データベース・リプレイは、Oracle Database 11g 以上のリリースへのデータベースのアップグレードをテストするために使用できる、Oracle Database 10g リリース2を実行中のシステムにおけるデータベース・ワークロードの取得をサポートします。Oracle Database 10gリリース2(10.2)の場合、ワークロードの取得機能はデフォルトでは有効になっていません。PRE_11G_ENABLE_CAPTURE
初期化パラメータを指定することで、この機能を有効または無効にすることができます。
注意:
Oracle Database 10gリリース2が実行されているシステムでデータベース・ワークロードを取得する場合は、ワークロードの取得機能の有効化のみが必要です。
Oracle Database 11gリリース1以上が実行されているシステムでデータベース・ワークロードを取得する場合は、ワークロードの取得機能はデフォルトで有効になっているため、この機能を有効にする必要はありません。また、PRE_11G_ENABLE_CAPTURE
初期化パラメータはOracle Database 10gリリース2(10.2)のみで有効で、その後のリリースでは使用できません。
Oracle Database 10gリリース2が実行されているシステムでワークロードの取得機能を有効にするには、SQLプロンプトでwrrenbl.sql
スクリプトを実行します。
@$ORACLE_HOME/rdbms/admin/wrrenbl.sql
wrrenbl.sql
スクリプトでは、ALTER SYSTEM
SQL文がコールされ、PRE_11G_ENABLE_CAPTURE
初期化パラメータがTRUE
に設定されます。サーバー・パラメータ・ファイル(spfile)が使用されている場合、PRE_11G_ENABLE_CAPTURE
初期化パラメータは、現在実行しているインスタンス用に変更された後、spfileに記録されるため、データベースを再起動しても、新しい設定が保持されるようになります。spfileが使用されていない場合、PRE_11G_ENABLE_CAPTURE
初期化パラメータは、現在実行しているインスタンス用に変更されるだけであるため、データベースを再起動すると、新しい設定は保持されません。spfileを使用せずに設定を保持するには、初期化パラメータ・ファイル(init.ora
)にパラメータを手動で指定する必要があります。
ワークロードの取得を無効にするには、SQLプロンプトでwrrdsbl.sql
スクリプトを実行します。
@$ORACLE_HOME/rdbms/admin/wrrdsbl.sql
wrrdsbl.sql
スクリプトでは、ALTER SYSTEM
SQL文がコールされ、PRE_11G_ENABLE_CAPTURE
初期化パラメータがFALSE
に設定されます。サーバー・パラメータ・ファイル(spfile)が使用されている場合、PRE_11G_ENABLE_CAPTURE
初期化パラメータは、現在実行しているインスタンス用に変更された後、spfileに記録されるため、データベースを再起動しても、新しい設定が保持されるようになります。spfileが使用されていない場合、PRE_11G_ENABLE_CAPTURE
初期化パラメータは、現在実行しているインスタンス用に変更されるだけであるため、データベースを再起動すると、新しい設定は保持されません。spfileを使用せずに設定を保持するには、初期化パラメータ・ファイル(init.ora
)にパラメータを手動で指定する必要があります。
注意:
PRE_11G_ENABLE_CAPTURE
初期化パラメータは、Oracle Database 10gリリース2(10.2)のみで使用できます。その後のリリースでは、このパラメータは無効です。データベースのアップグレード後、サーバー・パラメータ・ファイル(spfile)または初期化パラメータ・ファイル(init.ora
)からパラメータを削除する必要があり、削除しないと、データベースは起動に失敗します。
関連項目:
PRE_11G_ENABLE_CAPTURE
初期化パラメータ・ファイルの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。