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Pro*COBOL® リリース・ノート
12cリリース1(12.1)
B72986-02
 

 

Pro*COBOL®

リリース・ノート

12cリリース1 (12.1)

B72986-02(原本部品番号:E18407-07)

2017年1月

このリリース・ノートについて

このドキュメントには、Pro*COBOL 12cリリース1(12.1)に関する重要な情報が記載されています。

内容は次のとおりです。

ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

Oracleサポート・サービスでは、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。

Pro*COBOLの新機能

この項では、Pro*COBOL 12cリリース1(12.1)で導入された新機能について簡単に説明します。

自動増分列のサポート

Pro*COBOLでは、自動増分列がサポートされるようになりました。これにより、チケット処理、HRおよびトラッキング・アプリケーションの開発が簡略化されます。また、データベースをOracle Databaseに移行する際にも役立ちます。

32Kの列のサポート

Pro*COBOLでは、VARCHAR2、NVARCHAR2およびRAWのデータに対して32Kの列データがサポートされるようになりました。この機能は、データベースをOracle Databaseに移行する際にも役立ちます。

メモリー指定によるプリフェッチのサポート

行のプリフェッチに使用するメモリーを指定するためのインラインおよびコマンドライン・オプションが追加されました。新しいMEMFORPREFETCHオプションは、データベースをOracle Databaseに移行する際に役立ちます。既存のPREFETCHオプションはそのまま使用できます。

SQL計画管理(SPM)のサポート

計画ベースラインのSQL文を生成するための各種コマンドライン・オプションが追加されました。生成されるSQLファイルおよびLOGファイルの名前とフォーマットを制御することもできます。これらの新しいオプションにより、既存のプリコンパイラのSQL計画管理が強化されます。これらはパフォーマンス管理の手段として用意されています。また、コンパイラ・アプリケーションをアップグレードする際に役立ちます。

旧リリースの新機能

この項では、以前のリリースのPro*COBOLで導入された新機能を示します。

Pro*COBOL 11.2製品版の機能

  • インスタント・クライアント・モード: Pro*COBOLはインスタント・クライアント(IC)モードで実行できます。IC環境でのPro*COBOLアプリケーションの開発もサポートされています。

  • 8バイト整数のサポート: 以前は、COMP/COMPU/COMP-4/COMP-5/BINARYの格納仕様を使用する整数の変数を宣言する場合、そのサイズは32ビット・プラットフォームでは9桁に制限されていました。現在は、すべてのプラットフォームで18桁までの整数を使用できるようになりました。10~18桁の宣言は、コード生成時にCのlong long intデータ型にマップされます。

  • ROLLBACK後の保持されたカーソル動作に対するコマンドライン・オプション: 新しいコマンドライン・オプションのCWH_SQL99は、保持されたカーソルに対してROLLBACK動作を設定します。デフォルトでは、CWH_SQL99はYESに設定され、保持されたカーソルはROLLBACK後にクローズされます。保持されたカーソルをROLLBACK後もオープンのままにする下位互換動作に対しては、CWH_SQL99をNOに設定します。

Pro*COBOL 11.1製品版の機能

  • SQL99構文のサポート: Pro*COBOLでは、SELECT、INSERT、DELETE、UPDATE文のSQL99構文、およびDECLARE CURSOR文のカーソル本体がサポートされるようになりました。

  • array INSERTおよびarray SELECT構文の追加のサポート: Pro*COBOLでは、DB2プリコンパイラのarray INSERTおよびarray SELECT構文がサポートされるようになりました。

  • 実行計画の修正: デプロイメント中のPro*COBOLアプリケーションのパフォーマンスを向上するために、データベースのアウトライン機能を使用して実行計画を修正できます。

  • 暗黙的なバッファINSERT: Pro*COBOLでは、ループ内で実行された単一のINSERT文の暗黙的なバッファリングをサポートします。

  • 動的SQL文のキャッシュ: 文のキャッシュによって動的SQL文のパフォーマンスが向上します。

  • スクロール可能カーソルのサポート: Pro*COBOLでスクロール可能カーソルがサポートされ、順次方式ではない方法でデータをフェッチできるようになりました。

  • プラットフォームのエンディアンのサポート: Pro*COBOLでは、PIC Nホスト変数のOSエンディアンのUnicodeデータを取得できるようになりました。

  • Pro*COBOLにおけるB領域の長さの柔軟性: B領域の長さを、8~253列に設定できるようになりました。

既知の問題

次の項では、Pro*COBOLの既知の問題を説明します。

Pro COBOLリリース12.1の既知の問題

  • Pro*COBOLプログラムのVARCHAR変数がSPARC 64ビット・システムで格納できる文字は最大9999(4桁)です。これは、SPARC 64ビット・システムではCOMP-5修飾子を使用できないためです。これにより、表の作成時に32KのVARCHAR機能を使用しても、VARCHARの処理容量がPro*COBOLアプリケーションによって9999文字に制限されます。

    回避方法: Pro*COBOLのLOB読取り/書込みサポートを使用して、9999文字より長いデータをチャンクで挿入または取得します。

修正されたバグ

次の項では、Pro*COBOLで修正された不具合について説明します。説明の後にあるカッコ内の番号は、オラクル社のBugデータベース内のBug番号です。

Pro*COBOLリリース12.1で修正された不具合

  • ロング・トークン/SQL文の解析中にPro*COBOLがクラッシュしなくなりました(13006848)

  • Pro*COBOLでは、common_parser=yesを使用しても、埋込みSQL(EXEC SQL)として記述されたインライン・ビューをインクルードするSQLのプリコンパイル時にPCB-S-400が返されなくなりました(12641413)

  • Pro*COBOLでは、グループ要素の最初の文字に数字を使用している場合に、PCB-0400エラーがスローされなくなりました(10265545)

  • comp1=integerオプションを設定している場合に、Windows上でPro*COBOLがクラッシュしなくなりました(10040552)

  • Pro*COBOLでは、PL/SQLバインドでORA-6502が返されなくなりました(9905110)

  • 大きなソース・ファイルに多数のホスト変数が含まれている場合に、Pro*COBOLがクラッシュしなくなりました(9689604)

  • パッチ9218271のインストール後、Pro*COBOLでは、COBOL COPY句の後に二重ドットがある文が解析されるようになりました(9470397)

  • Pro*COBOLでは、文がリモートDBで宣言され、バインド変数のかわりに文字列を渡すことで準備が行われる場合に、不正な値が生成されなくなりました(9402996)

  • Pro*COBOLでは、max_rows_insertを設定している場合にORA-12899で失敗しなくなりました(9381997)

  • Pro*COBOLでは、JUSTFIED句にホスト変数を使用している場合にPCB-S-00214が返されなくなりました(9266470)

  • Pro*COBOLでは、SCREEN SECTIONを使用してもPCB-S-400エラーが返されなくなりました(9151190)

  • Pro*COBOLでは、AT句にホスト変数を使用している場合にPCB-W-233が返されなくなりました(9147830)

  • Pro*COBOLでは、配列宣言のOCCURS句でCOPYを使用している場合にPCB-S-400が返されなくなりました(9128157)

  • Pro*COBOLでは、COPY文を二重ドットで終了してもPCB-S-400が返されなくなりました(9055457)

  • Pro*COBOLでは、リストのリストを含むSQL文が正しく変換されるようになりました(8932394)

  • Pro*COBOLでは、アウトラインを有効にしてカーソルを宣言する場合にORA-933が返されなくなりました(8770900)

  • Pro*COBOLでは、DATA SECTIONの末尾にピリオドがないEXE SQL INCLUDE文を使用してもPCB-S-00400が返されなくなりました(8713408)

Pro*COBOLリリース11.2で修正された不具合

  • Pro*COBOLでは、PIC N変数に対して整数を選択する際にSIGSEGVで失敗しなくなりました(8285576)。

  • Pro*COBOLでは、EXEC SQL …文の「CREATE SCHEMA …」を使用した際に構文エラーのフラグが設定されなくなりました(7644365)

  • Pro*COBOLでは、EXEC SQL …文の「CREATE TABLE …」を使用した際に構文エラーのフラグが設定されなくなりました(7644387)

  • Pro*COBOLでは、EXEC SQL …文の「CREATE VIEW …」を使用した際に構文エラーのフラグが設定されなくなりました(7644423)

  • Pro*COBOLでは、EXEC SQL …文の「CREATE VIEW … WITH CHECK OPTION」を使用した際に構文エラーのフラグが設定されなくなりました(7644449)

  • Pro*COBOLでは、EXEC SQL INCLUDEディレクティブを使用して大規模ファイル(65001行以上)をプリコンパイルした場合にメモリー・エラーにならなくなりました(7557301)

  • EXEC SQL文と「EXEC ORACLE IFDEF XYZ」ブロックのEXEC SQL INCLUDE文が併用されている場合、Pro*COBOLでは、マクロの「XYZ」が定義されているかどうかの追跡を停止することがなくなり、予期しないことが発生した場合にそのEXEC SQL INCLUDE文で指定されているファイルを含めることもなくなりました(7484318)

  • PICN_ENDIAN=OSが設定されている場合、Pro*COBOLでは、結果として長さの切捨てとなる変換は試行しなくなりました(7306555)

  • REPLACE文での長い疑似テキストの使用によって、特定のプラットフォームでPro*COBOLのプリコンパイルがクラッシュすることがなくなりました(7288085)

  • Pro*COBOLアプリケーションの実行(ランタイム)とアプリケーション開発に対するインスタント・クライアントのサポートが、UNIXまたはWindowsプラットフォームで使用できるようになりました(7045925)

  • Pro*COBOLアプリケーションでRETURNING句を含むDML文が発行された場合、そのDML文の対象となるすべての行が取得されるようになりました(7029239)

サポート

Pro*COBOLのサポートについては、地域のOracleサポート・サービス・センターにご連絡ください。


Pro*COBOL® リリース・ノート, 12cリリース1 (12.1)

B72986-02

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