クイック・インストレーション・ガイド
12c リリース1 (12.1) for IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)
E49835-07(原本部品番号:E56891-04)
2016年5月
このガイドでは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)をIBM AIX on POWER Systems (64-Bit)に簡単にインストールする方法について説明します。内容は次のとおりです。
このガイドでは、デフォルトのインストール・オプションを使用したOracle Databaseのインストール方法について説明します。
このガイドで説明する作業
このガイドでは、次の処理の手順を説明します。
Oracle Databaseをサポートするシステムの構成
「標準インストール」オプションを使用したローカル・ファイル・システムへのOracle Databaseのインストール
データベース・ファイル記憶域のためにローカル・ファイル・システムを使用する一般的なOracle Databaseインストールの構成
正常なインストールの結果
Oracle Databaseが正常にインストールされると、次のようになります。
作成したデータベースおよびデフォルトのOracle Netリスナー・プロセスがシステムで稼働します。
Oracle Enterprise Manager Database Expressがシステムで稼働し、Webブラウザを使用してアクセスできます。
このガイドで説明しない作業
このガイドでは、標準インストールのシナリオについて説明し、次の作業の実行方法については説明しません。
「拡張インストール」オプションを使用したソフトウェアのインストール
既存のOracleソフトウェアがインストールされているシステムへのソフトウェアのインストール
クラスタへのOracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clustersのインストール
UDPおよびTCPカーネル・パラメータの手動設定
Oracle Automatic Storage Managementなどの代替ストレージ・オプションの使用
Oracle Grid Infrastructureのインストールおよび構成
共有メモリー・ファイル・システム・マウントの確認
I/O完了ポートの有効化
その他のインストール情報の参照先
このガイドで説明されていない作業の情報など、Oracle Databaseのインストールの詳細は、次のいずれかのガイドを参照してください。
単一のシステムにソフトウェアをインストールする場合は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイド for IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)』を参照してください。
スタンドアロンのサーバー用のOracle Grid Infrastructureをインストールする場合は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイド for IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)』を参照してください。
Oracle Real Application Clustersのインストールを実行する場合は、Oracle Grid Infrastructureのインストレーション・ガイドおよびOracle Real Application Clustersインストレーション・ガイドfor Linux and UNIXを参照してください。これらのガイドでは、Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clustersのインストール方法について説明しています。Oracle Clusterwareは、Oracle Real Application Clustersのインストールの前提条件です。
Oracle Database製品に関する製品ドキュメントは、HTML形式およびPDF形式でオンラインで入手可能です。
インストール中は、root
または他のユーザーとして、リモート端末上で作業を行う必要があります。リモート表示できるようにする必要があるユーザー・アカウントに対して、次の手順を実行します。
注意: 別のユーザー(grid など)としてログインする場合は、そのユーザーでもこの手順を繰り返します。 |
root
ユーザーとしてログインしてリモート表示を有効にするには、次の手順のいずれかを実行します。
X Window SystemワークステーションまたはXターミナルからソフトウェアをインストールする場合は、次の手順を実行します。
新規Xターミナル・セッション(xterm
)を開始します。
ソフトウェアを別のシステムにインストールし、そのシステムをX11ディスプレイとして使用する場合は、次の構文を使用してコマンドを入力し、リモート・ホストがローカルのXサーバーでXアプリケーションを表示できるようにします。
$ xhost + RemoteHost
RemoteHost
は完全修飾されたリモートのホスト名です。次に例を示します。
$ xhost + somehost.example.com
somehost.example.com being added to the access control list
ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合は、ssh
、rlogin
、またはtelnet
コマンドを使用して、ソフトウェアをインストールするシステムに接続します。
$ ssh -Y RemoteHost
root
ユーザーとしてログインしていない場合は、次のコマンドを入力してユーザーをroot
に切り替えます。
$ su - root password: #
Xサーバー・ソフトウェアがインストールされたPCまたはその他のシステムからソフトウェアをインストールする手順:
注意: この手順の実行に関する詳細は、必要に応じてXサーバーのドキュメントを参照するか、Xサーバーのベンダーまたはシステム管理者に問い合せてください。使用しているXサーバーのソフトウェアによっては、別の順序でタスクを実行する必要がある場合があります。 |
X Window Systemソフトウェアを起動します。
X Window Systemソフトウェアのセキュリティ設定を、リモート・ホストでローカル・システムのXアプリケーションを表示できるように構成します。
Oracleソフトウェア・インストール所有者(oracle
)としてソフトウェアをインストールするリモート・システムに接続し、そのシステムでX端末セッション(xterm
)を開始します。
リモート・システム上で別の端末セッションを開き、root
ユーザーとしてリモート・システムにログインします。プロンプトが表示されたら、root
としてスクリプトを実行できます。
この項では、Oracle Databaseのインストール前に完了しておく必要のある、次のオペレーティング・システムの作業について説明します。
現在のシステム情報を確認するには、次のコマンドを実行します。
物理RAMサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/lsattr -E -l sys0 -a realmem
次のコマンドを入力して、使用可能なRAMおよびスワップ領域を確認します。
# /usr/sbin/lsps -s
注意: 値をファイナライズする前に、使用可能なRAM領域およびスワップ領域用に複数の値を選択することをお薦めします。これは、ユーザーとコンピュータとの対話によって使用可能なRAMおよびスワップ領域が常に変化しているためです。 |
構成済スワップ領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/lsps -a
追加のスワップ領域の構成方法は、必要に応じてオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。
注意: サーバーのスワップ領域の割当てについては、オペレーティング・システム・ベンダーに確認してください。ベンダーのガイドラインは、このマニュアルに示すスワップ領域要件より優先されます。 |
/tmp
ディレクトリ内の使用可能な領域の量を確認するには、次のコマンドを入力します。
# df -m /tmp
/tmp
ディレクトリの空き領域が、必要な領域の要件を満たさない場合、次のいずれかの手順を実行します。
ディスク領域の要件が満たされるように、/tmp
ディレクトリから不要なファイルを削除します。
oracle
ユーザーの環境を設定するときに、TMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
/tmp
ディレクトリを含むファイル・システムを拡張します。
システムの空きディスク領域のサイズを確認するには、次のコマンドのいずれかを入力します。
# df -g # df -m
次のコマンドを入力して、システム・アーキテクチャでOracleソフトウェアを実行できるかどうかを確認します。
# /usr/bin/getconf HARDWARE_BITMODE
このコマンドで想定される出力は64です。想定される出力でない場合は、このシステムにソフトウェアをインストールできません。
システムが64ビット・モードで起動されているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/bootinfo -K
このコマンドの結果に、64ビット・カーネルが有効であることを示す64と表示される必要があります。
プロセッサ・アーキテクチャがインストールするOracleソフトウェアのリリースと適合することを確認します。想定される出力でない場合は、このシステムにソフトウェアをインストールできません。
注意: AIXベース・システムについては、Oracle Databaseでは、64ビット・カーネルがサポートされます。32ビット・カーネル・アプリケーションはサポートされません。 |
実行レベルを確認するには、次のコマンドを入力します。
/usr/bin/who -r
ご使用のシステムが、次に示す一般的な最低要件を満たしていることを確認してください。
システムが必ず実行レベル2で起動されるようにします。
システム・コンソールベースのインストールの実行中に、Oracle Universal Installerが正しく表示されるよう、ディスプレイ・カードの表示解像度が少なくとも1024 x 768であることを確認してください。
ご使用のシステムが、次の最小記憶域要件を満たしていることを確認してください。
システムが、表1に説明されている、ソフトウェア・ファイルのディスク領域要件を満たしていることを確認してください。
表1 IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)のディスク領域要件
インストール・タイプ | ソフトウェア・ファイルのディスク領域 |
---|---|
Enterprise Edition |
9.2GB |
Standard Edition |
9.1GB |
Standard Edition One |
9.1GB |
Standard Edition 2 |
9.1GB |
高速リカバリ領域のために、ファイル・システムまたはOracle ASMディスク・グループのいずれかに追加のディスク領域が必要です。
/tmp
ディレクトリに5GBの領域。
/tmp
ディレクトリの空き領域が、必要な領域の要件を満たさない場合、次のいずれかの手順を実行します。
ディスク領域の要件が満たされるように、/tmp
ディレクトリから不要なファイルを削除します。
oracle
ユーザーの環境を設定するときに、TMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
/tmp
ディレクトリを含むファイル・システムを拡張します。
ご使用のシステムが、次のメモリー要件を満たしていることを確認してください。
最小: 1GBのRAM
推奨: 2GB以上のRAM
表2は、インストールされているRAMと構成済スワップ領域の推奨サイズの関係を示したものです。
セキュアなオペレーティング・システムは、一般的なシステム・セキュリティの重要な基本です。オペレーティング・システムのデプロイメントが、オペレーティング・システム・ベンダーのセキュリティ・ガイドに記載されている一般的なセキュリティの措置に準拠していることを確認してください。
インストールする製品に応じて、必要なオペレーティング・システム・カーネルとパッケージがインストールされていることを確認してください。
このマニュアルに記載されているのは、タイトル・ページに記載されている日付での最新の要件です。カーネル要件の最新情報については、次のURLでオンライン版を参照してください。
Oracle Universal Installerによって、システムが示されたオペレーティング・システム・パッケージの要件を満たしていることを確認するチェックが実行されます。これらの検証が正常に完了するように、OUIを起動する前に要件を確認してください。
注意: オペレーティング・システムのアップグレード時を除いて、クラスタ・メンバー間で異なるオペレーティング・システム・バージョンを実行することはできません。各オペレーティング・システムがサポートされている場合でも、同じクラスタのメンバーで異なるオペレーティング・システム・バージョンのバイナリを実行することはできません。 |
この項に記載されているファイルセットおよびAuthorized Problem Analysis Reports (APARs)は、Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructure 12c向けのIBM AIX on POWER Systems (64-Bit)システムでサポートされています。
次の情報を使用して、サポートされているIBM AIX 6.1 on POWER Systems (64-bit)の最小バージョンを確認します。
表3 IBM AIX 6.1 on POWER Systems (64-Bit)オペレーティング・システムの最低要件
項目 | 最小要件 |
---|---|
AIX 6.1オペレーティング・システム |
AIX 6.1 Technology Level 7 Service Pack 3 ("6100-07-03-1207")以上、64ビットカーネル 注意: AIX 6.1 Technology Level 7へのインストールは可能ですが、AIX 6.1 Technology Level 9 Service Pack 3 (6100-09-03-1415)以上にインストールすることをお薦めします。それ以降には、この表に示されたすべてのAPARおよびオペレーティング・システムの修正が含まれます。 |
AIX 6.1オペレーティング・システムのファイル・セット |
次のオペレーティング・システムのファイル・セットが必要です。
|
AIX 6.1 APARおよびその他のオペレーティング・システム修正 |
次の、またはそれ以降のパッチが必要です。 前述のAIX 6.1の最小オペレーティング・システムのTLレベルを使用している場合、次のすべてのAIX APAR修正をインストールします。
Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)を使用する場合、次に示すパッチ(およびそれ以降)が必要です。
Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)を使用する場合、次に示すパッチ(およびそれ以降)も必要です。このリリースの時点で、TL7用のパッチは使用できないので、APAR番号は基本APARです。
注意:
|
次の情報を使用して、サポートされているIBM AIX 7.1 on POWER Systems (64-bit)の最小バージョンを確認します。
表4 IBM AIX 7.1 on POWER Systems (64-Bit)オペレーティング・システムの最低要件
項目 | 最小要件 |
---|---|
AIX 7.1オペレーティング・システム |
AIX 7.1 Technology Level 1 Service Pack 3 ("7100-01-03-1207")以上、64ビットカーネル 注意: AIX 7.1 Technology Level 1へのインストールは可能ですが、AIX 7.1 Technology Level 3 Service Pack 3 (7100-03-03-1415)以上にインストールすることをお薦めします。それ以降には、この表に示されたすべてのAPARおよびオペレーティング・システムの修正が含まれます。 |
AIX 7.1オペレーティング・システムのファイル・セット |
次のオペレーティング・システムのファイル・セットが必要です。
|
AIX 7.1 APARおよびその他のオペレーティング・システム修正 |
次の、またはそれ以降のパッチが必要です。 前述のAIX 7.1の最小オペレーティング・システムのTLレベルを使用している場合、次のすべてのAIX APAR修正をインストールします。
Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)を使用する場合、次に示すパッチ(およびそれ以降)が必要です。
Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)を使用する場合、次に示すパッチ(およびそれ以降)も必要です。このリリースの時点で、TL7用のパッチは使用できないので、APAR番号は基本APARです。
注意:
|
次の情報を使用して、サポートされているIBM AIX 7.2 on POWER Systems (64-bit)の最小バージョンを確認します。
表5 IBM AIX 7.2 on POWER Systems (64-Bit)オペレーティング・システムの最低要件
項目 | 最小要件 |
---|---|
AIX 7.2オペレーティング・システム |
AIX 7.2 Technology Level 0 Service Pack 1 ("7200-00-01")以上、64ビットカーネル 注意: Service Pack 1は必須です。 |
AIX 7.2オペレーティング・システムのファイル・セット |
次のオペレーティング・システムのファイル・セットが必要です。
|
AIX 7.2 APARおよびその他のオペレーティング・システム修正 |
次の、またはそれ以降のパッチが必要です。 前述のAIX 7.2の最小オペレーティング・システムのTLレベルを使用している場合、次のすべてのAIX APAR修正をインストールします。
注意:
|
追加のドライバやパッケージをインストールする必要はありませんが、次のリストのドライバおよびパッケージをインストールまたは構成することが可能です。
関連項目: 『Oracle Application Expressインストレーション・ガイド』の「Oracle Application Expressのインストール要件」およびインストール前の推奨タスクに関する項 |
Open Database Connectivity (ODBC)をインストールする場合は、次の項を確認してください。
Open Database Connectivity(ODBC)は、データベースにアクセスするためのAPIのセットで、データベースに接続してデータベース上でSQL文を実行します。ODBCドライバを使用するアプリケーションは、スプレッドシートやカンマ区切りファイルなど、不均一なデータ・ソースにアクセスできます。
IBM AIXでは、Oracle ODBCドライバはODBCドライバ・マネージャ2.3.1について動作保証されています。Oracle DatabaseでODBCを使用するには、gcc 4.2.1
以上もインストールする必要があります。
Oracle ClusterwareまたはOracle DatabaseにODBCドライバは必要ありません。
次のWebサイトからODBCドライバをダウンロードし、インストールしてください。
Oracle Messaging Gatewayをインストールする場合は、次の項を確認してください。
Oracle Messaging Gatewayは、Oracleデータベースの機能の1つです。Oracle以外のメッセージ・システムとOracle Streams Advanced Queuingに基づくアプリケーション間の通信が可能になります。
Oracle Messaging Gatewayでは、Oracle Streams Advanced Queuing (AQ)とWebSphereおよびTIBCO Rendezvousをベースとするアプリケーションとの統合がサポートされています。サポートされるバージョンについては、『Oracle Databaseアドバンスト・キューイング・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Oracle Messaging Gatewayは、Oracle DatabaseのEnterprise Editionとともにインストールされます。
AIX7.1の場合は、My Oracle Supportの証明書で最新の要件を確認してください。
https://support.oracle.com
IBM WebSphere MQのCSDが必要な場合は、次のWebサイトでダウンロードおよびインストールの情報を参照してください。
プログラミング環境をインストールする場合は、次の項を確認してください。
Oracle Databaseでは、様々な環境におけるアプリケーション開発用に複数のプログラミング言語がサポートされています。一部の言語では、オペレーティング・システムに追加のコンパイラ・パッケージをインストールする必要があります。
プログラミング環境はオプションです。Oracle Databaseには必要ありません。
関連項目: プログラミング環境の概要は、『Oracle Database開発ガイド』を参照してください。 |
システムが、構成するプログラミング環境の要件を満たしていることを確認してください。
表6 IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)のプログラミング環境の要件
プログラミング環境 | サポート要件 |
---|---|
Java Database Connectivity (JDBC) / Oracle Call Interface (OCI) |
Oracle Java Database ConnectivityおよびOracle Call InterfaceのドライバとJNDI拡張機能付きJDK 6 (Java 6 64-bit 6.0.0.325 SR10以上) Oracle Java Database ConnectivityおよびOracle Call InterfaceのドライバとJNDI拡張機能付きJDK 7 (Java 7 64-bit 7.0.0.0以上) このリリースでは、JDK 1.6がインストールされています。 注意:これらはデータベース・インストールの要件ではありません。 |
Oracle C++ Oracle C++ Call Interface Pro*C/C++ Oracle XML Developer's Kit (XDK) |
IBM XL C/C++ Enterprise Edition for AIX, V11.1 (11.1.0.9) January 2012 PTF. IBM XL C++ Runtime for AIX, V11.1 (11.1.0.4) November 2011. 次のURLからこのソフトウェアをダウンロードします。
注意: IBM XL C/C++コンパイラをインストールしない場合でも、AIX Runtime Environmentコンポーネントにコンパイラが必要です。ランタイム環境のファイルセットは、ライセンス要件なしにダウンロードすることができます。IBM AIXの最低推奨ランタイム環境は、IBM XL C/C++ for AIX V11.1.0.4 Runtime Environmentです。次のURLにあります。
|
Pro*COBOL |
IBM COBOL for AIX Version 4.1.1 (March 2012 PTF) Micro Focus Server Express 5.1 |
Pro*FORTRAN |
IBM XL Fortran Runtime for AIX, Version 13.1, January 2012 PTF |
ADA |
OC Systems PowerAda 5.5 OC SystemsおよびPowerAdaの詳細は、次のURLを参照してください。
|
Oracle Enterprise Manager Database ExpressおよびOracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用する場合のみ、Webブラウザが必要です。Webブラウザは、JavaScript、HTML 4.0標準とCSS 1.0標準をサポートしている必要があります。これらの要件を満たすブラウザの一覧については、My Oracle SupportでEnterprise Manager動作保証マトリックスを参照してください。
https://support.oracle.com
関連項目: Enterprise Manager動作保証マトリックスにアクセスする手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。 |
システムが要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。
インストールされているAIXのディストリビューションおよびバージョンを確認するには、次のコマンドを入力します。
# oslevel -s
オペレーティング・システムのバージョンが IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)のオペレーティング・システム要件の記載より下の場合は、現在サポートされている以上のバージョンおよびレベルにアップグレードします。
AIXのメンテナンス・パッケージはIBM Fix Central Webサイトから入手できます。
必要なファイルセットがインストールおよびコミットされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。
# lslpp -l bos.adt.base bos.adt.lib bos.adt.libm bos.perf.perfstat \ bos.perf.libperfstat bos.perf.proctools
サポートされているカーネル・モードかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。
# getconf KERNEL_BITMODE
注意:
|
APARがインストールされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。
# /usr/sbin/instfix -i -k "IV16716 IV20880 IV21128 IV28319"
APARがインストールされていない場合は、IBM Fix Central Webサイトからダウンロードし、インストールしてください。
WebSphere MQのCSDが必要な場合は、IBMのWebサイトでダウンロードおよびインストールの情報を参照してください。
Oracle Databaseをインストールする場合、次のローカル・オペレーティング・システム・グループおよびユーザーが必要です。
Oracleインベントリ・グループ(通常はoinstall
)
OSDBAグループ(通常はdba
)
Oracleソフトウェア所有者(通常はoracle
)
OSOPERグループ(オプション。通常はoper
)
これらのグループおよびユーザーが存在するかを確認し、必要に応じて作成するには、次の手順を実行します。
次のコマンドを入力して、oinstall
グループが存在するかどうか確認します。
# more /etc/oraInst.loc
このコマンドの出力にoinstall
グループ名が表示される場合、グループは存在します。
oraInst.loc
ファイルが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。
inventory_loc=/u01/app/oraInventory inst_group=oinstall
inst_group
パラメータは、Oracleインベントリ・グループの名前oinstall
を示します。
次のコマンドを入力して、dba
グループが存在するかどうか確認します。
# grep dba /etc/group
このコマンドの出力にdba
グループ名が表示される場合、グループは存在します。
必要に応じて、次の手順でoinstall
およびdba
グループを作成します。
次のコマンドを入力します。
# smit security
適切なメニュー項目を選択してoinstall
およびdba
をグループを作成します。
[F10]を押して終了します。
次のコマンドを入力して、oracle
ユーザーが存在するかどうか、適切なグループに属しているかどうかを確認します。
# id oracle
oracle
ユーザーが存在する場合、このコマンドでユーザーが属するグループの情報が表示されます。出力は次のようになり、oinstall
はプライマリ・グループ、dba
はセカンダリ・グループであることを示します。
uid=440(oracle) gid=200(oinstall) groups=201(dba),202(oper)
oracle
ユーザーが存在しない場合、またはoracle
ユーザーを作成する場合は、次の手順を実行します。
次のコマンドを入力します。
# smit security
次の情報を指定し、適切なメニュー・アイテムを選択してoracle
ユーザーを作成します。
「Primary GROUP」フィールドに、Oracle Inventoryグループを指定します。たとえば、oinstall
です。
「Group SET」フィールドで、OSDBAグループとOSOPERグループ(必要な場合)を指定します。たとえばdba
です。
[F10]を押して終了します。
oracle
ユーザーは存在するが、そのプライマリ・グループがoinstall
でない場合、またはdba
グループのメンバーでない場合は、次の手順でoracle
ユーザーを変更します。
次のコマンドを入力します。
# smit security
適切なメニュー項目を選択し、次の情報を指定してoracle
ユーザーを変更します。
「Primary GROUP」フィールドに、Oracle Inventoryグループを指定します。たとえば、oinstall
です。
「Group SET」フィールドで、OSDBAグループとOSOPERグループ(必要な場合)を指定します。たとえばdba
です。
[F10]を押して終了します。
次のコマンドを入力して、oracle
ユーザーのパスワードを設定します。
# passwd oracle
この項の内容は、次のとおりです。
注意: この項に示すパラメータ値およびシェル制限値は推奨値にすぎません。本番データベース・システムでは、これらの値をチューニングしてシステムのパフォーマンスを最適化することをお薦めします。カーネル・パラメータのチューニングの詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。 |
シェル制限およびシステム構成パラメータは、この項の説明に従って設定することをお薦めします。
Oracle Grid Infrastructureのインストール所有者およびroot
のシェル制限を設定します。smit
ユーティリティを使用するか、/etc/security/limits
ファイルを編集し、両方のアカウントが無制限に設定されていることを確認します。crsデーモン(crsd
)はroot
で実行されるため、root
ユーザーにはこれらの設定が必要です。
AIXでは、ulimit
設定により、プロセス・メモリー関連のリソース制限が決定されます。次の表に示すシェル制限が記載の値に設定されていることを確認します。
シェル制限(smitでの表示) | 推奨値 |
---|---|
Soft File Descriptors | 1024KB以上 |
Hard File Descriptors | 65536KB以上 |
プロセスの数(Soft) | 2047以上 |
プロセスの数(Hard) | 16384以上 |
Soft STACK size | 10240KB以上 |
Hard STACKサイズ | 10240 KB以上; 32768 KB以下 |
Soft FILE size | 無制限 |
Soft CPU time | 無制限
注意: これがデフォルト値です。 |
Soft DATA segment | 無制限 |
Soft Real Memory size | 無制限 |
これらのシェル制限に指定されている現在の値を表示し、必要に応じて変更します。
次のコマンドを入力します。
# smit chuser
「User NAME」フィールドに、Oracleソフトウェア所有者のユーザー名(oracle
など)を入力します。
リストをスクロール・ダウンして、前述の表にリストされているソフト・リミット用に表示されている値が-1であることを確認します。
必要に応じて既存の値を編集します。
変更が完了したら、[F10]を押して終了します。
次の表に示すカーネル・パラメータが、記載の最小値以上の値に設定されていることを確認します。
パラメータ | 推奨値 |
---|---|
maxuprocs |
16384 |
ncargs |
128 |
次の手順で、手動による値の確認および設定方法について説明します。
ユーザーごとに許可されたプロセスの最大数が16384以上に設定されていることを確認するには、次の手順を実行します。
注意: 本番システムの場合、この値は少なくとも128にシステム上で実行中の各データベースのPROCESSES およびPARALLEL_MAX_SERVERS 初期化パラメータの合計を加算した値にする必要があります。 |
次のコマンドを入力します。
# smit chgsys
「Maximum number of PROCESSES allowed per user」 に表示される値が16384以上であることを確認します。
必要に応じて既存の値を編集します。
変更が完了したら、[F10]を押して終了します。
シェルから長いコマンドを実行できることを確認するには、次の手順を使用します。
注意: ncargs システム属性の値を128以上に設定することをお薦めします。ncargs 属性により、コマンドラインの引数として渡すことができる値の最大数が決まります。 |
次のコマンドを入力します。
# smit chgsys
「ARG/ENV list size in 4K byte blocks」に表示される値が128以上であることを確認します。
必要に応じて既存の値を編集します。
変更が完了したら、[F10]を押して終了します。
AIX 6およびAIX 7では、非同期入出力(AIO)デバイス・ドライバはデフォルトで有効です。AIX 6でもAIX 7でも、aioserver
プロセスの数をデフォルト値より増やします。aio_maxreqs
の推奨値は64k(65536
)です。AIX 6でもAIX 7でも、この値を確認します。
次の手順で、aio_maxreqs
値を確認します。
# ioo –o aio_maxreqs aio_maxreqs = 65536
ファイル・システムに非同期I/Oを行うと、各非同期I/O操作が非同期I/Oサーバーに関係付けられます。つまり、非同期I/Oサーバーの数によって、システムで同時に実行される非同期I/O操作の数が制限されます。
システムの再起動時に起動されるサーバーの初期数は、aio_minservers
パラメータによって決まります。同時実行される非同期I/O操作が発生すると、aio_maxservers
パラメータで設定された値を上限として非同期I/Oサーバーが追加で起動されます。
通常、非同期I/Oサーバーの数を設定するには、次の手順を実行します。
aio_maxservers
の初期値を、10×論理ディスク数÷(同時に使用されるCPUの数)に調整します(ただし80を超えないこと)。
I/Oアクティビティが多いときのシステム・パフォーマンスに対する効果を監視します。すべてのAIOサーバー・プロセスが起動されている場合、maxservers
値を増やします。また、I/Oアクティビティのピーク時のシステム・パフォーマンスの監視を続け、追加AIOサーバーによる効果があったかどうかを確認します。非同期I/Oサーバーが多すぎると、追加プロセスによるメモリーとプロセッサ・オーバーロードが増えますが、このデメリットはわずかです。AIOパラメータのチューニングの詳細は、使用するオペレーティング・システム・ベンダーのドキュメントを参照してください。
起動済のAIOサーバー・プロセスの数を監視するには、次のように入力します。
# ps -ek|grep -v grep|grep –v posix_aioserver|grep -c aioserver
次のような名前でディレクトリを作成し、正しい所有者、グループおよびその権限を指定します。
Oracleベース・ディレクトリ
オプションのOracleデータファイル・ディレクトリ
Oracleベース・ディレクトリには、3GBの空きディスク領域が必要です。Oracleデータファイル・ディレクトリを別途作成しない場合は、4GBの空きディスク領域が必要です。
注意: 別にOracleデータファイル・ディレクトリを作成しない場合、データファイルをOracleベース・ディレクトリのサブディレクトリにインストールできます。ただし、本番データベースでは推奨しません。 |
Oracleベース・ディレクトリを作成するには、次の手順を実行します。
次のコマンドを入力して、マウントされたすべてのファイル・システムの情報を表示します。
# df -k
このコマンドにより、次のものも含め、システムにマウントされたすべてのファイル・システムの情報が表示されます。
物理デバイス名
ディスク領域の合計サイズ、使用中のサイズおよび使用可能なサイズ
そのファイル・システムのマウント・ポイント・ディレクトリ
表示から、この項で前述したディスク領域要件を満たすファイル・システムを1つまたは2つ識別します。
識別した各ファイル・システムのマウント・ポイント・ディレクトリの名前を記録します。
次のようなコマンドを入力して、識別したマウント・ポイント・ディレクトリ内の推奨サブディレクトリを作成し、適切な所有者、グループおよびそれらの権限を設定します。
# mkdir -p /mount_point
/app/ # chown -R oracle:oinstall /mount_point/app/ # chmod -R 775 /mount_point
/app/
次に例を示します。
# mkdir -p /u01/app/ # chown -R oracle:oinstall /u01/app/ # chmod -R 775 /u01/app/
Oracle Universal Installerはoracle
アカウントから実行します。ただし、Oracle Universal Installerを起動する前に、oracle
ユーザーの環境を構成する必要があります。環境を構成するには、次のことが必要です。
シェル起動ファイルで、デフォルトのファイル・モード作成マスク(umask)を022に設定します。
DISPLAY
環境変数を設定します。
注意: オペレーティング・システム・ベンダーによってサポートされているシェル・プログラムを使用します。オペレーティング・システムでサポートされていないシェル・プログラムを使用すると、インストール時にエラーが発生する場合があります。 |
oracle
ユーザーの環境を設定する手順は、次のとおりです。
新規Xターミナル・セッション(xterm
)を開始します。
次のコマンドを入力し、Xウィンドウ・アプリケーションがこのシステム上に表示されることを確認します。
$ xhost + RemoteHost
RemoteHost
は完全修飾されたリモートのホスト名です。次に例を示します。
$ xhost + somehost.example.com
ソフトウェアをインストールするシステムにログインしていない場合は、そのシステムにoracle
ユーザーとしてログインします。
oracle
ユーザーとしてログインしていない場合は、次のようにユーザーをoracle
に切り替えます。
$ su - oracle
oracle
ユーザーのデフォルト・シェルを確認するには、次のコマンドを入力します。
$ echo $SHELL
シェル起動スクリプトを実行するには、次のコマンドを入力します。
Bashシェルの場合:
$ . ./.bash_profile
BourneまたはKornシェルの場合:
$ . ./.profile
Cシェルの場合:
% source ./.login
ソフトウェアをローカル・システムにインストールしない場合は、Xアプリケーションがローカル・システムに表示されるように、次のようなコマンドを入力します。
Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:
$ DISPLAY=local_host:0.0
Cシェルの場合:
% setenv DISPLAY local_host:0.0
この例で、local_host
は、Oracle Universal Installerの表示に使用するシステム(ワークステーションまたはPC)のホスト名またはIPアドレスです。
/tmp
ディレクトリの空きディスク領域が400MBに満たないことが確認された場合は、400MB以上の空き領域があるファイル・システムを識別し、このファイル・システムの一時ディレクトリを指定するようにTMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
マウント済の各ファイル・システム上の空きディスク領域を確認するには、次のコマンドを使用します。
# df -k
必要に応じて、次のようなコマンドを入力し、識別したファイル・システム上に一時ディレクトリを作成し、そのディレクトリに適切な権限を設定します。
$ sudo mkdir /mount_point/tmp $ sudo chmod a+wr /mount_point/tmp # exit
次のようなコマンドを入力し、TMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:
$ TMP=/mount_point/tmp $ TMPDIR=/mount_point/tmp $ export TMP TMPDIR
Cシェルの場合:
% setenv TMP /mount_point/tmp % setenv TMPDIR /mount_point/tmp
システムに既存のインストール環境があり、同じユーザー・アカウントを使用して今回のインストールを行う場合は、ORACLE_HOME
、ORACLE_BASE
、ORACLE_SID
、TNS_ADMIN
の環境変数と、Oracleソフトウェア・ホームに接続されているOracleインストール・ユーザーに対して設定されたその他の環境変数の設定を削除します。
次のコマンドを入力し、ORACLE_HOME
、ORACLE_BASE
、ORACLE_SID
およびTNS_ADMIN
の環境変数が設定されていないことを確認します。
Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:
$ unset ORACLE_HOME $ unset ORACLE_BASE $ unset ORACLE_SID $ unset TNS_ADMIN
Cシェルの場合:
% unsetenv ORACLE_HOME % unsetenv ORACLE_BASE
% unsetenv ORACLE_SID % unsetenv TNS_ADMIN
次のコマンドを使用してPATH
環境変数をチェックします。
$ echo $PATH
$ORACLE_HOME/bin
パスがPATH
環境変数から削除されていることを確認します。
注意: ORACLE_HOME 環境変数が設定されている場合、Oracle Universal Installerはその値を使用してOracleホーム・ディレクトリのデフォルト・パスとして指定します。ORACLE_BASE 環境変数を設定する場合は、ORACLE_HOME 環境変数の設定を解除し、Oracle Universal Installerによって提示されるデフォルト・パスを選択することをお薦めします。 |
環境設定が正しく行われたかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
$ umask $ env | more
umask
コマンドの実行により、値22
、022
または0022
が表示されることを確認します。また、ここで設定した環境変数に正しい値が設定されることを確認します。
注意: Oracle Databaseソフトウェアの新しいリリースをこのシステムにインストール済の場合は、rootpre.sh スクリプトを実行しないでください。 |
rootpre.sh
スクリプトを実行します。
ユーザーをroot
に切り替えます。
$ su - password: #
インストール・ファイルの場所に合せて、次のいずれかの操作を行います。
インストール・ファイルがDVD上にある場合は、次のようなコマンドを入力します(directory_path
は、ディスク・マウント・ポイント・ディレクトリまたはDVDのdb
ディレクトリのパスです)。
# /directory_path/rootpre/rootpre.sh
インストール・ファイルがハードディスクにある場合は、ディレクトリをrootpre.sh
が存在するパスに変更し、次のコマンドを入力します。
# ./rootpre.sh
rootアカウントを終了します。
# exit
ほとんどのシステムでは、インストール・メディアにディスクを挿入するとディスクが自動的にマウントされます。ディスクが自動的にマウントされない場合は、次の手順に従ってディスクをマウントしてください。
ユーザーをrootに切り替えます。
$ sudo root password:
必要に応じて次のようなコマンドを入力し、現在マウントされているディスクをアンマウントして、ドライブから取り出します。
# umount /dvd
ディスクをディスク・ドライブに挿入し、次のようなコマンドを入力してマウントします。
# /usr/sbin/mount -rv cdrfs /dev/cd0 /dvd
この例で、/dev/cd0
はディスク・ドライブのデバイス名で、/dvd
はマウント・ポイント・ディレクトリです。
Oracle Universal Installerで「ディスクの場所」ダイアログ・ボックスが表示される場合は、次の例のように、ディスクのマウント・ポイント・ディレクトリのパスを入力します。
/dvd
oracle
ユーザーの環境を構成した後、次のようにOracle Universal Installerを起動してOracle Databaseをインストールします。
Oracleソフトウェア所有者ユーザー(通常はoracle
)として、Oracleコンポーネントのインストール先コンピュータにログオンします。
ソフトウェアをインストール・メディアからインストールする場合、ディスクがマウントされていないときは、マウントします。
次のコマンドを入力してOracle Universal Installerを起動します。
$ /mount_point/db/runInstaller
Oracle Universal Installerが起動しない場合は、X Windowの表示に関する問題のトラブルシューティング方法について、Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)を参照してください。
次の表では、Oracle Universal Installerの各画面で推奨される処理について説明します。次のガイドラインを使用して、インストールを実行します。
追加の情報が必要な場合、またはデフォルト以外のオプションを選択する場合は、追加の情報について「ヘルプ」をクリックしてください。
ソフトウェアのインストールまたはリンク中にエラーが発生した場合は、トラブルシューティングについて、Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)を参照してください。
注意: 前述した作業を完了している場合、ほとんどの画面でデフォルト値を選択することで、インストールを完了することができます。 |
画面 | 推奨アクション |
---|---|
セキュリティ・アップデートの構成 | 「電子メール」フィールドに、電子メール・アドレス(できればMy Oracle Supportの電子メール・アドレス)またはユーザー名を入力します。
セキュリティ・アップデートを受信するには、「セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取る」チェック・ボックスを選択します。 「My Oracle Supportパスワード」フィールドに、My Oracle Supportのパスワードを入力します。 「次へ」をクリックします。 |
インストール・オプションの選択 | 次の使用可能なオプションのリストから「データベースの作成および構成」を選択し、「次へ」をクリックします。
|
システム・クラス | 次のオプションから「サーバー・クラス」を選択し、データベースをインストールして、「次へ」をクリックします。
|
Gridインストール・オプション | 実行するデータベースのインストール・タイプに「単一インスタンス・データベースのインストール」を選択して、「次へ」をクリックします。
|
インストール・タイプの選択 | 次のオプションから、インストール・タイプに「標準インストール」を選択して、「次へ」をクリックします。
|
標準インストール構成 | 要件に応じて、次の情報を入力します。
Oracleベース: デフォルトでは、Oracleベース・パスが表示されます。このパスは要件に応じて変更できます。 ソフトウェアの場所: 「ソフトウェアの場所」セクションで、デフォルト値をそのまま使用するか、Oracleコンポーネントのインストール先であるOracleホーム・ディレクトリ・パスを入力します。ディレクトリ・パスにはスペースを入れないようにしてください。 記憶域のタイプ: データベース記憶域オプションに「ファイルシステム」またはOracle Automatic Storage Managementを選択します。 データベース・ファイルの位置: 「記憶域のタイプ」で「ファイルシステム」を選択する場合は、「参照」をクリックして、データベース・ファイルの場所を指定します。 データベースのエディション: インストールするデータベースのエディションを選択します。 OSDBAグループ: デフォルトでは、OSDBAグループが選択されています。リストからOSDBAグループを選択することもできます。 グローバル・データベース名: 次の構文を使用して、 グローバル・データベース名を指定します。 database_name.domain たとえば、 管理パスワード: 権限のあるデータベース・アカウントのパスワードを入力します。 パスワードの確認: 権限のあるデータベース・アカウントのパスワードを再入力して確認します。 複数のプラガブル・データベース(PDB)をサポートできるマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)としてデータベースを作成するには、「コンテナ・データベースとして作成」オプションを選択します。Oracle Universal InstallerがCDBを作成する際にPDBも作成するようにする場合は、「プラガブル・データベース名」フィールドにPDB名を指定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
インベントリの作成 | この画面が表示されるのは、システム上に初めてOracle製品をインストールする場合のみです。
Oracleインベントリ・ディレクトリのフルパスを指定します。選択されているオペレーティング・システム・グループが |
前提条件チェックの実行 | すべての前提条件のチェックが正常に行われたことを確認して、「次へ」をクリックします。
Oracle Universal Installerによってシステムがチェックされ、Oracleソフトウェアを実行するためにシステムが正しく構成されていることが検証されます。このガイドに記載されているインストール前の手順がすべて完了している場合は、すべてのチェックにパスします。 チェックに失敗した場合は、画面にリストされているそのチェックの失敗原因を確認します。可能であれば、問題を修正してチェックを再実行します。もしくは、システムが要件を満たすと判断した場合は、失敗したチェックのチェック・ボックスを選択して、要件を手動で検証できます。 注意: 「すべて無視」オプションを選択する際には、注意が必要です。このオプションを選択すると、Oracle Databaseをシステムに正常にインストールできるかどうかをOracle Universal Installerが確認できない場合があります。 |
サマリー | この画面に表示された情報を確認して、「インストール」をクリックします。
注意: 「レスポンス・ファイルの保存」をクリックすることで、すべてのインストール手順をレスポンス・ファイルに保存できます。このファイルは、後でサイレント・インストールに使用できます。 |
製品のインストール | この画面に、データベースのインストールの進捗が表示されます。このプロセス中、「構成スクリプトの実行」ウィンドウが表示されます。この画面に記載されているスクリプトをroot ユーザーとして実行するまで、「OK」はクリックしないでください。「次へ」をクリックします。
次に、この画面には、ソフトウェアの構成およびデータベースの作成を実行するコンフィギュレーション・アシスタントのステータス情報が表示されます。 Database Configuration Assistantプロセスの最後にメッセージが表示されます。データベース情報、特にOracle Enterprise Manager Database Express URLを確認してから、「OK」をクリックします。 |
終了 | この画面は、すべての構成ツールが成功すると自動的に表示されます。
「閉じる」をクリックします。 |
次の製品または機能の使用を予定している場合は、Oracle Database Examplesメディアから製品をダウンロードおよびインストールしてください。
Oracle JDBC開発ドライバ
Oracle Databaseのサンプル
Oracle Textのナレッジ・ベース
様々なOracle製品のデモ
ソフトウェアおよび様々なOracle製品のデモをOracle Database Examplesメディアからインストールする方法の詳細は、『Oracle Database Examplesインストレーション・ガイド』を参照してください。
このリリースのOracle Databaseを理解するため、次の作業を実行することをお薦めします。
Webブラウザを使用してOracle Enterprise Manager Database Expressにログインします。
Oracle Enterprise Manager Database Express 12cは、Oracle Databaseに組み込まれたWebベースの管理ツールで、特別なインストールや管理は必要ありません。Oracle Enterprise Manager Database Expressを使用して、単一のOracle Databaseインストールを管理できます。Oracle Enterprise Manager Database ExpressのデフォルトURLは、次のようなものです。
http://host.domain:1158/em/
ログインするには、ユーザー名SYS
を使用し、SYSDBA
として接続します。Oracle Databaseのインストール中にこのユーザーに対して指定したパスワードを使用します。
使用する製品に応じた、必須およびオプションのインストール後の作業の詳細は、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。
インストールしたデータベースの構成を理解するためのOracle Enterprise Manager Database Expressの使用方法は、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。
Oracle Enterprise Manager Database Expressを使用したデータベースの管理の詳細は、『Oracle Database 2日でデータベース管理者』を参照してください。
この項の内容は、次のとおりです。
製品ライセンス
トライアルの使用許諾条項により30日間このメディア・パックに含まれる製品を無償でインストールおよび評価できます。ただし、30日間の評価期間後も製品の使用を継続する場合はプログラム・ライセンスを購入する必要があります。プログラム・ライセンスの購入の詳細は、次の項を参照してください。
ライセンスおよびバージョン更新の購入
次のOracle Store WebサイトからOracle製品のプログラム・ライセンスと更新バージョンを購入できます。
Oracleサポート・サービスへの問合せ
Oracle Product Supportを購入した場合、Oracleサポート・サービスにいつでも問合せできます。Oracle Product Supportの購入またはOracleサポート・サービスへの問合せの情報については、Oracleサポート・サービスのWebサイトを参照してください。
http://www.oracle.com/us/support/index.html
製品ドキュメントの場所
製品ドキュメントには、任意のプラットフォームでのOracle製品の構成、使用または管理方法について記載されています。Oracle Database製品に関する製品ドキュメントは、HTML形式およびPDF形式でオンラインで入手可能です。
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
を参照してください。
Oracleサポートへのアクセス
サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
か、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
を参照してください。
Oracle Databaseクイック・インストレーション・ガイド, 12c リリース1 (12.1) for IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)
E49835-07
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