ストップワードは、索引エントリが作成されないワードです。ストップワードは、通常、それ自体は検索の対象とならない、その言語の一般的なワードです。
Oracle Textには、使用言語のデフォルトのストップワード・リストが組み込まれています。このリストは、ストップリストと呼ばれます。たとえば、英語では、ワードthisおよびthatは、デフォルトのストップリストでストップワードとして定義されています。このデフォルトのストップリストを変更したり、CTX_DDL
パッケージを使用して新しいストップリストを作成できます。また、索引を作成した後で、ALTER INDEX
文でストップワードを追加することもできます。
ストップワードまたはストップワードのみで構成されている句に対する問合せは発行できません。たとえば、thisがストップワードとして定義されている場合は、ワードthisを問い合せても、ヒットは戻りません。
ただし、this boy talks to that girlのように、ストップワードとストップワード以外のワードが含まれている句を問い合せることはできます。これは、Oracle Textの索引では、ストップワードの索引エントリは作成しませんが、ストップワードの位置は記録しているためです。
問合せ句内にストップワードが含まれている場合、このストップワードは任意のワードに一致します。たとえば、次の問合せ
'Jack was big'
ストップワードがwasの場合、Jack is bigおよびJack grew bigなどの句が一致します。grewはストップワードではありませんが、この問合せでは一致します。