原典情報: <ORACLE_HOME>/opatch/oplan/readme.html
目次
このドキュメントは、リリース時点では正確です。oplanの変更および追加情報については、My Oracle Supportのノート1306814.1の『Oracle Software Patching with OPLAN』を参照してください。
oplanの概要
oplanは、ご使用の環境に固有の詳細なパッチ手順を提供し、パッチ・インストール・プロセスを容易にするユーティリティです。
ReadMeに基づいてパッチを適用する従来のパッチ操作では、ターゲットの構成を把握し、ご使用の環境に関連するパッチ適用コマンドを手動で特定する必要がありました。oplanでは、ターゲットの構成情報を自動的に収集し、ターゲット構成固有の手順を生成することで、こうした要件が排除されています。
手順には、パッチ適用手順とパッチ・ロールバック手順の両方が含まれています。手順には、インプレース方法およびアウトオブプレース方法にまたがる複数のパッチ適用オプションも含まれています。
oplanの取得
oplanユーティリティは、My Oracle Supportからパッチ番号11846294でダウンロードできます。
サポートされている構成
次の表に、oplanから利用可能な製品およびパッチのサポートを示します。
製品ファミリ |
製品 |
パッチ・タイプ |
リリース |
プラットフォーム |
Oracle Database |
Oracle Exadataデータベース・マシン** |
推奨バンドル・パッチ* |
11.2.0.2 |
すべて |
Oracle Database |
Oracle Exadataデータベース・マシン** |
推奨バンドル・パッチ* |
11.2.0.3 |
すべて |
Oracle Database |
Oracle Exadataデータベース・マシン** |
推奨バンドル・パッチ* |
12.1.0.1 |
すべて |
Oracle Database |
Oracle Grid InfrastructureおよびReal Application Clusterデータベース |
推奨パッチ* |
11.2.0.2 |
すべて |
Oracle Database |
Oracle Grid InfrastructureおよびReal Application Clusterデータベース |
推奨パッチ* |
11.2.0.3 |
すべて |
Oracle Database |
Oracle Grid InfrastructureおよびReal Application Clusterデータベース |
推奨パッチ* |
12.1.0.1 |
すべて |
*推奨バンドル・パッチ(バンドル・パッチ2以降)に利用できるサポート
**Oracle Dataguard構成に利用できるサポートはありません
oplanを使用したパッチ適用
oplanユーティリティは、OPatchと同様にターゲット上で直接機能します。
手順2: oplanのインストール/アップグレード
a) My Oracle Support (https://support.oracle.com)からoplanをダウンロードします。パッチ番号11846294を検索してダウンロードします。
b) ダウンロードしたパッチ・ファイルをターゲット内の任意のOracleホームに転送します(たとえば、Oracle Exadataの場合は、ユーティリティをクラスタ内の任意の1つのノードに転送します)。
c) Oracleホームの所有者として、$ORACLE_HOME/OPatchフォルダのバックアップを取ります。
d) すでに存在する場合は、$ORACLE_HOME/OPatch/oplanを削除します。
rm -r $ORACLE_HOME/OPatch/oplan
e) Oracleホームの所有者として、Oracleホームの'OPatch'フォルダでoplanパッチを解凍します。
unzip p11846294_<version_platform>.zip -d $ORACLE_HOME/OPatch
f) oplanが、$ORACLE_HOME/OPatch/oplanフォルダにインストールされます。
手順2: パッチ・インストール手順の生成
a) パッチを、ターゲットのローカル・ディレクトリにダウンロードします
b) ORACLE_HOME変数をターゲットのOracleホーム(たとえば、Exadataデータベース・マシンの場合は、ノードのGrid InfrastructureのOracleホーム)に設定します。
c)
Oracleホームの所有者として、次のコマンドを実行します。
$ORACLE_HOME/OPatch/oplan/oplan generateApplySteps <バンドル・パッチの場所>
例: $ORACLE_HOME/OPatch/oplan/oplan generateApplySteps <バンドル・パッチの場所>
d) ターゲットに固有のパッチ・インストール手順が、HTMLおよびテキスト形式で次の場所に生成されます。
$ORACLE_HOME/cfgtoollogs/oplan/<TimeStamp>/ApplyInstructions.html
$ORACLE_HOME/cfgtoollogs/oplan/<TimeStamp>/ApplyInstructions.txt
手順3: パッチの適用
a) ニーズに最も適したパッチ適用オプションを選択します。パッチ・インストール手順では、インプレースおよびアウトオブプレース・パッチ適用方法にまたがる複数のオプションが提供されています。
b) パッチ適用手順に従って、ターゲットにパッチを適用します。
手順3a: パッチのロールバック
$ORACLE_HOME/OPatch/oplan/oplan generateRollbackSteps <バンドル・パッチの場所>
例: $ORACLE_HOME/OPatch/oplan/oplan generateRollbackSteps <バンドル・パッチの場所>
b) ニーズに最も適したロールバック・オプションを選択します。
c) 手順に従って、ターゲットからパッチをロールバックします。
トラブルシューティング
エラーが発生した場合は、$ORACLE_HOME/cfgtoollog/oplan/<TimeStamp>ディレクトリで詳細なログを参照できます。その他のサポートについては、Oracleサポートに連絡してください。
ライセンス情報
OPLANユーティリティは、My Oracle Support使用規約、Oracleとの契約、および適用可能なOracleテクニカル・サポート・ポリシーの条件に従って提供されます。My Oracle Support使用規約、Oracleとの契約、および適用可能なOracleテクニカル・サポート・ポリシーの条件で明確に許可されていないoplanの使用は、厳しく禁止されています。ライセンスの詳細は、『Oracle Enterprise Managerライセンス情報12cリリース1』を参照してください。
ドキュメントのアクセシビリティについて
オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。
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