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Pro*C/C++プログラマーズ・ガイド
12c リリース1(12.1)
B71397-03
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動的SQL

ほとんどのデータベース・アプリケーションでは、ある特定のジョブが実行されます。たとえば、ユーザーに従業員番号の入力を要求して、その後EMPおよびDEPTの表の行を更新するという単純なプログラムがあります。この場合は、プリコンパイル時にUPDATE文の構成がわかっています。つまり、変更する表、それぞれの表および列に定義されている制約、更新する列、それぞれの列のデータ型がわかっています。

しかし、アプリケーションによっては、様々なSQL文を実行時に受け入れ(または作成し)、処理する必要があります。たとえば汎用レポート・ライターでは、生成するレポートについてそれぞれ別のSELECT文を作成する必要があります。この場合、文の構成は実行時までわかりません。このような文は実行のたびに異なる可能性があります。このような文を動的SQL文と呼びます。

静的SQL文とは異なり、動的SQL文はソース・プログラム内には埋め込まれません。そのかわり、これらの文は実行時にプログラムに入力される(またはプログラムによって作成される)文字列に格納されます。動的SQL文は対話形式で入力できるのみでなく、ファイルから読み込むこともできます。