DBMS_QOPATCH
パッケージでは、インストールしたデータベース・パッチを確認するためのインタフェースが提供されます。
この章では、次の項目について説明します。
概要
セキュリティ・モデル
使用上の注意
例外
DBMS_QOPATCH
パッケージでは、インストールしたデータベース・パッチを確認するためのPLSQL/SQLインタフェースが提供されます。このインタフェースでは、OPATCH LSINVENTORY -XML
コマンドの一部として使用可能なすべてのパッチ情報が提供されます。このパッケージは、パッチとメタ情報を提供するために、OUIパッチ・インベントリにリアルタイムでアクセスします。
このパッケージは、データベースがOPEN
の場合のみ動作します。
Oracle Real Application Clusters(RAC)環境では、サブプログラムで他のRACノードからデータのフェッチが必要な場合に、他のノードにジョブを作成することでデータを取得します。この場合に、他のRACノードからデータをフェッチするには、JOB_QUEUE_PROCESSES
がパッケージに対して>0
である必要があります。
ジョブの実行に遅延が生じた場合は、パッケージによってORA-20008
エラーが返されます。
次の表に、DBMS_QOPATCH
パッケージで発生する例外を示します。
表118-1 DBMS_QOPATCHエラー・メッセージ
エラー・コード | 説明 |
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最新のXMLインベントリが表にロードされていません。 |
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ディクショナリの作成に失敗しました。 |
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ノード上でのジョブの構成に失敗しました。 |
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ノードが非アクティブのためジョブの構成に失敗しました。 |
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指定のノードとインスタンス名を使用してジョブが構成されていません。 |
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構成されたRACのアクティブなインスタンスとOpatchジョブの数が同じではありません。 |
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ノードまたはインスタンスが非アクティブのためジョブの構成に失敗しました。 |
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タイムアウト - ジョブの実行時間が120秒を超えています。 |
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ジョブの実行に失敗しました。 |
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ノードが非アクティブでジョブが実行できません。 |
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ジョブ名が |
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データベースがオープンしていません。 |
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データベースが読取り専用でオープンしました。 |
表118-2 DBMS_QOPATCHパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
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パッチ番号が指定されている場合にXML形式でパッチのバグ・リストを作成します。パッチが指定されていない場合は、すべてのパッチにインストール済のすべてのバグがXML形式でリストされます。 |
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インストール済のパッチの合計数をXML形式で作成します。 |
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パッチの最上位レベルのパッチ情報(パッチID、パッチの作成時間など)をXML要素で作成します。 |
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特定のパッチ番号で変更されたファイルのリストをXML形式で作成します。 |
GET_OPATCH_INSTALL_INFOファンクション |
パッチやインベントリの場所など、 |
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XMLインベントリからXML要素としてインストール済のパッチのリストを作成します。 |
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Opatchインベントリ全体をXMLインスタンス文書として戻します。 |
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特定のパッチのオーバーレイ・パッチをXML要素として作成します。 |
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特定のパッチの前提条件パッチをXML要素として作成します。 |
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Opatch XMLインベントリ表示のスタイルシートを戻します。 |
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バイナリ・インベントリを問い合せることで、単一インスタンス上で適用されたSQLパッチに関連する情報を戻します。 |
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完全なパッチ・レベルの情報を作成するために、SQLパッチ・レジストリから問い合せることでSQLパッチの状態を表示します。 |
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XMLインベントリを問い合せることで、インストール済のパッチの情報(パッチID、適用日、SQLパッチ情報など)をXMLノードとして作成します。 |
PATCH_CONFLICT_DETECTIONファンクション |
既存のパッチと競合する場合は、特定のファイルの競合するパッチを戻します。 |
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ノード名とインスタンスを設定して、Oracle Real Application Clusters(RAC)環境でその固有のインベントリの詳細を取得します。 |
このファンクションでは、パッチ番号が指定されている場合にパッチ内のバグ・リストを提供します。パッチ番号が指定されていない場合は、指定されたXML形式ですべてのバグがリストされます。
このファンクションは、Opatch XMLインベントリ表示のスタイルシートを戻します。このサブプログラムの戻り値のタイプを使用することでXMLTRANSFORMの実行が可能となり、その変換された結果の表示はOpatchテキストの出力と同じになります。
このファンクションでは、バイナリ・インベントリを問い合せることで、単一インスタンス上で適用されたSQLパッチに関連する情報が戻されます。これがOracle Real Application Clusters(RAC)システムである場合は、SQLパッチが適用されないノード名がリストされます。
このファンクションは、完全なパッチ・レベルの情報を作成するために、SQLパッチ・レジストリから問い合せることでSQLパッチの状態を表示します。パッチ番号が指定されている場合は、特定のSQLパッチに固有の情報が表示され、指定されていない場合はすべてのSQLパッチの情報が表示されます。
このファンクションは、XMLインベントリを問い合せることで、インストール済のパッチの情報(パッチID、適用日、SQLパッチ情報など)をXMLノードとして作成します。