問合せのみのデータベース・リプレイの使用事例は次のとおりです。
データベース・バッファ・キャッシュをウォームアップするため
場合によっては、データベース・バッファ・キャッシュがウォームな(データ・ブロックがすでにバッファ・キャッシュ内に存在している)ときにワークロードが取得されます。ただし、テスト・システムでそのワークロードをリプレイする場合、バッファー・キャッシュはウォームではなく、データ・ブロックを最初にディスクからロードする必要があります。これは、リプレイ時間が取得時間よりも長くなる可能性があり、データベース時間が増加します。
バッファー・キャッシュのウォームアップの必要性を避けるために、問合せのみのリプレイを実行し、その後データベースを再起動したりバッファー・キャッシュをフラッシュしたりせずに読取り/書込みリプレイを実行します。問合せのみのリプレイは読取り専用のため、問合せのみのリプレイの後にデータベースを再起動する必要がないことに注意してください。
パフォーマンスの低下を見つけるため
問合せのみのリプレイは、同時実行性を持つワークロードの読取り専用部分からパフォーマンスの低下を見つけるための優れた、簡単な方法です。読取り専用部分には、SELECT
文(SELECT...FOR UPDATE
文ではありません)、DMLおよびDDL以外のPL/SQL、LOB読取りなどがあります。通常、これがワークロード取得の主要部分です。