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Oracle® Database Clientインストレーション・ガイド
12c リリース1 (12.1) for Linux
B71311-11
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2 Oracle Database Clientのインストール前の作業

このマニュアルには、Oracle Database Client 12cをインストールするために必要な情報が含まれています。Oracle Database Clientをインストールするプラットフォームに関連した情報を必ず確認してください。

この章では、Oracle Universal Installerを起動する前に完了しておく必要がある作業について説明します。作業の内容は次のとおりです。

2.1 システムへrootとしてログイン

Oracleソフトウェアをインストールする前に、rootユーザーとしていくつかの作業を完了する必要があります。rootユーザーとしてログインするには、次の手順のいずれかを実行します。


注意:

サイレント・モードのインストールを実行する場合を除き、X Window Systemワークステーション、Xターミナル、またはXサーバーがインストールされているPCやその他システムからソフトウェアをインストールする必要があります。

  • X Window SystemワークステーションまたはXターミナルからソフトウェアをインストールする手順は、次のとおりです。

    1. Xターミナル(xterm)など、ローカル・ターミナル・セッションを開始します。

    2. ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合は、次のコマンドを入力して、リモート・ホストでのローカルのXサーバーのXアプリケーションの表示を可能にします。

      $ xhost fully_qualified_remote_host_name
      

      次に例を示します。

      $ xhost somehost.us.example.com
      
    3. ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合は、sshrlogin、またはtelnetコマンドを使用して、ソフトウェアをインストールするシステムに接続します。

      $ telnet fully_qualified_remote_host_name
      
    4. rootユーザーとしてログインしていない場合は、次のコマンドを入力し、ユーザーをrootに切り替えます。

      $ sudo sh
      password:
      #
      
  • Xサーバー・ソフトウェアがインストールされているPCやその他システムからソフトウェアをインストールする場合の手順は、次のとおりです。


    注意:

    この手順の詳細は、ご使用のXサーバーのマニュアルを参照してください。使用しているXサーバーのソフトウェアによっては、別の順序でタスクを実行する必要がある場合があります。

    1. Xサーバー・ソフトウェアを開始します。

    2. Xサーバー・ソフトウェアのセキュリティ設定を、リモート・ホストでローカル・システムのXアプリケーションを表示できるように構成にします。

    3. ソフトウェアをインストールするリモート・システムに接続し、そのシステム上でXターミナル(xterm)などのターミナル・セッションを開始します。

    4. rootユーザーとしてリモート・システムにログインしていない場合は、次のコマンドを入力し、ユーザーをrootに切り替えます。

      $ sudo sh
      password:
      #
      

2.2 Oracle Database用のサーバーの構成

この項では、Oracle Databaseをインストールする前に完了しておく必要のある、オペレーティング・システムの次の作業について説明します。

2.2.1 サーバーのハードウェアとメモリー構成の確認

現在のシステム情報を確認するには、次のコマンドを実行します。

  1. 次のコマンドを入力して、物理RAMのサイズを確認します。

    # grep MemTotal /proc/meminfo
    

    システムにインストールされている物理RAMのサイズが必要サイズより小さい場合は、先に進む前にメモリーを増設する必要があります。

  2. 構成済スワップ領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # grep SwapTotal /proc/meminfo
    

    追加のスワップ領域の構成方法は、必要に応じてオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

  3. /tmpディレクトリ内の使用可能な領域の量を確認するには、次のコマンドを入力します。

    # df -h /tmp
    
  4. 次のコマンドを入力して、システムの空きディスク領域のサイズを確認します。

    # df -h
    
  5. 次のコマンドを入力して、システムのRAMおよびディスク・スワップ領域の空き領域の大きさを確認します。

    # free
    
  6. システム・アーキテクチャでソフトウェアを実行できるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # uname -m
    

    プロセッサ・アーキテクチャがインストールするOracleソフトウェアのリリースと適合することを確認します。たとえば、x86-64ビット・システムでは次のように表示されます。

    x86_64
    

    想定した出力が表示されない場合、このシステムにそのソフトウェアはインストールできません。

2.2.2 一般的なサーバーの最低要件

ご使用のシステムが、次に示す一般的な最低要件を満たしていることを確認してください。

  • システムが必ず実行レベル3または実行レベル5で起動されるようにします。

  • システム・コンソールベースのインストールの実行中に、Oracle Universal Installerが正しく表示されるよう、ディスプレイ・カードの表示解像度が少なくとも1024 x 768であることを確認してください。

2.2.3 サーバー記憶域の最低要件

システム・アーキテクチャに応じて、ご使用のシステムが次の記憶域の最低要件を満たしていることを確認してください。

2.2.3.1 Linux x86-64のディスク領域要件

Linux x86-64システムが、表2-1に説明されている、ソフトウェア・ファイルのディスク領域要件を満たしていることを確認してください。

表2-1 Linux x86-64におけるソフトウェア・ファイルのディスク領域要件

インストール・タイプ ディスク領域

Instant Client

260MB

管理者

1.8GB

ランタイム

1.4GB

カスタム(最大)

1.8GB


自動バックアップを構成する場合は、高速リカバリ領域のために、ファイル・システムまたはOracle ASMディスク・グループのいずれかに追加のディスク領域が必要です。

2.2.3.2 IBM: Linux on System zのディスク領域要件

表2-2は、IBM: Linux on System zにおけるインストール・タイプごとのソフトウェア・ファイルのディスク領域の最低要件を示したものです。

表2-2 IBM: Linux on System zのソフトウェア・ファイルのディスク領域要件

インストール・タイプ ディスク領域

Instant Client

290MB

管理者

1.6GB

ランタイム

1.6GB

カスタム(最大)

1.8GB


2.2.3.3 一時ディレクトリのディスク領域要件

Linuxシステムの/tmpディレクトリの空き領域400MB。

/tmpディレクトリの空き領域が、必要な領域の要件を満たさない場合、次のいずれかの手順を実行します。

  • ディスク領域の要件が満たされるように、/tmpディレクトリから不要なファイルを削除します。

  • oracleユーザーの環境を設定するときに、TMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。


    関連項目:

    TMPおよびTMPDIRの設定の詳細は、「Oracleソフトウェア所有者環境の構成」を参照してください。

  • /tmpディレクトリを含むファイル・システムを拡張します。

2.2.4 サーバー・メモリーの最低要件

ご使用のシステムが、次のメモリー要件を満たしていることを確認してください。

256MB以上のRAM

表2-3は、インストールされているRAMと構成済スワップ領域の推奨サイズの関係を示したものです。

表2-3 Linuxのスワップ領域要件

RAM スワップ領域

256MB

RAMのサイズの3倍

256MBから512MB

RAMのサイズの2倍

512MBから2GB

RAMのサイズの1.5倍

2GBから16GB

RAMのサイズと同じ

16GB超

16GB



注意:

HugePages機能により、メモリー・マップ・ファイルを使用して、ラージ・ページ表にスワップできないメモリーが割り当てられます。HugePagesを有効にする場合は、スワップ領域を計算する前に、HugePagesに割り当てられるメモリー分を使用可能なRAMから差し引く必要があります。

2.2.5 SQL Developerのハードウェア要件

表2-4は、SQL Developerの推奨ハードウェア要件を示したものです。

表2-4 SQL Developerのハードウェア要件

リソース 推奨

メモリー

1GBのRAM (推奨)、256MBのRAM (最低)

ディスプレイ

65536色、1024x768以上の解像度


2.3 オペレーティング・システムの一般的なセキュリティの措置の確認

セキュアなオペレーティング・システムは、一般的なシステム・セキュリティの重要な基本です。オペレーティング・システムのデプロイメントが、オペレーティング・システム・ベンダーのセキュリティ・ガイドに記載されている一般的なセキュリティの措置に準拠していることを確認してください。

2.4 オペレーティング・システム要件について

インストールする製品に応じて、必要なオペレーティング・システム・カーネルとパッケージがインストールされていることを確認してください。

このマニュアルに記載されているのは、タイトル・ページに記載されている日付での最新の要件です。カーネル要件の最新情報については、次のURLでオンライン版を参照してください。

http://docs.oracle.com

Oracle Universal Installerによって、システムが示されたオペレーティング・システム・パッケージの要件を満たしていることを確認するチェックが実行されます。これらのチェックが正常に終了するように、Oracle Universal Installerを起動する前に要件を確認してください。

2.5 x86-64 Linuxプラットフォームのオペレーティング・システム要件

この項に記載されているLinuxのディストリビューションおよびパッケージは、x86-64上のこのリリースでサポートされています。

Oracle Grid Infrastructureのオペレーティング・システム要件を確認し、Oracle DatabaseとOracle RACのインストールについて追加のオペレーティング・システム要件を確認します。


注意:

このマニュアルに記載されているプラットフォーム固有のハードウェア要件とソフトウェア要件は、このマニュアルの発行時点での最新情報です。このドキュメントの公開後に、プラットフォームやオペレーティング・システム・ソフトウェアの新バージョンが動作保証されている可能性があるため、My Oracle SupportのWebサイトの動作保証マトリックスで、動作保証されているハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムのバージョンの最新のリストを確認してください。

https://support.oracle.com/



注意:

  • Oracle Linux 5 Update 5またはRed Hat Enterprise Linux 5 Update 5のいずれかを実行中のx86-64サーバー上に、Unbreakable Enterprise Kernel for Oracle Linuxをインストールできます。Oracle Linux 5 Update 6においては、Unbreakable Enterprise Kernel for Oracle Linuxがデフォルトのシステム・カーネルです。Unbreakable Enterprise Kernelを含むx86 (32ビット)リリースのOracle Linuxは、Oracle Linux 5 update 7以降で使用できます。

  • 次の項に示す32ビット・パッケージは、32ビット・クライアント・インストールのみに必要です。

  • Oracle Universal InstallerにはX Window System (libxなど)が必要です。libxパッケージは、デフォルトのLinuxインストールの一部です。Oracle RDBMS Server 12cR1 Pre-Install RPMを使用してLinuxをインストールすると、libxパッケージがそのRPMの一部としてインストールされます。低減されたパッケージ・セットを使用してシステムへのインストールを実行する場合は、libxがインストールされることを確認する必要があります。


2.5.1 x86-64でサポートされているOracle Linux 7およびRed Hat Enterprise Linux 7のディストリビューション

次の情報を使用して、サポートされているOracle Linux 7およびRed Hat Linux 7のディストリビューションをチェックしてください。


注意:

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以降、Oracle Linux 7およびRed Hat Enterprise Linux 7はLinux x86-64システムでサポートされます。

表2-5 x86-64でサポートされるLinux 7オペレーティング・システムの最小要件

項目 要件

Oracle Linux 7

Unbreakable Linux NetworkでOracle Linux 7チャネルにサブスクライブするか、Oracle Linux yumサーバーWebサイトからyumリポジトリを構成した後、Oracle Preinstallation RPMをインストールします。このRPMにより、Oracle Grid InfrastructureとOracle Databaseのインストールに必須のすべてのカーネル・パッケージがインストールされ、他のシステム構成が実行されます。

サポートされているディストリビューション:

  • Oracle Linux 7およびUnbreakable Enterprise Kernel: 3.8.13-33.el7uek.x86_64以上

  • Red Hatと互換性があるカーネルを使用したOracle Linux 7: 3.10.0-123.el7.x86_64以上

Red Hat Enterprise Linux 7

サポートされているディストリビューション:

  • Red Hat Enterprise Linux 7: 3.10.0-123.el7.x86_64以上

Oracle Linux 7およびRed Hat Enterprise Linux 7の各パッケージ

次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。

binutils-2.23.52.0.1-12.el7.x86_64 
compat-libcap1-1.10-3.el7.x86_64 
compat-libstdc++-33-3.2.3-71.el7.i686
compat-libstdc++-33-3.2.3-71.el7.x86_64
gcc-4.8.2-3.el7.x86_64 
gcc-c++-4.8.2-3.el7.x86_64 
glibc-2.17-36.el7.i686 
glibc-2.17-36.el7.x86_64 
glibc-devel-2.17-36.el7.i686 
glibc-devel-2.17-36.el7.x86_64 
ksh
libaio-0.3.109-9.el7.i686 
libaio-0.3.109-9.el7.x86_64 
libaio-devel-0.3.109-9.el7.i686 
libaio-devel-0.3.109-9.el7.x86_64 
libgcc-4.8.2-3.el7.i686 
libgcc-4.8.2-3.el7.x86_64 
libstdc++-4.8.2-3.el7.i686 
libstdc++-4.8.2-3.el7.x86_64 
libstdc++-devel-4.8.2-3.el7.i686 
libstdc++-devel-4.8.2-3.el7.x86_64 
libXi-1.7.2-1.el7.i686 
libXi-1.7.2-1.el7.x86_64 
libXtst-1.2.2-1.el7.i686 
libXtst-1.2.2-1.el7.x86_64 
make-3.82-19.el7.x86_64 
sysstat-10.1.5-1.el7.x86_64 

2.5.2 x86-64でサポートされているOracle Linux 6およびRed Hat Enterprise Linux 6のディストリビューション

次の情報を使用して、サポートされているOracle Linux 6およびRed Hat Linux 6のディストリビューションをチェックしてください。

表2-6 x86-64でサポートされているLinux 6オペレーティング・システムの要件

項目 要件

Oracle Linux 6

Unbreakable Linux NetworkでOracle Linux 6チャネルにサブスクライブするか、Oracle Linux yumサーバーWebサイトからyumリポジトリを構成した後、Oracle RDBMS Pre-Install RPMをインストールします。このRPMにより、Oracle Grid InfrastructureとOracle Databaseのインストールに必須のすべてのカーネル・パッケージがインストールされ、他のシステム構成が実行されます。

サポートされているディストリビューション:

  • Unbreakable Enterprise Kernel (UEK)を使用したOracle Linux 6:

    Update 2以上、2.6.39-200.24.1.el6uek.x86_64以上のUEK2カーネル

    Update 4以上、3.8.13-16以上のUEK3カーネル

    Update 7以上、4.1.12-32以上のUEK4カーネル

  • Red Hatと互換性があるカーネルを使用したOracle Linux 6: 2.6.32-71.el6.x86_64以上

Red Hat Enterprise Linux 6

サポートされているディストリビューション:

  • Red Hat Enterprise Linux 6: 2.6.32-71.el6.x86_64以上

Oracle Linux 6およびRed Hat Enterprise Linux 6の各パッケージ

次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。

binutils-2.20.51.0.2-5.11.el6 (x86_64)
compat-libcap1-1.10-1 (x86_64)
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (x86_64)
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (i686)
gcc-4.4.4-13.el6 (x86_64)
gcc-c++-4.4.4-13.el6 (x86_64)
glibc-2.12-1.7.el6 (i686)
glibc-2.12-1.7.el6 (x86_64)
glibc-devel-2.12-1.7.el6 (x86_64)
glibc-devel-2.12-1.7.el6 (i686)
ksh
libgcc-4.4.4-13.el6 (i686)
libgcc-4.4.4-13.el6 (x86_64)
libstdc++-4.4.4-13.el6 (x86_64)
libstdc++-4.4.4-13.el6 (i686)
libstdc++-devel-4.4.4-13.el6 (x86_64)
libstdc++-devel-4.4.4-13.el6 (i686)
libaio-0.3.107-10.el6 (x86_64)
libaio-0.3.107-10.el6 (i686)
libaio-devel-0.3.107-10.el6 (x86_64)
libaio-devel-0.3.107-10.el6 (i686)
libXext-1.1 (x86_64)
libXext-1.1 (i686)
libXtst-1.0.99.2 (x86_64)
libXtst-1.0.99.2 (i686)
libX11-1.3 (x86_64)
libX11-1.3 (i686)
libXau-1.0.5 (x86_64)
libXau-1.0.5 (i686)
libxcb-1.5 (x86_64)
libxcb-1.5 (i686)
libXi-1.3 (x86_64)
libXi-1.3 (i686) 
make-3.81-19.el6
sysstat-9.0.4-11.el6 (x86_64)

2.5.3 x86-64でサポートされているOracle Linux 5およびRed Hat Enterprise Linux 5のディストリビューション

次の情報を使用して、サポートされているOracle Linux 5およびRed Hat Linux 5のディストリビューションをチェックしてください。

表2-7 x86-64でサポートされているLinux 5オペレーティング・システムの要件

項目 要件

Oracle Linux 5

Unbreakable Linux NetworkでOracle Linux 5チャネルにサブスクライブした後、Oracle Validated RPMをインストールします。このRPMにより、Oracle Grid InfrastructureとOracle Databaseのインストールに必須のすべてのカーネル・パッケージがインストールされ、他のシステム構成が実行されます。

サポートされているディストリビューション:

  • Oracle Linux 5 Update 6およびUnbreakable Enterprise kernel: 2.6.32-100.0.19以上

  • Red Hatと互換性があるカーネルを使用したOracle Linux 5 Update 6: 2.6.18-238.0.0.0.1.el5以上

Red Hat Enterprise Linux 5

サポートされているディストリビューション:

  • Red Hat Enterprise Linux 5 Update 6: 2.6.18-238.0.0.0.1.el5以上

Oracle Linux 5およびRed Hat Enterprise Linux 5のパッケージ要件

次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。

binutils-2.17.50.0.6
compat-libstdc++-33-3.2.3
compat-libstdc++-33-3.2.3 (32 bit)
gcc-4.1.2
gcc-c++-4.1.2
glibc-2.5-58
glibc-2.5-58 (32 bit)
glibc-devel-2.5-58
glibc-devel-2.5-58 (32 bit)
ksh
libaio-0.3.106
libaio-0.3.106 (32 bit)
libaio-devel-0.3.106
libaio-devel-0.3.106 (32 bit)
libgcc-4.1.2
libgcc-4.1.2 (32 bit)
libstdc++-4.1.2
libstdc++-4.1.2 (32 bit)
libstdc++-devel 4.1.2
libXext-1.0.1
libXext-1.0.1 (32 bit)
libXtst-1.0.1
libXtst-1.0.1 (32 bit)
libX11-1.0.3
libX11-1.0.3 (32 bit)
libXau-1.0.1
libXau-1.0.1 (32 bit)
libXi-1.0.1
libXi-1.0.1 (32 bit) 
make-3.81
sysstat-7.0.2

2.5.4 x86-64でサポートされているSUSEのディストリビューション

次の情報を使用して、サポートされているSUSEのディストリビューションをチェックしてください。


注意:

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以降、SUSE Linux Enterprise Server 12はLinux x86-64システムで動作保証されます。

表2-8 x86-64でサポートされているSUSEオペレーティング・システムの要件

項目 要件

SUSE Linux Enterprise Server 11

サポートされているディストリビューション:

  • SUSE Linux Enterprise Server 11 SP2: 3.0.13-0.27以上

SUSE Linux Enterprise Server 12

サポートされているディストリビューション:

  • SUSE Linux Enterprise Server 12 SP1: 3.12.49-11以上

SUSE 11

次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。

binutils-2.21.1-0.7.25
gcc-4.3-62.198
gcc-c++-4.3-62.198 
glibc-2.11.3-17.31.1
glibc-devel-2.11.3-17.31.1
ksh-93u-0.6.1
libaio-0.3.109-0.1.46
libaio-devel-0.3.109-0.1.46
libcap1-1.10-6.10
libstdc++33-3.3.3-11.9
libstdc++33-32bit-3.3.3-11.9
libstdc++43-devel-4.3.4_20091019-0.22.17
libstdc++46-4.6.1_20110701-0.13.9
libgcc46-4.6.1_20110701-0.13.9
make-3.81
sysstat-8.1.5-7.32.1
xorg-x11-libs-32bit-7.4
xorg-x11-libs-7.4
xorg-x11-libX11-32bit-7.4
xorg-x11-libX11-7.4
xorg-x11-libXau-32bit-7.4
xorg-x11-libXau-7.4
xorg-x11-libxcb-32bit-7.4
xorg-x11-libxcb-7.4
xorg-x11-libXext-32bit-7.4
xorg-x11-libXext-7.4

SUSE 12

次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。

binutils-2.25.0-13.1
gcc-4.8-6.189
gcc48-4.8.5-24.1
glibc-2.19-31.9
glibc-32bit-2.19-31.9
glibc-devel-2.19-31.9.x86_64
glibc-devel-32bit-2.19-31.9.x86_64
mksh-50-2.13
libaio1-0.3.109-17.15
libaio-devel-0.3.109-17.15
libcap1-1.10-59.61
libstdc++48-devel-4.8.5-24.1.x86_64
libstdc++48-devel-32bit-4.8.5-24.1.x86_64
libstdc++6-5.2.1+r226025-4.1.x86_64
libstdc++6-32bit-5.2.1+r226025-4.1.x86_64
libstdc++-devel-4.8-6.189.x86_64
libstdc++-devel-32bit-4.8-6.189.x86_64
libgcc_s1-5.2.1+r226025-4.1.x86_64
libgcc_s1-32bit-5.2.1+r226025-4.1.x86_64
make-4.0-4.1.x86_64
sysstat-10.2.1-3.1.x86_64
xorg-x11-driver-video-7.6_1-14.30.x86_64
xorg-x11-server-7.6_1.15.2-36.21.x86_64
xorg-x11-essentials-7.6_1-14.17.noarch
xorg-x11-Xvnc-1.4.3-7.2.x86_64
xorg-x11-fonts-core-7.6-29.45.noarch
xorg-x11-7.6_1-14.17.noarch
xorg-x11-server-extra-7.6_1.15.2-36.21.x86_64
xorg-x11-libs-7.6-45.14.noarch
xorg-x11-fonts-7.6-29.45.noarch

2.5.5 x86-64でサポートされているNeoKylin Linux Advanced Serverディストリビューション

次の情報を使用して、サポートされているNeoKylin Linux Advanced Serverのディストリビューションをチェックしてください。


注意:

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以降、NeoKylin Linux Advanced Server 6はLinux x86-64システムで動作保証されます。

表2-9 x86-64でサポートされるNeoKylinオペレーティング・システムの最小要件

項目 要件

SSHの要件

サーバーにOpenSSHがインストールされていることを確認します。OpenSSHは必須のSSHソフトウェアです。

NeoKylin Linux Advanced Server

サポートされているディストリビューション:

  • NeoKylin Linux Advanced Server 6: 2.6.32-431.el6.x86_64以上

NeoKylin 6.0

次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。

binutils-2.20.51.0.2-5.36.el6 (x86_64) 
compat-libcap1-1.10-1 (x86_64) 
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (x86_64) 
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (i686) 
gcc-4.4.7-4.el6 (x86_64) 
gcc-c++-4.4.7-4.el6 (x86_64) 
glibc-2.12-1.132.el6 (i686) 
glibc-2.12-1.132.el6 (x86_64) 
glibc-devel-2.12-1.132.el6 (x86_64) 
glibc-devel-2.12-1.132.el6 (i686) 
ksh 
libgcc-4.4.7-4.el6 (i686) 
libgcc-4.4.7-4.el6 (x86_64) 
libstdc++-4.4.7-4.el6 (x86_64) 
libstdc++-4.4.7-4.el6 (i686) 
libstdc++-devel-4.4.7-4.el6 (x86_64) 
libstdc++-devel-4.4.7-4.el6 (i686) 
libaio-0.3.107-10.el6 (x86_64) 
libaio-0.3.107-10.el6 (i686) 
libaio-devel-0.3.107-10.el6 (x86_64) 
libaio-devel-0.3.107-10.el6 (i686) 
libXext-1.3.1-2.el6 (x86_64) 
libXext-1.3.1-2.el6 (i686) 
libXtst-1.2.1-2.el6 (x86_64) 
libXtst-1.2.1-2.el6 (i686) 
libX11-1.5.0-4.el6 (x86_64) 
libX11-1.5.0-4.el6 (i686) 
libXau-1.0.6-4.el6 (x86_64) 
libXau-1.0.6-4.el6 (i686) 
libxcb-1.8.1-1.el6 (x86_64) 
libxcb-1.8.1-1.el6 (i686) 
libXi-1.6.1-3.el6 (x86_64) 
libXi-1.6.1-3.el6 (i686) 
make-3.81-20.el6
sysstat-9.0.4-22.el6 (x86_64)

2.6 IBM: Linux on System zのオペレーティング・システム要件

この項に記載されているディストリビューションおよびパッケージは、IBM: Linux on System z上のこのリリースでサポートされています。

Oracle Grid Infrastructureのオペレーティング・システム要件を特定し、Oracle DatabaseおよびOracle RACのインストールのための追加のオペレーティング・システム要件を特定します。


注意:

  • 12.1リリースの場合、Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以降、Red Hat Enterprise Linux 7.1およびSUSE Linux Enterprise Server 12 SP1はIBM: Linux on System zで動作保証されます。

  • 次の項に示す32ビット・パッケージは、32ビット・クライアント・インストールのみに必要です。

  • Oracle Universal InstallerにはX Window System (libXなど)が必要です。libxパッケージは、デフォルトのLinuxインストールの一部です。低減されたパッケージ・セットを使用してシステムへのインストールを実行する場合は、libXがインストールされることを確認する必要があります。


2.6.1 IBM: Linux on System zでサポートされているRed Hat Enterprise Linux 7のディストリビューション

Red Hat Linux 7のサポートされるディストリビューションは、次の情報で確認してください。

表2-10 Linux 7オペレーティング・システムの最小条件

項目 要件

SSHの要件

サーバーにOpenSSHがインストールされていることを確認します。OpenSSHは必須のSSHソフトウェアです。

Red Hat Enterprise Linux 7

Red Hat Enterprise Linux 7.1: 3.10.0-229.el7.s390x以降

注意: Red Hat Enterprise Linux 7 Update 1へのインストールは可能ですが、シームレスなセキュリティ強化のために、Red Hat Enterprise Linux 7 Update 2へのインストールをお薦めします。

詳細は、My Oracle Supportのノート2213265.1を参照してください。

https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=2213265.1

Red Hat Enterprise Linux 7の各パッケージ

次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。

binutils-2.23.52.0.1-30.el7.s390x
compat-libcap1-1.10-7.el7.s390x
compat-libstdc++-33-3.2.3-71.el7 (s390)
compat-libcap1-1.10-1 (s390x)
cpp-4.8.2-16.el7.s390x
gcc-4.8.3-9.el7.s390x
gcc-4.8.3-9.el7.s390x
glibc-2.17-78.el7 (s390)
glibc-devel-2.17-78.el7 (s390x)
glibc-devel-2.17-78.el7 (s390)
glibc-devel-2.17-78.el7 (s390x)
glibc-headers-2.17-78.el7 (s390x)
ksh-20120801-22.el7 (s390x)
libaio-0.3.109-12.el7 (s390)
libaio-0.3.109-12.el7 (s390)
libaio-devel-0.3.109-12.el7 (s390x)
libgcc-4.8.3-9.el7 (s390)
libgcc-4.8.3-9.el7 (s390x)
libstdc++-4.8.3-9.el7 (s390)
libstdc++-4.8.3-9.el7 (s390x)
libstdc++-devel-4.8.3-9.el7 (s390)
libstdc++-devel-4.8.3-9.el7 (s390x)
libXtst-1.2.2-2.1.el7 (s390)
libXtst-1.2.2-2.1.el7 (s390x)
libXi-1.7.2-2.1.el7 (s390x)
libXi-1.7.2-2.1.el7 (s390x)
libxcb-1.9-5.1.el7 (s390)
libxcb-1.9-5.el7 (s390x)
llibX11-1.6.0-2.el7 (s390)
libX11-1.6.0-2.el7 (s390x)
libXau-1.0.8-2.1.el7 (s390)
libXau-1.0.8-2.1.el7 (s390x)
libXext-1.3.2-2.1.el7 (s390)
libXext-1.3.2-2.1.el7 (s390x)
make-3.82-21.el7 (s390x)
mpfr-3.1.1-4.el7.s390x
sysstat-10.1.5-7.el7 (s390x)

2.6.2 IBM: Linux on System zでサポートされているRed Hat Enterprise Linux 6のディストリビューション

Red Hat Linux 6のサポートされるディストリビューションは、次の情報で確認してください。

表2-11 Linux 6オペレーティング・システムの最小条件

項目 要件

SSHの要件

サーバーにOpenSSHがインストールされていることを確認します。OpenSSHは必須のSSHソフトウェアです。

Red Hat Enterprise Linux 6

Red Hat Enterprise Linux 6.3 (2.6.32-279.el6.s390x以上)

注意: Red Hat Enterprise Linux 6 Update 3へのインストールは可能ですが、Red Hat Enterprise Linux 6 Update 4にインストールすることをお薦めします。RHEL 6.4ではオープン・ストレージのI/Oパフォーマンスが大幅に向上するためです。

詳細は、My Oracle Supportのノート1574412.1を参照してください。

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1574412.1

Red Hat Enterprise Linux 6の各パッケージ

次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。

binutils-2.20.51.0.2-5.34.el6 (s390x)
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (s390)
compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (s390x)
compat-libcap1-1.10-1 (s390x)
gcc-4.4.6-4.el6 (s390x)
gcc-c++-4.4.6-4.el6 (s390x)
glibc-2.12-1.80.el6 (s390)
glibc-2.12-1.80.el6 (s390x)
glibc-devel-2.12-1.80.el6 (s390)
glibc-devel-2.12-1.80.el6 (s390x)
ksh-20100621-16.el6 (s390x)
libaio-0.3.107-10.el6 (s390)
libaio-0.3.107-10.el6 (s390x)
libaio-devel-0.3.107-10.el6 (s390x)
libgcc-4.4.6-4.el6 (s390)
libgcc-4.4.6-4.el6 (s390x)
libstdc++-4.4.6-4.el6 (s390x)
libstdc++-devel-4.4.6-4.el6 (s390x)
libXtst-1.0.99.2-3.el6 (s390)
libXtst-1.0.99.2-3.el6 (s390x)
libXi-1.3-3.el6 (s390)
libXi-1.3-3.el6 (s390x)
libXmu-1.0.5-1.el6 (s390)
libXaw-1.0.6-4.1.el6 (s390)
libXft-2.1.13-4.1.el6 (s390)
libXp-1.0.0-15.1.el6 (s390)
make-3.81-20.el6 (s390x)
sysstat-9.0.4-20.el6 (s390x)

2.6.3 IBM: Linux on System zでサポートされているRed Hat Enterprise Linux 5のディストリビューション

Red Hat Linux 5のサポートされるディストリビューションは、次の情報で確認してください。

表2-12 Linux 5オペレーティング・システムの最小条件

項目 要件

SSHの要件

サーバーにOpenSSHがインストールされていることを確認します。OpenSSHは必須のSSHソフトウェアです。

Red Hat Enterprise Linux 5

Red Hat Enterprise Linux 5.8 (2.6.18-308.el5 s390x以上)

Red Hat Enterprise Linux 5のパッケージ要件

次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。

binutils-2.17.50.0.6-20.el5 (s390x)
compat-libstdc++-33-3.2.3-61 (s390)
compat-libstdc++-33-3.2.3-61 (s390x)
gcc-c++-4.1.2-52.el5 (s390x)
glibc-2.5-81 (s390)
glibc-2.5-81 (s390x)
glibc-devel-2.5-81 (s390)
glibc-devel-2.5-81 (s390x)
ksh-20100621-5.el5 (s390x)
libaio-0.3.106-5 (s390)
libaio-0.3.106-5 (s390x)
libaio-devel-0.3.106-5 (s390)
libaio-devel-0.3.106-5 (s390x)
libgcc-4.1.2-52.el5 (s390)
libgcc-4.1.2-52.el5 (s390x)
libstdc++-4.1.2-52.el5 (s390)
libstdc++-4.1.2-52.el5 (s390x)
libstdc++-devel-4.1.2-52.el5 (s390x)
libstdc++44-devel-4.4.6-3.el5.1 (s390)
libstdc++44-devel-4.4.6-3.el5.1 (s390x)
libXtst-1.0.1-3.1 (s390)
libXtst-1.0.1-3.1 (s390x)
libXi-1.0.1-4.el5_4 (s390)
libXi-1.0.1-4.el5_4 (s390x)
make-3.81-3.el5 (s390x)
sysstat-7.0.2-11.el5 (s390x)

2.6.4 IBM: Linux on System zでサポートされているSUSEのディストリビューション

次の情報を使用して、サポートされているSUSEのディストリビューションをチェックしてください。

表2-13 SUSE 11オペレーティング・システムの最小条件

項目 要件

SSHの要件

サーバーにOpenSSHがインストールされていることを確認します。OpenSSHは必須のSSHソフトウェアです。

SUSE Linux Enterprise Server

  • SUSE Linux Enterprise Server 11 SP2: 3.0.13-0.27-default s390x以上

  • SUSE Linux Enterprise Server 12 SP1: 3.12.53-60.30.1-default s390x以上

SUSE 11

次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。

binutils-2.21.1-0.7.25 (s390x)
gcc-4.3-62.198 (s390x)
gcc-c++-4.3-62.198 (s390x)
glibc-2.11.3-17.31.1 (s390x)
glibc-32bit-2.11.3-17.31.1 (s390x)
glibc-devel-2.11.3-17.31.1 (s390x)
glibc-devel-32bit-2.11.3-17.31.1 (s390x)
ksh-93u-0.6.1 (s390x)
make-3.81-128.20 (s390x)
libaio-0.3.109-0.1.46 (s390x)
libaio-32bit-0.3.109-0.1.46 (s390x)
libaio-devel-0.3.109-0.1.46 (s390x)
libaio-devel-32bit-0.3.109-0.1.46 (s390x)
libcap1-1.10-6.10 (s390x)
libgcc46-4.6.1_20110701-0.13.9 (s390x)
libstdc++33-3.3.3-11.9 (s390x)
libstdc++33-32bit-3.3.3-11.9 (s390x)
libstdc++43-devel-32bit-4.3.4_20091019-0.22.17 (s390x)
libstdc++43-devel-4.3.4_20091019-0.22.17 (s390x)
libstdc++46-32bit-4.6.1_20110701-0.13.9 (s390x)
libstdc++46-4.6.1_20110701-0.13.9 (s390x)
sysstat-8.1.5-7.32.1 (s390x)
xorg-x11-libs-32bit-7.4-8.26.32.1 (s390x)
xorg-x11-libs-7.4-8.26.32.1 (s390x)
xorg-x11-libX11-32bit-7.4-5.9.1 (s390x)
xorg-x11-libX11-7.4-5.9.1 (s390x)
xorg-x11-libXau-32bit-7.4-1.15 (s390x)
xorg-x11-libXau-7.4-1.15 (s390x)
xorg-x11-libxcb-7.4-1.20.34 (s390x)
xorg-x11-libxcb-32bit-7.4-1.20.34 (s390x)
xorg-x11-libXext-32bit-7.4-1.16.21 (s390x)
xorg-x11-libXext-7.4-1.16.21 (s390x)

SUSE 12

次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)がインストールされている必要があります。

binutils-2.25.0-13.1 (s390x)
gcc-32bit-4.8-6.189 (s390x)
gcc48-4.8.5-24.1 (s390x)
gcc48-32bit-4.8.5-24.1 (s390x)
gcc48-c++-4.8.5-24.1 (s390x)
gcc48-info-4.8.5-24.1 (noarch)
gcc48-locale-4.8.5-24.1 (s390x)
gcc-c++-4.8-6.189 (s390x)
gcc-c++-32bit-4.8-6.189 (s390x)
gcc-info-4.8-6.189 (s390x)
gcc-locale-4.8-6.189 (s390x)
glibc-2.19-31.9 (s390x)
glibc-32bit-2.19-31.9 (s390x)
glibc-devel-2.19-31.9 (s390x)
glibc-devel-32bit-2.19-31.9 (s390x)
libaio1-0.3.109-17.15 (s390x)
libaio1-32bit-0.3.109-17.15 (s390x)
libaio-devel-0.3.109-17.15 (s390x)
libcap1-1.10-59.61 (s390x)
libcap1-32bit-1.10-59.61 (s390x)
libcap2-2.22-11.709 (s390x)
libcap2-32bit-2.22-11.709 (s390x)
libcap-ng0-0.7.3-4.125 (s390x)
libcap-ng0-32bit-0.7.3-4.125 (s390x)
libcap-ng-utils-0.7.3-4.125 (s390x)
libcap-progs-2.22-11.709 (s390x)
libgcc_s1-5.2.1+r226025-4.1 (s390x)
libgcc_s1-32bit-5.2.1+r226025-4.1 (s390x)
libgomp1-32bit-5.2.1+r226025-4.1 (s390x)
libstdc++48-devel-4.8.5-24.1 (s390x)
libstdc++48-devel-32bit-4.8.5-24.1 (s390x)
libstdc++6-5.2.1+r226025-4.1 (s390x)
libstdc++6-32bit-5.2.1+r226025-4.1 (s390x)
libstdc++-devel-4.8-6.189 (s390x)
libstdc++-devel-32bit-4.8-6.189 (s390x)
libXtst6-1.2.2-3.60 (s390x)
libXtst6-32bit-1.2.2-3.60 (s390x)
make-4.0-4.1 (s390x)
mksh-50-2.13 (s390x)
sysstat-10.2.1-3.1 (s390x)
xorg-x11-7.6_1-14.17 (noarch)
xorg-x11-essentials-7.6_1-14.17 (noarch)
xorg-x11-fonts-7.6-29.45 (noarch)
xorg-x11-fonts-core-7.6-29.45 (noarch)
xorg-x11-libs-7.6-45.14 (noarch)
xorg-x11-server-7.6_1.15.2-36.21 (s390x)
xorg-x11-server-extra-7.6_1.15.2-36.21 (s390x)
xorg-x11-Xvnc-1.4.3-7.2 (s390x)

2.7 Linuxの追加のドライバおよびソフトウェア・パッケージ

追加のドライバやパッケージをインストールする必要はありませんが、次のリストのドライバおよびパッケージをインストールまたは構成することが可能です。


注意:

Oracle Database Smart Flash Cacheは、Enterprise Editionのみの機能です。

2.7.1 Open Database Connectivityのインストール要件

Open Database Connectivity (ODBC)をインストールする場合は、次の項を確認してください。

2.7.1.1 ODBCドライバおよびOracle Databaseについて

Open Database Connectivity (ODBC)は、データベースにアクセスするためのAPIのセットで、データベースに接続してデータベース上でSQL文を実行します。ODBCドライバを使用するアプリケーションは、スプレッドシートやカンマ区切りファイルなど、不均一なデータ・ソースにアクセスできます。

2.7.1.2 LinuxでのOracle ODBCドライバのインストール

サポートされる最低限のODBCドライバを確認し、次に示すリリース以上のODBCドライバをインストールします(Linuxの全ディストリビューションが対象)。

unixODBC-2.3.1 or later

2.7.2 LinuxでのPAMのインストール要件

PAMをインストールする場合は、次の項を確認してください。

2.7.2.1 PAMおよログイン認証について

Pluggable Authentication Modules (PAM)は、アプリケーションのユーザー認証タスクを処理するライブラリのシステムです。Linuxでは、外部スケジューラ・ジョブにPAMが必要です。ご使用のLinuxのディストリビューション用の最新のLinux-PAMライブラリをインストールすることを強くお薦めします。

2.7.2.2 PAMライブラリのインストール

ご使用のディストリビューションのパッケージ管理システム(yumup2dateYaST)を使用して、最新のpamライブラリをインストールします。

2.7.3 Oracle Messaging Gatewayのインストール要件

Oracle Messaging Gatewayをインストールする場合は、次の項を確認してください。

2.7.3.1 Oracle Messaging Gatewayの概要

Oracle Messaging GatewayはOracle Databaseの機能です。これを使用すると、Oracle以外のメッセージ・システムとOracle Streams Advanced Queuingに基づくアプリケーション間の通信が可能になります。

Oracle Messaging Gatewayでは、Oracle Streams Advanced Queuing (AQ)とWebSphereおよびTIBCO Rendezvousをベースとするアプリケーションとの統合がサポートされています。サポートされるバージョンについては、『Oracle Databaseアドバンスト・キューイング・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。


注意:

Oracle Messaging Gatewayは、IBM: Linux on System zでのAdvanced QueuingとTIBCO Rendezvousとの統合はサポートしていません。

2.7.3.2 Oracle Messaging Gatewayのインストール

Oracle Messaging GatewayはOracle Databaseでインストールされます。

IBM WebSphere MQのCSDまたはFix Packが必要な場合は、IBMのWebサイトで詳細を参照してください。

http://www.ibm.com

2.7.4 Lightweight Directory Access Protocolのインストール要件

Lightweight Directory Access Protocolをインストールする場合は、次の項を確認してください。

2.7.4.1 LDAPおよびOracleプラグインについて

Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)は、IPネットワークに提供されるディレクトリ情報サービスに対するアクセスや維持のためのアプリケーション・プロトコルです。Oracle Databaseスクリプトodisrvregおよびoidca (Oracle Internet Directory用)、またはschemasync (サード・パーティのLDAPディレクトリ用)など、LDAPを必要とする機能を使用する場合、LDAPパッケージが必要です。

2.7.4.2 LDAPパッケージのインストール

LDAPは、デフォルトのLinuxオペレーティング・システムのインストールに含まれます。

デフォルトのLinuxインストールを実行せず、LDAPを必要とするOracleスクリプトを使用する場合、ご使用のディストリビューションのパッケージ管理システム(up2dateYaST)を使用して、ディストリビューションでサポートされているLDAPパッケージをインストールし、そのLDAPパッケージに必要な他のパッケージをインストールします。

2.7.5 Linux用のプログラミング環境のインストール要件

プログラミング環境をインストールする場合は、次の項を確認してください。

2.7.5.1 プログラミング環境およびOracle Databaseについて

Oracle Databaseでは、様々な環境でのアプリケーション開発用に複数のプログラミング言語がサポートされています。一部の言語では、使用しているオペレーティング・システムの追加のコンパイラ・パッケージをインストールする必要があります。

プログラミング環境はオプションです。Oracle Databaseに必須ではありません。


関連項目:

プログラミング環境の概要は、『Oracle Database開発ガイド』を参照してください

2.7.5.2 プログラミング環境のサポートの構成

システムが、構成するプログラミング環境の要件を満たしていることを確認してください。

表2-14 Linux x86-64のプログラミング環境の要件

プログラミング環境 サポート要件

Java Database Connectivity (JDBC) / Oracle Call Interface (OCI)

JDK 6 (Java SE Development Kitリリース1.6.0_37以上の1.6へのアップデート): JNDI拡張およびOracle Java Database Connectivityを含みます。このリリースでは、JDK 1.6がインストールされています。


Oracle C++
Oracle C++ Call Interface
Pro*C/C++
Oracle XML Developer's Kit (XDK)

Intel C/C++コンパイラ12.0.5以降、およびご使用のプラットフォーム用のこのドキュメントのソフトウェア要件に関する項に記載されているGNU CとC++コンパイラのバージョン。

Oracle C++ Call Interface (OCCI)アプリケーションを構築できるのは、ご使用のプラットフォーム用のこのドキュメントのソフトウェア要件に関する項に記載されているgccバージョンの標準テンプレート・ライブラリで使用される、Intel C++コンパイラ12.0.5を使用する場合のみです。

Oracle XML Developer's Kitは、OCCIと同じコンパイラでサポートされます。

Pro*COBOL

Micro Focus Server Express 5.1


表2-15 IBM: Linux on System zのプログラミング環境の要件

プログラミング環境 サポート要件

Java Database Connectivity (JDBC) / Oracle Call Interface (OCI)

  • JDK 6 (1.6.0 SR12)

  • JDK 7 (1.7.0)

このリリースでは、JDK 1.6がインストールされています。

Pro*COBOL

Micro Focus Server Express 5.1


2.7.6 Webブラウザのインストール要件

Oracle Enterprise Manager Database ExpressおよびOracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用する場合のみ、Webブラウザが必要です。WebブラウザがJavaScriptおよびHTML 4.0標準とCSS 1.0標準をサポートしている必要があります。これらの要件を満たすブラウザの一覧については、My Oracle SupportでEnterprise Manager動作保証マトリックスを参照してください。

https://support.oracle.com

関連項目:

Enterprise Manager動作保証マトリックスにアクセスする手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

2.8 ソフトウェア要件の確認

システムがこれらの要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. インストールされているLinuxのディストリビューションおよびバージョンを確認するには、次のコマンドのいずれかを入力します。

    # cat /etc/oracle-release
    # cat /etc/redhat-release
    # lsb_release -id
    
  2. 次のコマンドを入力して、必要なカーネル・エラータがインストールされているかどうかを確認します。

    # uname -r
    

    このコマンドをOracle Linux 6システム上で実行した場合のサンプル出力を次に示します。

    2.6.39-100.7.1.el6uek.x86_64
    

    ご使用のディストリビューションに必要なエラータ・レベルを確認します。エラータ・レベルが必要最小限のエラータ更新より以前の場合は、Linuxのディストリビュータからカーネルの最新の更新を取得してインストールします。

  3. 必要なパッケージがインストールされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。

    # rpm -q package_name
    

    特定のシステム・アーキテクチャ情報が必要な場合は、次のコマンドを入力します。

    # rpm -qa --queryformat "%{NAME}-%{VERSION}-%{RELEASE} (%{ARCH})\n" | grep package_name
    

    複数のパッケージの問合せをまとめて行い、その出力によって適切なバージョンかどうかを確認することもできます。次に例を示します。

    # rpm -q binutils compat-libstdc++ gcc glibc libaio libgcc libstdc++ \
    make sysstat unixodbc
    

    パッケージがインストールされていない場合は、Linuxのディストリビューション・メディアからインストールするか、LinuxディストリビュータのWebサイトから必要なパッケージのバージョンをダウンロードします。

2.9 Instant Client Lightのインストール要件

Instant Client Lightを使用する場合は、前述の各項で説明した要件の他に、アプリケーションで次の言語とキャラクタ・セットを使用する必要があります。

  • 言語: Oracleでサポートされる言語

  • 地域: Oracleでサポートされる地域

  • キャラクタ・セット:

    • シングルバイト

      • US7ASCII

      • WE8DEC

      • WE8MSWIN1252

      • WE8ISO8859P1

    • Unicode

      • UTF8

      • AL16UTF16

      • AL32UTF8

      Instant Client Lightは、次のデータベース・キャラクタ・セットのいずれかを備えるデータベースに接続できます。

      • US7ASCII

      • WE8DEC

      • WE8MSWIN1252

      • WE8ISO8859P1

      • WE8EBCDIC37C

      • WE8EBCDIC1047

      • UTF8

      • AL32UTF8

言語、地域およびキャラクタ・セットは、NLS_LANG環境変数によって決定されます。

2.10 64ビット・プラットフォーム用の独立した32ビット・クライアント・ソフトウェア

64ビットのOracle Database Clientソフトウェアには、32ビット・クライアント・バイナリは含まれていません。64ビット・プラットフォーム上で32ビット・クライアント・バイナリが必要な場合は、それぞれの32ビット・クライアント・ソフトウェアから32ビット・バイナリを別々のOracleホーム内にインストールします。

64ビットのOracle Database Clientのインストール前の要件は、32ビットのOracle Database Clientにも適用されます。


関連項目:

詳細は、My Oracle Supportノート883702.1を参照してください。

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=883702.1


2.11 必要なオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成

このシステムにOracleソフトウェアを初めてインストールするかどうかにより、またインストールする製品により、次のオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成が必要になる場合があります。

  • Oracleインベントリ・グループ(通常はoinstall)

    Oracle中央インベントリへの書込みアクセスが可能なグループ(oraInventory)に属している必要があります。

    Oracleソフトウェアのインストール時のインストール・ログとトレース・ファイル。これらのファイルは、今後の参照のために関連するOracleホームにコピーされます。

    Oracleのインストールに関するその他のメタデータ・インベントリ情報は個々のOracleホーム・インベントリ・ディレクトリに格納され、中央インベントリからは分離されます。

    新規インストールでは、Oracle Universal Installerを使用して中央インベントリ・ディレクトリを作成することをお薦めします。デフォルトでは、/u01/appなどOFA構造に準拠してOracleパスを作成すると、中央インベントリはパスu01/app/oraInventoryに作成され、すべてのOracleインストールの所有者は、適切な権限を使用して、このディレクトリに書き込むことができます。

  • Oracleソフトウェア所有者ユーザー(通常はoracle)

    Oracleソフトウェアをシステムに初めてインストールする場合は、このユーザーを作成する必要があります。このユーザーはインストール時にインストールされる全ソフトウェアの所有者となります。このユーザーには、プライマリ・グループとしてOracleインベントリ・グループを指定する必要があります。また、セカンダリ・グループは、OSDBAグループおよびOSOPERグループであることが必要です。


    注意:

    • Oracleドキュメントでは、Oracle Databaseインストールを所有するユーザーのことをoracleユーザーと呼びます。

    • Oracle Databaseインストールは、Oracleソフトウェア所有者ユーザー(oracle)が所有し、Oracleソフトウェア所有者ユーザーのプライマリ・グループはOracleインベントリ・グループ(oinstall)である必要があります。


システム上のOracleソフトウェアの全インストールに対して、単一のOracleインベントリ・グループが必要です。初回インストール後は、そのシステムへの以降のすべてのOracleソフトウェア・インストールに、同一のOracleインベントリ・グループを使用する必要があります。ただし、インストールごとに異なるOracle所有者ユーザーを作成することは可能です。


注意:

次の各項では、ローカル・ユーザーおよびグループの作成方法について説明します。ローカル・ユーザーおよびグループを作成するかわりに、Network Information Services(NIS)などのディレクトリ・サービスに適切なユーザーおよびグループを作成できます。ディレクトリ・サービスの使用方法は、システム管理者に問い合せるか、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

次の各項では、ローカル・ユーザーおよびグループの作成方法について説明します。

2.11.1 Oracleインベントリ・グループの作成

既存のOracleインベントリ・グループがない場合は、作成する必要があります。次の項目ごとに、Oracleインベントリ・グループの名前の確認方法(存在する場合)および作成方法(必要な場合)を説明します。

Oracleインベントリ・グループが存在するかどうかの確認

Oracleソフトウェアをシステムに初めてインストールするときには、Oracle Universal InstallerによりoraInst.locファイルが作成されます。このファイルでは、Oracleインベントリ・グループ名(通常oinstall)およびOracleインベントリ・ディレクトリのパスが識別されます。

oraInst.locファイルには、次のような内容が含まれます。

inventory_loc=central_inventory_location
inst_group=group

前述の例では、central_inventory_locationがOracle中央インベントリの場所、groupが中央インベントリへの書込み権限のあるグループ名を示します。

既存のOracleインベントリがある場合は、すべてのOracleソフトウェアのインストールで同じOracleインベントリを使用し、インストールに使用するすべてのOracleソフトウェア・ユーザーにこのディレクトリへの書込み権限があることを確認してください。

Oracleインベントリ・グループが存在するかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

Linux x86-64およびIBM: システムz上のLinux:

# more /etc/oraInst.loc

oraInst.locファイルが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。

inventory_loc=/u01/app/oraInventory
inst_group=oinstall

Oracleインベントリ・グループの作成

oraInst.locファイルが存在しない場合は、次のようにOracleインベントリ・グループを作成します。

# /usr/sbin/groupadd oinstall

2.11.2 Oracleソフトウェア所有者ユーザーの作成

次の状況では、Oracleソフトウェア所有者ユーザーを作成する必要があります。

  • Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在しない場合(たとえば、システムへOracleソフトウェアを初めてインストールする場合)。

  • Oracleソフトウェア所有者ユーザーは存在するが、異なるオペレーティング・システム・ユーザーを使用する場合。

2.11.2.1 Oracleソフトウェア所有者ユーザーの存在の確認

Oracleソフトウェア所有者ユーザー(oracle)の有無を判別するには、次のコマンドを入力します。

# id oracle

oracleユーザーが存在する場合、このコマンドからの出力は、次のようになります。

uid=54321(oracle) gid=54321(oinstall) groups=54322(dba),54323(oper)

ユーザーが存在する場合、既存のユーザーを使用するか、または他のoracleユーザーを作成するかを決定します。既存のユーザーを使用する場合は、そのユーザーのプライマリ・グループがOracleインベントリ・グループであることを確認してください。詳細は、次の項のいずれかを参照してください。


注意:

必要に応じて、既存のユーザーの使用または変更の前にシステム管理者に連絡してください。

2.11.2.2 Oracleソフトウェア所有者ユーザーの作成

Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在しない場合や、新しいOracleソフトウェア所有者ユーザーが必要な場合は、次の手順で作成します。次の手順では、oracleというユーザー名を使用します(この名前のユーザーが存在しない場合)。

  1. oracleユーザーを作成するには、次のようなコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/useradd -g oinstall[ -G dba]oracle
    

    各項目の意味は次のとおりです。

    • -gオプションは、プライマリ・グループを指定します。oinstallなど、Oracleインベントリ・グループを指定する必要があります。

    • -Gオプションは、オプションのセカンダリ・グループを指定します。OSDBAグループと、必要な場合にはOSOPERグループを含む必要があります。たとえば、dba, osoperなどです。

  2. oracleユーザーのパスワードを設定します。

    # passwd oracle
    

続行するには、「必要なソフトウェア・ディレクトリの識別」を参照してください。

2.11.2.3 Oracle Database Clientソフトウェア所有者ユーザーの変更

oracleユーザーは存在するが、そのプライマリ・グループがoinstallでない場合は、次のようなコマンドを入力してプライマリ・グループを変更します。

# /usr/sbin/usermod -g oinstall -G dba oracle

-gオプションを使用してプライマリ・グループを指定し、セカンダリ・グループが必要な場合は-Gオプションを使用して指定します。


注意:

Oracleでは、既存のOracle Databaseサーバーまたは他のOracleソフトウェア・インストールの所有者の変更はサポートされていません。OracleではOracle Database Clientソフトウェア所有者の変更のみがサポートされています。

2.12 必要なソフトウェア・ディレクトリの識別

Oracleソフトウェア用に次のディレクトリを識別または作成する必要があります。


注意:

Oracleソフトウェア用に選択したパス(Oracleホーム・パス、Oracleベース・パスなど)では、ASCII文字のみを使用してください。一部のパスにインストール所有者名がデフォルトで使用されるため、このASCII文字制限はユーザー名、ファイル名およびディレクトリ名に適用されます。

2.12.1 Oracleベース・ディレクトリ

Oracleベース・ディレクトリは、Oracleソフトウェア・インストールの最上位ディレクトリです。UNIXシステムでは、Optimal Flexible Architecture(OFA)のガイドラインによって、次のようなパスをOracleベース・ディレクトリに使用することが推奨されています。

/mount_point/app/software_owner

各項目の意味は次のとおりです。

  • mount_pointは、Oracleソフトウェアを格納するファイル・システムのマウント・ポイント・ディレクトリです。

    このマニュアルの例では、マウント・ポイント・ディレクトリに/u01を使用しています。

  • software_ownerは、oracleなど、Oracleソフトウェアをインストールしているソフトウェア所有者のオペレーティング・システム・ユーザー名です。

すべてのOracle製品を含むORACLE_BASEフォルダを指定する必要があります。


注意:

既存のOracleベースがある場合は、既存のものを使用ドロップダウン・ボックスから選択できます。デフォルトでは、ドロップダウン・ボックスには、選択したOracleベースの既存の値が含まれます。詳細は、「Oracle Database Clientソフトウェアのインストール」を参照してください。

Oracleベースがない場合は、リスト・ボックスでテキストを編集し、新規作成できます。


複数のインストールに同じOracleベース・ディレクトリを使用することも、異なるインストール用に別々のOracleベース・ディレクトリを作成することもできます。異なるオペレーティング・システム・ユーザーが同じシステム上にOracleソフトウェアをインストールする場合、各ユーザーは個別のOracleベース・ディレクトリを作成する必要があります。次の例では、すべてのOracleベース・ディレクトリが同じシステムに存在できます。

/u01/app/oracle
/u01/app/orauser

次の各項では、インストールに適した既存のOracleベース・ディレクトリの識別方法、および必要な場合のOracleベース・ディレクトリの作成方法について説明します。

Oracleベース・ディレクトリを作成するか既存のディレクトリを使用するかにかかわらず、ORACLE_BASE環境変数を設定して、そのディレクトリのフルパスを指定する必要があります。

2.12.2 Oracleインベントリ・ディレクトリ

Oracleインベントリ・ディレクトリ(oraInventory)には、システム上にインストールされたすべてのソフトウェアのインベントリが格納されます。このディレクトリは、単一システム上にインストールされたすべてのOracleソフトウェアに必須であり、共有のものです。既存のOracleインベントリ・パスがある場合は、Oracle Universal InstallerはそのOracleインベントリを使用します。

システムに最初のOracleソフトウェアをインストールする場合、Oracle Universal Installerによりu[01-09]/app形式のOFA準拠パスが提供されます(/u01/appなど)。インストールを実行中のユーザーには、そのパスの書込み権限があります。すべてを満たしている場合、Oracle Universal Installerはパス/u[01-09]/app/oraInventoryにOracleインベントリ・ディレクトリを作成します。次に例を示します。

/u01/app/oraInventory

インストールの際にoracleユーザーのORACLE_BASEを設定した場合、Oracle Universal Installerにより、パスORACLE_BASE/../oraInventoryにOracleインベントリ・ディレクトリが作成されます。たとえば、ORACLE_BASE/u01/app/oracle/に設定されている場合、Oracleインベントリ・ディレクトリは、パス/u01/app/oraInventoryに作成されます。

OFA準拠パスの作成およびORACLE_BASEの設定を行わなかった場合、Oracleインベントリ・ディレクトリはインストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリに配置されます。次に例を示します。

/home/oracle/oraInventory

Oracle Universal Installerでは、指定したディレクトリが作成され、それに対する適切な所有者、グループおよび権限が設定されます。ユーザーが作成する必要はありません。


注意:

  • すべてのOracleソフトウェア・インストールはこのディレクトリに依存します。ディレクトリを必ず定期的にバックアップしてください。

  • システムからすべてのOracleソフトウェアを完全に削除した場合を除き、このディレクトリは削除しないでください。

  • デフォルトでは、Oracleインベントリ・ディレクトリはOracleベース・ディレクトリの下にインストールされません。これは、すべてのOracleソフトウェア・インストールで共通のOracleインベントリを共有するため、すべてのユーザーに対して1つのOracleインベントリしかないためです。一方、各ユーザーには個別のOracleベースがあります。


2.12.3 Oracleホーム・ディレクトリ

Oracleホーム・ディレクトリは、特定のOracle製品のソフトウェアをインストールするディレクトリです。異なるOracle製品、または同じOracle製品の異なるリリースは、個別のOracleホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。Oracle Universal Installerを実行すると、このディレクトリのパスおよびディレクトリを識別する名前を指定するよう求められます。OFAガイドラインに従い、指定するOracleホーム・ディレクトリを、インストールを実行するユーザー・アカウントのOracleベース・ディレクトリのサブディレクトリにすることことを強くお薦めします。Oracleホーム・ディレクトリには、次のようなパスを指定することをお薦めします。

$ORACLE_BASE/product/12.1.0/client_1

Oracle Universal Installerは、指定したディレクトリ・パスをOracleベース・ディレクトリの下に作成します。また、適切な所有者、グループおよび権限も設定されます。このディレクトリを作成する必要はありません。


注意:

インストール時には、事前定義済の権限が適用された既存のディレクトリを、Oracleホーム・ディレクトリとして指定しないでください。指定した場合、ファイルおよびグループの所有権のエラーによりインストールが失敗する可能性があります。

2.13 Oracleベース・ディレクトリの識別または作成

インストールを開始する前に、既存のOracleベース・ディレクトリを識別するか、必要に応じて作成する必要があります。この項の内容は、次のとおりです。


注意:

システムに他のOracleベース・ディレクトリが存在する場合にも、Oracleベース・ディレクトリを作成するように選択できます。

2.13.1 既存のOracleベース・ディレクトリの識別

既存のOracleベース・ディレクトリは、OFAガイドラインに準拠するパスを持たない可能性があります。ただし、既存のOracleインベントリ・ディレクトリまたは既存のOracleホーム・ディレクトリを識別する場合、通常は次のようにOracleベース・ディレクトリを識別できます。

  • 既存のOracleインベントリ・ディレクトリの識別詳細は、「Oracleインベントリ・グループの作成」を参照してください。

  • 既存のOracleホーム・ディレクトリの識別。

    次のコマンドを入力してoratabファイルの内容を表示します。

    Linux x86-64およびIBM: システムz上のLinux:

    # more /etc/oratab
    

    oratabファイルが存在する場合、このファイルには、次のような行が含まれます。

    *:/u03/app/oracle/product/12.1.0/dbhome_1:N
    *:/opt/orauser/infra_904:N
    *:/oracle/9.2.0:N
    

    各行に指定されたディレクトリ・パスは、Oracleホーム・ディレクトリを示します。使用するOracleソフトウェア所有者のユーザー名が末尾に付いているディレクトリ・パスは、Oracleベース・ディレクトリとして有効な選択です。前述の例で、oracleユーザーを使用してソフトウェアをインストールする場合、次のディレクトリのどちらかを選択できます。

    /u03/app/oracle
    /oracle
    

    注意:

    可能であれば、最初のパス(/u03/app/oracle)のようなディレクトリ・パスを選択します。このパスは、OFAガイドラインに準拠しています。

  • 既存のOracleベース・ディレクトリの識別

    Oracleホーム・ディレクトリを特定した後、次のようなコマンドを実行してOracleベースの場所を確認します。

    cat /u01/app/oraInventory/ContentsXML/inventory.xml
    

続行する手順は、次のとおりです。

  • Oracleベース・ディレクトリが存在し、これを使用する場合は、「Oracleソフトウェア所有者環境の構成」を参照してください。

    この後の項でoracleユーザーの環境を構成する際に、ORACLE_BASE環境変数を設定して選択したディレクトリを指定します。

  • Oracleベース・ディレクトリがシステムに存在せず、Oracleベース・ディレクトリを作成する場合は、次の項を参照してください。

2.13.2 Oracleベース・ディレクトリの作成

Oracleベース・ディレクトリを作成する前に、ディスク領域がある適切なファイル・システムを識別する必要があります。

適切なファイル・システムを識別するには、次の手順を実行します。

  1. マウント済の各ファイル・システム上の空きディスク領域を判別するには、次のコマンドを使用します。

    # df -h
    
  2. 表示から、適切な空き領域を持つファイル・システムを識別します。

  3. 指定したファイル・システム用のマウント・ポイント・ディレクトリの名前を書き留めます。

Oracleベース・ディレクトリを作成し、適切な所有者、グループ、および権限を指定する手順は、次のとおりです。

  1. 次のようなコマンドを入力して、識別したマウント・ポイント・ディレクトリに推奨されるサブディレクトリを作成し、適切な所有者、グループおよびそれらの権限を設定します。

    # mkdir -p /mount_point/app
    # chown -R oracle:oinstall /mount_point/app
    # chmod -R 775 /mount_point/app/
    

    次に例を示します。

    # mkdir -p /u01/app
    # chown -R oracle:oinstall /u01/app
    # chmod -R 775 /u01/app/
    
  2. この章で後述するoracleユーザーの環境を構成する際に、ORACLE_BASE環境変数を設定して、作成したOracleベース・ディレクトリを指定します。

2.14 Oracleソフトウェア所有者環境の構成

Oracle Universal Installerはoracleアカウントから実行します。ただし、Oracle Universal Installerを起動する前に、oracleユーザーの環境を構成する必要があります。環境を構成するには、次のことが必要です。

  • シェル起動ファイルで、デフォルトのファイル・モード作成マスク(umask)を022に設定します。

  • DISPLAY環境変数を設定します。


注意:

オペレーティング・システム・ベンダーでサポートされるシェル・プログラムを使用します。オペレーティング・システムでサポートされないシェル・プログラムを使用すると、インストールの際にエラーが発生する可能性があります。

oracleユーザーの環境を設定する手順は、次のとおりです。

  1. 新規Xターミナル・セッション(xterm)を開始します。

  2. 次のコマンドを入力し、Xウィンドウ・アプリケーションがこのシステム上に表示されることを確認します。

    $ xhost + RemoteHost
    

    RemoteHostは完全修飾されたリモートのホスト名です。次に例を示します。

    $ xhost + somehost.example.com
    
  3. ソフトウェアをインストールするシステムにログインしていない場合は、そのシステムにoracleユーザーとしてログインします。

  4. oracleユーザーとしてログインしていない場合は、ユーザーをoracleに切り替えます。

    $ su - oracle
    
  5. oracleユーザーのデフォルト・シェルを確認するには、次のコマンドを入力します。

    $ echo $SHELL
    
  6. シェル起動スクリプトを実行するには、次のいずれかのコマンドを入力します。

    • Bashシェルの場合:

      $ . ./.bash_profile
      
    • BourneまたはKornシェルの場合:

      $ . ./.profile
      
    • Cシェルの場合:

      % source ./.login
      
  7. ソフトウェアをローカル・システムにインストールしない場合は、Xアプリケーションがローカル・システムに表示されるように、次のようなコマンドを入力します。

    • Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:

      $ DISPLAY=local_host:0.0
      
    • Cシェルの場合:

      % setenv DISPLAY local_host:0.0
      

    この例で、local_hostは、Oracle Universal Installerの表示に使用するシステム(ワークステーションまたはPC)のホスト名またはIPアドレスです。

  8. /tmpディレクトリの空きディスク領域が400MBに満たないことが確認された場合は、400MB以上の空き領域があるファイル・システムを識別し、このファイル・システムの一時ディレクトリを指定するようにTMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。

    1. マウント済の各ファイル・システム上の空きディスク領域を確認するには、次のコマンドを使用します。

      # df -k 
      
    2. 必要に応じて、次のようなコマンドを入力し、識別したファイル・システム上に一時ディレクトリを作成し、そのディレクトリに適切な権限を設定します。

      $ sudo mkdir /mount_point/tmp
      $ sudo chmod a+wr /mount_point/tmp
      # exit
      
    3. 次のようなコマンドを入力し、TMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。

      • Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:

        $ TMP=/mount_point/tmp
        $ TMPDIR=/mount_point/tmp
        $ export TMP TMPDIR
        
      • Cシェルの場合:

        % setenv TMP /mount_point/tmp
        % setenv TMPDIR /mount_point/tmp
        
  9. システムに既存のインストール環境があり、同じユーザー・アカウントを使用して今回のインストールを行う場合は、ORACLE_HOMEORACLE_BASEORACLE_SIDTNS_ADMINの環境変数と、Oracleソフトウェア・ホームに接続されているOracleインストール・ユーザーに対して設定されたその他の環境変数の設定を削除します。

    次のコマンドを入力し、ORACLE_HOMEORACLE_BASEORACLE_SIDおよびTNS_ADMINの環境変数が設定されていないことを確認します。

    • Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:

      $ unset ORACLE_HOME
      $ unset ORACLE_BASE
      $ unset ORACLE_SID
      $ unset TNS_ADMIN
      
    • Cシェルの場合:

      % unsetenv ORACLE_HOME
      % unsetenv ORACLE_BASE
      % unsetenv ORACLE_SID % unsetenv TNS_ADMIN

    次のコマンドを使用してPATH環境変数をチェックします。

    $ echo $PATH
    

    $ORACLE_HOME/binパスがPATH環境変数から削除されていることを確認します。


    注意:

    ORACLE_HOME環境変数が設定されている場合、Oracle Universal Installerはその環境変数でOracleホーム・ディレクトリのデフォルト・パスとして指定されている値を使用します。ORACLE_BASE環境変数を設定する場合は、ORACLE_HOME環境変数の設定を解除し、Oracle Universal Installerによって提示されるデフォルト・パスを選択することをお薦めします。

  10. 環境設定が正しく行われたかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

    $ umask
    $ env | more
    

    umaskコマンドの実行により、値22022または0022が表示されることを確認します。また、ここで設定した環境変数に正しい値が設定されることを確認します。