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Oracle® Database JPublisherユーザーズ・ガイド
12cリリース1 (12.1)
B72467-02
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はじめに

この章では、このマニュアルの概要、対象読者、構成および表記規則について説明します。また、関連するOracleマニュアルのリストも記載されています。

JPublisherユーティリティは、JavaアプリケーションのクラスをSQLまたはPL/SQLのエンティティやサーバー・サイドJavaクラスに対応付ける必要のあるJavaプログラマを対象としています。

この章の内容は次のとおりです。

対象読者

このマニュアルは、データベース・アプリケーションで次のような作業を行うJava Database Connectivity (JDBC)およびJava2 Platform, Enterprise Edition (J2EE)プログラマを対象としています。

  • オブジェクト型、VARRAY型およびネストした表型など、SQLユーザー定義型にマップするJavaクラスの作成

  • OPAQUE型にマップするJavaクラスの作成

  • PL/SQLパッケージにマップするJavaクラスの作成

  • サーバー・サイドJavaクラスをコールするクライアント・サイドJavaスタブの作成

  • JavaクラスのメソッドとしてのSQL問合せまたはデータ操作言語(DML)文の公開

  • Webサービスのクライアント・プロキシ・クラス用のJavaラッパーとPL/SQLラッパーの作成

  • Webサービスとしてのサーバー・サイドSQL、PL/SQLまたはJavaエンティティの公開

このマニュアルを使用するには、Java、Oracle Database、SQL、PL/SQLおよびJDBCに関する知識が必要です。

ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社のアクセシビリティへの取組みの詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

Oracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoまたはhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs (聴覚障害者向け)を参照してください。

このマニュアルの構成

このマニュアルの構成は、次のとおりです。

第1章「JPublisherの概要」

JPublisherユーティリティの概要と例、このリリースでの新機能およびJPublisher操作の概要について説明します。

第2章「JPublisherの使用方法」

JPublisherを使用して、SQLオブジェクトおよびPL/SQLオブジェクト、Oracle Streamsアドバンスト・キュー(AQ)、サーバー・サイドJavaクラスおよびWebサービスを公開する方法を説明します。

第3章「データ型およびJava間の型マッピング」

JPublisherのデータ型マッピングの詳細と、Java間での型マッピングのスタイル・メカニズムについて説明します。

第5章「生成されるクラスおよびインタフェース」

出力パラメータ(PL/SQLのIN OUTまたはOUTパラメータ)の処理方法、オーバーロードされたメソッドの変換方法、生成されたクラスとインタフェースの使用方法など、JPublisherにより生成されるクラス、インタフェースおよびサブクラスの詳細と概念について説明します。

第4章「その他の機能と考慮事項」

Webサービスに対するサポートの概要、JPublisher出力のフィルタリング、移行および下位互換性など、JPublisherのその他の機能と考慮事項について説明します。

第6章「コマンドライン・オプションおよび入力ファイル」

JPublisherのコマンドライン構文、コマンドライン・オプションと使用方法および入力ファイル形式の詳細を説明します。

付録A「生成されるコードの例」

各章では長すぎて記載しきれなかったサンプル・コードを示します。これには、WebサービスをサポートするためのJava間の型変換の例や、JavaおよびPL/SQLラッパーの例が含まれます。

付録B「トラブルシューティング」

JPublisherのトラブルシューティングのヒントについて説明します。

関連ドキュメント

詳細は、次のOracleドキュメントを参照してください。

Oracle Databaseリリースについては、Oracle Java Platformグループから次のマニュアルが提供されます。

  • 『Oracle Database Java開発者ガイド』

    このマニュアルでは、Oracle DatabaseにおけるJavaの基本概念を導入し、サーバー側の構成と機能に関する一般的な情報を提供します。このマニュアルには、JDBCなど特定の製品ではなく、Oracle DatabaseのJava環境全般に関する情報が記載されています。

    また、Oracle Databaseで直接実行するプログラムであるJavaストアド・プロシージャについても説明しています。ストアド・プロシージャ(ファンクション、プロシージャおよびトリガー)により、Java開発者はビジネス・ロジックをサーバー・レベルで実装して、アプリケーション・パフォーマンス、拡張性およびセキュリティを改善できます。

  • 『Oracle Database JDBC開発者ガイド』

    このマニュアルでは、JDBC標準のOracle実装のプログラミング構文および機能について説明しています。Oracle JDBCドライバの概要、JDBC 1.22、2.0および3.0機能のOracleの実装の詳細、Oracle JDBCの型の拡張とパフォーマンスの拡張の説明が記載されています。

Oracle Application Serverリリースについては、Oracle Java Platformグループから次のマニュアルが提供されます。

  • 『Oracle Containers for J2EEジョブ・スケジューラ開発者ガイド』

  • 『Oracle Application Server Containers for J2EEサービス・ガイド』

  • 『Oracle Application Server Containers for J2EEセキュリティ・ガイド』

  • 『Oracle Application Server Containers for J2EEサーブレット開発者ガイド』

  • 『Oracle Application Server Containers for J2EE JavaServer Pages開発者ガイド』

  • 『Oracle Application Server Containers for J2EE JSPタグ・ライブラリおよびユーティリティ・リファレンス』

  • 『Oracle Application Server Containers for J2EE Enterprise JavaBeans開発者ガイド』

Oracle Server Technologiesグループからは、次のマニュアルが提供されます。

  • 『Oracle XML DB開発者ガイド』

  • 『Oracle XML Developer's Kitプログラマーズ・ガイド』

  • 『Oracle Database XML Java API Reference』

  • 『Oracle Database開発ガイド』

  • 『Oracle Database SecureFilesおよびラージ・オブジェクト開発者ガイド』

  • 『Oracle Databaseオブジェクト・リレーショナル開発者ガイド』

  • 『Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』

  • 『Oracle Database PL/SQL言語リファレンス』

  • 『Oracle Database SQL言語リファレンス』

  • 『Oracle Database Net Services管理者ガイド』

  • Oracle Database Advanced Securityガイド

  • 『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』

  • 『Oracle Databaseリファレンス』


注意:

Oracleエラー・メッセージ・ドキュメントは、http://www.oracle.com/technetwork/index.htmlで入手できます。

Oracle Application Serverグループからは、次のマニュアルが提供されます。

  • 『Oracle Application Server管理者ガイド』

  • 『Oracle HTTP Server管理者ガイド』

  • 『Oracle Application Serverパフォーマンス・ガイド』

  • 『Oracle Application Serverグローバリゼーション・サポート・ガイド』

  • 『Oracle Application Server Web Cache管理者ガイド』

  • 『Oracle Application Server Web Services開発者ガイド』

  • 『Oracle Application Serverアップグレード』

Oracle JDeveloperグループからは、次のドキュメントが提供されます。

リリース・ノート、インストール関連ドキュメント、ホワイト・ペーパーまたはその他の関連ドキュメントは、Oracle Technology Network(OTN)から無償でダウンロードできます。OTNを使用するには、オンラインでの登録が必要です。登録は、次の場所から無償で行えます。

http://www.oracle.com/technetwork/community/join/why-join/index.html

すでにOTNのユーザー名およびパスワードを取得している場合は、次の場所でOTN Webサイトのドキュメントのセクションに直接接続できます。

http://www.oracle.com/technetwork/index.html

追加情報は、次の場所を参照してください。

http://jcp.org/aboutJava/communityprocess/final/jsr101/index.html

前述のリンクから、Java API for XML-based RPC (JAX-RPC 1.0)仕様およびJAX-RPCとホルダーに関する情報にアクセスできます。

http://docs.oracle.com/javase/7/docs/technotes/tools/solaris/native2ascii.html

Java Development Kit(JDK)ユーザーの場合は、このリンクを使用すると、Java環境でサポートされている文字のエンコーディング情報を含むnative2asciiドキュメントが表示されます。

表記規則

このセクションでは、このマニュアルの本文およびコード例で使用される表記規則について説明します。この項の内容は次のとおりです。

本文の表記規則

本文では、特定の項目が一目でわかるように、次の表記規則を使用します。次の表に、その規則と使用例を示します。

規則 意味
太字 太字は、本文中で定義されている用語を示します。 クラスは、特定の種類のすべてのオブジェクトに共通の変数およびメソッドを定義する設計図です。
イタリック体 イタリックは、ドキュメントのタイトルまたは強調を示します。 『Oracle Database概要』

リカバリ・カタログおよびターゲット・データベースが同じディスクに存在しないことを確認します。

固定幅フォントの大文字 固定幅フォントの大文字は、システム要素を示します。このような要素には、パラメータ、権限、データ型(ユーザー定義の型を含む)、RMANキーワード、SQLキーワード、SQL*Plusまたはユーティリティ・コマンド、パッケージおよびメソッドがあります。また、システム指定の列名、データベース・オブジェクト、データベース構造、ユーザー名およびロールも含まれます。 この句は、NUMBER列でのみ指定できます。

BACKUPコマンドを使用して、データベースのバックアップを作成できます。

USER_TABLESデータ・ディクショナリ・ビューのTABLE_NAME列を問い合せます。

DBMS_STATS.GENERATE_STATSプロシージャを使用します。

固定幅フォントの小文字 固定幅フォントの小文字は、実行可能ファイル、ファイル名、ディレクトリ名およびユーザーが指定する一部の要素を示します。このような要素には、コンピュータ名、データベース名、ネット・サービス名、接続識別子、Javaパッケージ、Javaクラス、プログラム・ユニットおよびパラメータ値などがあります。

注意: プログラム要素には、大文字と小文字を組み合せて使用するものもあります。これらの要素は、記載されているとおりに入力してください。

sqlplusと入力して、SQL*Plusを起動します。

パスワードは、orapwdファイルに指定します。

/disk1/oracle/dbsディレクトリのデータ・ファイルおよび制御ファイルをバックアップします。

hr.departments表には、department_iddepartment_nameおよびlocation_id列があります。

QUERY_REWRITE_ENABLED初期化パラメータをtrueに設定します。

JRepUtilクラスは、これらのメソッドを実装します。

固定幅フォントの小文字のイタリック 固定幅フォントの小文字のイタリックは、プレースホルダまたは変数を示します。 parallel_clauseを指定できます。

old_release.SQLを実行します。ここで、old_releaseは、アップグレード前にインストールしたリリースを示します。


コード例の表記規則

コード例として、Java、SQL、PL/SQL、SQL*Plusまたはコマンドライン文を示します。次の例に示すように、これらは固定幅フォントで表示され、通常のテキストと区別されます。

SELECT username FROM dba_users WHERE username = 'MIGRATE';

次の表に、コード例で使用される表記規則とその使用例を示します。

規則 意味
[ ]
大カッコは、カッコ内の項目を任意に選択することを表します。大カッコ自体は入力しません。
DECIMAL (digits [ , precision ])
{ }
中カッコは、カッコ内のいずれかの項目が必要であることを示します。中カッコ自体は入力しません。
{ENABLE | DISABLE}
|

縦線は、大カッコまたは中カッコ内の複数の選択項目を表します。いずれかの項目を入力します。縦線自体は入力しません。
{ENABLE | DISABLE}
[COMPRESS | NOCOMPRESS]
...
省略記号は、次のいずれかを示します。
  • 例とは直接関連のない一部のコードが省略されている

  • コードの一部が繰り返される

CREATE TABLE ... AS subquery;

SELECT col1, col2, ... , coln FROM employees;
その他の記号 大カッコ([])、中カッコ({})、縦線(|)および省略記号(...)は、記載されたとおりに入力する必要があります。
acctbal NUMBER(11,2);
acct    CONSTANT NUMBER(4) := 3;
Italics
イタリックは、特定の値を入力する必要があるプレースホルダまたは変数を示します。
CONNECT SYSTEM/system_password
DB_NAME = database_name
UPPERCASE
大文字は、システム指定の要素を示します。これらの要素は、ユーザー定義の要素と区別するために大文字で表示されます。大カッコ内の要素以外は、表示されたとおりの順序および綴りで入力します。ただし、大/小文字が区別されないため、小文字で入力してもかまいません。
SELECT last_name, employee_id FROM employees;
SELECT * FROM USER_TABLES;
DROP TABLE hr.employees;
lowercase
小文字は、ユーザーが指定するプログラム要素を示します。たとえば、表名、列名、ファイル名などを表します。

注意: プログラム要素には、大文字と小文字を組み合せて使用するものもあります。これらの要素は、記載されているとおりに入力してください。

SELECT last_name, employee_id FROM employees;
sqlplus hr/hr
CREATE USER mjones IDENTIFIED BY ty3MU9;