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Oracle® Database Testingガイド
12cリリース1 (12.1)
B71349-07
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10.5 ワークロードの取得機能の有効化および無効化

データベース・リプレイは、Oracle Database 11g 以上のリリースへのデータベースのアップグレードをテストするために使用できる、Oracle Database 10g リリース2を実行中のシステムにおけるデータベース・ワークロードの取得をサポートします。Oracle Database 10gリリース2(10.2)の場合、ワークロードの取得機能はデフォルトでは有効になっていません。PRE_11G_ENABLE_CAPTURE初期化パラメータを指定することで、この機能を有効または無効にすることができます。

注意:

Oracle Database 10gリリース2が実行されているシステムでデータベース・ワークロードを取得する場合は、ワークロードの取得機能の有効化のみが必要です。

Oracle Database 11gリリース1以上が実行されているシステムでデータベース・ワークロードを取得する場合は、ワークロードの取得機能はデフォルトで有効になっているため、この機能を有効にする必要はありません。また、PRE_11G_ENABLE_CAPTURE初期化パラメータはOracle Database 10gリリース2(10.2)のみで有効で、その後のリリースでは使用できません。

Oracle Database 10gリリース2が実行されているシステムでワークロードの取得機能を有効にするには、SQLプロンプトでwrrenbl.sqlスクリプトを実行します。

@$ORACLE_HOME/rdbms/admin/wrrenbl.sql

wrrenbl.sqlスクリプトでは、ALTER SYSTEM SQL文がコールされ、PRE_11G_ENABLE_CAPTURE初期化パラメータがTRUEに設定されます。サーバー・パラメータ・ファイル(spfile)が使用されている場合、PRE_11G_ENABLE_CAPTURE初期化パラメータは、現在実行しているインスタンス用に変更された後、spfileに記録されるため、データベースを再起動しても、新しい設定が保持されるようになります。spfileが使用されていない場合、PRE_11G_ENABLE_CAPTURE初期化パラメータは、現在実行しているインスタンス用に変更されるだけであるため、データベースを再起動すると、新しい設定は保持されません。spfileを使用せずに設定を保持するには、初期化パラメータ・ファイル(init.ora)にパラメータを手動で指定する必要があります。

ワークロードの取得を無効にするには、SQLプロンプトでwrrdsbl.sqlスクリプトを実行します。

@$ORACLE_HOME/rdbms/admin/wrrdsbl.sql

wrrdsbl.sqlスクリプトでは、ALTER SYSTEM SQL文がコールされ、PRE_11G_ENABLE_CAPTURE初期化パラメータがFALSEに設定されます。サーバー・パラメータ・ファイル(spfile)が使用されている場合、PRE_11G_ENABLE_CAPTURE初期化パラメータは、現在実行しているインスタンス用に変更された後、spfileに記録されるため、データベースを再起動しても、新しい設定が保持されるようになります。spfileが使用されていない場合、PRE_11G_ENABLE_CAPTURE初期化パラメータは、現在実行しているインスタンス用に変更されるだけであるため、データベースを再起動すると、新しい設定は保持されません。spfileを使用せずに設定を保持するには、初期化パラメータ・ファイル(init.ora)にパラメータを手動で指定する必要があります。

注意:

PRE_11G_ENABLE_CAPTURE初期化パラメータは、Oracle Database 10gリリース2(10.2)のみで使用できます。その後のリリースでは、このパラメータは無効です。データベースのアップグレード後、サーバー・パラメータ・ファイル(spfile)または初期化パラメータ・ファイル(init.ora)からパラメータを削除する必要があり、削除しないと、データベースは起動に失敗します。

関連項目:

  • PRE_11G_ENABLE_CAPTURE初期化パラメータ・ファイルの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。