リリース・ノート
12cリリース1 (12.1) for Microsoft Windows
B72975-11(原本部品番号:E52120-11)
2017年3月
このリリース・ノートには、今回のリリースのプラットフォーム固有または製品固有のマニュアルに記載されていない情報が含まれています。このドキュメントは、『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』の補足です。
このドキュメントはリリース後に更新されている可能性があります。次のURLで、このドキュメントに更新があるかどうかをチェックし、その他のOracleドキュメントを参照することができます。
http://docs.oracle.com/en/database/database.html
このリリース・ノートは、次の項目で構成されています。
Oracle Database 12cの最新の動作要件は、次に示すMy Oracle Supportを参照してください。
Windows 10のサポート情報
Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以降、Oracle Databaseサーバーおよびクライアント・バージョンはWindows 10でサポートされています。
アップグレード前後の処理、互換性、相互運用性に関する最新の更新とベスト・プラクティスについては、次のMy Oracle Supportのノート1462240.1を参照してください。これは「Upgrade Companion」ページにリンクしています。
Oracle Database 12cでサポートされている製品または機能のリストは、次のとおりです。
データベース・スマート・フラッシュ・キャッシュのサポート
データベース・スマート・フラッシュ・キャッシュはOracle SolarisおよびOracle Linuxでのみサポートされます。
Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイル・システム(Oracle ACFS)およびOracle Automatic Storage Management動的ボリューム・マネージャ(Oracle ADVM)のサポート
サポート対象のプラットフォームおよびリリースについての最新情報は、My Oracle Supportのノート1369107.1を参照してください。
Oracle ASM Filter Driverのサポート
Oracle Automatic Storage Management Filter Driver (Oracle ASMFD)はLinux x86-64でのみサポートされます。
Pro*COBOLのサポート
Pro*COBOLは、次のMicrosoft Windowsオペレーティング・システムでサポートされています。
Microsoft Windows 7 (32ビットおよび64ビット)
Microsoft Windows 8 (32ビットおよび64ビット)
Microsoft Windows 8.1 (32ビットおよび64ビット)
Microsoft Windows 10 (32ビットおよび64ビット)
Microsoft Windows 2008
Microsoft Windows 2008 R2
Microsoft Windows 2012
Microsoft Windows 2012 R2
注意: Oracle Database 12.1.0.1.9バンドル・パッチにはPro*COBOLの修正が含まれているため、Oracle Database 12.1.0.1.9バンドル・パッチのインストールをお薦めします。 |
『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』の「このリリースのOracle Database 12.1.0.2で使用できない機能または制限されている機能」の2.2項にリストされている項目に加えて、次の製品または機能がサポートされていません。
製品/コンポーネント | サポートのステータス |
---|---|
DCEアダプタのサポート | Windows x64ではサポートされない。 |
Entrust Authority | Windows x64ではサポートされない。 |
Oracle RACおよびOracle RAC One Node | x86 (32ビット) Windowsオペレーティング・システムではサポートされません。 |
サーバー管理 | x64クライアント・オペレーティング・システムではサポートされない。 |
Oracle Grid Infrastructure (Oracle ClusterwareおよびOracle ASM)およびOracle Restart | x86 (32ビット) Windowsオペレーティング・システムではサポートされません。 |
IPv6用のOracle Notification Serviceベースの高速アプリケーション通知 | Windows x64ではサポートされない。 |
Thales
Hardware Security Modulesは、nCipher製品ラインからのものです。 |
Windows 7 (x64)プラットフォームではサポートされない。 |
SafeNet | Windows x64ではサポートされない。 |
Oracle Messaging Gateway | x64クライアント・オペレーティング・システムではサポートされない。 |
Business Components for Java(BC4J) | Windows x64ではサポートされない。 |
CyberSafeアダプタのサポート | Windows x64ではサポートされない。 |
Java Server Pages | Windows x64ではサポートされない。 |
Object Oriented COBOL(OOCOBOL)の仕様 | Windows x64ではサポートされない。 |
Oracle HTTP Server | Windows Server 2008 x64ではサポートされない。 |
スタンドアロン・バージョンの削除ツール | Windows x64ではサポートされない。 |
Oracle RAC、Oracle Grid InfrastructureでのIPv6 | Windows x64ではサポートされない。 |
Oracle ADVMでのOracle Grid InfrastructureのNTFSサポート
NTFSは、このリリースの高可用性単一ファイル・システム・リソースとしてサポートされていません。NTFSは、Oracle Grid InfrastructureのサポートなしでOracle ADVMで実行できます。
Oracle SQL Developerのサポート
Oracle Databaseリリース12cリリース1 (12.1)とともにインストールされるOracle SQL Developerは、Windows x64ではサポートされません。
回避策:
次のOracle Technology Network (OTN)からOracle SQL Developer 3.2以上をダウンロードしてください
http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/sql-developer/overview/index.html
ASMLIBのサポート
ASMLIBはサポートされません。
ReFSのサポート
Resilient File Systemは、Windows 8およびWindows Server 2012で使用可能な新しいファイル・システムですが、このリリースではサポートされません。
Oracle Fail Safeのサポート
マルチテナント・コンテナ・データベース環境では、Oracle Fail Safe 4.1はサポートされていません。これに対し、マルチテナント・コンテナ・データベース環境で、Oracle Fail Safeリリース4.1.1はサポートされています。
SNAPSHOT COPY句のサポート
ソース・プラガブル・データベース(PDB)をクローニングするようデータベースに指示するSNAPSHOT COPY
句は、Microsoft Windowsプラットフォームではサポートされていません。
次の内容は、リリース12.1.0.1に固有の情報です。
Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。
Oracle RACのインストール中にディスク領域が不十分とOracle Universal Installerによって間違ってレポートされる
Oracle Grid Infrastructureのアップグレード後にOracle Restart整合性チェックが失敗する
Oracle Database Upgrade Assistantを使用したOracle Databaseのアップグレード時のORA-01565エラー
Oracle Configuration Manager (OCM)がクローンOracleホームで非接続モードのままである
Oracle Grid Infrastructureのインストールが共有グリッド・ネーミング・サービス(GNS)で失敗する
以前のリリースのOracleベースをOracle RACと共有すると、Database Configuration Assistantが次のエラーをレポートする場合があります。
ORA-48141: error creating directory during ADR initialization ORA-48189: OS command to create directory failed
回避策:
次を追加して、ORACLE_BASE
/diag
ディレクトリの権限を手動で変更します。
hostname\ORA_GRID_LISTENERS Full Control Oraclehomeuser Full control
次に例を示します。
cacls.exe ORACLE_BASE\diag /E /T /G ORA_GRID_LISTENERS:F OracleHomeUser:F
この問題は、Oracle Bug#14353370によって追跡されます。
任意のドライブ文字にマウントされたOracle ACFSで、Oracle RACのインストール時に次のエラーが発生することがあります。
[INS-32021] Insufficient disk space on this volume for the selected Oracle home. [INS-30052] Check for free disk space across nodes failed.
回避策:
Oracleホームに選択した場所に3614MB以上の空きディスク領域がある場合は、Oracle ACFSドライブに最上位ディレクトリのORACLE_HOME
を作成し、このディレクトリをマウント・ポイントとして使用します。
この問題は、Oracle Bug#14255871および#14547206によって追跡されます。
クラスタ用のOracle Grid Infrastructureをリリース11.1.0.7から12.1にアップグレードすると、Oracle Cluster RegistryがOracle File System (非推奨)にある可能性があるため、Oracle Cluster Registry整合性チェックが失敗する場合があります。
エラーは次のとおりです。
PRVF-10037 : Failed to retrieve storage type for xx on node xx
回避策:
Oracle Grid Infrastructureをアップグレードするには、次の手順を実行します。
Oracle Grid Infrastructureのリリース11.1.0.7からリリース11.2.0.3にアップグレードします。
Oracle Cluster RegistryをOracle Automatic Storage Managementに移動します。
Oracle Grid Infrastructureをリリース12.1にアップグレードします。
この問題は、Oracle Bug#13615858によって追跡されます。
Oracle RACホームを削除する際、削除ツールはinvDetails.properties
ファイルの削除に失敗します。
回避策:
dbhome\inventory
ディレクトリを手動で削除します。
この問題は、Oracle Bug#13940962によって追跡されます。
Oracleホームから実行されているサービスおよびプロセスが、Oracleホームの削除前に完全に削除されていない場合、削除ツールがOracleホームの削除に失敗し、file in use errors
を表示します。
回避策:
Oracleホームを手動で削除します。
この問題は、Oracle Bug#10035858によって追跡されます。
スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureをリリース12.1にアップグレードすると、システムの再起動後にサービスOracleOHService
が起動されないためにOracle Restart整合性チェックが失敗する場合があります。
回避策:
Windows Services ManagerでOracleOHService
の「スタートアップの種類」を「自動」に設定し、OracleOHService
を起動します。
この問題は、Oracle Bug#14592705によって追跡されます。
共有されていないOracleベース・ディレクトリのサブディレクトリである共有Oracleホーム・ディレクトリに、Oracle RACをインストールしようとすると、Oracleホームのアクセス制御リストが無効になります。その結果、ショートカットが機能しなくなる場合があります。
回避策:
Oracle RACのインストール中は、Oracle ACFSをOracleベースのサブディレクトリとしてマウントしないでください。
この問題は、Oracle Bug#14593681によって追跡されます。
スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureをリリース12.1にアップグレードすると、次のエラーが発生する場合があります。
ACFS-00515: version mismatch
回避策:
スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureのアップグレードを開始する前に、次の手順を実行します。
Oracle高可用性サービス・スタックを停止します。
crsctl stop has
Oracle高可用性サービス・スタックの自動起動を無効にします。
crsctl disable has
ノードを再起動します。
Oracle ACFSをアンインストールします。
acfsroot uninstall
Oracle高可用性サービス・スタックを起動します。
crsctl start has
スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureのアップグレードを開始します。
SQL、Oracle Automatic Storage Management Configuration Assistantまたはコマンドライン・ユーティリティを使用して、Oracle ACFSボリュームおよびマウント・ポイントを再有効化します。
この問題は、Oracle Bug#14615024によって追跡されます。
クラスタ・リリース12.1用のOracle Grid Infrastructureにアップグレードすると、次のエラーが発生する場合があります。
OUI-35078: Error in updating env on nodes 'node_name' PRKN-1019: Failed to create directory "C:\%Temp%\oraremservice\"on node" node_name " Error: The network name cannot be found.
回避策:
このエラーは無視し、アップグレードを続行します。
この問題は、Oracle Bug#14646033によって追跡されます。
Oracle Grid Infrastructureリリース11.2.0.3をリリース12.1にアップグレードすると、リモート・ノードでのアクセス制御リストの設定が次のエラーで失敗する場合があります。
PRKN-1019 : Failed to create directory
""%TMPDIR%\oraremservice\" on node
"node_name", Error: "0|The network name cannot be found.
回避策:
このエラーは無視し、アップグレードを続行します。
この問題は、Oracle Bug#14639343および#14579961によって追跡されます。
Oracle Clusterwareリリース11.2からリリース12.1にアップグレードすると、Oracle Universal Installerはリリース12.1のサービスを使用しますが、CVUは前のリリースからのOracleホームを使用します。
回避策:
次の手順を実行します。
アップグレードを開始する前に、CVUを手動で停止します。
srvctl stop cvu
または
crsctl stop res ora.cvu
すべてのノードの「サービス」コントロール パネルからターゲットのGridホームのdbconsole
サービスを停止します。
この問題は、Oracle Bug#14669580によって追跡されます。
クラスタ用のOracle Grid Infrastructureをリリース11.2.0.3からリリース12.1にアップグレードすると、Oracle Universal Installerで次のエラーが表示される場合があります。
WARNING: [WARNING] [INS-30052] Check for free disk space across nodes failed.
回避策:
「取消」を選択して、「次へ」をクリックします。エラーは表示されなくなります。
この問題は、Oracle Bug#14667513によって追跡されます。
Oracle Databaseをリリース12.1にアップグレードし、Oracleホーム・ユーザーを指定すると、Oracle Database Upgrade Assistantがデータベースの起動に失敗し、次のエラーが表示されます。
ORA-01565: error in identifying file 'string'
回避策:
次の手順を実行します。
Oracle Grid Infrastructureデータベース・リリース11.2からOracle Grid Infrastructureリリース12cにアップグレードします。グリッド・インフラストラクチャ管理リポジトリ・データベースを構成するオプションは選択しないでください。また、Oracleホーム・ユーザーも指定しないでください。
アップグレードが完了したら、次のコマンドを使用してすべてのOracle ASMディスクのリストを取得します。
asmtool -list
Oracle ASMディスクごとに、oradim
コマンドを使用して、適切なDosDeviceName
を\\.\XXXXXXXX
の形式で渡し、すべてのOracle ASMディスクの権限を更新します。各クラスタ・ノードで、Oracle ASMディスクごとに次のコマンドを実行します。
oradim -ACL -setperm RawDevice -USER oracle -OBJTYPE RawDevice -OBJPATH \\.\ORCLDISKDATA0 -RECURSE false
Oracle Databaseのアップグレードに進みます。
この問題は、Oracle Bug#14646315によって追跡されます。
クラスタ用のOracle Grid Infrastructureをリリース11.2.0.3からリリース12.1にアップグレードすると、Oracle Grid Infrastructure構成が失敗し、次のエラー・メッセージがログ・ファイルGrid_home
/cfgtoollogs/crsconfig/
に表示される場合があります。
unable to run (%ORACLE_HOME%\perl\bin\perl.exe %ORACLE_HOME%/crs/install/rootcrs.pl -remotenode -upgrade) on node node_name
回避策:
次の手順を実行します。
障害が発生した各ノードで次のコマンドを実行します。
Grid_home\crs\config\crsconfig.bat -upgrade
Oracle Universal Installerの画面で、「スキップ」をクリックしてエラー・メッセージを無視し、次の構成ツールに進みます。
この問題は、Oracle Bug#14492080によって追跡されます。
最後の手順を実行したら、インストールを続行します。ノードnode_name
でPRKN-1014 : Failed to execute remote command
"Grid_home
\bin\olsnodes.exe
"のエラー・メッセージが表示されたら、「無視」をクリックしてインストールを続行します。
この問題は、Oracle Bug#14646125によって追跡されます。
古いOracle ASMリンクが削除されていないために、Oracle Grid Infrastructure管理リポジトリ・データベースの作成中に、Oracle Database Configuration Assistantがハングアップする場合があります。
回避策:
「グリッド・インフラストラクチャ管理リポジトリ・オプション」画面で「いいえ」を選択します。
この問題は、Oracle Bug#14511564によって追跡されます。
ACCESS_CONTROL.ENABLED
ディスク・グループ属性を有効にすると、ファイル・アクセス制御機能が正しく動作せず、Oracle Databaseの再起動が失敗します。
回避策:
ACCESS_CONTROL.ENABLED
属性を無効にし、Oracle Databaseを再起動します。
この問題は、Oracle Bug#14083902によって追跡されます。
Windows Server 2008 R2以上で、Oracle Label SecurityまたはOracle Database VaultがインストールされているOracle Databaseリリース10.2をアップグレードすると、olspreupgrade.sql
スクリプトが失敗し、次のエラーが表示される場合があります。
Errors for FUNCTION GET_SPACE_REQUIRED: 0/0 PLS-00923: native compilation failed: C compilation or linking failed:cl : Command line error D8037 : cannot create temporary il file; clean temp directory of old il files Warning: Function created with compilation errors.
回避策:
この問題は、Oracle Databaseリリース10.2で修正され、Oracle Bug#14304710によって追跡されます。10.2 Oracleホームに修正を適用してからolspreupgrade.sql
スクリプトを実行します。
Personal Editionのディスク領域の要件は4.85GBですが、Oracle Universal Installerでは3.9GBと表示されます。
この問題は、Oracle Bug#16771442によって追跡されます。
ループバック・アドレス127.0.0.1
が構成されていないWindowsホストで、Oracle Netリスナーの起動に失敗する場合があります。
回避策:
このループバック・アドレスは必須です。ただし、外部ネットワーク・レベルで、ホストはサポートされる構成のIPv6アドレスのみを保持するように構成される場合があります。
この問題は、Oracle Bug#16867401によって追跡されます。
Oracle Databaseゲートウェイを削除する際、削除ツールは次のオペレーティング・システム・グループの削除に失敗します。
ORA_DBA ORA_INSTALL ORA_CLIENT_LISTENERS ORA_HOMENAME_DBA ORA_HOMENAME_SVCSIDS
回避策:
次のコマンドを使用して、グループORA_
HOMENAME
_DBA
およびORA_
HOMENAME
_SVCSIDS
を手動で削除します。
net localgroup /DELETE group_name
中央インベントリに他のOracleホームが登録されていない場合、または削除中にインベントリが削除された場合は、ORA_DBA
、ORA_INSTALL
およびORA_CLIENT_LISTENERS
グループも削除します。
この問題は、Oracle Bug#16870153によって追跡されます。
削除ツールには、一部のレジストリ・エントリのクリーンアップが失敗したことが次のエラー・メッセージで表示されますが、多くの場合、レジストリ・キーが存在しません。
The specified path is invalid..
回避策:
エラー・メッセージに示されるレジストリ・キーを手動で削除します(存在する場合)。
この問題は、Oracle Bug#16805631によって追跡されます。
deriveCCR
コマンドの使用時に、次のような状況で、OCMは情報を入力するためのプロンプトを表示せずに、非接続モードのままになる場合があります。
クローンOracleホームへのコピー時に、ソースのOracleホームのOCMが非接続モードになっています。
エンド・ポイントへの接続がありません。
資格証明を検証できません。
回避策:
deriveCCR
コマンドの完了後、クローンOracleホームからconfigCCR
コマンドを実行することによってOCMを接続モードに変更します。
この問題は、Oracle Bug#11723395によって追跡されます。
システムのホスト名を大文字で指定すると、Oracle Universal Installerは「管理オプションの指定」画面で次のエラーをレポートします。
[INS-35026] Unable to connect to Enterprise Manager Cloud Control.
この問題は、Oracle Bug#16814249によって追跡されます。
共有GNSのクラスタ用のOracle Grid Infrastructureをインストール中に、クライアント・データ・ファイルのパスの場所をリモート・コンピュータ上に指定すると、インストールが失敗する場合があります。
回避策:
クライアント・データ・ファイルをローカル・コンピュータにコピーし、Oracle Universal Installerにローカル・パスを入力します。
この問題は、Oracle Bug#17017165によって追跡されます。
Oracle Grid Infrastructureリリース12.1上でOracle RACリリース10.1、10.2または11.1を構成した後、ノードを再起動すると、そのノードで実行中のデータベース・インスタンス・リソースにより、実際はオフラインでもオンライン状態が誤ってレポートされることがあります。インスタンスに関連するすべてのサービスが、開始に失敗します。
回避策:
再起動したノードで次のコマンドを実行します。
srvctl stop instance -d db_unique_name -i instance_name srvctl start instance -d db_unique_name -i instance_name
この問題は、Oracle Bug#10224187によって追跡されます。
Oracle DatabaseをインストールするためにOracle Universal Installerを実行中に、Oracleホーム・ユーザーにASCII以外のパスワードを指定した場合、簡体字中国語、繁体字中国語、日本語および韓国語では、次のエラーでインストールが失敗することがあります。
INS-20802 Oracle net configuration assistant failed
回避策:
Oracleホーム・ユーザーにはASCIIのパスワードを指定してください。
この問題は、Oracle Bug#17073971によって追跡されます。
次の項には、Oracle Database 12cおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。
英語以外のロケールでASCII以外の文字をコマンドライン・ユーティリティに使用した場合のOracleホーム・ユーザー・パスワードの問題
標準クラスタ用のOracle Grid Infrastructureに関するOracle ASMインスタンス・ステータスの問題
Oracleホーム・ユーザー・ドメインがOracle Database Extensions for .NETおよびOracle Database Gatewaysでの問題の原因になる
OracleホームがOracle ACFSに存在する場合、インストールの場所は、DRIVE_LETTER:
\
ディレクトリ
形式にする必要があり、Oracle ACFSは新しいドライブにマウントする必要があります。
この問題は、Oracle Bug#9527303によって追跡されます。
Oracle ACFS上でOracle Databaseホームをインストールまたはアップグレードすると、Oracle Database Configuration AssistantおよびOracle Database Upgrade Assistantは、ラージ・オブジェクトを保持するスキーマ(Databaseサンプル・スキーマなど)のインスタンス化に失敗します。
回避策:
OracleホームがOracle ACFSにある場合は、SQL*Plusを使用してLOBファイルを管理します。
この問題は、Oracle Bug#13702902によって追跡されます。
Oracle Grid Infrastructureのインストール後、デフォルトのリスナーがパブリック・アドレスでリスニングをしません。そのため、リスナーが使用可能でも、リスナーはデータベースまたはOracle ASMインスタンスにサービスを提供しません。
回避策1:
DHCPでGNSを使用しない場合、次の手順を実行します。
ローカルのIP address
およびhost name
情報を%Systemroot%\System32\Drivers\Etc\Hosts
に追加します。
たとえば、IP address
: 192.0.2.254
host name
: dbhost
Oracle Grid Infrastructureリスナーを再起動します。
この問題は、Oracle Bug#9382523によって追跡されます。
回避策2:
GNSを構成し、DHCPを使用してクラスタ・ノードにアドレスを割り当てる場合、各クラスタ・ノードのホスト名に割り当てられるIPアドレス(パブリックIPアドレス)が、ノードの仮想IP(VIP)アドレス、GNS VIPアドレスまたはSCAN VIPアドレスに割り当てられるIPアドレスより小さな数値になるようDHCPを構成します。
たとえば、ホストのIPアドレスのみにxxx.xxx.xxx.0からxxx.xxx.xxx.099の範囲のIPアドレスを使用し、他のすべてのIPアドレスの割当てには、xxx.xxx.xxx.100以上の値を使用する必要があります。
この問題は、Oracle Bug#9441288によって追跡されます。
オブジェクトをOracle ACFSセキュリティ・レルムに追加すると、コマンドが成功しますが、次のエラー・メッセージが表示される場合があります。
acfsutil sec realm add: ACFS-10583: Internal API error : [Save DOM failed, 202].
回避策:
完全なファイル・システムを含むレルムにセキュリティ管理者を追加します。
この問題は、Oracle Bug#14586440によって追跡されます。
Windows 2008 R1で、Oracle ACFSファイル・システム上の実行可能ファイルに解決するショートカットを実行し、ショートカット・プロパティの「管理者として実行」チェック・ボックスを選択すると、次のエラー・メッセージが表示される場合があります。
The parameter is incorrect
回避策1:
管理者権限が必要ない場合は、「管理者として実行」チェック・ボックスを選択しないでください。必要に応じて、チェック・ボックスを選択し、プログラムを実行します。
回避策2:
Oracle ACFSファイル・システムをNTFSファイル・システムのフォルダにマウントします。
この問題は、Oracle Bug#14635955によって追跡されます。
削除操作の前にデータベースが開いている場合(その後、閉じた場合でも)、データベースを削除してもデータベース・ファイルが物理的に削除されないことがあります。この問題は、通常のデータベースまたはプラガブル・データベースで発生する場合があります。
SQL*Plusコマンドでエラーは報告されませんが、データベース・ファイルが物理的に削除されない場合があります。ファイルの削除失敗に関して、アラート・ログがエラーを報告する場合があります。
回避策:
関連するデータベース・ファイルを手動で削除します。
この問題は、Oracle Bug#15865933によって追跡されます。
SRVCTL
modify filesystem
およびadd filesystem
コマンドでは、引数-fsoptions
を使用して、すべてのプラットフォームのオプションのファイル・システム・マウント・オプションを指定できます。このオプションを使用して、Oracle ACFSおよびオペレーティング・システム固有のマウント・オプションを指定します。ただし、Windowsは追加のマウント・オプション(読取り専用など)をサポートしていないため、-fsoptions
は、基礎となるマウントでは無効です。
この問題は、Oracle Bug#14579939によって追跡されます。
「スタート」画面では、すべてのショートカットがまとめて表示され、ショートカットは適切にグループ化されません。
この問題は、Oracle Bug#16023635によって追跡されます。
Microsoft Windowsプラットフォームのマルチテナント・コンテナ・データベースでは、エンタープライズ・ユーザー・セキュリティを介したユーザー認証はサポートされません。エンタープライズ・セキュリティ・ユーザーとしてプラガブル・データベースにログインしようとすると、次のエラー・メッセージが表示されて失敗します。
ORA-01017: Invalid username/password;logon denied.
回避策:
なし
この問題は、Oracle Bug#16385258によって追跡されます。
Grid管理リポジトリ・データベースを使用していて、高負荷のシステムでプロセスの失敗が発生する場合、データベースの再起動に失敗することがあります。
回避策:
次のコマンドを使用して、Grid管理リポジトリ・データベース・リスナーを再作成し、リポジトリ・データベースを起動します。
crsctl check res ora.MGMTLSNR srvctl start mgmtdb
この問題は、Oracle Bug#16772567によって追跡されます。
Gridホームを新しい場所に移動中に、Oracle Flex ASMサービスの起動に失敗する場合があります。
回避策:
コントロール・パネルを開き、前のGridホームから実行されている、Oracleの名前が付いたサービスをすべて削除します。
この問題は、Oracle Bug#16801852によって追跡されます。
Oracle RACを作成すると、グリッド・リスナーにウォレット・ディレクトリへのアクセス権限がないため、Oracle Enterprise Manager ExpressのHTTPS URLが機能しない場合があります。HTTP URLは正しく機能します。
回避策:
次のコマンドを実行して、XDBウォレット・フォルダのすべてのウォレット・ファイルに対する権限を追加します。
cacls.exe xdb_wallet path /T /E /G ORA_GRID_LISTENERS:F
Oracle RACのインストール中にOracleホーム・ユーザーが設定されると、インストール・ユーザーはウォレット・ファイルのACLの更新権限が付与されない可能性があります。この場合、特定のOracleホーム・ユーザーでコマンドを実行します。
この問題は、Oracle Bug#16394272によって追跡されます。
Oracle RAC One Nodeデータベースのオンライン再配置で次のエラーが表示される場合があります。
A fatal error has been detected by the Java Runtime Environment: EXCEPTION_ACCESS_VIOLATION (0xc0000005
The relocation completes regardless of the error.
回避策:
なし
この問題は、Oracle Bug#14680430によって追跡されます。
コマンドライン・ユーティリティ(ORADIM
、LSNRCTL
、または、英語以外のロケールでOracleホーム・ユーザー・パスワードを入力するOracleホーム・ユーザー・ツールのorahomeuserctl.bat
など)を実行すると、パスワードに使用されるASCII以外の文字が、文字化けしたテキストとして入力される場合があります。画面に表示されるASCII以外のデータも、文字化けしたテキストとして表示される場合があります。この問題は、英語以外のロケールを使用しているコンピュータで、Oracle Enterprise Managerコード・ページがローカルのWindows ANSIコード・ページと異なる場合にのみ再現されます。
回避策:
次の手順を実行します。
Windowsレジストリの次のキーの値を表示して、ローカル・コンピュータのシステムのWindows ANSIコード・ページを確認します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\NLS\CodePage\ACP
コマンド・プロンプト(コンソール)のウィンドウを開き、chcp
コマンドを実行します。
chcp Windows_ANSI_code_page
このコマンド・プロンプト・ウィンドウのフォントのプロパティをTrueTypeフォントに設定します。
ウィンドウのタイトル・バーを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「フォント」をクリックして、リストから「Lucida Console」を選択します。
「OK」をクリックします。
次に、同じコマンド・プロンプト・ウィンドウでユーティリティを実行します。
この問題は、Oracle Bug#16420596によって追跡されます。
Oracle Flex ASMストレージおよび共有GNSオプションを設定して標準クラスタ用のOracle Grid Infrastructureをインストールすると、Oracle ASMリソースのステータスがINTERMEDIATE
状態と表示される場合があります。
回避策:
なし(Oracle ASMリソースの状態は自動的にONLINE
に変わる場合があります。)
この問題は、Oracle Bug#17038111によって追跡されます。
Oracle RACのインストール中に、Windowsオペレーティング・システム・グループAuthenticated Users
の読取りおよび実行権限が、次の条件がすべてtrueな場合に、ORACLE_HOME
ディレクトリから削除されることがあります。
指定のOracleホームの場所がOracleベースの下である
Oracleホームがノード間で共有されているOracle ACFSマウント上にある
Oracleベースが共有されない場所であるローカル・ファイル・システム上にある
OracleベースおよびOracleホーム・ディレクトリ名に使用されている大/小文字がOracle Universal Installer画面と異なる
次に例を示します。
C:\app\base c:\app\base\product\dbhome_1
回避策:
Windowsオペレーティング・システム・グループAuthenticated Users
にOracleホーム・ディレクトリ(すべてのサブフォルダおよびファイルを含む)に対する読取りおよび実行権限を与えます。
この問題は、Oracle Bug#17041387によって追跡されます。
Windows 8でのOracleデータベース・クライアント(32ビット)のインストール時に、次のエラーが表示されることがあります。
PRVF-07535: Proper architecture is not found on node "{0}" [Expected = "{1}" ; Found = "{2}"]
回避策:
エラーを無視してインストールを続行します。
この問題は、Oracle Bug#17015590によって追跡されます。
ターゲット・ノードにOracle ASMインスタンスがないと、管理データベースの初回の再配置が失敗します。
回避策:
2回目の管理データベース再配置は成功します。
この問題は、Oracle Bug#16987418によって追跡されます。
Oracleホーム・ユーザーがWindowsドメイン・ユーザーで、そのコンピュータのドメインとは異なるWindowsドメインに属している場合、実行中の.NETストアド・プロシージャが次のエラーで失敗します。
ORA-28575: unable to open RPC connection to external procedure agent ORA-06512: at stringline string
Oracle Database Gatewayへのアクセスも、次のエラーで失敗します。
SQL> select * from dual@holink2; select * from dual@holink2 ORA-28545: error diagnosed by Net8 when connecting to an agent Unable to retrieve text of NETWORK/NCR message 6553
この問題は、Windowsの組込みアカウントまたはWindowsローカル・ユーザー・アカウントをOracleホーム・ユーザーとしている場合には発生しません。
回避策:
そのコンピュータのドメインと同じWindowsドメインに属するOracleホーム・ユーザーを使用するか、またはOracleサポートに問い合せてください。
この問題は、Oracle Bug#16221493によって追跡されます。
次の内容は、リリース12.1.0.2に固有の情報です。
インストールの事前要件は、インストレーション・ガイドを参照してください。
Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。
Oracle RACのインストール中にディスク領域が不十分とOracle Universal Installerによって間違ってレポートされる
Oracle ADVMボリュームとOracle ASMおよびWindows Fast FATファイルシステムとの非互換性
12.1.0.1 Standard Editionから12.1.0.2 Standard Edition 2へアップグレードする前に、Windows DBバンドル・パッチ12.1.0.1.20以上をインストールします。
任意のドライブ文字にマウントされたOracle ACFSで、Oracle RACのインストール時に次のエラーが発生することがあります。
[INS-32021] Insufficient disk space on this volume for the selected Oracle home. [INS-30052] Check for free disk space across nodes failed.
回避策:
Oracleホームに選択した場所に3614MB以上の空きディスク領域がある場合は、Oracle ACFSドライブに最上位ディレクトリのORACLE_HOMEを作成し、このディレクトリをマウント・ポイントとして使用します。
この問題は、Oracle Bug#14255871および#14547206によって追跡されます。
Windows Server 2008 R2以上で、Oracle Label SecurityまたはOracle Database VaultがインストールされているOracle Databaseリリース10.2をアップグレードすると、olspreupgrade.sql
スクリプトが失敗し、次のエラーが表示される場合があります。
Errors for FUNCTION GET_SPACE_REQUIRED: 0/0 PLS-00923: native compilation failed: C compilation or linking failed:cl : Command line error D8037 : cannot create temporary il file; clean temp directory of old il files Warning: Function created with compilation errors.
回避策:
この問題は、Oracle Databaseリリース10.2で修正され、Oracle Bug#14304710によって追跡されます。10.2 Oracleホームに修正を適用してからolspreupgrade.sql
スクリプトを実行します。
削除ツールには、一部のレジストリ・エントリのクリーンアップが失敗したことが次のエラー・メッセージで表示されますが、多くの場合、レジストリ・キーが存在しません。
The specified path is invalid.
回避策:
エラー・メッセージに示されるレジストリ・キーを手動で削除します(存在する場合)。
この問題は、Oracle Bug#16805631によって追跡されます。
Oracle RACホームを削除する際、削除ツールはinvDetails.properties
ファイルの削除に失敗します。
回避策:
dbhome\inventory
ディレクトリを手動で削除します。
この問題は、Oracle Bug#13940962によって追跡されます。
Microsoft WindowsプラットフォームでOracle Database、Oracle Client、Oracle Grid Infrastructure、Oracle Gatewayまたはグローバル・サービス・マネージャ(GSD)を削除する際に、削除ツールは「temp」
フォルダ内の「deinstall boot strap」フォルダを自動的には削除しません。
回避策:
「temp」
フォルダ内の「deinstall boot strap」フォルダを手動で削除します。
この問題は、Oracle Bug#18250031によって追跡されます。
Oracleホームのクローニング後に構成されたスタンドアロン・サーバー・ホームのOracle Grid Infrastructureを削除する場合、削除が失敗して次のエラー・メッセージが表示される場合があります。
Root script execution failed on one or more nodes
回避策:
削除する前に、Oracle_Restart_Home
\crs\config\gridconfig.bat
ファイル内のHA_CONFIG=false
をHA_CONFIG=true
に変更します。
この問題は、Oracle Bug#18749481によって追跡されます。
Oracle Database 12c リリース1製品をインストールする場合、作成された次のオペレーティング・システム・グループがソフトウェアの削除時に自動的に削除されない場合があります。
ORA_ASMADMIN ORA_ASMDBA ORA_ASMOPER ORA_CLIENT_LISTENERS ORA_GRID_LISTENERS ORA_INSTALL
回避策:
次のコマンドを使用して、Oracleホーム・リリース12c以降の削除後にシステム内で見つかったオペレーティング・システム・グループを手動で削除します。
net localgroup /DELETE group_name
この問題は、Oracle Bug#18972422によって追跡されます。
単一インスタンスのOracle Database、Oracle Clientまたはグローバル・サービス・マネージャ(GSD)を削除しても、次のレジストリ・エントリが削除されません。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\DEINSTALL
回避策:
次のレジストリ・エントリを手動で削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\DEINSTALL
この問題は、Oracle Bug#19251849によって追跡されます。
Oracle Grid InfrastructureまたはOracle RACをリリース10.2.0.4から11.2.0.4にアップグレードした後、ノードを再起動すると、リスナー、SCANリスナーおよびSCAN VIPリソースの起動に失敗します。
回避策:
Oracle ARPプロトコル・ドライバを手動でインストールし、次のコマンドを実行して、ノードの再起動時にoraarp
ドライバを自動的に起動します。
sc config oraarpdrv start= auto
この問題は、Oracle Bug#17084320によって追跡されます。
Oracle DatabaseをインストールするためにOracle Universal Installerを実行中に、Oracleホーム・ユーザーにASCII以外のパスワードを指定した場合、簡体字中国語、繁体字中国語、日本語および韓国語では、次のエラーでインストールが失敗することがあります。
INS-20802 Oracle net configuration assistant failed
回避策:
Oracleホーム・ユーザーにはASCIIのパスワードを指定してください。
この問題は、Oracle Bug#17073971によって追跡されます。
Microsoft Windowsプラットフォームで、データベース・ホームのWindowsレジストリのORACLE_HOME
の値がデータベース・リソースとは異なる場合、Oracle Databaseが起動に失敗し、次のエラー・メッセージが表示されます。
LRM-00109: could not open parameter file
このエラーは、対応するデータベース・リソース属性に指定されているSPFILEとは関係なく表示されます。
回避策:
Microsoft Windowsレジストリとデータベース・ホームでORACLE_HOME
に同じ値を設定します。
この問題は、Oracle Bug#19333533によって追跡されます。
Oracle Grid Infrastructureリリース12cをインストールする際に、Oracle ASMデバイスのチェックにより、前提条件警告エラー・メッセージPRVG-5150
が表示される場合があります。このエラー・メッセージは、Windowsプラットフォーム上に存在しないファイル/etc/multipath.conf
に対する読取りアクセスを示しています。
回避策:
エラー・メッセージは無視し、ファイル/etc/multipath.conf
に対する読取りアクセス・オプションは選択しないでください。
この問題は、Oracle Bug#18824041によって追跡されます。
IPv6ネットワーク環境でMicrosoft Windows Server 2012 R2にOracle Grid Infrastructureをインストールする場合、Oracle Universal Installerにより、ローカル・ノードのノード名が誤って表示されます。
回避策:
次のパブリック・ホスト名を指定して、Oracle Universal Installerを実行します:
setup.exe -debug ORACLE_HOSTNAME=public_hostname
この問題は、Oracle Bug#18729203によって追跡されます。
可用性の高いOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を使用して構成されているクラスタ・ノードでOracle ASM Dynamic Volume Manager (Oracle ADVM)ボリュームを使用する場合、Oracle ASMまたはOracle ADVMとWindows Fast FATファイルシステムの間でデッドロックが発生する可能性があります。デッドロックにより、acfsformat.exe
、acfsmount.exe
、あるいはOracle ADVMボリュームをオープンしようとする他のツールまたはアプリケーションが一時停止される可能性があります。
回避策:
FATまたはFAT32ファイルシステムを使用している場合は、レガシーのOracle ASMを使用してWindowsクラスタ・ノードを構成します。
この問題は、Oracle Bug#19269068によって追跡されます。
Windowsプラットフォームで、Database Configuration Assistant (DBCA)を実行して前提条件クロック同期チェックを作成するときに、クラスタ・ノードで時間同期メカニズムとしてネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)がインストールされている場合、クラスタ検証ユーティリティ(CVU)が失敗する可能性があります。
回避策:
すべてのクラスタ・ノードでWindowsサービスNTPが実行されていることを確認します。このエラーは無視し、DBCAの実行を続行します。
この問題は、Oracle Bug#19463695によって追跡されます。
Oracle Grid Infrastructureをリリース11.2.0.3からリリース12.1.0.2にアップグレードする場合、データベースの削除オプションが誤って無効化されているため、Database Configuration Assistant (DBCA)で11.2.0.3データベースの削除に失敗します。
回避策:
My Oracle Supportに用意されているパッチ14613223をダウンロードしてインストールします。
この問題は、Oracle Bug#19537493によって追跡されます。
Oracle Database Gatewayをインストールする場合、新しくインストールされたOracleホームでJREを使用する別のJavaプロセスとしてOracle Net Configuration Assistant (NETCA)が起動します。このJREには、JAWSに必要なアクセシビリティ・ライブラリおよびファイルがありません。
回避策:
次の手順を実行します。
Oracle Database Gatewayインストールによって起動されるNETCAインスタンスを取り消します。
インストールされているOracleホームに次のファイルをコピーします。
%ORACLE_HOME%\jdk\jre\bin\JavaAccessBridge-64.dll %ORACLE_HOME%\jdk\jre\bin\JAWTAccessBridge-64.dll %ORACLE_HOME%\jdk\jre\bin\WindowsAccessBridge-64.dll %ORACLE_HOME%\jdk\jre\lib\accessibility.properties %ORACLE_HOME%\jdk\jre\lib\ext\access-bridge-64.jar %ORACLE_HOME%\jdk\jre\lib\ext\jaccess.jar
NETCAを再起動します。
この問題は、Oracle Bug#19071592によって追跡されます。
Oracle Flex ASMを使用してOracle Grid Infrastructureをリリース12.1.0.1からリリース12.1.0.2にアップグレードする場合、proxy_advm
を新しいホームにアップグレードできないため、proxy_advm
および関連するOracle ADVMおよびOracle ACFSリソースが起動に失敗します。
回避策:
ローリング方式で次の手順を実行します。
Oracle GIをアップグレードする前に、次のコマンドを実行してOracle ASMを変更します。
srvctl modify asm -count all
アップグレードが完了したら、次のコマンドを使用して、1つのノードでapx service
を停止して削除します。
sc stop/delete apx service name
ノードを再起動します。
この問題は、Oracle Bug#19362833によって追跡されます。
Oracle Grid Infrastructureホームをリリース12.1.0.2にアップグレードした後、Oracle ASM記憶域でリリース12.1.0.2のOracle Databaseホームからデータベースを作成すると、次のデータベース・エラーが発生する可能性があります。
ORA-00200: control file could not be created ORA-00202: control file: '...' ORA-17502: ksfdcre:4 Failed to create file +...
または
ORA-01501: CREATE DATABASE failed ORA-00200: control file could not be created ORA-00202: control file: '...' ORA-17502: ksfdcre:3 Failed to create file +... ORA-15001: diskgroup "..." does not exist or is not mounted ORA-15040: diskgroup is incomplete
また、Recovery Managerも失敗して次のエラーが表示される可能性があります。
RMAN-03002: failure of restore command at ... ORA-01119: error in creating database file +¿ ORA-17502: ksfdcre:4 Failed to create file +... ORA-15001: diskgroup "..." does not exist or is not mounted ORA-15040: diskgroup is incomplete RMAN-06956: create datafile failed; retry after removing +¿ from OS
回避策:
Oracle ASMをデータ記憶域として使用するソフトウェア・ホームからデータベースを作成する場合、リリース12.1.0.1のソフトウェア・ホームでBug#19168335の修正を適用します。Oracle GIをリリース12.1.0.2にアップグレードする前に、リリース12.1.0.1のすべてのデータベース・ホームにこの修正が適用されていることを確認します。
新しいデータベースがOracle ACFSまたは他のデータ宛先記憶域で作成される場合、この修正は必要ありません。
この問題は、Oracle Bug#19168335によって追跡されます。
Oracle Grid Infrastructureをリリース11.1.0.7から11.2.0.3にアップグレードしてからリリース12.1.0.2にアップグレードすると、Oracle Universal Installerで次のエラーが表示される場合があります。
Execution of GI Upgrade script is successful on nodes Configure Grid Infrastructure on nodes of Batch 1 failed Overall status of execution of root/configuration scripts : failed
回避策:
gridconfig.bat
を実行してバッチ内のノードでOracle Grid Infrastructureを構成していることを確認します。ログ・ファイルが正常に完了せずメッセージCLSRSC-325
が表示されない場合、そのノードでgridconfig.bat
を手動で再実行します。
この問題は、Oracle Bug#18731658によって追跡されます。
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlをグリッド・ネーミング・サービス(GNS)構成環境にインストールしているときに、Oracle Management Server (OMS)がSCANリスナーおよびOracle Automatic Storage Management(Oracle ASM)に対し正しくないステータスを表示することがあります。
回避策:
次の手順を実行します。
正しくないステータスを示すターゲットを選択します。ターゲットのドロップダウン・リストから、「ターゲット設定」、「モニタリング構成」の順に選択します。
ターゲットの「マシン名」プロパティに対し正しいVIP名とドメインを入力してインストールを進めます。
この問題は、Oracle Bug#19466637によって追跡されます。
12c リリース1 (12.1)の単一インスタンスのOracle DatabaseまたはOracle Clientを、Microsoft Windows 7、Microsoft Windows 8およびMicrosoft Windows 10へインストールする場合、管理共有が有効化されていないと、インストールは失敗し、INS-30131
エラーが発生します。
回避策:
net share
コマンドを実行して、管理共有が有効かどうか確認します。それらが無効化されている場合、Microsoft Windowsのドキュメントで説明する手順に従って、有効にします。または、次のオプションを指定して、クライアントまたはサーバー・インストールを実行します。
クライアント・インストールの場合:
-ignorePrereq
-J"-Doracle.install.client.validate.clientSupportedOSCheck=false"
サーバー・インストールの場合:
-ignorePrereq -J"-Doracle.install.db.validate.supportedOSCheck=false"
この問題は、Oracle Bug#21452473によって追跡されます。
次の項には、Oracle Database 12cおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。
英語以外のロケールでASCII以外の文字をコマンドライン・ユーティリティに使用した場合のOracleホーム・ユーザー・パスワードの問題
ASCII以外の文字をOracleホーム・ユーザーのパスワードで使用する際のOracle VSSライター・サービスの問題
OracleホームがOracle ACFSに存在する場合、インストールの場所は、DRIVE_LETTER:
\
ディレクトリ
形式にする必要があり、Oracle ACFSは新しいドライブにマウントする必要があります。
この問題は、Oracle Bug#9527303によって追跡されます。
Oracle ACFS上でOracle Databaseホームをインストールまたはアップグレードすると、Oracle Database Configuration AssistantおよびOracle Database Upgrade Assistantは、ラージ・オブジェクトを保持するスキーマ(Databaseサンプル・スキーマなど)のインスタンス化に失敗します。
回避策:
OracleホームがOracle ACFSにある場合は、SQL*Plusを使用してLOBファイルを管理します。
この問題は、Oracle Bug#13702902によって追跡されます。
「スタート」画面では、すべてのショートカットがまとめて表示され、ショートカットは適切にグループ化されません。
この問題は、Oracle Bug#16023635によって追跡されます。
Oracle Database 12cリリース1 (12.1)からOracle Database 11gリリース2 (11.2)にダウングレードする場合、acfsroot
のインストールは、ダウングレード後に各ノードでスタックを起動する前に手動で実行する必要があります。それ以外の場合、ACFSドライバのロードは失敗します。
回避策1:
acfsroot
のインストールを手動で実行するには、ORACLE_HOME
をリリース11.2のOracle Grid Infrastructureホーム・パスに設定してから、%ORACLE_HOME%
\bin\acfsroot.bat
のインストールを実行します。
回避策2:
次のコマンドを実行します。
crsctl disable crs reboot set ORACLE_HOME=old Grid Home
old Grid Home
\acfsroot install crsctl enable crs crsctl start crs
この問題は、Oracle Bug#19076502によって追跡されます。
コマンドライン・ユーティリティ(ORADIM
、LSNRCTL
、または、英語以外のロケールでOracleホーム・ユーザー・パスワードを入力するOracleホーム・ユーザー・ツールのorahomeuserctl.bat
など)を実行すると、パスワードに使用されるASCII以外の文字が、文字化けしたテキストとして入力される場合があります。画面に表示されるASCII以外のデータも、文字化けしたテキストとして表示される場合があります。この問題は、英語以外のロケールを使用しているコンピュータで、Oracle Enterprise Managerコード・ページがローカルのMicrosoft Windows ANSIコード・ページと異なる場合にのみ再現されます。
回避策:
次の手順を実行します。
Microsoft Windowsレジストリの次のキーの値を表示して、ローカル・コンピュータのシステムのMicrosoft Windows ANSIコード・ページを確認します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\NLS\CodePage\ACP
コマンド・プロンプト(コンソール)のウィンドウを開き、chcp
コマンドを実行します。
chcp Windows_ANSI_code_page
このコマンド・プロンプト・ウィンドウのフォントのプロパティをTrueTypeフォントに設定します。
ウィンドウのタイトル・バーを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「フォント」をクリックして、リストから「Lucida Console」を選択します。
「OK」をクリックします。
次に、同じコマンド・プロンプト・ウィンドウでユーティリティを実行します。
この問題は、Oracle Bug#16420596によって追跡されます。
Oracle RACを作成すると、グリッド・リスナーにウォレット・ディレクトリへのアクセス権限がないため、Oracle Enterprise Manager ExpressのHTTPS URLが機能しない場合があります。HTTP URLは正しく機能します。
回避策:
次のコマンドを実行して、XDBウォレット・フォルダのすべてのウォレット・ファイルに対する権限を追加します。
cacls.exe xdb_wallet path /T /E /G ORA_GRID_LISTENERS:F
Oracle RACのインストール中にOracleホーム・ユーザーが設定されると、インストール・ユーザーはウォレット・ファイルのACLの更新権限が付与されない可能性があります。この場合、特定のOracleホーム・ユーザーでコマンドを実行します。
この問題は、Oracle Bug#16394272によって追跡されます。
英語以外のロケール・システムでOracle Volume Shadow Copy Service (VSS)ライターが作成されるときに、Oracleホーム・ユーザーのパスワードにASCII以外の文字が使用されている場合、ライター・サービスが起動に失敗します。
回避策:
サービス・コンソールまたはOracleホーム・ユーザーのツールorahomeuserctl.bat
を使用して、Oracle VSSライター・サービスのログオン・アカウントに対して正しいパスワードを設定します。
この問題は、Oracle Bug#19530427によって追跡されます。
プラガブル・データベース(PDB)を切断するときに、デフォルトのDatabase Configuration Assistant (DBCA)テンプレート・ディレクトリassistants/dbca/templates
がORACLE_BASE
の下に存在しない場合、PDBの切断が失敗してORA-65026
エラーが表示されます。
回避策:
PDBを切断する前に、デフォルトのDBCAテンプレート・ディレクトリassistants/dbca/templates
をORACLE_BASE
の下に作成します。
この問題は、Oracle Bug#19457087によって追跡されます。
Microsoft Windowsプラットフォームでプラガブル・データベース(PDB)を差し込むときに、PDBの名前を指定しない場合、エラーが発生する可能性があります。
回避策:
PDBの名前を指定してから、PDBの差込みに進みます。
この問題は、Oracle Bug#19521689によって追跡されます。
Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイルシステム(Oracle ACFS)でOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)ホームにノードを追加する場合、次のエラー・メッセージが表示される可能性があります。
setAclsForUserException_desc
回避策:
エラーを無視し、ノードを正常に追加するプロセスを続行します。
この問題は、Oracle Bug#19512151によって追跡されます。
Windowsプラットフォームでは、Pro*CはVisual Studio 2013 (VS2013)でサポートされません。
この問題は、Oracle Bug#19446251によって追跡されます。
PDBをクローニングする記憶域のSNAPSHOT COPY
句を使用して、最初のノードでプラガブル・データベース(PDB)を作成した後に2番目のノードでこれをオープンしようとすると、次のエラーが発生する場合があります。
ORA-00704: bootstrap process failure ORA-01157: cannot identify/lock data file 48 - see DBWR trace file ORA-01110: data file 48
回避策:
最初のノードで作成されたPDBをクローズしてから、最初または2番目のノードでこれをオープンします。
この問題は、Oracle Bug#19446095によって追跡されます。
2ノード・クラスタで、ノードBが削除された後、ノードAでOracle Grid Infrastructure管理リポジトリ・データベースが実行している、ノードのプライベートNICで障害が発生した場合、プライベート・ネットワークがノードAで再確立されると、ノードBはクラスタに参加するものの、ノードBのデータベース・インスタンスは開始できません。
回避策:
次の手順を実行します。
両方のノードでcrs
スタックを停止してから、両方のノードでcrs
スタックを開始します。
プライベート・ネットワーク・エラーが発生したノード(ノードA)でデータベース・インスタンスを停止してから、両方のノードでデータベースを起動します。今度はノードAでデータベース・インスタンスの起動に失敗します。もう一方のノードBでインスタンスを起動後、ノードAでインスタンスを起動できるようになります。
この問題は、Oracle Bug#19642240によって追跡されます。
Microsoft Windowsプラットフォームで、データベース・システムが、アクセスできない認証に基づくパスワード・ファイルを使用して構成されている場合、クローズしたプラガブル・データベース(PDB)に管理ユーザーとしてログインしようとすると、次のエラーが発生することがあります。
ORA-600 [14005]
回避策:
次の手順を実行して、パスワード・ファイルを構成します。
パスワード・ユーティリティを使用してパスワード・ファイルを作成します。
C:\> orapwd FILE=PWDsid.ora ENTRIES=max_users
FILE
は、パスワード・ファイル名を指定します。
SID
は、データベース・インスタンスを示します。
ENTRIES
は、パスワード・ファイルのエントリの最大数を設定します。
初期化パラメータ・ファイルREMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE
をexclusive
、shared
またはnone
に設定します。
SQL*Plusを起動します。
C:\> sqlplus /NOLOG
SYSDBA
として接続します。
SQL> CONNECT / AS SYSDBA
Oracle ASMインスタンスの場合、AS SYSASM
に接続します。
SQL> CONNECT / AS SYSASM
Oracle Databaseを起動します。
SQL> STARTUP
各ユーザーに適切な権限を付与します。たとえば、データベース管理を実行する必要のあるユーザーには、SYSDBA
権限が付与されます。
SQL> GRANT SYSDBA TO db_administrator;
Oracle ASMインスタンスの場合:
SQL> GRANT SYSASM TO SYS;
構成が正しいことをテストするには、SQLNET.ORA
のパラメータAUTHENTICATION_SERVICES
を一時的にnone
に設定して、NTS認証を無効にします。テストの完了後、AUTHENTICATION_SERVICES
をNTS
に変更できます。
この問題は、Oracle Bug#19076343によって追跡されます。
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
を参照してください。
Oracleサポートへのアクセス
サポートをご契約のお客様には、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
か、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
を参照してください。
Oracle Databaseリリース・ノート, 12cリリース1 (12.1) for Microsoft Windows
B72975-11
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