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Oracle® Database Clientクイック・インストレーション・ガイド
12c リリース1 (12.1) for Microsoft Windows (32-Bit)
E48236-01
 

 

Oracle® Database

Clientクイック・インストレーション・ガイド

12c リリース1 (12.1) for Microsoft Windows (32-Bit)

E48236-01(原本部品番号:E56927-01)

2014年9月

このガイドでは、Oracle Database Client製品を32ビットWindowsシステムに簡単にインストールする方法について説明します。内容は次のとおりです。

  1. このガイドの内容の確認

  2. ハードウェア要件

  3. ソフトウェア要件

  4. Oracleホーム・ユーザーの作成

  5. Oracle Database Clientインストールのオペレーティング・システム・グループ

  6. リモート・デスクトップ・サービス

  7. Webブラウザのインストール要件

  8. デフォルト共有の構成要件

  9. Oracle Database Clientソフトウェアのインストール

  10. インストール後の作業

  11. ドキュメントのアクセシビリティについて

1 このガイドの内容の確認


注意:

このガイドでは、OracleソフトウェアがインストールされていないシステムにOracle Database Clientをインストールする方法について説明します。既存のOracleソフトウェア・インストールがこのシステムにある場合、インストール手順の詳細は、Oracle Database Clientのインストレーション・ガイドを参照してください。

このガイドでは、新しいOracleホーム・ディレクトリへのOracle Database Clientのデフォルトのインストールを実行する方法について説明します。次のずれかのインストール・タイプの実行方法について説明します。

  • InstantClient: Instant Client機能を使用するOracle Call Interfaceアプリケーションで必要な共有ライブラリのみをインストールします。このインストール・タイプは、Oracle Database Clientの他のインストール・タイプよりディスク領域が少なくてすみます。

    Instant ClientインストールにはInstant Client Lightが含まれます。アプリケーションで米語のみのエラー・メッセージが生成される場合、このバージョンのInstant Clientを使用できます。Instant Client Lightを使用する利点は、通常のInstant Clientよりもフットプリントがはるかに小さいことです。そのため、アプリケーションで使用するメモリーが少なくてすみます。

  • 管理者: ローカル・システムまたはリモート・システムのOracleデータベースにアプリケーションを接続できます。Oracleデータベースを管理できるツールが提供されます。

  • ランタイム: アプリケーションでローカル・システムまたはリモート・システムのOracleデータベースに接続できます。

  • カスタム: 「管理者」および「ランタイム」コンポーネントのリストから個別のコンポーネントを選択できます。


関連項目:

Instant Clientの機能の詳細は、『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』を参照してください。

その他のインストール情報の参照先

Oracle Database Clientのインストールの詳細は、Oracle Database Clientのインストレーション・ガイドを参照してください。

Oracle Database製品の製品ドキュメントは、HTML形式とPDF形式の両方でOracle Technology Network (OTN)の次のWebサイトからオンラインで入手できます。

http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/index.html

2 ハードウェア要件

表1に、Windows (32-Bit)でのOracle Database Clientの必須ハードウェア・コンポーネントを示します。

表1 ハードウェア要件

要件 最小値

物理メモリー(RAM)

最小1GB

仮想メモリー

RAM容量の2倍

ハードディスク領域

合計は、300から1160MB。詳細は、表2を参照してください。

プロセッサ・タイプ

プロセッサ: Intel(x86)、AMD64、Intel EM64T

注意: Oracle Database Clientには、32ビット(Windows x86)および64ビット(Windows x64)のバージョンが用意されています。32ビット・バージョンのデータベース・クライアントは、x86またはx64ハードウェアの32ビット・バージョンのWindows上で実行されます。Windows x64で32ビットのOracle Database Clientは、動作保証されています。表3に、Windows (32-Bit)でサポートされるオペレーティング・システムを示します。

ビデオ・アダプタ

256色

画面解像度

1024 X 768以上


2.1 ハード・ディスク領域要件

このセクションでは、NT File System(NTFS)を使用するWindowsプラットフォームのシステム要件を示します。

この項で示すNTFSのシステム要件は、Oracle Universal Installerのサマリー・ウィンドウで報告されるハードディスクの値より正確です。サマリー・ウィンドウには、ディスク領域、データベースの作成に必要な領域、またはハード・ドライブ上で展開される圧縮ファイルのサイズの正確な値は表示されません。

Oracle Database Clientコンポーネントのハードディスク要件には、オペレーティング・システムがインストールされているパーティションへのJava Runtime Environment(JRE)およびOracle Universal Installerのインストールに必要な領域が含まれます。十分な領域が検出されない場合、インストールは失敗し、エラーメッセージが表示されます。

表2に、Windows (32-Bit)におけるNTFSでのディスク領域要件を示します。

表2 NTFSのWindows (32-Bit)のディスク領域要件

インストール・タイプ TEMP領域 SYSTEM_DRIVE:\Program Files\Oracle\Inventory Oracleホーム 合計

InstantClient

130MB

5MB

350MB

485MB

管理者

130MB

5MB

1.5GB

1635MB

ランタイム

130MB

5MB

1.1GB

1235MB

カスタム(全コンポーネントがインストールされる)

130MB

5MB *

1.5GB *

1635MB *


* ディスク領域の要件は、選択されたコンポーネントによって変わります。


関連項目:

『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windows』のNTFSファイル・システムおよびWindowsレジストリの権限の概要に関する項

2.2 ハードウェア要件の確認

システムがこれらの要件を満たしていることを確認する手順は、次のとおりです。

  1. 物理RAMサイズを確認します。たとえば、Windows Server 2008のコンピュータの場合、Windowsのコントロール パネルの「システム」をダブルクリックして、「全般」タブを選択します。

    Windows Server 2008 R2のコンピュータの場合、Windowsのコントロール パネルの「システムとセキュリティ」をクリックして、「システム」をクリックします。

    システムに搭載されている物理RAMのサイズが必要サイズより小さい場合は、先に進む前にメモリーを増設する必要があります。

  2. 構成済の仮想メモリーのサイズ(ページング・ファイル・サイズ)を確認します。たとえば、Windows Server 2008のコンピュータの場合、「システム」をダブルクリックし、「詳細設定」タブをクリックして、「パフォーマンス」セクションで「設定」をクリックします。次に、「詳細設定」タブを選択します。

    Windows Server 2008 R2のコンピュータの場合、「システムとセキュリティ」をクリックし、「システム」をクリックして、「システムの詳細設定」をクリックし、「システムのプロパティ」ページで「詳細」タブをクリックし、「パフォーマンス」セクションの「設定」をクリックします。次に、「パフォーマンス オプション」ページで「詳細」タブを選択します。

    仮想メモリーが「仮想メモリ」セクションに表示されます。

    必要に応じて、オペレーティング・システムのドキュメントを参照して追加の仮想メモリーの構成方法を確認してください。

  3. システムの空きディスク領域の量を確認します。たとえば、Windows Server 2008のコンピュータの場合、「マイ コンピュータ」をダブルクリックし、Oracleソフトウェアをインストールするドライブを右クリックして、「プロパティ」を選択します。

    Windows Server 2008 R2のコンピュータの場合、「マイ コンピュータ」を右クリックして、「開く」をクリックします。

  4. tempディレクトリの使用可能なディスク領域容量を確認します。これは、空きディスク領域の合計容量からOracleソフトウェアをインストールするために必要な容量を引いた値になります。

    Windows 32-Bitの場合、tempディレクトリで使用可能なディスク領域が500MB未満の場合は、不要なファイルをすべて削除します。それでもtempディスク領域が500MB未満である場合は、TEMPまたはTMP環境変数が別のハード・ドライブの場所を指すように設定します。

    たとえば、Windows Server 2008のコンピュータで環境変数を変更するには、「システム」をダブルクリックし、「詳細設定」タブをクリックして、「環境変数」をクリックします。

    Windows Server 2008 R2のコンピュータの場合、「システムとセキュリティ」をクリックし、「システム」をクリックして、「システムの詳細設定」をクリックし、「システムのプロパティ」ページで「詳細」タブをクリックし、「環境変数」をクリックします。

3 ソフトウェア要件

表3に、Windows (32-Bit)でのOracle Database Clientのソフトウェア要件を示します。

表3 Windows(32-Bit)のソフトウェア要件

要件 説明

オペレーティング・システム

Oracle Database Client for Windowsは、次のオペレーティング・システムでサポートされています。

  • Windows Server 2008 - Standard、Enterprise、DatacenterおよびWebエディション。サーバー・コア・オプションはサポートされていません。

  • Windows 7 - Professional、EnterpriseおよびUltimateエディション

  • Windows 8およびWindows 8.1 - ProおよびEnterpriseエディション

注意:

  • Windows Multilingual User Interface Packがサポートされています。

  • Hyper-Vサポートの詳細は、My Oracle Supportを参照してください。

    https://support.oracle.com

コンパイラ

Pro*COBOLは、Net Express 5.1でテストおよび動作保証されています。

次のコンポーネントは、 Microsoft Visual C++ 2010 SP1、Microsoft Visual C++ 2012、Microsoft Visual C++ 2013 Update 2およびIntel 12.1 Cの各コンパイラでサポートされています。

  • Oracle Call Interface

  • 外部コールアウト

  • Pro*C/C++ (現時点のリリースでは、Microsoft Visual C++ 2013 Update 2でサポートされていません。)

  • Oracle XML Developer's Kit(XDK)

Oracle C++ Call Interfaceは、次のコンパイラでサポートされています。

  • Microsoft Visual C++ 2010 SP1

  • Microsoft Visual C++ 2012 - OCCIライブラリはORACLE_HOME\oci\lib\msvc\vc11にインストールされます。MSVC++ 2012でOCCIアプリケーションを開発する場合は、リンクおよび実行のために、OCCIライブラリがこのディレクトリから適切に選択されていることを確認します。

  • Microsoft Visual C++ 2013 - OCCIライブラリはORACLE_HOME\oci\lib\msvc\vc12にインストールされています。MSVC++ 2013でOCCIアプリケーションを開発する場合は、リンクおよび実行のために、OCCIライブラリがこのディレクトリから適切に選択されていることを確認します。

  • Intel 12.1 CコンパイラおよびMicrosoft Visual Studio 2010 STL

ネットワーク・プロトコル

Oracle Net Foundationレイヤーでは、次の業界標準のネットワーク・プロトコルで通信するために、Oracleプロトコル・サポートが使用されます。

  • TCP/IP

  • SSL付きTCP/IP

  • 名前付きパイプ


3.1 Instant Client Lightの言語およびキャラクタ・セットの要件

Instant Client Lightを使用する場合は、前の項で説明した要件の他に、アプリケーションで次の言語とキャラクタ・セットを使用する必要があります。

  • 言語: Oracleでサポートされている任意の言語。ただし、クライアント側で発生したエラーには、アメリカ英語のエラー・メッセージのみが返されます。

  • 地域: Oracleでサポートされる地域。

  • キャラクタ・セット:

    • シングルバイト

      • US7ASCII

      • WE8DEC

      • WE8ISO8859P1

      • WE8MSWIN1252

    • Unicode

      • UTF8

      • AL16UTF16

      • AL32UTF8

Instant Client Lightは、次のデータベース・キャラクタ・セットのいずれかを備えるデータベースに接続できます。クライアントまたはデータベースのキャラクタ・セットとしてリスト以外のキャラクタ・セットが使用されると、エラーが返されます。

  • US7ASCII

  • WE8DEC

  • WE8MSWIN1252

  • WE8ISO8859P1

  • WE8EBCDIC37C

  • WE8EBCDIC1047

  • UTF8

  • AL32UTF8

Instant Client Lightは、OCI_UTF16モードで作成されたOCI環境ハンドルでも操作できます。

言語、地域およびキャラクタ・セットは、NLS_LANGパラメータによって決まります。このパラメータは、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\KEY_HomeName\NLS_LANGサブキーの下のレジストリに格納されています。HomeNameは、Oracleホームを識別する一意の名前です。


注意:

AL32UTF8は、XMLTypeデータに適したOracle Databaseキャラクタ・セットです。これはIANAの登録済標準であるUTF-8エンコーディングと同等であり、すべての有効なXML文字をサポートします。

Oracle Databaseのデータベース・キャラクタ・セットUTF8(ハイフンなし)をデータベース・キャラクタ・セットAL32UTF8またはキャラクタ・エンコーディングUTF-8と混同しないでください。データベース・キャラクタ・セットUTF8はAL32UTF8で置き換えられています。XMLデータにはUTF8を使用しないでください。UTF8でサポートされるのはUnicodeバージョン3.1以下のみで、有効なXML文字がすべてサポートされるわけではありません。AL32UTF8には、このような制限はありません。

XMLデータにデータベース・キャラクタ・セットUTF8を使用すると、リカバリできないエラーが発生したりセキュリティに悪影響を及ぼす可能性があります。データベース・キャラクタ・セットでサポートされていない文字がinput-document要素名に表示される場合は、置換文字(通常は疑問符)で置き換えられます。このため、解析が終了して例外が発生します。


4 Oracleホーム・ユーザーの作成

Oracle Database Clientのインストール時に、Oracleホームに関連付けるオプションのOracleホーム・ユーザーを指定できます。たとえば、ソフトウェアのインストールにOraSysという管理者ユーザー(Oracleインストール・ユーザー)を使用する場合は、このインストールのOracleホーム・ユーザーとしてORADOMAIN\OraClientドメイン・ユーザーを指定できます。Oracle Databaseソフトウェアをインストールする前に、指定したOracleホーム・ドメイン・ユーザーが存在している必要があります。

Oracleホーム・ユーザーには、Windows組込みアカウントまたは標準のWindowsユーザー・アカウント(管理者アカウント以外)を指定できます。Windowsユーザー・アカウントには、Windowsローカル・ユーザー、Windowsドメイン・ユーザーまたは管理対象サービス・アカウント(MSA)を指定できます。インストール時に新規作成できるユーザーは、Windowsローカル・ユーザーのみであり、Windowsドメイン・ユーザーやMSAは作成できません。新規作成されたユーザーは、Windowsコンピュータへの対話型ログオン権限を拒否されます。ただし、Windows管理者は他のWindowsアカウントと同様にこのアカウントを管理できます。


注意:

インストールが完了した後は、Oracleホーム・ユーザーを変更できません。Oracleホーム・ユーザーを変更する必要がある場合は、Oracle Database Clientソフトウェアを再インストールする必要があります。


関連項目:

『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windows』のOracleホーム・ユーザーの管理に関する項

Oracleホーム・ユーザーのパスワード・プロンプトをサポートするために、サイレント・インストールが強化されます。そのため、顧客および独立ソフトウェア・ベンダー(ISV)は、ソース・コードへのパスワードのハード・コーディングを行わずに、レスポンス・ファイルを使用できます。

5 Oracle Database Clientインストールのオペレーティング・システム・グループ

Oracle Universal Installerは、ORA_INSTALLORA_CLIENT_LISTENERSORA_HOMENAME_SVCSIDSなどのグループをインストール中に作成するため、これらのグループ、メンバーシップ、およびOracle作成の様々なグループに関連付けられているACLを変更しないでください。

6 リモート・デスクトップ・サービス

Windowsでは、リモート・デスクトップ・サービス(以前のターミナル・サービス)によるOracle Databaseのインストール、構成、実行がサポートされています。Oracle Databaseをインストールする場合、あらゆる構成ツールをサーバーのTerminal Serverコンソール・セッションから(mstsc/consoleを使用して)開始することをお薦めします。

プラットフォーム固有のサポート情報は、次のとおりです。

  • Windowsクライアント・オペレーティング・システム: リモート・デスクトップを使用できるのは、単一ユーザー・モードの場合のみです。

  • Windowsサーバー・オペレーティング・システム: 複数のリモート・デスクトップ・セッションを持つことができます。


関連項目:

  • リモート・デスクトップ・サービスの詳細は、MicrosoftのWebサイトを参照してください。

    http://www.microsoft.com/

  • 最新のターミナル・サービスおよびリモート・デスクトップ・サービスの動作保証情報は、My Oracle SupportのWebサイトを参照してください。

    https://support.oracle.com/


7 Webブラウザのインストール要件

Oracle Enterprise Manager Database ExpressおよびOracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用するには、Webブラウザが必要です。WebブラウザがJavaScriptおよびHTML 4.0標準とCSS 1.0標準をサポートしている必要があります。これらの要件を満たすブラウザの一覧については、My Oracle SupportでOracle Enterprise Manager動作保証マトリックスを参照してください。

https://support.oracle.com


関連項目:

Oracle Enterprise Manager動作保証マトリックスへのアクセスについては、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

8 デフォルトの共有構成要件

Oracle Database Clientのインストール中の前提条件チェックでは、コンピュータのシステム・ドライブにデフォルト共有が構成されている必要があります。net useコマンドを使用して、たとえば次のように検証します。

C:\>net use\\hostname\c$
The command completed successfully.

管理者グループのユーザーである現在のユーザーは、デフォルト共有に対してすべての権限を持っていることを確認してください。

9 Oracle Database Clientソフトウェアのインストール

次の項では、Oracleソフトウェアのインストール方法を説明します。

9.1 Oracle Database Clientのインストールのガイドライン

ほとんどの場合、Oracle Database Clientのインストールには、Oracle Universal Installerのグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を使用します。ただし、Oracle Universal InstallerでGUIを使用せずに、レスポンス・ファイルを使用したサイレントまたは非対話型のインストールを実行することも可能です。この方法は、複数のOracle Database Clientインストールを実行する必要がある場合に特に役立ちます。

Oracle Database Clientをインストールするときは、次のガイドラインに従います。


関連項目:

サイレントまたはレスポンス・ファイルのインストールについては、Oracle Database Clientのインストレーション・ガイドの付録B「レスポンス・ファイルを使用したOracle Database Clientのインストール」を参照してください。

  • このリリースのコンポーネントをインストールする際に、Oracle製品の旧リリースのOracle Universal Installerを使用しないでください。

  • サポートされているすべてのWindowsプラットフォームでは、Oracle Database Clientのインストールに同じインストール・メディアを使用します。

  • Oracle Database ClientがすでにインストールされているOracleホーム・ディレクトリにOracleソフトウェアを再インストールする場合は、再インストールを開始する前にインストールされていたコンポーネントをすべて再インストールする必要があります。

  • Oracleサポート・サービスによって提供されたパッチを使用しないかぎり、Java Runtime Environment(JRE)を変更しないでください。Oracle Universal Installerにより、Oracleが提供するバージョンのJREが自動的にインストールされます。Oracle Universal Installerおよび複数のOracleアシスタントを実行するには、このバージョンが必要です。

  • インストール中にエラーが発生した場合は、「ヘルプ」をクリックするかOracle Database Clientのインストレーション・ガイドの付録D「Oracle Database Clientインストールのトラブルシューティング」を参照してください。

  • デフォルトでは、「カスタム」インストールの場合、次の製品はインストールされません。

    • Oracle Connection Manager

    • Oracle Net Listener

    • Oracle Scheduler Agent

    • Microsoftトランザクション・サーバー用のOracleサービス

9.2 Oracle Database Clientのインストールの手順

Oracle Universal Installerを使用してOracle Database Clientソフトウェアをインストールします。

Oracle Database Clientをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. 管理者グループのメンバーとして、Oracleコンポーネントをインストールするコンピュータにログオンします。

    プライマリ・ドメイン・コントローラ(PDC)またはバックアップ・ドメイン・コントローラ(BDC)にインストールする場合は、ドメイン管理者グループのメンバーとしてログオンします。

  2. Oracle Database Clientインストール・メディアを挿入して、clientディレクトリに移動します。あるいは、インストール・ファイルをダウンロードまたはコピーしたディレクトリに移動します。

    同じインストール・メディアを使用して、サポートされているすべてのWindowsプラットフォームにOracle Databaseをインストールします。

  3. setup.exeをダブルクリックして、Oracle Universal Installerを起動します。

  4. 「インストール・タイプの選択」画面で、インストール・タイプ(「InstantClient」、「管理者」、「ランタイム」または「カスタム」)を選択し、「次へ」をクリックします。


    関連項目:

    これらのインストール・タイプの詳細は、Oracle Database Clientのインストレーション・ガイドの「Oracle Database Clientのインストール・タイプ」を参照してください。

  5. 「製品言語の選択」では、製品の実行に使用する言語を選択できます。

    製品の言語を、「使用可能な言語」リストから選択して、「選択された言語」リストに移します。「次へ」をクリックします。

    手順4で「InstantClient」をインストール・タイプとして選択した場合、この画面は表示されません。

  6. Oracle Database 12c以上では、インストール中に、Oracle Databaseホームに関連付けられているOracleホーム・ユーザーを「Oracleホーム・ユーザーの指定」画面で指定できます。Oracleホーム・ユーザーは、Oracle Databaseソフトウェアで実行されるすべてのサービスを所有します。既存のユーザーを指定することも、インストーラでユーザーを作成することもできます。適切なアクセス制御リスト(ACL)を持つOracleホーム・ユーザーといくつかのデータベース・サービスは、インストール中に構成されます。

    インストール時にOracleホーム・ユーザーを指定しない場合は、Windows組込みアカウントの使用を選択します。これにより、Oracleホームに対するサービスがローカル・サービスまたはローカル・システム・ユーザーとして実行されます。

    関連項目: 『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windows』のWindowsでのOracleホーム・ユーザーのサポートに関する項

    手順4で「InstantClient」をインストール・タイプとして選択した場合、Oracle Homeユーザーは使用できません。

  7. 「インストール場所の指定」画面で、次の詳細を入力します。

    Oracleベース: このパスはデフォルトで表示されます。このパスは要件に応じて変更できます。

    手順4で「InstantClient」をインストール・タイプとして選択した場合、「Oracleベース」セクションは表示されません。

    「ソフトウェアの場所」セクションで、デフォルト値をそのまま使用するか、Oracleコンポーネントのインストール先であるOracleホーム・ディレクトリ・パスを入力します。ディレクトリ・パスにはスペースを入れないようにしてください。「次へ」をクリックします。

  8. 手順4で「カスタム」をインストール・タイプとして選択した場合は、「使用可能な製品コンポーネント」画面が表示されます。インストールする製品を選択し、「次へ」をクリックします。


    注意:

    Oracle Database 11gリリース2(11.2)以降では、カスタム・インストール・オプションを使用して、Oracle Connection Manager、Oracle Net ListenerおよびOracle Scheduler Agentをインストールできます。

  9. 手順8で、インストールするコンポーネントの一部としてOracle Scheduler Agentを選択した場合は、「Oracle Database Scheduler Agent」画面が表示されます。Scheduler Agentホスト名とScheduler Agentのポート番号を入力します。「次へ」をクリックします。

  10. 「前提条件チェックの実行」画面で、コンピュータが、目的の製品をインストールするための最低システム要件を満たしているかどうかを確認します。「次へ」をクリックします。


    注意:

    「すべて無視」オプションを選択する場合は注意が必要です。このオプションを選択すると、Oracle Universal Installerでは、Oracle Databaseをシステムに正常にインストールできるかどうかの確認が行われません。

  11. 「サマリー」画面に表示された情報を確認して、「インストール」をクリックします。


    注意:

    Oracle Database 11gリリース2(11.2)以降では、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックすると、すべてのインストール手順をレスポンス・ファイルに保存できます。このファイルは、後でサイレント・インストールに使用できます。

  12. 「製品のインストール」画面に、クライアント・インストールの進捗状況が表示されます。Oracle Database Clientがインストールされたら、「OK」をクリックします。

  13. カスタム・インストールの実行中に、手順8でインストールするコンポーネントのリストからOracle Net Listenerを選択した場合は、『Oracle Database Clientインストーレション・ガイド for Microsoft Windows』のOracle Net Configuration Assistantの使用に関する項で手順を確認します。

  14. 「終了」画面で、「閉じる」をクリックしてOracle Universal Installerを終了します。

10 次の作業

Oracle Database Clientを正常にインストールした後、必須およびオプションのインストール後の手順は、Oracle Database Clientのインストレーション・ガイドの第4章「Oracle Database Clientのインストール後の作業」を参照してください。

11 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

Oracleサポート・サービスでは、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。


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