Oracle® Database Instant Clientインストレーション・ガイド 12cリリース1 (12.1) for Apple Mac OS X (Intel) E88309-01 |
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この章では、Oracle Database Instant Clientソフトウェアをインストールした後に、インストール後の作業を完了する方法について説明します。内容は次のとおりです。
すべてのインストールが完了した後は、「インストール後の推奨作業」で説明する作業を実行することをお薦めします。
「インストール後の製品固有の必須作業」で説明する製品のいずれかをインストールして使用する場合は、製品固有の項で説明する作業を実行する必要があります。
Oracle Database Instant Clientを使用するC/C++アプリケーションを構築し、Oracle Databaseサーバーに接続できます。64ビット版のアプリケーションを構築し、instantclient_12_1/sdk/demo.mk
ファイルを使用する場合は、次の手順を実行します。
BUILD64
環境変数をT
に設定します。
instantclient_12_1/sdk/demo.mk
ファイルを編集し、CC
およびcc
をgcc
の場所に設定します。
demo.mk
ファイルで指定されているフラグ(-idirafter . -DMAC_OSX -D_GNU_SOURCE -D_REENTRANT -g -m64 -mmacosx-version-min=10.9 <c_file_name> -I../include
)を使用してC/C++アプリケーションをコンパイルします。
オプションの作業デモのmake -f demo.mk buildoci EXE=cdemo81 OBJS=cdemo81.o
を開始します。
コンパイル・オプションは次のとおりです。
-idirafter . -DMAC_OSX -D_GNU_SOURCE -D_REENTRANT -g -m64 -mmacosx-version-min=10.9 <c_file_name> -I../include
リンク・オプションは次のとおりです。
-g -m64 -mmacosx-version-min=10.9 -rpath full_path_to_instantclient_12_2_libs application_name -L../../ -locci -lclntsh -lpthread
インストールの完了後は、下記のセクションで説明する各作業を実行することをお薦めします。
次のいずれかの方法で、インスタント・クライアント・アプリケーションのデータベース接続情報を指定します。
OCIおよびOCCIプログラムに対しては、次の接続文字列形式を使用します。
host[:port][/service_name][:server][/instance_name]
TNS_ADMIN
環境変数を設定してtnsnames.ora
ファイルの場所を指定し、そのファイルからサービス名を指定します。
TNS_ADMIN
環境変数およびTWO_TASK
環境変数を設定し、tnsnames.ora
ファイルからサービス名を指定します。
注意: ORACLE_HOME 変数を指定する必要はありません。 |
環境変数の確認後、次の方法のいずれかを使用して、クライアント・アプリケーションのOracle Database接続情報を指定できます。
Instant Clientのtnsnames
設定を構成せずに、クライアント・アプリケーションから直接、Oracle Databaseに対する接続アドレスを指定できます。この方法は、tnsnames.ora
ファイルを作成および管理する必要がないという点で便利です。ただし、アプリケーション・ユーザーは、アプリケーションにログインする際にホスト名およびポート番号を指定する必要があります。
たとえば、クライアント・コンピュータでSQL*Plusを実行する場合、ホスト名がshobeen
、ポート番号が1521
のサーバー上にあるsales_us
データベースへ接続するには、次のようにしてログインできます。
sqlplus system/admin@shobeen:1521/sales_us
同様に、アプリケーション・コードでOracle Call Interfaceネット・ネーミング・メソッドを使用して、Instant ClientとOracle Databaseの接続を作成できます。たとえば、OCIServerAttach()
コール内の次の形式により、接続情報を指定します。
次の形式のいずれか1つを使用してSQL接続URL文字列を指定します。
[ ( username, [ "/", password ] | "/" ), [ "@", db_address ] ], [ admin_role ], [ initial_edition ]
または
scott/tiger
@inst1
あるいは、SQL接続情報をOracle Netキーワード値ペアとして指定できます。例:
"(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp) (HOST=shobeen) (PORT=1521)) (CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=sales_us)))"
関連項目: Oracle Call Interface Instant Clientの使用方法の詳細は、『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』を参照してください。 |
接続文字列を空の接続文字列("")に設定し、TWO_TASK
環境変数を次のいずれかの値に設定します。
直接アドレス(「簡易接続ネーミング・メソッドを使用した接続の指定」を参照)
Oracle Netキーワード値ペア
tnsnames.ora
エントリ。さらに、TNS_ADMIN
をtnsnames.ora
の場所に設定します。
この方法により、アプリケーション・コード自体で空の接続文字列が使用されている場合、アプリケーションの内部で接続文字列を指定できます。空の接続文字列のメリットは、アプリケーション自体がtnsnames.ora
エントリを指定する必要がないという点です。かわりに、ユーザーがアプリケーションを起動する際、TWO_TASK
環境変数の設定に応じてスクリプトまたは環境によってデータベースの場所が決定されます。空の文字列を使用するデメリットは、アプリケーションがデータベースに接続するためにこの追加情報を構成する必要があるという点です。
NLS_LANG
は、Oracleソフトウェアのロケール動作を指定する環境変数です。この変数では、クライアント・アプリケーションとデータベース・ユーザー・セッションに使用する言語および地域を設定します。また、クライアント用のキャラクタ・セットも設定します。これは、SQL*Plusなど、Oracleクライアント・プログラムにより入力または表示されるデータのキャラクタ・セットです。
注意: 表示されるデータのキャラクタ・セットは、使用しているキーボード・ドライバやフォントなどのオペレーティング・システムの環境によって決定されます。NLS_LANG キャラクタ・セットがオペレーティング・システムに適合している必要があります。 |
グローバリゼーション・サポートの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』の「グローバリゼーション・サポート環境の設定」を参照してください。
Instant Clientを更新する手順は、次のとおりです。
Oracle Technology NetworkからInstant Clientをダウンロードします。
http://www.oracle.com/technetwork/database/features/instant-client/index-097480.html
既存のディレクトリにファイルを格納する場合は、そのディレクトリが空であることを確認します。
別のディレクトリにファイルを格納(および以前のファイルを削除)する場合は、環境変数の設定を更新して新しい格納場所を反映してください。
注意: Instant ClientまたはInstant Client Lightの制限として、opatch ユーティリティを使用してパッチのアップグレードを行えません。これは、パッチのアップグレード・プロセスがパッチをアップグレードするためにアクセスする必要のあるインベントリがInstant Clientのインストールで作成されないためです。 |