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Pro*C/C++プログラマーズ・ガイド
12c リリース1(12.1)
B71397-03
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構文図の読み方

埋込みSQLの構文は、わかりやすいように構文図を使用して説明します。構文図は、正しい構文のパスを示す図です。

構文図は、左から右へと矢印が指す方向にたどってください。

文と他のキーワードは、四角形の中に大文字で表記されています。これらの文字は、四角形の中に表示されているとおり正確に入力してください。パラメータは、楕円形の中に小文字で表記されています。記述する文のパラメータを変数に置き換えてください。演算子、デリミタおよび終了記号は、円の中に表記されています。「はじめに」で定義されている表記規則に従い、セミコロンで文を終了します。

構文図に複数のパスがある場合は、任意のパスを選択できます。キーワード、演算子またはパラメータの選択肢が複数ある場合は、オプションを縦に並べて示します。次の例では、まず縦方向を選択した後、横方向に進めます。

この図は、次の文がすべて有効であることを示しています。

EXEC SQL WHENEVER NOT FOUND ... 
EXEC SQL WHENEVER SQLERROR ... 
EXEC SQL WHENEVER SQLWARNING ... 

必須のキーワードおよびパラメータ

必須のキーワードおよびパラメータは、単一または代替の選択肢を縦に並べた状態で示します。単独の必須キーワードおよびパラメータはメイン・パス、つまり現在たどっている横線上に現れます。次の例では、cursorが必須パラメータです。

emp_cursorという名前のカーソルがある場合、この構文図によると、次の文は有効です。

EXEC SQL CLOSE emp_cursor; 

複数のキーワードまたはパラメータがメイン・パス上に縦に並んでいる場合は、その中のいずれかが必須になります。つまり、キーワードやパラメータを1つ選択する必要がありますが、それはメイン・パス上にあるものでなくてもかまいません。次の例では、4つのアクションのうち1つを選択する必要があります。

オプションのキーワードおよびパラメータ

キーワードとパラメータがメイン・パス内に縦に並べられている場合、それらはオプションです。次の例では、「AT : db_name」および「WORK」がオプション設定になります。

この図では、oracle2の名前のデータベースが存在する場合、次の文はすべて有効です。

EXEC SQL ROLLBACK; 
EXEC SQL ROLLBACK WORK; 
EXEC SQL AT oracle2 ROLLBACK; 

構文のループ

ループは、その中の構文を何回でも繰り返せることを示します。次の例では、column_nameがループの中にあります。したがって、列名を1つ選択した後に、他の列名をカンマで区切って繰り返し選択できます。

DEBIT、CREDITおよびBALANCEが列名の場合、この図では次の文がすべて有効です。

EXEC SQL SELECT DEBIT INTO ... 
EXEC SQL SELECT CREDIT, BALANCE INTO ... 
EXEC SQL SELECT DEBIT, CREDIT, BALANCE INTO ... 

複数パーツの図

複数パーツの図では、メイン・パスがすべて端から端まで結合されていると考えます。次の例は2パーツの図です。

この図は、次の文が有効であることを示しています。

EXEC SQL PREPARE statement_name FROM string_literal; 

Oracle名

表および列などのOracle Databaseオブジェクトの名前は、30文字以内であることが必要です。先頭文字は英文字であることが必要ですが、残りの文字には、英文字、数字、ドル記号($)、ポンド記号(#)およびアンダースコア(_)を任意に組み合せて使用できます。

ただし、名前を二重引用符(")で囲むと、有効な文字を任意に組み合せて使用できます。この場合、空白は有効な文字ですが、引用符は無効です。

Oracleの名前は、引用符で囲んだ場合を除いて大/小文字の区別がありません。

文の終了記号

どの埋込みSQL図の場合も、各文は文終了記号「;」で終わるものとみなされます。