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Oracle® Database Testingガイド
12cリリース1 (12.1)
B71349-07
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8.1.1 本番システムでのSQLトレースの有効化

Oracle9iでは、SQLトレース機能を使用して個々のSQL文のパフォーマンス・データが収集されます。SQLトレースによって生成された情報は、SQLトレース・ファイルに格納されます。SQLパフォーマンス・アナライザでは、これらのファイルに格納されている次の情報が使用されます。

インスタンスに対してSQLトレースを有効にすることは可能ですが、セッションのサブセットに対してSQLトレースを有効にすることをお薦めします。インスタンスに対してSQLトレース機能を有効にすると、そのインスタンスで実行されたすべてのSQL文のパフォーマンス統計がSQLトレース・ファイルに格納されます。このようにSQLトレースを使用すると、パフォーマンスに重大な影響を与えたり、システムのオーバーヘッドの増加、過度なCPU使用率、ディスク領域の不足などを引き起こす可能性があります。トレース・レベルを4に設定して、バインド値および実行計画を取得する必要があります。

Oracle Database 10gリリース1が実行されている本番システムで、DBMS_MONITOR.SESSION_TRACE_ENABLEプロシージャを使用して、SQLトレースを別のセッションで透過的に有効にします。bindsプロシージャ・パラメータをTRUEに設定して(デフォルト値はFALSE)、バインドを明示的に有効にする必要もあります。

SQLトレースを有効にしたら、SQLパフォーマンス・アナライザで使用するSQL文の典型的なセットの統計が含まれているSQLトレース・ファイルを特定します。その後、SQLトレース・ファイルをSQLパフォーマンス・アナライザのシステムにコピーします。SQLワークロードをSQLトレース・ファイルに取得したら、本番システムでSQL試行を無効にします。

関連項目:

  • SQLトレース・ファイルを管理するための初期化パラメータの設定など、SQLトレースの使用のその他の考慮事項については、『Oracle Database SQLチューニング・ガイド』を参照してください。

  • DBMS_MONITORパッケージについては、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。