Oracle® Database Provider for DRDAユーザーズ・ガイド 12c リリース1 (12.1.0.2) for Linux x86-64 E98592-01 |
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この項では、本来IBM DB2向けに設計されているアプリケーションをOracle Databaseでカスタマイズまたは維持する際に適用できる制限事項と回避策について説明します。
この章には次のトピックが含まれます:
Oracle Database Provider for DRDAでは、分散作業単位のためにSync Point Managerサービスがサポートされています。また、ログなしでソース Sync Point Managerを使用する移行の実行中に再同期できるように、Resynchronization Managerサービスもサポートされています。
Oracle Database Provider for DRDAのこのリリースでは、アクティブなインダウト・トランザクションの解決サービスはサポートされていません。移行されたインダウト・トランザクションでは、クライアント・システムとOracle Databaseの間での手動解決が必要です。インダウト・トランザクションの手動解決の詳細は、Oracle® Database管理者ガイドを参照してください。
HOLD
属性が設定されているカーソルには次の制限事項があります。
リモート作業単位(RUOW)では、FOR UPDATE
句を使用して準備されたカーソルは、COMMIT
またはROLLBACK
で暗黙にクローズされます。
分散作業単位(DUOW)では、COMMIT
またはROLLBACK
で、オープン・カーソルが含まれているサーバーで更新が行われる場合には、すべてのカーソルが暗黙的にクローズされます。
パスワードがDRDAで暗号化および送信される場合、8文字未満のパスワードにはDB2 for z/OSによりブランクが挿入されます。その結果、ログオンが失敗し、エラーORA-01017
が発生します。ユーザー・アカウントのパスワードを8
文字以上の長さにすることをお薦めします。
データ型を使用する場合は、次の制限に注意してください。
Oracle DATE
データ型には、DRDA DATE
データ型ではサポートされていない時間コンポーネントが含まれています。Oracle DATE
データに時刻コンポーネントが含まれている場合にそのDATE
データを操作すると、予期されている結果にならないことがあります。整合性を維持するため、OracleネイティブDATE
構文を使用してDATE
データを挿入するときには、時刻コンポーネントを格納しないでください。または、DATE
列をTIMESTAMP
に再マップしてください。
このリリースでは、オブジェクト・リレーショナル・データ型を使用して定義された列を含むオブジェクトに対する問合せはサポートされていません。
このリリースでは、入力または戻り値の引数にオブジェクト・リレーショナル・データ型を使用して定義されたコール側SQLプロシージャはサポートされていません。
Oracle Database Provider for DRDAは、小数点以下6桁の固定精度を使用してTIMESTAMP
を表します。
互換性の理由から、TIMESTAMP
データを使用するときには十分に注意してください。場合によってはプログラムでの調整(型キャストなど)を行う必要があります。TIMESTAMP
データ型でのキャストの詳細は、Oracle® Database SQL言語リファレンスを参照してください。
TIMESTAMP WITH TIMEZONE
の表現は、Oracle DatabaseとDB2で大きく異なります。
Oracle Database Provider for DRDAは、Oracleの表現規則に従ってTIMESTAMP WITH TIMEZONE
を表現します。クライアントとサーバーの間で最適な互換性を維持するため、記述されているタイムゾーン表記のかわりに、4桁のタイムゾーン接尾辞表記(例: -08:00
)を使用します。