プライマリ・コンテンツに移動
Pro*C/C++プログラマーズ・ガイド
12c リリース1(12.1)
B71397-03
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次

LOBおよびナビゲーショナル・アクセス用インタフェース

ナビゲーショナル・アクセス用インタフェースは、LOBを属性として含むオブジェクト型の操作に使用することもできます。

一時オブジェクト

OBJECT CREATE文を使用して、LOB属性を持つ一時および永続オブジェクトを作成します。テンポラリLOBを一時オブジェクトのLOB属性にASSIGNし、永続LOBまたは永続オブジェクトのLOB属性に値をコピーしてデータを保存します。または、テンポラリLOBをLOB属性にASSIGNし、FLUSHを使用してデータベースに値を書き込みます。

BFILE属性の一時オブジェクトを作成して、ディスク上のBFILEからデータを読み込むことができます。テンポラリBFILEはサポートされていません。

永続オブジェクト

内部LOB属性が格納されたオブジェクト・キャッシュに永続オブジェクトを作成すると、LOB属性は暗黙的に空に設定されます。まず、OBJECT FLUSH文を使用してこのオブジェクトをフラッシュし、表に行を挿入して空のLOBを作成する必要があります。オブジェクト・キャッシュのオブジェクトを(VERSION=LATESTオプションを使用して)リフレッシュすると、実際のロケータが属性に読み込まれます。

BFILE属性のオブジェクトを作成すると、BFILEはNULLに設定されます。BFILEを読み込む前に、有効なディレクトリ別名およびファイル名で更新する必要があります。

テンポラリLOBは、永続オブジェクトのLOB属性にASSIGNされることがあります。オブジェクトがフラッシュされると、実際のLOB値がコピーされます。COPY文でテンポラリLOBロケータおよびLOB属性のロケータを使用して、テンポラリLOBの値を永続オブジェクトのLOB属性に明示的にコピーすることもできます。

ナビゲーショナル・アクセス用インタフェースの例

ナビゲーショナル・アクセス用インタフェースでLOBを処理する場合は、OBJECT GETおよびSET文を使用します。

オブジェクト型の属性のLOBロケータを取り出し、新しい埋込みSQL LOB文で使用できます。OBJECT SET文を使用して、LOBロケータをオブジェクト型の属性に戻します。

この場合、直接LOB ASSIGN操作を実行した場合と同じ結果になります。型の変更など、LOB ASSIGNが実行された場合に適用されるオブジェクト型に対して、LOB属性のOBJECT GETまたはSETを実行した場合にもこのルールが適用されます。

たとえば、次の簡単な型の定義を仮定します。

CREATE TYPE lob_type AS OBJECT (a_blob BLOB) ;

この例では、この型を有効な(初期化済の)BLOB属性を持つデータベースの列とみなします。

Pro*C/C++で使用できるOTT生成のC言語の構造体は、次のようになります。

関連項目:

OTTのINTYPEファイルの作成方法とOTTの実行方法については、Object Type Translator(OTT)を参照してください。

struct lob_type
{
   OCIBlobLocator *a_blob ;
} ;
typedef struct lob_type lob_type ;

Pro*C/C++プログラムを作成して、DESCRIBE文でBLOB属性を抽出し、BLOBの現行の長さを取り出します。次に、TRIMでBLOBのサイズを半分に調整し、SET OBJECTで属性を元に戻してから、OBJECT FLUSHで変更を有効にします。

まず、oci.hをインクルードし、一部のローカル変数を宣言します。

#include <oci.h>
lob_type *lob_type_p ;
OCIBlobLocator *blob = (OCIBlobLocator *)0 ;
unsigned int length ;

オブジェクトからBLOB属性を選択し、OBJECT GETおよびDESCRIBEを行ってBLOBの現行の長さを取得します。

EXEC SQL ALLOCATE :blob ;
EXEC SQL SELECT a_column
   INTO :lob_type_p FROM a_table WHERE ... FOR UPDATE ;
EXEC SQL OBJECT GET a_blob FROM :lob_type_p INTO :blob ;
EXEC SQL LOB DESCRIBE :blob GET LENGTH INTO :length ;

長さを半分にし、BLOBを新しい長さにTRIMします。

length = (unsigned int)(length / 2) ;
EXEC SQL LOB TRIM :blob TO :length ;

BLOBが変更されると、BLOB属性をオブジェクトに戻し、変更をサーバーにFLUSHし、コミットします。

EXEC SQL OBJECT SET a_blob OF :lob_type_p TO :blob ;
EXEC SQL OBJECT FLUSH :lob_type_p ;
EXEC SQL FREE :blob ;
EXEC SQL COMMIT WORK ;