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Oracle® Database Instant Clientインストレーション・ガイド
12cリリース1 (12.1) for Apple Mac OS X (Intel)
E88309-01
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2 Oracle Database Instant Clientのインストール前の作業

この章では、Oracle Instant Clientをインストールする前に完了する必要がある作業について説明します。次の情報が含まれています。

2.1 ハードウェア要件の確認

システムは、次のOracle Database Instant Client 12c リリース1の最小ハードウェア要件を満たしている必要があります。

2.1.1 メモリー要件

Oracle Database Instant Client 12c リリース1 (12.1)のメモリー要件は次のとおりです:

  • 512MB以上のRAM。

    物理RAMのサイズを決定するには、System Profiler (/Applications/Utilities/System Profiler)を使用するか、次のコマンドを入力します。

    $ /usr/sbin/system_profiler SPHardwareDataType | grep Memory
    

    物理RAMのサイズが必要サイズより小さい場合は、先に進む前にメモリーを増設する必要があります。

RAM要件は次のとおりです。

  • 512MBまで

  • 513MBから726MB

  • 726MBよりも大きい

次のコマンドを入力して、使用可能なRAMのサイズを確認します。

$ free

2.1.2 システム・アーキテクチャ

システム・アーキテクチャでソフトウェアを実行できるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

$ uname -p

注意:

このコマンドの出力結果には、プロセッサ・タイプが表示されます。コマンド出力は、i386である必要があります。想定した出力が表示されない場合、このシステムにそのソフトウェアはインストールできません。

2.1.3 ディスク領域要件

Oracle Database Instant Client 12cリリース1 (12.1) のソフトウェア・ファイルのための最小ディスク領域要件は220MBです。

次のコマンドを入力して、使用可能な空きディスク領域のサイズを確認します。

$ df -h

2.2 ソフトウェア要件の確認

インストールする製品に応じて、次のソフトウェアがシステムにインストールされているかどうかを確認します。これらの要件を満たしているかどうかを確認する手順が、表の後に記載されています。

表2-1 最小ソフトウェア要件

項目 要件

オペレーティング・システム

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では、次に示すバージョン以上のオペレーティング・システムがサポートされています。

  • Apple Mac OS X El Captain 10.11.1

  • Apple Mac OS X Yosemite 10.10.4

  • Apple Mac OS X Mavericks 10.9.2

ツール

  • Xcode 5.0.2以上

  • GNU Cコンパイラ(gcc)バージョン4.2.1以上

    このバージョンのgccは、Xcode 5.0.2以上に含まれてます。

  • Apple Mac OS X Mavericks用のJDK 1.6.0_65以上

Pro*C/C++、Oracle Call Interface、Oracle C++ Call Interface

前述のバージョンのGNU CとC++コンパイラは、これらの製品で使用できるようにサポートされています。

Oracle JDBC/OCIドライバ

JDBC-OCI 1.6.0以上をJNDI拡張とともに使用する必要があります。

Oracle ODBCドライバ

unixODBC-2.3.1以上をhttp://www.unixodbc.orgからダウンロードしてインストールします。


システムがこれらの要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. オペレーティング・システムのバージョンを確認するには、次のコマンドを実行します。

    $ sw_vers
    

    コマンドの出力は、次のようになります。

    ProductName:    Mac OS X
    ProductVersion: 10.9.5
    BuildVersion:   13F34
    

    注意:

    前述の表に示されているバージョンのみがサポートされています。他のバージョンのApple Mac OS Xには、このソフトウェアをインストールしないでください。

  2. 必要なバージョンのgccがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

    $ gcc -v
    

    このコマンドによって、次のような出力が返されます。

    Configured with: --prefix=/Applications/Xcode.app/Contents/Developer/usr --with-gxx-include-dir=/usr/include/c++/4.2.1
    Apple LLVM version 6.0 (clang-600.0.57) (based on LLVM 3.5svn)
    Target: x86_64-apple-darwin13.1.0
    Thread model: posix
    

    必要なバージョン(日付とビルド番号を含む)以上がインストールされていない場合には、Xcode 5.0.2以上をダウンロードしてインストールします。このソフトウェアは、Apple Developer Connection Webサイトからダウンロードできます

    https://developer.apple.com/

  3. 正しいバージョンのXcodeがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

    $ /usr/bin/xcodebuild -version
    

    このコマンドによって、次のような出力が返されます。

    Xcode 5.0.2
    Build version 5A3005
    

    必要なバージョン(日付とビルド番号を含む)以上がインストールされていない場合には、Xcode 5.0.2以上をダウンロードしてインストールします。このソフトウェアは、Apple Developer Connection Webサイトからダウンロードできます

    https://developer.apple.com/

2.2.1 Instant Client Light要件

Instant Client Lightを使用する場合は、前の項で説明した要件の他に、アプリケーションで次の言語とキャラクタ・セットを使用する必要があります。

  • 言語: Oracleでサポートされる言語

  • 地域: Oracleでサポートされる地域

  • キャラクタ・セット:

    • シングルバイト

      • US7ASCII

      • WE8DEC

      • WE8MSWIN1252

      • WE8ISO8859P1

    • Unicode

      • UTF8

      • AL16UTF16

      • AL32UTF8

      Instant Client Lightは、次のデータベース・キャラクタ・セットのいずれかを備えるデータベースに接続できます。

      • US7ASCII

      • WE8DEC

      • WE8MSWIN1252

      • WE8ISO8859P1

      • WE8EBCDIC37C

      • WE8EBCDIC1047

      • UTF8

      • AL32UTF8

Instant Client Lightは、OCI_UTF16モードで作成されたOCI環境ハンドルでも操作できます。

言語、地域およびキャラクタ・セットは、NLS_LANG環境変数によって決定されます。


注意:

Oracle Database Instant Clientを実行する前に、環境変数NLS_LANGが必要なキャラクタ・セットに設定されていることを確認します。