DBMS_SQL
パッケージでは、動的SQLを使用するためのインタフェースを提供し、PL/SQLを使用したデータ操作言語(DML)文やデータ定義言語(DDL)文の解析を可能にします。たとえば、DBMS_SQL
パッケージが提供するPARSEプロシージャ
を使用することによって、ストアド・プロシージャ内からDROP TABLE
文を入力できます。
関連項目: ネイティブ動的SQLの詳細は、『Oracle Database PL/SQL言語リファレンス』を参照してください。 |
この章では、次の項目について説明します。
概要
セキュリティ・モデル
定数
例外
使用上の注意
例
レコード・タイプ
表タイプ
Oracleを使用すると、動的SQLを使用するストアド・プロシージャおよび無名PL/SQLブロックを記述できます。動的SQL文は、ユーザーのソース・プログラムに埋め込まれておらず、実行時にプログラムに入力されるか、またはプログラムによって作成されるように、文字列で格納されています。これによって、さらに汎用的なプロシージャを作成できます。たとえば、この動的SQLによって、実行時まで名前がわからない表で動作するプロシージャを作成できます。
ネイティブ動的SQLはDBMS_SQL
に代わるものであり、動的SQL文をPL/SQLブロックに直接設定できます。ほとんどの場合、ネイティブ動的SQLは、DBMS_SQL
と比べると簡単に使用でき、より高パフォーマンスです。ただし、ネイティブ動的SQL自体に、次の制限があります。
メソッド4(不明数の入力または出力を含む動的SQL文)はサポートされていません。
DBMS_SQL
を使用する場合のみに実行可能なタスクがいくつかあります。DBMS_SQL
が必要なタスクの詳細は、『Oracle Database PL/SQL言語リファレンス』を参照してください。
ストアド・プロシージャ内から動的SQLを使用する機能は一般的に、Oracle Call Interface(OCI)の手順に従っています。
関連項目: 『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』 |
PL/SQLは、Cなどの他の一般的なプログラム言語とは、多少異なります。たとえば、ユーザーはアドレス(ポインタとも呼ばれます)をPL/SQLで参照できません。そのため、Oracle Call InterfaceとDBMS_SQL
パッケージの間には、いくつか相違点があります。相違点は、次のとおりです。
DBMS_SQL
は、SYS
所有のパッケージであり、AUTHID
CURRENT_USER
でコンパイルされます。無名PL/SQLブロックからコールされたすべてのDBMS_SQL
サブプログラムは、現行のユーザーの権限を使用して実行されます。
関連項目: 実行者権限または定義者権限の使用方法の詳細は、『Oracle Database PL/SQL言語リファレンス』を参照してください。 |
オープン・カーソル番号による悪意のあるアクセスまたは誤ったアクセスの防止
オープン・カーソルを示していないカーソル番号を使用してDBMS_SQL
サブプログラムをコールすると、エラーORA-29471
が発生します。このエラーが発生すると、アラート・ログにアラートが発行され、セッションが存続している間DBMS_SQLは操作不能になります。
IS_OPENファンクションに対するコール内のカーソル番号の実際の値が、セッション内で現在オープンされているカーソルを示している場合、戻り値はTRUE
になります。実際の値がNULL
の場合、戻り値はFALSE
になります。これら以外の場合は、ORA-29471
エラーが発生します。
カーソルの不適切な使用の防止
カーソルは、既存のカーソルを破壊するセキュリティ侵害から保護されています。
バインド時および実行時にチェックが行われます。チェックは、必要に応じてDBMS_SQLサブプログラムをコールするたびに実行することもできます。次のことがチェックされます。
current_user
が、サブプログラムをコールした時点と最新の解析をコールした時点で同じであること。
サブプログラムのコール時に有効化されたロールが、最新の解析のコール時に有効化されたロールと同一であるかどうか。
コンテナが、サブプログラムをコールした時点と最新の解析をコールした時点で同じであること。
定義者の権限サブプログラムを使用した場合との整合性を維持するために、ロールは適用されません。
いずれかのチェックが正常に実行されなかった場合は、ORA-29470
エラーが発生します。
チェックが実行されるタイミングを定義するためのメカニズムは、許容値がNULL
、1
および2
の仮パラメータsecurity_level
を取るOPEN_CURSOR
サブプログラムの新しいオーバーロードです。
security_level
= 1
(またはNULL
)の場合、チェックはバインド時および実行時にのみ行われます。
security_level
= 2
の場合、チェックは常に行われます。
アップグレードに関する注意事項
このセキュリティ体制は、以前のリリースよりも厳しくなっています。したがって、DBMS_SQL
を使用すると、アップグレード時にランタイム・エラーが発生する可能性があります。
表149-1に示す定数は、PARSEプロシージャ
のlanguage_flagパラメータとともに使用します。
表149-1 DBMS_SQLの定数
名前 | タイプ | 値 | 説明 |
---|---|---|---|
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|
Oracle Databaseバージョン6の動作を指定します。 |
|
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プログラムの接続先のデータベースの通常の動作を指定します。 |
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2 |
Oracle Databaseバージョン7の動作を指定します。 |
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4 |
|
inconsistent_type EXCEPTION; pragma exception_init(inconsistent_type, -6562);
この例外は、指定したOUTパラメータ(要求した値を設定するパラメータ)のタイプがその値のタイプと異なる場合、COLUMN_VALUEプロシージャまたはVARIABLE_VALUEプロシージャ
で発生します。
SQL文を処理するためには、オープン・カーソルが必要です。OPEN_CURSORファンクションをコールすると、ユーザーはOracleが保持している有効なカーソルを示すデータ構造のカーソルID
番号を受け取ります。これらのカーソルは、プリコンパイラ、OCIまたはPL/SQLレベルで定義されたカーソルとは異なり、DBMS_SQL
パッケージでのみ使用されます。
SQL文はすべて、PARSEプロシージャをコールして解析する必要があります。文を解析することによって、その文の構文がチェックされ、プログラム内のカーソルに関連付けられます。
DML文またはDDL文はすべて解析できます。DDL文は解析時に実行され、暗黙のコミットを実行します。
図149-1
に、DBMS_SQL実行フローを示します。
多くのDML文では、プログラム内のデータをOracleに入力することが必要です。実行時に提供する入力データを含んでいるSQL文を定義する場合は、SQL文内のプレースホルダを使用して、データの提供場所にマークを付ける必要があります。
SQL文内の各プレースホルダに対してBIND_ARRAYプロシージャまたはBIND_VARIABLEプロシージャのいずれかをコールして、プログラム内の変数の値(または配列の値)をプレースホルダに提供する必要があります。SQL文が引き続き実行されると、Oracleは、ユーザーのプログラムが入力変数と出力変数、またはバインド変数に設定したデータを使用します。
DBMS_SQL
は、その都度異なるバインド変数を使用してDML文を繰り返し実行できます。BIND_ARRAY
プロシージャを使用すると、スカラーのコレクションをバインドでき、それぞれの値はEXECUTE
ごとに1回だけ入力変数として使用されます。これは、OCIがサポートする配列インタフェースに類似しています。
プレースホルダーにバインドされた値のデータ・タイプは、PL/SQL専用のデータ・タイプであってはなりません。
SELECT
文内で選択されている行の列は、選択リスト内での相対位置(左から右)によって識別されます。問合せの場合は、定義プロシージャ(DEFINE_COLUMNプロシージャ、DEFINE_COLUMN_LONGプロシージャまたはDEFINE_ARRAYプロシージャ)の1つをコールして、SELECT
値を受け入れる変数を指定する必要があり、これはINTO
句が静的問合せに対して行う方法とほとんど同じです。
DEFINE_COLUMN
を使用してLONG
列以外の列を定義するのと同じ方法で、DEFINE_COLUMN_LONG
プロシージャを使用してLONG
列を定義します。COLUMN_VALUE_LONGプロシージャ
を使用してLONG列からフェッチする前に、DEFINE_COLUMN_LONG
をコールする必要があります。
DEFINE_ARRAY
プロシージャを使用して、行を単一のSELECT
文でフェッチするPL/SQLコレクションを定義します。DEFINE_ARRAY
は、1回のフェッチで複数行をフェッチするインタフェースを提供します。COLUMN_VALUE
プロシージャで行をフェッチする前に、DEFINE_ARRAY
をコールする必要があります。
FETCH_ROWSファンクションで問合せを満たす行を取得します。フェッチで行を取得できなくなるまで、フェッチを連続実行して別の行を取得します。単一の実行に対してEXECUTEをコールしている場合は、EXECUTEファンクション
をコールして次にFETCH_ROWSをコールするかわりに、EXECUTE_AND_FETCHファンクション
をコールするほうが効率的な場合があります。
問合せの場合は、COLUMN_VALUEプロシージャをコールして、FETCH_ROWSファンクションで取得する列の値を決定します。returning
句によるPL
/SQL
プロシージャまたはDML文へのコールを含む無名ブロックの場合は、VARIABLE_VALUEプロシージャをコールして、文の実行時に出力変数に割り当てられた値を取得します。
LONG
データベース列(サイズは最大2GBまで可能)の一部のみをフェッチするには、DEFINE_COLUMN_LONGプロシージャを使用します。列値へのオフセット(バイト単位)とフェッチするバイト数を指定できます。
セッションでカーソルが不要な場合は、CLOSE_CURSORプロシージャをコールしてカーソルをクローズします。Oracle Open Gatewayを使用している場合は、これ以外のときにもカーソルのクローズが必要になる場合があります。追加情報は、Oracle Open Gatewayに関連するドキュメントを参照してください。
カーソルをクローズしないと、カーソルが不要になっても、そのカーソルが使用しているメモリーは割り当てられたままになります。
動的SQLを使用して問合せを処理する場合は、次のステップを実行する必要があります。
DEFINE_COLUMNプロシージャ
、DEFINE_COLUMN_LONGプロシージャまたはDEFINE_ARRAYプロシージャをコールして、SELECT文が戻す値を受け入れる変数を指定します。
EXECUTEファンクション
をコールして、SELECT文を実行します。
FETCH_ROWSファンクション(またはEXECUTE_AND_FETCH
)をコールして、問合せに一致した行を取得します。
COLUMN_VALUEプロシージャまたはCOLUMN_VALUE_LONGプロシージャをコールして、問合せに関してFETCH_ROWSファンクションが取得した列の値を判別します。PL/SQLプロシージャへのコールを含んだ無名ブロックを使用した場合は、VARIABLE_VALUEプロシージャをコールして、これらのプロシージャの出力変数に割り当てられた値を取得します。
動的SQLを使用してINSERT
、UPDATE
またはDELETE
を処理する場合は、次のステップを実行する必要があります。
EXECUTEファンクション
をコールして、INSERT
文、UPDATE
文またはDELETE文を実行します。
文にreturning
句がある場合は、VARIABLE_VALUEプロシージャをコールして出力変数に割り当てられた値を取得します。
DBMS_SQL
パッケージには、セッションで最後に参照されたカーソルの情報を取得するための追加ファンクションがあります。これらのファンクションが戻す値は、SQL文の実行直後にのみ有効です。また、エラーを検出するファンクションは、特定のDBMS_SQL
コール後にのみ意味を持ちます。たとえば、PARSEプロシージャの1つを呼び出した直後には、LAST_ERROR_POSITIONファンクションをコールします。
この項では、DBMS_SQL
パッケージを使用するプロシージャの例が示されています。
例1
この例では、文のテキストがコンパイル時に判明しているため、動的SQLは必要ありませんが、パッケージの基礎となる基本概念を示します。
DEMO
プロシージャは、DEMO
の実行時に指定した給与よりも高い給与のすべての従業員をEMP
表から削除します。
CREATE OR REPLACE PROCEDURE demo(salary IN NUMBER) AS cursor_name INTEGER; rows_processed INTEGER; BEGIN cursor_name := dbms_sql.open_cursor; DBMS_SQL.PARSE(cursor_name, 'DELETE FROM emp WHERE sal > :x', DBMS_SQL.NATIVE); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(cursor_name, ':x', salary); rows_processed := DBMS_SQL.EXECUTE(cursor_name); DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(cursor_name); EXCEPTION WHEN OTHERS THEN DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(cursor_name); END;
例2
次のプロシージャの例では、SQL文が渡され、そのSQL文を解析して実行します。
CREATE OR REPLACE PROCEDURE exec(STRING IN varchar2) AS cursor_name INTEGER; ret INTEGER; BEGIN cursor_name := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR;
DDL文はPARSEをコールして実行され、暗黙のコミットが実行されます。
DBMS_SQL.PARSE(cursor_name, string, DBMS_SQL.NATIVE); ret := DBMS_SQL.EXECUTE(cursor_name); DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(cursor_name); END;
このようなプロシージャを作成すると、次の操作を実行できます。
コール元のプログラムによって、実行時にSQL文を動的に生成できます。
SQL文は、DDL文またはバインドなしのDMLでかまいません。
たとえば、このプロシージャの作成後に、次のコールを行うことができます。
exec('create table acct(c1 integer)');
次の例のように、このプロシージャはリモートでコールすることもできます。これによって、リモートDDLを実行できます。
exec@hq.com('CREATE TABLE acct(c1 INTEGER)');
例3
次のプロシージャの例は、コピー元表とコピー先表の名前が渡され、コピー元表からコピー先表に行をコピーします。このプロシージャの例は、コピー元表とコピー先表にはいずれも次の列があることを前提としています。
id of type NUMBER name of type VARCHAR2(30) birthdate of type DATE
このプロシージャでは、動的SQLの使用は必要ありませんが、このパッケージの概念が示されています。
CREATE OR REPLACE PROCEDURE copy ( source IN VARCHAR2, destination IN VARCHAR2) IS id_var NUMBER; name_var VARCHAR2(30); birthdate_var DATE; source_cursor INTEGER; destination_cursor INTEGER; ignore INTEGER; BEGIN -- Prepare a cursor to select from the source table: source_cursor := dbms_sql.open_cursor; DBMS_SQL.PARSE(source_cursor, 'SELECT id, name, birthdate FROM ' || source, DBMS_SQL.NATIVE); DBMS_SQL.DEFINE_COLUMN(source_cursor, 1, id_var); DBMS_SQL.DEFINE_COLUMN(source_cursor, 2, name_var, 30); DBMS_SQL.DEFINE_COLUMN(source_cursor, 3, birthdate_var); ignore := DBMS_SQL.EXECUTE(source_cursor); -- Prepare a cursor to insert into the destination table: destination_cursor := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR; DBMS_SQL.PARSE(destination_cursor, 'INSERT INTO ' || destination || ' VALUES (:id_bind, :name_bind, :birthdate_bind)', DBMS_SQL.NATIVE); -- Fetch a row from the source table and insert it into the destination table: LOOP IF DBMS_SQL.FETCH_ROWS(source_cursor)>0 THEN -- get column values of the row DBMS_SQL.COLUMN_VALUE(source_cursor, 1, id_var); DBMS_SQL.COLUMN_VALUE(source_cursor, 2, name_var); DBMS_SQL.COLUMN_VALUE(source_cursor, 3, birthdate_var); -- Bind the row into the cursor that inserts into the destination table. You -- could alter this example to require the use of dynamic SQL by inserting an -- if condition before the bind. DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(destination_cursor, ':id_bind', id_var); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(destination_cursor, ':name_bind', name_var); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(destination_cursor, ':birthdate_bind', birthdate_var); ignore := DBMS_SQL.EXECUTE(destination_cursor); ELSE -- No more rows to copy: EXIT; END IF; END LOOP; -- Commit and close all cursors: COMMIT; DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(source_cursor); DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(destination_cursor); EXCEPTION WHEN OTHERS THEN IF DBMS_SQL.IS_OPEN(source_cursor) THEN DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(source_cursor); END IF; IF DBMS_SQL.IS_OPEN(destination_cursor) THEN DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(destination_cursor); END IF; RAISE; END; /
例3、4および5: バルクDML
次の一連の例では、INSERT
、UPDATE
およびDELETE
の各SQL DML文でのバルク配列バインド(表項目)の使用方法を示します。
次に、emp
表に新しい従業員7人を追加するバルクINSERT
文の例を示します。
DECLARE stmt VARCHAR2(200); empno_array DBMS_SQL.NUMBER_TABLE; empname_array DBMS_SQL.VARCHAR2_TABLE; jobs_array DBMS_SQL.VARCHAR2_TABLE; mgr_array DBMS_SQL.NUMBER_TABLE; hiredate_array DBMS_SQL.VARCHAR2_TABLE; sal_array DBMS_SQL.NUMBER_TABLE; comm_array DBMS_SQL.NUMBER_TABLE; deptno_array DBMS_SQL.NUMBER_TABLE; c NUMBER; dummy NUMBER; BEGIN empno_array(1):= 9001; empno_array(2):= 9002; empno_array(3):= 9003; empno_array(4):= 9004; empno_array(5):= 9005; empno_array(6):= 9006; empno_array(7):= 9007; empname_array(1) := 'Dopey'; empname_array(2) := 'Grumpy'; empname_array(3) := 'Doc'; empname_array(4) := 'Happy'; empname_array(5) := 'Bashful'; empname_array(6) := 'Sneezy'; empname_array(7) := 'Sleepy'; jobs_array(1) := 'Miner'; jobs_array(2) := 'Miner'; jobs_array(3) := 'Miner'; jobs_array(4) := 'Miner'; jobs_array(5) := 'Miner'; jobs_array(6) := 'Miner'; jobs_array(7) := 'Miner'; mgr_array(1) := 9003; mgr_array(2) := 9003; mgr_array(3) := 9003; mgr_array(4) := 9003; mgr_array(5) := 9003; mgr_array(6) := 9003; mgr_array(7) := 9003; hiredate_array(1) := '06-DEC-2006'; hiredate_array(2) := '06-DEC-2006'; hiredate_array(3) := '06-DEC-2006'; hiredate_array(4) := '06-DEC-2006'; hiredate_array(5) := '06-DEC-2006'; hiredate_array(6) := '06-DEC-2006'; hiredate_array(7) := '06-DEC-2006'; sal_array(1):= 1000; sal_array(2):= 1000; sal_array(3):= 1000; sal_array(4):= 1000; sal_array(5):= 1000; sal_array(6):= 1000; sal_array(7):= 1000; comm_array(1):= 0; comm_array(2):= 0; comm_array(3):= 0; comm_array(4):= 0; comm_array(5):= 0; comm_array(6):= 0; comm_array(7):= 0; deptno_array(1):= 11; deptno_array(2):= 11; deptno_array(3):= 11; deptno_array(4):= 11; deptno_array(5):= 11; deptno_array(6):= 11; deptno_array(7):= 11; stmt := 'INSERT INTO emp VALUES( :num_array, :name_array, :jobs_array, :mgr_array, :hiredate_array, :sal_array, :comm_array, :deptno_array)'; c := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR; DBMS_SQL.PARSE(c, stmt, DBMS_SQL.NATIVE); DBMS_SQL.BIND_ARRAY(c, ':num_array', empno_array); DBMS_SQL.BIND_ARRAY(c, ':name_array', empname_array); DBMS_SQL.BIND_ARRAY(c, ':jobs_array', jobs_array); DBMS_SQL.BIND_ARRAY(c, ':mgr_array', mgr_array); DBMS_SQL.BIND_ARRAY(c, ':hiredate_array', hiredate_array); DBMS_SQL.BIND_ARRAY(c, ':sal_array', sal_array); DBMS_SQL.BIND_ARRAY(c, ':comm_array', comm_array); DBMS_SQL.BIND_ARRAY(c, ':deptno_array', deptno_array); dummy := DBMS_SQL.EXECUTE(c); DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); EXCEPTION WHEN OTHERS THEN IF DBMS_SQL.IS_OPEN(c) THEN DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); END IF; RAISE; END; / SHOW ERRORS;
次に、emp
表内の4人の既存従業員の給与を更新するバルクUPDATE
文の例を示します。
DECLARE stmt VARCHAR2(200); empno_array DBMS_SQL.NUMBER_TABLE; salary_array DBMS_SQL.NUMBER_TABLE; c NUMBER; dummy NUMBER; BEGIN empno_array(1):= 7369; empno_array(2):= 7876; empno_array(3):= 7900; empno_array(4):= 7934; salary_array(1) := 10000; salary_array(2) := 10000; salary_array(3) := 10000; salary_array(4) := 10000; stmt := 'update emp set sal = :salary_array WHERE empno = :num_array'; c := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR; DBMS_SQL.PARSE(c, stmt, DBMS_SQL.NATIVE); DBMS_SQL.BIND_ARRAY(c, ':num_array', empno_array); DBMS_SQL.BIND_ARRAY(c, ':salary_array', salary_array); dummy := DBMS_SQL.EXECUTE(c); DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); EXCEPTION WHEN OTHERS THEN IF DBMS_SQL.IS_OPEN(c) THEN DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); END IF; RAISE; END; /
たとえば、DELETE
文では、WHERE
句に配列をバインドして、配列内の要素ごとに文を実行させることもできます。
DECLARE stmt VARCHAR2(200); dept_no_array DBMS_SQL.NUMBER_TABLE; c NUMBER; dummy NUMBER; begin dept_no_array(1) := 10; dept_no_array(2) := 20; dept_no_array(3) := 30; dept_no_array(4) := 40; dept_no_array(5) := 30; dept_no_array(6) := 40; stmt := 'delete from emp where deptno = :dept_array'; c := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR; DBMS_SQL.PARSE(c, stmt, DBMS_SQL.NATIVE); DBMS_SQL.BIND_ARRAY(c, ':dept_array', dept_no_array, 1, 4); dummy := DBMS_SQL.EXECUTE(c); DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); EXCEPTION WHEN OTHERS THEN IF DBMS_SQL.IS_OPEN(c) THEN DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); END IF; RAISE; END; /
前述の例では、1から4までの要素のみが、BIND_ARRAY
コールで指定したとおりに使用されます。配列の各要素は、大量の従業員をデータベースから削除する可能性があります。
例6および7: 配列の定義
次の例では、DEFINE_ARRAY
プロシージャの使用方法を示します。
declare c NUMBER; d NUMBER; n_tab DBMS_SQL.NUMBER_TABLE; indx NUMBER := -10; BEGIN c := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR; dBMS_SQL.PARSE(c, 'select n from t order by 1', DBMS_SQL.NATIVE); DBMS_SQL.DEFINE_ARRAY(c, 1, n_tab, 10, indx); d := DBMS_SQL.EXECUTE(c); loop d := DBMS_SQL.FETCH_ROWS(c); DBMS_SQL.COLUMN_VALUE(c, 1, n_tab); EXIT WHEN d != 10; END LOOP; DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); EXCEPTION WHEN OTHERS THEN IF DBMS_SQL.IS_OPEN(c) THEN DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); END IF; RAISE; END; /
前述の例では、FETCH_ROWSファンクションをコールするたびに、DBMS_SQL
バッファに保持されている10行がフェッチされます。COLUMN_VALUEプロシージャがコールされると、それらの行は、DEFINE
文の指定に従って、-10から-1の位置で指定されたPL/SQL表(この場合はn_tab
)に移動します。次に、2番目のバッチがループ内でフェッチされ、行が0(ゼロ)から9の位置に移動し、その後同様に続きます。
各配列への現行の索引は、自動的にメンテナンスされます。この索引は、EXECUTE
時に「indx」に初期化され、COLUMN_VALUE
がコールされるたびに更新されます。任意の時点で再実行する場合は、各DEFINE
の現行の索引が「indx」に再初期化されます。
このようにして、問合せのすべての結果が表内にフェッチされます。FETCH_ROWS
で10行をフェッチできない場合は、実際にフェッチされた行数を戻して(1行もフェッチできなかった場合は0(ゼロ)を戻します)、ループを終了します。
DEFINE_ARRAY
プロシージャの別の使用例を次に示します。
次のように定義されたMULTI_TAB
表を想定します。
CREATE TABLE multi_tab (num NUMBER, dat1 DATE, var VARCHAR2(24), dat2 DATE)
この表からすべてを選択して4つのPL/SQL表に移動するには、次の簡単なプログラムを使用できます。
DECLARE c NUMBER; d NUMBER; n_tab DBMS_SQL.NUMBER_TABLE; d_tab1 DBMS_SQL.DATE_TABLE; v_tab DBMS_SQL.VARCHAR2_TABLE; d_tab2 DBMS_SQL.DATE_TABLE; indx NUMBER := 10; BEGIN c := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR; DBMS_SQL.PARSE(c, 'select * from multi_tab order by 1', DBMS_SQL.NATIVE); DBMS_SQL.DEFINE_ARRAY(c, 1, n_tab, 5, indx); DBMS_SQL.DEFINE_ARRAY(c, 2, d_tab1, 5, indx); DBMS_SQL.DEFINE_ARRAY(c, 3, v_tab, 5, indx); DBMS_SQL.DEFINE_ARRAY(c, 4, d_tab2, 5, indx); d := DBMS_SQL.EXECUTE(c); LOOP d := DBMS_SQL.FETCH_ROWS(c); DBMS_SQL.COLUMN_VALUE(c, 1, n_tab); DBMS_SQL.COLUMN_VALUE(c, 2, d_tab1); DBMS_SQL.COLUMN_VALUE(c, 3, v_tab); DBMS_SQL.COLUMN_VALUE(c, 4, d_tab2); EXIT WHEN d != 5; END LOOP; DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); /*
これで、4つの表はあらゆる用途に使用できます。使用方法の1つとして、'INSERT
into SOME_T
values (:a, :b, :c, :d)'などの文を使用して、行を別の表に移動するためにBIND_ARRAY
を使用できます。
*/ EXCEPTION WHEN OTHERS THEN IF DBMS_SQL.IS_OPEN(c) THEN DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); END IF; RAISE; END; /
例8: 列の定義の表示
このコードは、説明が必要な表のSELECT
*問合せを使用することで、SQL*PlusのDESCRIBE
コールのかわりとして使用できます。
DECLARE c NUMBER; d NUMBER; col_cnt INTEGER; f BOOLEAN; rec_tab DBMS_SQL.DESC_TAB; col_num NUMBER; PROCEDURE print_rec(rec in DBMS_SQL.DESC_REC) IS BEGIN DBMS_OUTPUT.NEW_LINE; DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('col_type = ' || rec.col_type); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('col_maxlen = ' || rec.col_max_len); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('col_name = ' || rec.col_name); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('col_name_len = ' || rec.col_name_len); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('col_schema_name = ' || rec.col_schema_name); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('col_schema_name_len = ' || rec.col_schema_name_len); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('col_precision = ' || rec.col_precision); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('col_scale = ' || rec.col_scale); DBMS_OUTPUT.PUT('col_null_ok = '); IF (rec.col_null_ok) THEN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('true'); ELSE DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('false'); END IF; END; BEGIN c := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR; DBMS_SQL.PARSE(c, 'SELECT * FROM scott.bonus', DBMS_SQL.NATIVE); d := DBMS_SQL.EXECUTE(c); DBMS_SQL.DESCRIBE_COLUMNS(c, col_cnt, rec_tab); /* * Following loop could simply be for j in 1..col_cnt loop. * Here we are simply illustrating some of the PL/SQL table * features. */ col_num := rec_tab.first; IF (col_num IS NOT NULL) THEN LOOP print_rec(rec_tab(col_num)); col_num := rec_tab.next(col_num); EXIT WHEN (col_num IS NULL); END LOOP; END IF; DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); END; /
例9: RETURNING句
この句を使用すると、INSERT
、UPDATE
およびDELETE
の各文でバインド変数内の式の値を戻すことができます。
単一行が挿入、更新または削除された場合は、DBMS_SQL
.BIND_VARIABLE
を使用してこれらのアウトバインドをバインドします。これらのバインド変数内の値を取得するには、DBMS_SQL
.VARIABLE_VALUE
をコールします。
注意: この処理は、DBMS_SQL 内のアウトバインドを使用してPL/SQLブロックを実行した後にコールする必要があるDBMS_SQL .VARIABLE_VALUE に類似しています。 |
i) 単一行の挿入
CREATE OR REPLACE PROCEDURE single_Row_insert (c1 NUMBER, c2 NUMBER, r OUT NUMBER) is c NUMBER; n NUMBER; begin c := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR; DBMS_SQL.PARSE(c, 'INSERT INTO tab VALUES (:bnd1, :bnd2) ' || 'RETURNING c1*c2 INTO :bnd3', DBMS_SQL.NATIVE); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(c, 'bnd1', c1); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(c, 'bnd2', c2); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(c, 'bnd3', r); n := DBMS_SQL.EXECUTE(c); DBMS_SQL.VARIABLE_VALUE(c, 'bnd3', r); -- get value of outbind variable DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); END; /
ii) 単一行の更新
CREATE OR REPLACE PROCEDURE single_Row_update (c1 NUMBER, c2 NUMBER, r out NUMBER) IS c NUMBER; n NUMBER; BEGIN c := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR; DBMS_SQL.PARSE(c, 'UPDATE tab SET c1 = :bnd1, c2 = :bnd2 ' || 'WHERE rownum < 2 ' || 'RETURNING c1*c2 INTO :bnd3', DBMS_SQL.NATIVE); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(c, 'bnd1', c1); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(c, 'bnd2', c2); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(c, 'bnd3', r); n := DBMS_SQL.EXECUTE(c); DBMS_SQL.VARIABLE_VALUE(c, 'bnd3', r);-- get value of outbind variable DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); END; /
iii) 単一行の削除
CREATE OR REPLACE PROCEDURE single_Row_Delete (c1 NUMBER, r OUT NUMBER) is c NUMBER; n number; BEGIN c := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR; DBMS_SQL.PARSE(c, 'DELETE FROM tab WHERE ROWNUM = :bnd1 ' || 'RETURNING c1*c2 INTO :bnd2', DBMS_SQL.NATIVE); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(c, 'bnd1', c1); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(c, 'bnd2', r); n := DBMS_SQL.EXECUTE(c); DBMS_SQL.VARIABLE_VALUE(c, 'bnd2', r);-- get value of outbind variable DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); END; /
iv) 複数行の挿入
CREATE OR REPLACE PROCEDURE multi_Row_insert (c1 DBMS_SQL.NUMBER_TABLE, c2 DBMS_SQL.NUMBER_TABLE, r OUT DBMS_SQL.NUMBER_TABLE) is c NUMBER; n NUMBER; BEGIN c := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR; DBMS_SQL.PARSE(c, 'insert into tab VALUES (:bnd1, :bnd2) ' || 'RETURNING c1*c2 INTO :bnd3', DBMS_SQL.NATIVE); DBMS_SQL.BIND_ARRAY(c, 'bnd1', c1); DBMS_SQL.BIND_ARRAY(c, 'bnd2', c2); DBMS_SQL.BIND_ARRAY(c, 'bnd3', r); n := DBMS_SQL.EXECUTE(c); DBMS_SQL.VARIABLE_VALUE(c, 'bnd3', r);-- get value of outbind variable DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); END; /
v) 複数行の更新
CREATE OR REPLACE PROCEDURE multi_Row_update (c1 NUMBER, c2 NUMBER, r OUT DBMS_SQL.NUMBER_TABLE) IS c NUMBER; n NUMBER; BEGIN c := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR; DBMS_SQL.PARSE(c, 'UPDATE tab SET c1 = :bnd1 WHERE c2 = :bnd2 ' || 'RETURNING c1*c2 INTO :bnd3', DBMS_SQL.NATIVE); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(c, 'bnd1', c1); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(c, 'bnd2', c2); DBMS_SQL.BIND_ARRAY(c, 'bnd3', r); n := DBMS_SQL.EXECUTE(c); DBMS_SQL.VARIABLE_VALUE(c, 'bnd3', r);-- get value of outbind variable DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); END; /
注意: bnd1とbnd2は配列に指定できます。更新されたすべての行に対する式の値は、bnd3に入れられます。bnd1とbnd2の各値に更新された行を判別する方法はありません。 |
vi) 複数行の削除
CREATE OR REPLACE PROCEDURE multi_row_delete (c1 DBMS_SQL.NUMBER_TABLE, r OUT DBMS_SQL.NUMBER_TABLE) is c NUMBER; n NUMBER; BEGIN c := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR; DBMS_SQL.PARSE(c, 'DELETE FROM tab WHERE c1 = :bnd1' || 'RETURNING c1*c2 INTO :bnd2', DBMS_SQL.NATIVE); DBMS_SQL.BIND_ARRAY(c, 'bnd1', c1); DBMS_SQL.BIND_ARRAY(c, 'bnd2', r); n := DBMS_SQL.EXECUTE(c); DBMS_SQL.VARIABLE_VALUE(c, 'bnd2', r);-- get value of outbind variable DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); END; /
vii) バルクPL/SQL内のアウトバインド
CREATE OR REPLACE PROCEDURE foo (n NUMBER, square OUT NUMBER) IS BEGIN square := n * n; END;/ CREATE OR REPLACE PROCEDURE bulk_plsql (n DBMS_SQL.NUMBER_TABLE, square OUT DBMS_SQL.NUMBER_TABLE) IS c NUMBER; r NUMBER; BEGIN c := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR; DBMS_SQL.PARSE(c, 'BEGIN foo(:bnd1, :bnd2); END;', DBMS_SQL.NATIVE); DBMS_SQL.BIND_ARRAY(c, 'bnd1', n); DBMS_SQL.BIND_ARRAY(c, 'bnd2', square); r := DBMS_SQL.EXECUTE(c); DBMS_SQL.VARIABLE_VALUE(c, 'bnd2', square); END; /
注意: number_Table のDBMS_SQL .BIND_ARRAY は、数値を内部的にバインドします。文を実行する回数は、インバインド配列内の要素数によって決まります。 |
例10: DBMS_SQLでのユーザー定義タイプのバインドおよび定義
CREATE TYPE dnames_var IS VARRAY(7) OF VARCHAR2(30) / CREATE TABLE depts (region VARCHAR2(25), dept_names dnames_var) / INSERT INTO depts VALUES('Europe', dnames_var('Shipping','Sales','Finance')) / INSERT INTO depts VALUES('Americas', dnames_var('Sales','Finance','Shipping')) / INSERT INTO depts VALUES('Asia', dnames_var('Finance','Payroll','Shipping','Sales')) / CREATE OR REPLACE PROCEDURE update_depts(new_dnames dnames_var, region VARCHAR2) IS some_dnames dnames_var; c NUMBER; r NUMBER; sql_stmt VARCHAR2(32767) := 'UPDATE depts SET dept_names = :b1 WHERE region = :b2 RETURNING dept_names INTO :b3'; BEGIN c := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR; DBMS_SQL.PARSE(c, sql_stmt, dbms_sql.native); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(c, 'b1', new_dnames); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(c, 'b2', region); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(c, 'b3', some_dnames); r := DBMS_SQL.EXECUTE(c); -- Get value of outbind variable DBMS_SQL.VARIABLE_VALUE(c, 'b3', some_dnames); DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); -- select dept_names sql_stmt := 'SELECT dept_names FROM depts WHERE region = :b1'; c := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR; DBMS_SQL.PARSE(c, sql_stmt, dbms_sql.native); DBMS_SQL.DEFINE_COLUMN(c, 1, some_dnames); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(c, 'b1', region); r := DBMS_SQL.EXECUTE_AND_FETCH(c); DBMS_SQL.COLUMN_VALUE(c, 1, some_dnames); DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); -- loop through some_dnames collections FOR i IN some_dnames.FIRST .. some_dnames.LAST LOOP DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('Dept. Name = ' || some_dnames(i) || ' Updated!'); END LOOP; END; / DECLARE new_dnames dnames_var; BEGIN new_dnames := dnames_var('Benefits', 'Advertising', 'Contracting', 'Executive', 'Marketing'); update_depts(new_dnames, 'Asia'); END; /
DBMS_SQL
パッケージは、次のRECORD
タイプおよびTABLE
タイプを定義します。
このレコード・タイプは、動的問合せ内に単一列の記述情報を保持します。これは、DESC_TAB
表タイプおよびDESCRIBE_COLUMNSプロシージャの要素タイプです。
構文
TYPE desc_rec IS RECORD ( col_type BINARY_INTEGER := 0, col_max_len BINARY_INTEGER := 0, col_name VARCHAR2(32) := '', col_name_len BINARY_INTEGER := 0, col_schema_name VARCHAR2(32) := '', col_schema_name_len BINARY_INTEGER := 0, col_precision BINARY_INTEGER := 0, col_scale BINARY_INTEGER := 0, col_charsetid BINARY_INTEGER := 0, col_charsetform BINARY_INTEGER := 0, col_null_ok BOOLEAN := TRUE); TYPE desc_tab IS TABLE OF desc_rec INDEX BY BINARY_INTEGER;
DESC_REC2
は、DESC_TAB2
表タイプおよびDESCRIBE_COLUMNS2プロシージャの要素タイプです。
このレコード・タイプはDESC_REC
と同じですが、col_name
フィールドがVARCHAR2
の設定可能な最大サイズに拡張されている点は異なります。したがって、32文字を超えて列名の値を設定できるため、DESC_REC
よりも適切です。この結果、DESC_REC
は非推奨となります。
構文
TYPE desc_rec2 IS RECORD ( col_type binary_integer := 0, col_max_len binary_integer := 0, col_name varchar2(32767) := '', col_name_len binary_integer := 0, col_schema_name varchar2(32) := '', col_schema_name_len binary_integer := 0, col_precision binary_integer := 0, col_scale binary_integer := 0, col_charsetid binary_integer := 0, col_charsetform binary_integer := 0, col_null_ok boolean := TRUE);
DESC_REC3
は、DESC_TAB3
表タイプおよびDESCRIBE_COLUMNS3プロシージャの要素タイプです。
DESC_REC3
はDESC_REC2
と同じですが、動的問合せ内に列のタイプ名(type_name
)およびタイプ名の長さ(type_name_len
)を保持するための2つのフィールドが追加されている点は異なります。列がユーザー定義タイプ(コレクション・タイプまたはオブジェクト・タイプ)の場合は、これらの2つのフィールドにタイプ名およびタイプ名の長さが保持されます。col_type
フィールドの値が109 (ユーザー定義タイプに対するOracleタイプ番号)の場合にのみ、col_type_name
およびcol_type_name_len
フィールドにデータが移入されます。
構文
TYPE desc_rec3 IS RECORD ( col_type binary_integer := 0, col_max_len binary_integer := 0, col_name varchar2(32767) := '', col_name_len binary_integer := 0, col_schema_name varchar2(32) := '', col_schema_name_len binary_integer := 0, col_precision binary_integer := 0, col_scale binary_integer := 0, col_charsetid binary_integer := 0, col_charsetform binary_integer := 0, col_null_ok boolean := TRUE, col_type_name varchar2(32767) := '', col_type_name_len binary_integer := 0);
フィールド
表149-4 DESC_REC3のフィールド
フィールド | 説明 |
---|---|
|
列のタイプ。 |
|
列の最大長。 |
|
列の名前。 |
|
列名の長さ。 |
|
列のスキーマ名。 |
|
列のスキーマ名の長さ。 |
|
列の精度。 |
|
列のスケール。 |
|
列のキャラクタ・セットID。 |
|
列のキャラクタ・セット形式。 |
|
|
|
ユーザー定義タイプの列タイプ名。このフィールドは、 |
|
ユーザー定義タイプの列タイプ名の長さ。このフィールドは、 |
これは、VARCHAR2(256)
の表です。
注意: このタイプは、VARCHAR2A表タイプによって置き換えられています。このタイプは、レガシー・コードの下位互換性を維持する目的で現在保持されていますが、非推奨となる予定であり、将来のリリースではサポートされなくなります。 |
表149-5 DBMS_SQLパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
|
指定の値を指定のコレクションにバインドします。 |
|
指定の値を指定の変数にバインドします。 |
|
指定したカーソルをクローズして、メモリーを解放します。 |
|
カーソル内の指定位置にあるカーソル要素の値を戻します。 |
|
|
|
指定したカーソルから選択するコレクションを定義します。 |
|
指定したカーソルから選択する列を定義します。 |
|
指定したカーソルから選択するタイプ |
|
指定したカーソルから選択する |
|
指定したカーソルから選択するタイプ |
|
指定したカーソルから選択するタイプ |
|
|
|
指定した列の情報を表示します。DESCRIBE_COLUMNSプロシージャの代替オプションです。 |
|
指定した列の情報を表示します。DESCRIBE_COLUMNSプロシージャの代替オプションです。 |
|
指定のカーソルを実行します。 |
|
指定のカーソルを実行して、行をフェッチします。 |
|
指定のカーソルから行をフェッチします。 |
|
再帰文のコール元に戻される次の結果の文を取得するか、このコール元が自らを再帰文のクライアントとして設定している場合、クライアントとしてこのコール元に戻される次の結果を取得します。 |
|
指定のカーソルがオープンの場合に |
|
エラーが発生したSQL文テキスト内のバイト・オフセットを戻します。 |
|
フェッチされた累積行数を戻します。 |
|
最後に処理された行の |
|
文のSQL機能コードを戻します。 |
|
新規カーソルのID番号を戻します。 |
|
指定した文を解析します。 |
|
実行した文の結果をクライアント・アプリケーションに戻します。 |
|
強くタイプ付けされたREFカーソルまたは弱くタイプ付けされたREFカーソルのうち |
|
|
|
指定のカーソルについて指定の変数の値を戻します。 |
このプロシージャは、文内の変数の名前に基づいて、カーソル内の指定の変数に指定の値または値のセットをバインドします。
構文
DBMS_SQL.BIND_ARRAY ( c IN INTEGER, name IN VARCHAR2, <table_variable> IN <datatype> [,index1 IN INTEGER, index2 IN INTEGER)] );
<table_variable
>とそれに対応する<datatype
>は、次のいずれかの組合せになります。
<clob_tab> Clob_Table <bflt_tab> Binary_Float_Table <bdbl_tab> Binary_Double_Table <blob_tab> Blob_Table <bfile_tab> Bfile_Table <date_tab> Date_Table <num_tab> Number_Table <urowid_tab> Urowid_Table <vchr2_tab> Varchar2_Table <tm_tab> Time_Table <ttz_tab> Time_With_Time_Zone_Table <tms_tab> Timestamp_Table <tstz_tab> Timestamp_With_ltz_Table; <tstz_tab> Timestamp_With_Time_Zone_Table <ids_tab> Interval_Day_To_Second_Table <iym_tab> Interval_Year_To_Month_Table
BIND_ARRAY
プロシージャは、異なるデータ・タイプを受け入れるためにオーバーロードされていることに注意してください。
使用上の注意
バインド変数名の長さは<=30バイトにする必要があります。
範囲をバインドするためには、範囲を指定する要素(タブ(index1)とタブ(index2))が表に含まれている必要がありますが、その範囲は詳細でなくてもかまいません。index1には、index2以下の値を指定してください。タブ(index1)とタブ(index2)の間にあるすべての要素がバインドして使用されます。
バインド・コールで索引を指定しない場合で、かつ文内の2つの異なるバインドが異なる数の要素を含んだ表を指定している場合、実際に使用される要素の数は、すべての表の最小値となります。これは索引を指定する場合にも当てはまり、すなわちすべての表に関する2つの索引の間では最小範囲が選択されます。
問合せ内のすべてのバインド変数が、配列バインドである必要はありません。一部は通常のバインドの場合があり、式の評価などでは、同じ値がコレクションの各要素に使用されます。
バルク配列バインド
バルクSELECT、INSERT、UPDATEおよびDELETEは、多くのコールを1つにまとめることによって、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。DBMS_SQL
パッケージによって、ユーザーはPL/SQL表タイプを使用しながらデータの収集に対する処理を実行できます。
表項目は、バインドされていない同種のコレクションです。表項目は、持続記憶域では他のリレーショナル表に似ており、組込みの配列を持ちません。ただし、表項目が、(問合せまたは持続データのナビゲーション・アクセスのいずれかによって)作業領域に移されたり、あるいはPL/SQLの変数またはパラメータの値として作成されると、要素の値を取得して設定するために配列形式の構文で使用できる添字が、その表項目の要素に与えられます。
これらの要素の添字は詳細である必要はなく、負数を含むあらゆる数値が使用できます。たとえば、表項目には、-10、2および7の位置のみにある要素を含めることができます。
表項目が一時作業領域から持続記憶域に移されると、添字は格納されません。つまり、表項目は、持続記憶域内では順序が付いていません。
表は、バインド実行時に、PL/SQLバッファからローカルのDBMS_SQL
バッファにコピーされ(すべてのスカラー・タイプについて同様)、ローカルのDBMS_SQL
バッファから操作されます。したがって、バインド・コール後に表を変更した場合でも、その変更が実行方法に影響を与えることはありません。
スカラー・タイプとLOBタイプ・コレクション
ローカル変数を次のいずれかの表項目タイプとして宣言できます。これらの表項目タイプは、DBMS_SQL
ではパブリック・タイプとして定義されています。
TYPE binary_double_table IS TABLE OF BINARY_DOUBLE INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE binary_float_table IS TABLE OF BINARY_FLOAT INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE bfile_table IS TABLE OF BFILE INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE blob_table IS TABLE OF BLOB INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE clob_table IS TABLE OF CLOB INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE date_table IS TABLE OF DATE INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE interval_day_to_second_Table IS TABLE OF dsinterval_unconstrained INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE interval_year_to_MONTH_Table IS TABLE OF yminterval_unconstrained INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE number_table IS TABLE OF NUMBER INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE time_table IS TABLE OF time_unconstrained INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE time_with_time_zone_table IS TABLE OF time_tz_unconstrained INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE timestamp_table IS TABLE OF timestamp_unconstrained INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE timestamp_with_ltz_Table IS TABLE OF timestamp_ltz_unconstrained INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE timestamp_with_time_zone_Table IS TABLE OF timestamp_tz_unconstrained INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE urowid_table IS TABLE OF UROWID INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE varchar2_table IS TABLE OF VARCHAR2(2000) INDEX BY BINARY_INTEGER;
このプロシージャは、文内の変数の名前に基づいて、カーソル内の指定の変数に指定の値または値のセットをバインドします。
構文
DBMS_SQL.BIND_VARIABLE ( c IN INTEGER, name IN VARCHAR2, value IN <datatype>);
<datatype>は、次のいずれかのデータ・タイプである必要があります。
BINARY_DOUBLE BINARY_FLOAT BFILE BLOB CLOB CHARACTER SET ANY_CS DATE DSINTERVAL_UNCONSTRAINED NUMBER TIME_UNCONSTRAINED TIME_TZ_UNCONSTRAINED TIMESTAMP_LTZ_UNCONSTRAINED TIMESTAMP_TZ_UNCONSTRAINED TIMESTAMP_UNCONSTRAINED UROWID VARCHAR2 CHARACTER SET ANY_CS YMINTERVAL_UNCONSTRAINED user-defined object types collections (VARRAYs and nested tables) REFs Opaque types
BIND_VARIABLE
は、異なるデータ・タイプを受け入れるためにオーバーロードされていることに注意してください。
BIND_VARIABLE
では、次の構文もサポートされています。大カッコ[]は、BIND_VARIABLE
ファンクションのオプション・パラメータを示します。
DBMS_SQL.BIND_VARIABLE ( c IN INTEGER, name IN VARCHAR2, value IN VARCHAR2 CHARACTER SET ANY_CS [,out_value_size IN INTEGER]);
CHAR
、RAW
およびROWID
データをバインドするために、次のバリエーションを構文で使用できます。
DBMS_SQL.BIND_VARIABLE_CHAR ( c IN INTEGER, name IN VARCHAR2, value IN CHAR CHARACTER SET ANY_CS [,out_value_size IN INTEGER]); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE_RAW ( c IN INTEGER, name IN VARCHAR2, value IN RAW [,out_value_size IN INTEGER]); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE_ROWID ( c IN INTEGER, name IN VARCHAR2, value IN ROWID);
関連項目: 『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』 |
使用上の注意
この変数がIN
変数、IN
/OUT
変数またはIN
コレクションである場合は、指定したバインド値が、変数タイプまたは配列タイプに対して有効である必要があります。OUT
変数のバインド値は無視されます。
SQL文のバインド変数またはコレクションは、名前によって識別されます。バインド変数またはバインド配列に値をバインドする場合は、次の例に示すように、文中でバインド変数を識別する文字列の先頭にコロンを付ける必要があります。
SELECT emp_name FROM emp WHERE SAL > :X;
この例では、対応するバインド・コールは次のようになります。
BIND_VARIABLE(cursor_name, ':X', 3500); or BIND_VARIABLE (cursor_name, 'X', 3500);
バインド変数名の長さは<=30バイトにする必要があります。
このプロシージャは、指定したカーソル内の指定の位置にあるカーソル要素の値を戻します。このプロシージャは、FETCH_ROWS
をコールしてフェッチしたデータへのアクセスに使用されます。
構文
DBMS_SQL.COLUMN_VALUE ( c IN INTEGER, position IN INTEGER, value OUT <datatype> [,column_error OUT NUMBER] [,actual_length OUT INTEGER]);
大カッコ[ ]はオプション・パラメータを示します。<datatype
>は次のいずれかのデータ・タイプである必要があります。
BINARY_DOUBLE BINARY_FLOAT BFILE BLOB CLOB CHARACTER SET ANY_CS DATE DSINTERVAL_UNCONSTRAINED NUMBER TIME_TZ_UNCONSTRAINED TIME_UNCONSTRAINED TIMESTAMP_LTZ_UNCONSTRAINED TIMESTAMP_TZ_UNCONSTRAINED TIMESTAMP_UNCONSTRAINED UROWID VARCHAR2 CHARACTER SET ANY_CS YMINTERVAL_UNCONSTRAINED user-defined object types collections (VARRAYs and nested tables) REFs Opaque types
CHAR
、RAW
およびROWID
データを含んだ変数では、次のバリエーションを構文で使用できます。
DBMS_SQL.COLUMN_VALUE_CHAR ( c IN INTEGER, position IN INTEGER, value OUT CHAR CHARACTER SET ANY_CS [,column_error OUT NUMBER] [,actual_length OUT INTEGER]); DBMS_SQL.COLUMN_VALUE_RAW ( c IN INTEGER, position IN INTEGER, value OUT RAW [,column_error OUT NUMBER] [,actual_length OUT INTEGER]); DBMS_SQL.COLUMN_VALUE_ROWID ( c IN INTEGER, position IN INTEGER, value OUT ROWID [,column_error OUT NUMBER] [,actual_length OUT INTEGER]);
次の構文を使用すると、COLUMN_VALUE
プロシージャでバルク操作に対応できます。
DBMS_SQL.COLUMN_VALUE( c IN INTEGER, position IN INTEGER, <param_name> IN OUT NOCOPY <table_type>);
<param_name
>とそれに対応する<table_type
>は、次のいずれかの組合せになります。
bdbl_tab Binary_Double_Table bflt_tab Binary_Float_Table bf_tab Bfile_Table bl_tab Blob_Table cl_tab Clob_Table d_tab Date_Table ids_tab Interval_Day_To_Second_Table iym_tab Interval_Year_To_Month_Table n_tab Number_Table tm_tab Time_Table ttz_tab Time_With_Time_Zone_Table tms_tab Timestamp_Table tstz_tab Timestamp_With_ltz_Table; tstz_tab Timestamp_With_Time_Zone_Table ur_tab Urowid_Table c_tab Varchar2_Table
パラメータ
表149-9 COLUMN_VALUEプロシージャのパラメータ(単一行)
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
値をフェッチするカーソルのID番号。 |
|
カーソル内の列の相対位置。 文の最初の列は位置1です。 |
|
指定した列の値を戻します。 この出力パラメータのタイプが、 |
|
指定した列値のエラー・コードを戻します。 |
|
指定した列内の値の(切捨て前の)実際の長さ。 |
表149-10 COLUMN_VALUEプロシージャのパラメータ(バルク)
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
値をフェッチするカーソルのID番号。 |
|
カーソル内の列の相対位置。 文の最初の列は位置1です。 |
|
< バルク操作では、サブプログラムによって、(暗黙的に保持される)適切な索引に新しい要素が追加されます。たとえば、DEFINE_ARRAYプロシージャの使用時にバッチ・サイズ( |
このプロシージャは、LONG列の値の一部を取得します。
このプロシージャは、(FETCH_ROWS
コールで)行をフェッチする列に対してコレクションを定義します。このプロシージャによって、ユーザーは単一のSELECT
文から、行を一括してフェッチできます。1回のフェッチ・コールで、PL/SQLの集計オブジェクトに多数の行をフェッチできます。
行をフェッチすると、それらの行はCOLUMN_VALUE
コールを実行するまでDBMS_SQL
バッファにコピーされ、COLUMN_VALUE
コールの実行時点で、このコールに引数として渡された表にコピーされます。
スカラー・タイプとLOBタイプ・コレクション
ローカル変数を、次のいずれかの表項目タイプとして宣言し、DBMS_SQL
を使用して、任意の行数をその中にフェッチできます。(これらは、BIND_ARRAY
プロシージャに指定できるタイプと同じです。)
TYPE binary_double_table IS TABLE OF BINARY_DOUBLE INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE binary_float_table IS TABLE OF BINARY_FLOAT INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE bfile_table IS TABLE OF BFILE INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE blob_table IS TABLE OF BLOB INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE clob_table IS TABLE OF CLOB INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE date_table IS TABLE OF DATE INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE interval_day_to_second_Table IS TABLE OF dsinterval_unconstrained INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE interval_year_to_MONTH_Table IS TABLE OF yminterval_unconstrained INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE number_table IS TABLE OF NUMBER INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE time_table IS TABLE OF time_unconstrained INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE time_with_time_zone_table IS TABLE OF time_tz_unconstrained INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE timestamp_table IS TABLE OF timestamp_unconstrained INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE timestamp_with_ltz_Table IS TABLE OF timestamp_ltz_unconstrained INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE timestamp_with_time_zone_Table IS TABLE OF timestamp_tz_unconstrained INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE urowid_table IS TABLE OF UROWID INDEX BY BINARY_INTEGER; TYPE varchar2_table IS TABLE OF VARCHAR2(2000) INDEX BY BINARY_INTEGER;
構文
DBMS_SQL.DEFINE_ARRAY ( c IN INTEGER, position IN INTEGER, <table_variable> IN <datatype> cnt IN INTEGER, lower_bnd IN INTEGER);
<table_variable
>とそれに対応する<datatype>は、次のいずれかの組合せになります。DEFINE_ARRAY
は、異なるデータ・タイプを受け入れるためにオーバーロードされています。
<clob_tab> Clob_Table <bflt_tab> Binary_Float_Table <bdbl_tab> Binary_Double_Table <blob_tab> Blob_Table <bfile_tab> Bfile_Table <date_tab> Date_Table <num_tab> Number_Table <urowid_tab> Urowid_Table <vchr2_tab> Varchar2_Table <tm_tab> Time_Table <ttz_tab> Time_With_Time_Zone_Table <tms_tab> Timestamp_Table <tstz_tab> Timestamp_With_ltz_Table; <tstz_tab> Timestamp_With_Time_Zone_Table <ids_tab> Interval_Day_To_Second_Table <iym_tab> Interval_Year_To_Month_Table
プラグマ
pragma restrict_references(define_array,RNDS,WNDS);
後続のFETCH_ROWS
コールがcnt行をフェッチします。COLUMN_VALUE
がコールされると、これらの行はlower_bnd
、lower_bnd
+1、lower_bnd
+2のように配置されます。行が送られてくる間、ユーザーはFETCH_ROWS
コールまたはCOLUMN_VALUE
コールを継続して発行します。行は、COLUMN_VALUE
コールに引数として指定した表内に蓄積されます。
使用上の注意
行数(cnt)
にはゼロより大きい整数を指定する必要があり、それ以外の場合には例外が発生します。lower_bnd
は、正の数、負の数またはゼロでもかまいません。DEFINE_ARRAY
コールが発行された問合せに、配列バインドを含めることはできません。
例
PROCEDURE BULK_PLSQL(deptid NUMBER) TYPE namelist IS TABLE OF employees.last_name%TYPE; TYPE sallist IS TABLE OF employees.salary%TYPE; names namelist; sals sallist; c NUMBER; r NUMBER; sql_stmt VARCHAR2(32767) := 'SELECT last_name, salary FROM employees WHERE department_id = :b1'; BEGIN c := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR; DBMS_SQL.PARSE(c, sql_stmt, dbms_sql.native); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(c, 'b1', deptid); DBMS_SQL.DEFINE_ARRAY(c, 1, names, 5); DBMS_SQL.DEFINE_ARRAY(c, 2, sals, 5); r := DBMS_SQL.EXECUTE(c); LOOP r := DBMS_SQL.FETCH_ROWS(c); DBMS_SQL.COLUMN_VALUE(c, 1, names); DBMS_SQL.COLUMN_VALUE(c, 2, sals); EXIT WHEN r != 5; END LOOP; DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(c); -- loop through the names and sals collections FOR i IN names.FIRST .. names.LAST LOOP DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('Name = ' || names(i) || ', salary = ' || sals(i)); END LOOP; END; /
このプロシージャは、指定のカーソルから選択する列を定義します。このプロシージャが使用できるのは、SELECT
カーソルのみです。
定義されている列は、指定のカーソル内にある文のSELECT
リスト内での相対位置によって識別されます。COLUMN
値のタイプによって、定義されている列のタイプが決まります。
「DEFINE_COLUMN_CHARプロシージャ」、「DEFINE_COLUMN_LONGプロシージャ」、「DEFINE_COLUMN_RAWプロシージャ」および「DEFINE_COLUMN_ROWIDプロシージャ」も参照してください。
構文
DBMS_SQL.DEFINE_COLUMN ( c IN INTEGER, position IN INTEGER, column IN <datatype>);
<datatype
>は、次のいずれかのデータ・タイプである必要があります。
BINARY_DOUBLE BINARY_FLOAT BFILE BLOB CLOB CHARACTER SET ANY_CS DATE DSINTERVAL_UNCONSTRAINED NUMBER TIME_UNCONSTRAINED TIME_TZ_UNCONSTRAINED TIMESTAMP_LTZ_UNCONSTRAINED TIMESTAMP_TZ_UNCONSTRAINED TIMESTAMP_UNCONSTRAINED UROWID YMINTERVAL_UNCONSTRAINED user-defined object types collections (VARRAYs and nested tables) REFs Opaque types
DEFINE_COLUMN
は、異なるデータ・タイプを受け入れるためにオーバーロードされていることに注意してください。
DEFINE_COLUMN
プロシージャでは、次の構文もサポートされます。
DBMS_SQL.DEFINE_COLUMN ( c IN INTEGER, position IN INTEGER, column IN VARCHAR2 CHARACTER SET ANY_CS, column_size IN INTEGER);
関連項目: 『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』 |
このプロシージャは、指定のカーソルから選択するCHAR
データのある列を定義します。このプロシージャが使用できるのは、SELECT
カーソルのみです。
定義されている列は、指定のカーソル内にある文のSELECT
リスト内での相対位置によって識別されます。COLUMN
値のタイプによって、定義されている列のタイプが決まります。
「DEFINE_COLUMNプロシージャ」、「DEFINE_COLUMN_LONGプロシージャ」、「DEFINE_COLUMN_RAWプロシージャ」および「DEFINE_COLUMN_ROWIDプロシージャ」も参照してください。
このプロシージャは、SELECT
カーソルに対してLONG
列を定義します。定義されている列は、指定のカーソルの文のSELECT
リスト内での相対位置によって識別されます。COLUMN
値のタイプによって、定義されている列のタイプが決まります。
「DEFINE_COLUMNプロシージャ」、「DEFINE_COLUMN_CHARプロシージャ」、「DEFINE_COLUMN_RAWプロシージャ」および「DEFINE_COLUMN_ROWIDプロシージャ」も参照してください。
このプロシージャは、指定のカーソルから選択するタイプRAW
の列を定義します。このプロシージャが使用できるのは、SELECT
カーソルのみです。
定義されている列は、指定のカーソル内にある文のSELECT
リスト内での相対位置によって識別されます。COLUMN
値のタイプによって、定義されている列のタイプが決まります。
「DEFINE_COLUMNプロシージャ」、「DEFINE_COLUMN_CHARプロシージャ」、「DEFINE_COLUMN_LONGプロシージャ」および「DEFINE_COLUMN_ROWIDプロシージャ」も参照してください。
このプロシージャは、指定のカーソルから選択するタイプROWID
の列を定義します。このプロシージャが使用できるのは、SELECT
カーソルのみです。
定義されている列は、指定のカーソル内にある文のSELECT
リスト内での相対位置によって識別されます。COLUMN
値のタイプによって、定義されている列のタイプが決まります。
「DEFINE_COLUMNプロシージャ」、「DEFINE_COLUMN_CHARプロシージャ」、「DEFINE_COLUMN_LONGプロシージャ」および「DEFINE_COLUMN_RAWプロシージャ」も参照してください。
このプロシージャは、指定した列の情報を表示します。これは、DESCRIBE_COLUMNSプロシージャの代替オプションです。
例
CREATE TYPE PROJECT_T AS OBJECT ( projname VARCHAR2(20), mgr VARCHAR2(20)) / CREATE TABLE projecttab(deptno NUMBER, project HR.PROJECT_T) / DECLARE curid NUMBER; desctab DBMS_SQL.DESC_TAB3; colcnt NUMBER; sql_stmt VARCHAR2(200) := 'select * from projecttab'; BEGIN curid := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR; DBMS_SQL.PARSE(curid, sql_stmt, DBMS_SQL.NATIVE); DBMS_SQL.DESCRIBE_COLUMNS3(curid, colcnt, desctab); FOR i IN 1 .. colcnt LOOP IF desctab(i).col_type = 109 THEN DBMS_OUTPUT.PUT(desctab(i).col_name || ' is user-defined type: '); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE(desctab(i).col_schema_name || '.' || desctab(i).col_type_name); END IF; END LOOP; DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(curid); END; / Output: PROJECT is user-defined type: HR.PROJECT_T
このファンクションは、指定のカーソルを実行します。このファンクションはカーソルのID
番号を受け入れて、処理された行数を戻します。戻り値は、INSERT
文、UPDATE
文およびDELETE
文に対してのみ有効で、DDL文を含めた他のタイプの文に対しては、戻り値は定義されてなく、無視する必要があります。
使用上の注意
TO_CURSOR_NUMBERファンクション
により戻されるDBMS_SQLカーソルは、すでに実行されているDBMS_SQL
カーソルと同じ方法で実行されます。したがって、このカーソルにEXECUTE
をコールするとエラーが発生します。
このファンクションは、指定のカーソルを実行して行をフェッチします。このファンクションは、EXECUTE
をコールしてからFETCH_ROWS
をコールするのと同じ機能を提供します。ただし、リモート・データベースに対して使用する場合は、EXECUTE_AND_FETCH
をコールした方がネットワークのラウンドトリップ数を低減できます。
EXECUTE_AND_FETCH
ファンクションは、実際にフェッチされた行数を戻します。
このファンクションは、指定のカーソルから行をフェッチします。FETCH_ROWS
は、フェッチする行が残っているかぎり、繰り返しコールできます。これらの行はバッファに取り出し、FETCH_ROWS
への各コール後に、COLUMN_VALUE
をコールして列ごとに読み込む必要があります。
FETCH_ROWS
ファンクションは、フェッチするカーソルのID番号を受け入れて、実際にフェッチされた行数を戻します。
このプロシージャは、再帰文のコール元に戻される次の結果の文を取得するか、このコール元が自らを再帰文のクライアントとして設定している場合、クライアントとしてこのコール元に戻される次の結果を取得します。文が戻される順序は、RETURN_RESULTプロシージャによって戻される順序と同じです。
構文
DBMS_SQL.GET_NEXT_RESULT( c IN INTEGER, rc OUT SYS_REFCURSOR); DBMS_SQL.GET_NEXT_RESULT( c IN INTEGER, rc OUT INTEGER);
使用上の注意
文の結果のカーソルを取得した後、これが不要になったら、コール元はカーソルを正しくクローズする必要があります。
取得されていないすべての戻された文のカーソルは、再帰文のカーソルをクローズした後にクローズされます。
例
DECLARE c INTEGER; rc SYS_REFCURSOR; BEGIN c := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR(treat_as_client_for_results => TRUE); DBMS_SQL.PARSE(c => c, statement => 'begin proc; end;'); DBMS_SQL.EXECUTE(c); LOOP BEGIN DBMS_SQL.GET_NEXT_RESULT(c, rc); EXCEPTIONS WHEN no_data_found THEN EXIT; END; LOOP FETCH rc INTO ... ... END LOOP; END LOOP; END;
このファンクションは、指定のカーソルが現在オープンしているかどうかをチェックします。
戻り値
オープンされ、クローズされていないカーソル番号に対してはTRUE
、NULL
のカーソル番号に対してはFALSE
を戻します。CLOSE_CURSORプロシージャは、渡されたカーソル変数をNULL
にすることに注意してください。
このファンクションは、文のSQL機能コードを戻します。これらのコードについては、『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』を参照してください。
このファンクションは、新規のカーソルをオープンします。security_level
パラメータでは、オープンされたカーソルのセキュリティへのファイングレイン・コントロールの適用が許可されます。
構文
DBMS_SQL.OPEN_CURSOR ( treat_as_client_for_results IN BOOLEAN DEFAULT FALSE) RETURN INTEGER; DBMS_SQL.OPEN_CURSOR ( security_level IN INTEGER, treat_as_client_for_results IN BOOLEAN DEFAULT FALSE) RETURN INTEGER;
パラメータ
表149-26 OPEN_CURSORファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
オープンされたカーソルに適用するセキュリティ保護のレベルを指定します。有効なセキュリティ・レベル値は、
|
|
再帰文のコール元が自らをクライアントに設定し、再帰文からクライアントに戻される文の結果を受信することを許可します。戻される文の結果は、GET_NEXT_RESULTプロシージャによって取得できます。 |
使用上の注意
このカーソルが不要になった場合は、CLOSE_CURSORプロシージャをコールして、明示的にクローズする必要があります。
カーソルを使用すると、同じSQL文を繰り返し実行したり、新規のSQL文を実行することができます。カーソルを再使用した場合、新規のSQL文が解析されるときに、対応するカーソル・データ領域の内容がリセットされます。カーソルを再使用しないかぎり、クローズして再オープンする必要はありません。
このプロシージャは、指定したカーソル内の指定した文を解析します。すべての文が即時に解析されます。さらに、DDL文は、解析時にただちに実行されます。
PARSE
プロシージャには、次の4つのバージョンがあります。
引数としてVARCHAR2
文を使用します。
セグメント化された文字列を使用する2つのバージョン。1つはVARCHAR2A
(varchar2d(32767)
の表)、もう1つはVARCHAR2S
(varchar2(256)
の表)を引数として使用します。どちらのオーバーロードも、PL/SQL表の文の要素を連結して、連結結果の文字列を解析します。これらのプロシージャを使用すると、文を分割することによって、単一のVARCHAR2
変数についての制限を超えた長い文を解析できます。
引数としてCLOB
を使用します。この解析プロシージャのCLOB
オーバーロード・バージョンを使用すると、32KBを超えるSQL文を解析できます。
構文
DBMS_SQL.PARSE ( c IN INTEGER, statement IN VARCHAR2, language_flag IN INTEGER, edition IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, apply_crossedition_trigger IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, fire_apply_trigger IN BOOLEAN DEFAULT TRUE, schema IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, container IN VARCHAR2);
DBMS_SQL.PARSE ( c IN INTEGER, statement IN CLOB, language_flag IN INTEGER, edition IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, apply_crossedition_trigger IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, fire_apply_trigger IN BOOLEAN DEFAULT TRUE, schema IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, container IN VARCHAR2);
DBMS_SQL.PARSE ( c IN INTEGER, statement IN VARCHAR2A, lb IN INTEGER, ub IN INTEGER, lfflg IN BOOLEAN, language_flag IN INTEGER, edition IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, apply_crossedition_trigger IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, fire_apply_trigger IN BOOLEAN DEFAULT TRUE, schema IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, container IN VARCHAR2); DBMS_SQL.PARSE ( c IN INTEGER, statement IN VARCHAR2s, lb IN INTEGER, ub IN INTEGER, lfflg IN BOOLEAN, language_flag IN INTEGER, edition IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, apply_crossedition_trigger IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, fire_apply_trigger IN BOOLEAN DEFAULT TRUE, schema IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, container IN VARCHAR2);
パラメータ
表149-27 PARSEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
文を解析するカーソルのID番号。 |
|
解析するSQL文。32Kを超えて PL/SQL文と異なり、SQL文の終わりにはセミコロンを含めないでください。次に例を示します。
|
|
文内の要素の下限。 |
|
文内の要素の上限。 |
|
|
|
注: このパラメータは、Oracle Database 12cでは動作しません。このパラメータは、下位互換性のためにのみ提供されています。 |
|
次に示す条件のもとで、文を実行するエディションを指定します。
次の一般的な条件が適用されます。文字列の内容はSQL識別子として処理され、実際のエディション名に特殊文字または小文字が含まれている場合は、残りの文字列を二重引用符で囲む必要があります(二重引用符を使用しない場合、内容は大文字になります)。 |
|
指定したSQLに適用する転送crosseditionトリガーの未修飾の名前を指定します。この名前は、文が実行されるエディションおよび |
|
指定した |
|
未修飾のオブジェクト名を解決するスキーマを指定します。 |
|
カーソルを実行するターゲット・コンテナの名前。 |
使用上の注意
DBMS_SQL
を使用してDDL文を動的に実行すると、プログラムが応答しなくなる可能性があります。たとえば、パッケージ内のプロシージャをコールすると、実行がユーザー側に戻るまでそのパッケージがロックされます。最初のロックを解放する前に、動的にパッケージを削除するなど、ロックの競合を引き起こす操作を行うとプログラムの実行が停止します。
クライアント側コードは、リモート・パッケージの変数または定数を参照できないため、定数の値を明示的に使用する必要があります。
たとえば、次のコードは、クライアント側でコンパイルしません。
DBMS_SQL.PARSE
(cur_hdl
, stmt_str
, DBMS_SQL
.NATIVE
); -- 定数DBMS_SQL.NATIVE
を使用
次のコードは、引数が明示的に指定されているので、クライアント側で有効です。
DBMS_SQL
.PARSE
(cur_hdl
, stmt_str
, 1
); -- クライアント上でコンパイル
VARCHAR2S
タイプは、レガシー・コードの下位互換性を維持する目的で現在サポートされています。ただし、VARCHAR2A
を使用することをお薦めします(こちらの機能の方が優れており、VARCHAR2S
は将来のリリースでは非推奨となるため)。
32KBを超えるSQL文を解析する場合、VARCHAR2A
wオーバーロードのかわりに、新しいCLOB
オーバーロード・バージョンのPARSEプロシージャを使用できます。
container
パラメータの値がコール側コンテナと同じである場合、コンテナの切替えは行われません。ただし、現行ユーザーのデフォルト・ロールは有効になります。
このプロシージャは、実行した文の結果をクライアント・アプリケーションに戻します。
結果は、クライアントが後で取得できます。または、この文の結果が戻される再帰文を実行する直接のコール元に文の結果を戻し、このコール元が後で結果を取得できます。
コール元は次のいずれかにできます。
DBMS_SQL
を使用して再帰文を実行するPL/SQLストアド・プロシージャ
JDBCを使用するJavaストアド・プロシージャ
ADO.NET
を使用する.NET
ストアド・プロシージャ
Oracle Call Interface(OCI)を使用する外部プロシージャ
構文
DBMS_SQL.RETURN_RESULT( rc IN OUT SYS_REFCURSOR, to_client IN BOOLEAN DEFAULT TRUE); DBMS_SQL.RETURN_RESULT( rc IN OUT INTEGER, to_client IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
使用上の注意
現在、SQL問合せのみを戻すことができます。リモート・プロシージャ・コールを介して文の結果を戻すことはサポートされていません。
文が戻されると、この文が戻されたクライアントまたは直接のコール元を除いてアクセスできなくなります。
クライアントによって実行された文または中間の再帰文がSQL問合せで、エラーが発生している場合、文の結果を戻すことができません。
戻されるREFカーソルでは、強いタイプまたは弱いタイプを指定できます。
戻される問合せは部分的にフェッチできます。
EXECUTE
IMMEDIATE
文はその再帰文から戻される文の結果を取得するインタフェースを提供しないため、EXECUTE
IMMEDIATE
文のコール元に戻される文の結果のカーソルは、文が完了するとクローズされます。PL/SQLで再帰文から戻される文の結果を取得するには、DBMS_SQL
を使用して再帰文を実行します。
このファンクションは、強くタイプ付けされたREFカーソルまたは弱くタイプ付けされたREFカーソルのうちOPEN
が実行されたカーソルを使用して、そのカーソルをDBMS_SQL
カーソル番号に変換します。
使用上の注意
渡されるREF
CURSOR
には、OPEN
を実行しておく必要があります。実行しておかない場合、エラーが発生します。
REF
CURSOR
がDBMS_SQL
カーソル番号に変換されると、REF
CURSOR
はシステム固有の動的SQL操作でアクセスできなくなります。
このサブプログラムにより戻されるDBMS_SQL
カーソルは、すでに実行されているDBMS_SQL
カーソルと同じ方法で実行されます。
例
CREATE OR REPLACE PROCEDURE DO_QUERY(sql_stmt VARCHAR2) IS TYPE CurType IS REF CURSOR; src_cur CurType; curid NUMBER; desctab DBMS_SQL.DESC_TAB; colcnt NUMBER; namevar VARCHAR2(50); numvar NUMBER; datevar DATE; empno NUMBER := 100; BEGIN -- sql_stmt := 'select ...... from employees where employee_id = :b1'; OPEN src_cur FOR sql_stmt USING empno; -- Switch from native dynamic SQL to DBMS_SQL curid := DBMS_SQL.TO_CURSOR_NUMBER (src_cur); DBMS_SQL.DESCRIBE_COLUMNS(curid, colcnt, desctab); -- Define columns FOR i IN 1 .. colcnt LOOP IF desctab(i).col_type = 2 THEN DBMS_SQL.DEFINE_COLUMN(curid, i, numvar); ELSIF desctab(i).col_type = 12 THEN DBMS_SQL.DEFINE_COLUMN(curid, i, datevar); ....... ELSE DBMS_SQL.DEFINE_COLUMN(curid, i, namevar, 25); END IF; END LOOP; -- Fetch Rows WHILE DBMS_SQL.FETCH_ROWS(curid) > 0 LOOP FOR i IN 1 .. colcnt LOOP IF (desctab(i).col_type = 1) THEN DBMS_SQL.COLUMN_VALUE(curid, i, namevar); ELSIF (desctab(i).col_type = 2) THEN DBMS_SQL.COLUMN_VALUE(curid, i, numvar); ELSIF (desctab(i).col_type = 12) THEN DBMS_SQL.COLUMN_VALUE(curid, i, datevar); .... END IF; END LOOP; END LOOP; DBMS_SQL.CLOSE_CURSOR(curid); END; /
このファンクションは、OPEN
、PARSE
およびEXECUTE
が実行されたカーソルを使用して、そのカーソルをPL/SQLで管理可能なREF
CURSOR
(弱くタイプ付けされたカーソル)に変換/移行します(変換/移行後のカーソルは、システム固有の動的SQLを使用するように切り替えられているPL/SQLシステム固有の動的SQLで消費できます)。このサブプログラムが使用できるのは、SELECT
カーソルのみです。
使用上の注意
cursor_number
によって渡されるカーソルには、OPEN
、PARSE
およびEXECUTE
を実行しておく必要があります。実行しておかない場合、エラーが発生します。
cursor_numberがREF
CURSOR
に変換されると、cursor_number
はDBMS_SQL
操作でアクセスできなくなります。
cursor_numberがREF
CURSOR
に変換された後に、DBMS_SQL
.IS_OPEN
を使用してcursor_number
がオープンしているかどうかを確認しようとすると、エラーが発生します。
カーソル番号が最後に有効なコンテナ・パラメータを使用して解析された場合、そのカーソル番号をREF CURSOR
に変換することはできません。
例
CREATE OR REPLACE PROCEDURE DO_QUERY(mgr_id NUMBER) IS TYPE CurType IS REF CURSOR; src_cur CurType; curid NUMBER; sql_stmt VARCHAR2(200); ret INTEGER; empnos DBMS_SQL.Number_Table; depts DBMS_SQL.Number_Table; BEGIN -- DBMS_SQL.OPEN_CURSOR curid := DBMS_SQL.OPEN_CURSOR; sql_stmt := 'SELECT EMPLOYEE_ID, DEPARTMENT_ID from employees where MANAGER_ID = :b1'; DBMS_SQL.PARSE(curid, sql_stmt, DBMS_SQL.NATIVE); DBMS_SQL.BIND_VARIABLE(curid, 'b1', mgr_id); ret := DBMS_SQL.EXECUTE(curid); -- Switch from DBMS_SQL to native dynamic SQL src_cur := DBMS_SQL.TO_REFCURSOR(curid); -- Fetch with native dynamic SQL FETCH src_cur BULK COLLECT INTO empnos, depts; IF empnos.COUNT > 0 THEN DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('EMPNO DEPTNO'); DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('----- ------'); -- Loop through the empnos and depts collections FOR i IN 1 .. empnos.COUNT LOOP DBMS_OUTPUT.PUT_LINE(empnos(i) || ' ' || depts(i)); END LOOP; END IF; -- Close cursor CLOSE src_cur; END; /
このプロシージャは、指定のカーソルについて指定の変数の値を戻します。これは、returning
句を使用してPL/SQLブロックまたはDML文内のバインド変数の値を戻すために使用されます。
構文
DBMS_SQL.VARIABLE_VALUE ( c IN INTEGER, name IN VARCHAR2, value OUT NOCOPY <datatype>);
<datatype>は、次のいずれかのデータ・タイプである必要があります。
BINARY_DOUBLE BINARY_FLOAT BFILE BLOB CLOB CHARACTER SET ANY_CS DATE DSINTERVAL_UNCONSTRAINED NUMBER TIME_TZ_UNCONSTRAINED TIME_UNCONSTRAINED TIMESTAMP_LTZ_UNCONSTRAINED TIMESTAMP_TZ_UNCONSTRAINED TIMESTAMP_UNCONSTRAINED UROWID VARCHAR2 CHARACTER SET ANY_CS YMINTERVAL_UNCONSTRAINED user-defined object types collections (VARRAYs and nested tables) REFs Opaque types
CHAR
、RAW
およびROWID
データを含んだ変数では、次のバリエーションを構文で使用できます。
DBMS_SQL.VARIABLE_VALUE_CHAR ( c IN INTEGER, name IN VARCHAR2, value OUT CHAR CHARACTER SET ANY_CS); DBMS_SQL.VARIABLE_VALUE_RAW ( c IN INTEGER, name IN VARCHAR2, value OUT RAW); DBMS_SQL.VARIABLE_VALUE_ROWID ( c IN INTEGER, name IN VARCHAR2, value OUT ROWID);
次の構文を使用すると、VARIABLE_VALUE
プロシージャでバルク操作に対応できます。
DBMS_SQL.VARIABLE_VALUE ( c IN INTEGER, name IN VARCHAR2, value OUT NOCOPY <table_type>);
バルク操作では、<table_type
>は次のようになります。
Binary_Double_Table Binary_Float_Table Bfile_Table Blob_Table Clob_Table Date_Table Interval_Day_To_Second_Table Interval_Year_To_Month_Table Number_Table Time_Table Time_With_Time_Zone_Table Timestamp_Table Timestamp_With_ltz_Table; Timestamp_With_Time_Zone_Table Urowid_Table Varchar2_Table