ヘッダーをスキップ
Oracle® Textアプリケーション開発者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71317-04
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次
 

Oracle RACノード間のパラレル問合せ

Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)は、問合せのスループットを向上するために有効な手段です。Oracle Textで問合せの負荷が軽く良好なパフォーマンスが得られる場合は、問合せの負荷が増えた場合、Oracle RACによる優れた拡張性を期待できます。

Oracle RAC環境におけるOracle Textのパフォーマンスは、(ローカル・パーティション索引を使用して)テキスト・データとテキスト索引を物理的にパーティション化し、各パーティションが個別のOracle RACノードで処理されるようにすると、さらに向上する場合があります。この方法で、複数のノード間でのキャッシュ・コンテンツの重複を回避することにより、Oracle RAC Cache Fusionのメリットを最大限に活用できます。

Oracle 10gリリース1では、索引の作成時に、Oracle Textの各索引パーティションが個別のデータベース・ファイルに格納される必要があります。これにより、Oracle RACの再マスタリング機能を使用できるようになり、データベース・ファイルのアフィニティが適用されるため、各ノードは特定のデータベース・ファイル、つまり特定のOracle Text索引パーティションに集中します。

Oracle 10gリリース2およびそれ以降では、データベース・オブジェクト・レベルのアフィニティがサポートされています。これにより、索引オブジェクト($I表および$R表)の特定ノードへの割当てが大幅に容易になっています。

Oracle RACは問合せのスループットとパフォーマンスを向上させるソリューションを提供していますが、あらゆる場合に効果があるわけではなく、データの容量が増加しても常に同じパフォーマンス向上が見込めるわけではありません。パフォーマンスの向上を図るには、SGAキャッシュに使用できるメモリー量を増やすか、データをパーティション化して、問合せで表の全パーティションをヒットせずに必要な問合せ結果セットを通常提供できるようにします。