DBMS_RESOURCE_MANAGER_PRIVS
パッケージは、リソース・マネージャに関連付けられている権限をメンテナンスします。
関連項目: データベース・リソース・マネージャの使用方法の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 |
この章では、次の項目について説明します。
表132-1 DBMS_RESOURCE_MANAGER_PRIVSパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
GRANT_SWITCH_CONSUMER_GROUPプロシージャ |
リソース・コンシューマ・グループに切替え権限を付与します。 |
|
システム権限を付与します。 |
REVOKE_SWITCH_CONSUMER_GROUPプロシージャ |
リソース・コンシューマ・グループから切替え権限を取り消します。 |
|
システム権限を取り消します。 |
このプロシージャは、リソース・コンシューマ・グループに切替え権限を付与します。
構文
DBMS_RESOURCE_MANAGER_PRIVS.GRANT_SWITCH_CONSUMER_GROUP ( grantee_name IN VARCHAR2, consumer_group IN VARCHAR2, grant_option IN BOOLEAN);
使用上の注意
ユーザーに対して特定のコンシューマ・グループに切替え許可を付与すると、そのユーザーは、即時に現行のコンシューマ・グループを新規のコンシューマ・グループに切り替えることができます。
ロールに対して特定のコンシューマ・グループに切替え許可を付与すると、そのロールを付与され、そのロールを使用可能にしたユーザーは、即時に現行のコンシューマ・グループを新規のコンシューマ・グループに切り替えることができます。
PUBLIC
に対して特定のコンシューマ・グループに切替え許可を付与すると、すべてのユーザーがそのコンシューマ・グループに切り替えることができます。
grant_option
パラメータがTRUE
の場合、コンシューマ・グループに対する切替え権限が付与されたユーザーは、そのコンシューマ・グループに対する切替え権限を他のユーザーにも付与できます。
ユーザーの初期のコンシューマ・グループを設定するには、そのグループに対する切替え権限をユーザーに付与する必要があります。
例
BEGIN DBMS_RESOURCE_MANAGER_PRIVS.GRANT_SWITCH_CONSUMER_GROUP ( 'scott', 'mail_maintenance_group', true); DBMS_RESOURCE_MANAGER.CREATE_PENDING_AREA(); DBMS_RESOURCE_MANAGER.set_consumer_group_mapping( dbms_resource_manager.oracle_user, 'scott','mail_maintenance_group'); DBMS_RESOURCE_MANAGER.SUBMIT_PENDING_AREA(); END; /
このプロシージャは、ユーザーまたはロールにシステム権限を付与します。
構文
DBMS_RESOURCE_MANAGER_PRIVS.GRANT_SYSTEM_PRIVILEGE ( grantee_name IN VARCHAR2, privilege_name IN VARCHAR2 DEFAULT 'ADMINISTER_RESOURCE_MANAGER', admin_option IN BOOLEAN);
このプロシージャは、リソース・コンシューマ・グループから切替え権限を取り消します。
構文
DBMS_RESOURCE_MANAGER_PRIVS.REVOKE_SWITCH_CONSUMER_GROUP ( revokee_name IN VARCHAR2, consumer_group IN VARCHAR2);
使用上の注意
特定のコンシューマ・グループに対する切替え権限をユーザーから取り消した後で、そのユーザーがそのコンシューマ・グループに切り替えようとしても失敗します。
ユーザーから初期のコンシューマ・グループを取り消した場合、そのユーザーは、ログイン時に自動的にDEFAULT_CONSUMER_GROUP
コンシューマ・グループに所属します。
コンシューマ・グループに対する切替え権限をロールから取り消すと、そのロールを介してのみコンシューマ・グループに対する切替え権限を持っていたユーザーは、そのコンシューマ・グループに切り替えることができなくなります。
コンシューマ・グループに対する切替え権限をPUBLIC
から取り消すと、それまでPUBLIC
を介してのみコンシューマ・グループを使用できたユーザーは、そのコンシューマ・グループに切り替えることができなくなります。