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Pro*C/C++プログラマーズ・ガイド
12c リリース1(12.1)
B71397-03
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エラー・メッセージの全文の取得について

SQLCAには70文字までのエラー・メッセージを格納できます。71文字以上の(またはネストされた)エラー・メッセージ全体を取得するには、sqlglm()関数を使用する必要があります。構文は次のとおりです

void sqlglm(unsigned char   *message_buffer, 
            size_t *buffer_size,
            size_t *message_length); 

説明:

構文 説明

message_buffer

エラー・メッセージを格納するためのテキスト・バッファです(Oracleはバッファの最後まで空白文字で埋め込みます)。

buffer_size

バッファの最大サイズをバイト数で示したスカラー変数です。

message_length

Oracleによって格納されたエラー・メッセージの切り捨てられていない場合の、実際の長さを示すスカラー変数です。

注意:

sqlglm()関数の最後の2つの引数の型は一般的なsize_tポインタとして示してあります。ただし、プラットフォームによっては型が異なることがあります。たとえば、多くのUNIXワークステーション・ポートでは、unsigned int *になります。

これらのパラメータのデータ型を判別するには、システムの標準インクルード・ディレクトリにあるsqlcpr.hファイルをチェックしてください。

Oracleエラー・メッセージの最大長は、エラー・コード、ネストされたメッセージ、表や列の名前など、メッセージの挿入部分を含めて512文字です。sqlglmによって戻されるエラー・メッセージの最大長は、buffer_sizeに指定した値によって決まります。

次の例では、sqlglmをコールして、200文字以内の長さのエラー・メッセージを取得します。

EXEC SQL WHENEVER SQLERROR DO sql_error(); 
... 
/* other statements */ 
... 
sql_error() 
{ 
    char msg[200]; 
    size_t buf_len, msg_len; 
 
    buf_len = sizeof (msg); 
    sqlglm(msg, &buf_len, &msg_len);   /* note use of pointers */
    if (msg_len > buf_len)
    msg_len = buf_len;
    printf("%.*s\n\n", msg_len, msg); 
    exit(1); 
} 

sqlglm()は、SQLエラーが発生したときにのみコールできます。sqlglmをコールする前に、SQLCODE (またはsqlca.sqlcode)の値が0(ゼロ)でないことを必ず確認してください。SQLCODEが0(ゼロ)のときにsqlglm()をコールすると、以前のSQL文に対応したメッセージが取得されることになります。

注意:

複数のランタイム・コンテキストが使用される場合は、コンテキストを持つバージョンのsqlglmt()を使用して、適切なエラー・メッセージを取得してください。