle Databaseです。DBMS_PDBパッケージでは、プラガブル・データベースに関するデータを調査および操作するインタフェースが提供されます。

セキュリティ・モデル

ユーザーがDBMS_PDBパッケージのプロシージャを実行するには、EXECUTE権限が必要です。

DBMS_PDBサブプログラムの要約

表110-1 DBMS_PDBパッケージのサブプログラム

サブプログラム 説明

CHECK_PLUG_COMPATIBILITYファンクション

プラガブル・データベース(PDB)について記述されたXMLファイルを使用して、特定のマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)に接続可能かどうかを判別します。

DESCRIBEプロシージャ

指定したプラガブル・データベース(PDB)が記述されたXMLファイルを生成します。

RECOVERプロシージャ

プラガブル・データベース(PDB)に属するデータファイルを使用することで、プラガブル・データベースについて記述されたXMLファイルを生成します。


CHECK_PLUG_COMPATIBILITYファンクション

このファンクションは、プラガブル・データベース(PDB)について記述されたXMLファイルを使用して、そのPDBを特定のマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)に接続できるかどうかを調べます。

構文

DBMS_PDB.CHECK_PLUG_COMPATIBILITY (
   pdb_descr_file    IN   VARCHAR2, 
   pdb_name          IN   VARCHAR2 DEFAULT NULL) 
 RETURN BOOLEAN;

パラメータ

表110-2 CHECK_PLUG_COMPATIBILITYプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明

pdb_descr_file

PDBの記述を含むXMLファイルのパスです。

pdb_name

特定のCDBに接続された際に、pdb_descr_fileで表されるPDBに指定される名前です。指定されていない場合は、pdb_descr_fileから名前が抽出されます。


戻り値

pdb_descr_fileで説明されるPDBが特定のCDBと互換性がある場合はTRUEで、それ以外の場合はFALSEです。このファンクションがFALSEを戻す場合は、PDB_PLUG_IN_VIOLATIONSデータ・ディクショナリ・ビューを問い合わせて、検出されたエラーに関する情報を見つけてください。


関連項目:

PDB_PLUG_IN_VIOLATIONSビューの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。

DESCRIBEプロシージャ

このプロシージャは、指定したプラガブル・データベース(PDB)が記述されたXMLファイルを生成します。このファイルをCHECK_PLUG_COMPATIBILITYファンクションに渡すと、XMLファイルに記述されたPDBを特定のマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)に接続できるかどうかを特定できます。

構文

DBMS_PDB.DESCRIBE (
   pdb_descr_file    IN   VARCHAR2, 
   pdb_name          IN   VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表110-3 DESCRIBEプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明

pdb_descr_file

PDBの記述を含むXMLファイルのパスです。

pdb_name

記述するPDBの名前です。リモート・データベースは @dblinkを含めることによって指定します。


使用上の注意

  • pdb_nameが省略された場合、セッションの接続先となるPDBが記述されます。

  • pdb_nameが省略され、セッションがルートに接続された場合、エラーが戻されます。

RECOVERプロシージャ

このプロシージャは、プラガブル・データベースに属するデータファイルを使用することで、プラガブル・データベースについて説明するXMLファイルを生成します。次に、このXMLファイルを使用することで、CREATE PLUGGABLE DATABASE文を使用してプラガブル・データベースをマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)に接続できます。このプロシージャは、プラガブル・データベースについて説明するXMLファイルが壊れるか、消失した場合に備えることを目的としています。

構文

DBMS_PDB.RECOVER (
   pdb_descr_file    IN   VARCHAR2, 
   pdb_name          IN   VARCHAR2,
   filenames         IN   VARCHAR2);

パラメータ

表110-4 RECOVERプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明

pdb_descr_file

プラガブル・データベースの説明を含むXMLファイルのパスです。

pdb_name

プラガブル・データベースの名前です。

filenames

データファイル・パスのカンマ区切りリストまたはプラガブル・データベースのデータファイルを含むディレクトリ、あるいはその両方。