この章の内容は次のとおりです。
Oracle Database 12cリリース1 (12.1)の『Oracle Database JDBC開発者ガイド』での変更点は次のとおりです。
このリリースの新機能は次のとおりです。
配列DMLの反復ごとの行数のサポート
「配列DMLの反復ごとの行数」の項を参照してください。
アプリケーション・コンティニュイティのサポート
第27章「Java用のアプリケーション・コンティニュイティ」を参照してください。
トランザクション・ガードのサポート
第26章「Java用のトランザクション・ガード」を参照してください。
データベース常駐接続プーリング
第23章「データベース常駐接続プーリング」を参照してください。
最新JDBC標準のサポート
「JDBC 4.1標準のサポート」を参照してください。
Oracle Advanced SecurityにおけるSHA-2のサポート
「Oracle Advanced Securityのサポート」の項を参照してください。
O7L_MR
クライアント機能のサポート
「ログイン認証のサポート」の項を参照してください。
暗黙的結果のサポート
「暗黙的結果のサポート」の項を参照してください。
非表示列のサポート
「非表示列の操作」の項を参照してください。
パラメータとしてPL/SQLパッケージ・タイプのサポート
「PL/SQLタイプの使用」の項を参照してください。
データベースの動作の監視のサポート
「データベースの動作の監視」の項を参照してください。
ローカル・トランザクションからグローバル・トランザクションへの昇格のサポート
「OracleXAResourceメソッドの機能と入力パラメータ」を参照してください。
MATCH_RECOGNIZE
句で使用される?
文字のサポート
「MATCH_RECOGNIZE句」の項を参照してください。
接続の再試行間の遅延の指定のサポート
「接続の再試行での遅延のサポート」の項を参照してください。
様々なデータ型の長さの制限拡張のサポート
今回のリリース以降、Oracle SQLのVARCHAR2、NVARCHAR2およびRAWデータ型の長さの制限が32767 (32K)バイトに拡張されました。NVARCHAR列の場合、制限は32766バイトです。
拡張したサイズでこれらのデータ型を使用するためには、次の手順を実行する必要があります。
COMPATIBLE
初期化パラメータに12.0.0.0を設定します。
MAX_STRING_SIZE
初期化パラメータにEXTENDED
を設定します。
rdbms/admin/utl32k.sql
スクリプトを実行します。
関連項目: 拡張したサイズでのこれらのデータ型の使用の詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。 |
複数のPDB (またはテナント)間の共通の接続プールの共有を有効にするには、Oracle JDBCおよびユニバーサル接続プール(UCP)にJava用のマルチテナント・データソースを用意します。Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では、次の組合せに基づいています。
グローバル・データベース・ユーザー(任意のPDBに対するアクセス権を保持)
UCP接続ラベリング
コールバック関数での新しいSET CONTAINER
文
SET CONTAINER
文の利点は、別のPDBへの既存の接続があれば、プールはPDBへの新しい接続を作成する必要がないことです。プールでは、既存の接続を使用でき、SET CONTAINER
文を通して、目的のPDBに接続できます。この操作を行うには次のコマンドを使用します。
ALTER SESSION SET CONTAINER=<PDB Name>
この機能によって、新しい接続を最初から作成する必要がなくなります。
UCP接続ラベリング・コールバック・インタフェース
例
Java用のマルチテナント・データソースの仕組みを次の手順に示します。
Tenant1
は、(データベースのIDにマップされた)対応するラベルを使用してgetConnection
メソッドをコールすることで、PDB1
への接続を要求します。
UCPは、使用されていない接続がプールにあるかを(データベースのIDにマップされた特定のラベルを仮に使用して)検索します。
接続Conn1
に対してラベルでPDB1
が読み取られた場合、それはJDBCに渡され、結果的に、接続の使用のためにTenant1
に渡されます。
それ以外で、PDB1
が読み取られる接続ラベルがない場合は、次の手順が実行されます。
UCPは、ユーザーが実装するconfigure
コールバック・メソッドを起動し、ALTER SESSION SET CONTAINER
コマンドを使用して接続をPDB1
に設定します。
SET CONTAINER
文は、サーバーに渡され、解析されます。
サーバーは、SET CONTAINER
文を実行し、PDB固有のロールをTenant1
脚注 1 に割り当てます。
その後、サーバーはConn1
をPDB1
に接続してから、対応するデータベースID (dbid
)およびその他のプロパティをJDBCに戻します。
JDBCはUCPに通知して、Conn1
をTenant1
に接続の使用のために渡します。
次の機能は、今回のリリースで非推奨であり、将来的にはサポートされなくなります。
oracle.sql
パッケージの具象クラス
oracle.sql
パッケージの具象クラスは非推奨です。これらのクラスのかわりに、新しいJDBCインタフェースを使用します。
これらのインタフェースの詳細は、MoSノート1364193.1を参照してください。
defineColumnType
メソッド
defineColumnType
メソッドのほとんどの変数は非推奨です。次の項目の変数がサポートされています。
LOBからLONGへの変換
LOBプリフェッチ・サイズの構成
詳細は、JDBC Javadocを参照してください。
CONNECTION_PROPERTY_STREAM_CHUNK_SIZE
プロパティ
詳細は、JDBC Javadocを参照してください。
Oracleバッチ更新
Oracleバッチ更新は、標準バッチ更新のために、今回のリリースから非推奨になりました。
詳細は、「標準バッチ更新」の項を参照してください。
EndToEndMetrics
関連のAPI
EndToEndMetrics
関連のAPIは今回のリリースで非推奨になりました。
詳細は、第33章「JDBC DMSメトリック」を参照してください。
次の機能は、Oracleではサポートされなくなりました。今回のリリースのサポート対象外機能の完全なリストは、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。
暗黙的接続キャッシュ
関連項目: このリリースのOracle Databaseでサポート対象外になったすべての機能のリストは、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。 |
今回のリリースの追加の変更点は次のとおりです。
実行時接続ロード・バランシング機能を使用すると、最適なパフォーマンスを提供するインスタンスに作業要求がルーティングされるため、作業を再配置する必要が最小限になります。暗黙的接続キャッシュがサポート対象外であるため、この機能をユニバーサル接続プールで使用することをお薦めします。そのため、実行時接続ロード・バランシングの章は、今回のリリースでこのマニュアルから削除されました。
この機能の詳細は、『Oracle Universal Connection Pool for JDBC開発者ガイド』を参照してください。
高速接続フェイルオーバーは、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)の接続フェイルオーバー機能を、Java Database Connectivity(JDBC)アプリケーションがドライバに依存せずに利用できる方法を提供します。暗黙的接続キャッシュがサポート対象外であるため、この機能をユニバーサル接続プールで使用することをお薦めします。そのため、高速接続フェイルオーバーの章は、今回のリリースでこのマニュアルから削除されました。
この機能の詳細は、『Oracle Universal Connection Pool for JDBC開発者ガイド』を参照してください。
脚注の説明
脚注 1: PDB内では、グローバル・ユーザーはパスワードで保護されたロールがないと多くの操作を行うことはできません。