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Oracle® Databaseインストレーション・ガイド
12cリリース1 (12.1) for Linux
B71312-13
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G Oracle Databaseのポート番号の管理

インストールの実行中、Oracle Universal Installerでは、各コンポーネントに対して、一連のデフォルト・ポート番号の中からいずれかのポート番号が割り当てられます。この付録では、デフォルトのポート番号を示し、割り当てられたポートをインストール終了後に変更する方法について説明します。内容は次のとおりです。

G.1 ポートの管理

インストールの実行中Oracle Universal Installerでは、各コンポーネントに対して、一連のデフォルト・ポート番号の中からいずれかのポート番号が割り当てられます。多数のOracle Databaseコンポーネントおよびサービスがポートを使用します。管理者は、これらのサービスで使用されるポート番号を把握し、同じポート番号がホスト上の2つのサービスに使用されないことを確認する必要があります。次のコマンドを入力して、コンピュータで現在使用されているポートを確認します。

$/bin/netstat -a

ほとんどのポート番号はインストール時に割り当てられます。各コンポーネントおよびサービスには、ポート範囲が割り当てられています。これは、Oracle Databaseでポートの割当て時に使用される一連のポート番号です。Oracle Databaseでは、範囲の最小番号から順番に次のチェックが実行されます。

  • ホスト上の他のOracle Databaseインストールで使用されているポートかどうか。

    インストールがその時点で稼働中または停止されている場合も、Oracle Databaseではポートが使用されているかどうかを検出できます。

  • 現在実行中のプロセスで使用されているポートかどうか。

    これは、ホスト上のプロセスであればOracle Database以外のプロセスであってもかまいません。

  • ポートが/etc/servicesファイルに表示されているかどうか。

前述のいずれかのチェックではいに該当するものがあると、Oracle Databaseは、割り当てられるポート範囲の中で次に大きい番号に移動し、空きポートが見つかるまでチェックを続けます。

G.2 ポート番号とアクセスURLの表示

ほとんどの場合、Oracle Databaseコンポーネントのポート番号は、ポート構成に使用するツールに表示されます。また、一部のOracle Databaseアプリケーションのポートは、portlist.iniファイルに示されます。このファイルは、$ORACLE_HOME/installディレクトリにあります。

ポート番号を変更してもportlist.iniファイル内では更新されないため、このファイルに依存できるのはインストール直後のみです。ポート番号を検索または変更するには、この付録で説明する方法を使用します。

G.3 Oracleコンポーネントのポート番号とプロトコル

次の表に、単一インスタンスのデータベースのインストール時に構成されるコンポーネントで使用されるポート番号およびプロトコルを示します。デフォルトでは、範囲内で使用可能な先頭のポートがコンポーネントに割り当てられます。

表G-1 Oracleコンポーネントで使用されるポート

コンポーネントと説明 デフォルトのポート番号 ポート範囲 プロトコル

Oracle Net Servicesリスナー

OracleクライアントからOracle Net Servicesプロトコルを介してデータベースに接続できるようにします。インストール時に構成できます。このポートを再構成するには、Net Configuration Assistantを使用します。

1521

ポート番号は、次の使用可能なポートに変更されます。

使用可能な任意のポートに手動で変更可能です。

TCP

Oracle Connection Manager

OracleクライアントからOracle Connection Managerへの接続に使用されるリスニング・ポート。インストール時には構成されませんが、cman.oraパラメータ・ファイルを編集して手動で構成できます。ファイルは/network/adminディレクトリの下にあります。

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1630

TCP

Oracle XML DB

WebベースのアプリケーションがHTTPリスナーからOracle Databaseにアクセスする必要がある場合は、Oracle XML DB HTTPポートが使用されます。このポートは手動で構成する必要があります。

関連項目: 『Oracle XML DB開発者ガイド』のOracle XML DBデフォルト・ポートのかわりに標準ポートでHTTP(S)を使用する方法に関する項

0

手動で構成

HTTP

Oracle XML DB

Oracle XML DBのFTPが使用されるのは、アプリケーションでFTPリスナーからOracleデータベースにアクセスする必要がある場合です。このポートは手動で構成する必要があります。

関連項目: 『Oracle XML DB開発者ガイド』のOracle XML DBデフォルト・ポートのかわりに標準ポートでFTPを使用する方法に関する項

0

手動で構成

FTP

Cluster Synchronization Service(CSS)

GMレイヤー用のCSSデーモンのノード間接続。ポート番号は自動的に割り当てられます。ポート番号の参照または変更はできません。

42424

動的

UDP

Oracle Cluster Registry

ポート番号はインストール時に自動的に割り当てられます。その後は、参照も変更もできません。

動的

動的

UDP



関連項目:

  • Oracle Management Agentポートの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。

  • Oracleコンポーネントで使用されるクラスタウェア・ポートの一覧については、『Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイドfor Linux and UNIX Systems』を参照してください。