Pro*C/C++でC++がどのようにサポートされているかを理解するには、Pro*C/C++の基本機能を理解する必要があります。特に、Pro*C/C++とPro*Cバージョン1との違いを認識する必要があります。
Pro*C/C++の基本機能は、次のとおりです。
Cプリプロセッサの完全サポート。Pro*C/C++プログラム内で#define
、#include
、#ifdef
およびその他のプリプロセッサ・ディレクティブを使用して、プリコンパイラ自体で処理する必要のある構成体を扱うことができます。
C言語の固有の構造体をホスト変数として使用可能。構造体(または構造体へのポインタ)をホスト変数として関数に渡す機能や、ホスト構造体または構造体ポインタを戻す書込み関数などがあります。
Cプリプロセッサの機能をサポートし、特殊な宣言部の外でホスト変数を宣言できるようにするために、Pro*C/C++には完全なCパーサーが組み込まれています。Pro*C/C++パーサーはCパーサーであり、C++コードは解析できません。
したがって、C++をサポートするには、Cパーサーを完全または部分的に使用禁止にする必要があります。Cパーサーを使用禁止にするために、Pro*C/C++プリコンパイラには、Pro*C/C++がソース・コードに対して行うC解析の範囲を制御できるコマンドライン・オプションが組み込まれています。
関連項目: