この項では、次に示す今回のリリースのOracleドキュメントへの修正事項について説明します。
4.1項「Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド(B71290)」
4.2項「Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド(B71322)」
4.3項「Oracle Database管理者ガイド(B71301)」
4.4項「Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス(B71298)」
4.5項「Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド(B71297)」
4.6項「Oracle Database概要(B71299)」
4.7項「Oracle Database JDBC Java APIリファレンス(E56669)」
4.8項「Oracle Database Net Services管理者ガイド(E17610)」
4.9項「Oacle Database Net Servicesリファレンス(B71289)」
4.10項「Oracle Database新機能ガイド(E17906)」
4.11項「Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド(B71276)」
4.12項「Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス(B71281)」
4.13項「Oracle Databaseセキュリティ・ガイド(B71285)」
4.14項「Oracle Databaseアップグレード・ガイド(B71306)」
4.15項「Oracle Databaseユーティリティ(B71303)」
4.16項「Oracle Database Vault管理者ガイド(B71286)」
4.17項「Oracle Database VLDBおよびパーティショニング・ガイド(B71291)」
4.18項「Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド(B71323)」
4.19項「Oracle Spatial and Graph RDFセマンティック・グラフ開発者ガイド(B72469)」
4.20項「Oracle Textアプリケーション開発者ガイド(B71317)」
4.21項「Oracle Textリファレンス(B71316)」
『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』に関しては、次の変更に注意してください。
「ASMCMDボリューム管理コマンド」の「volcreate」の項には、次の警告が適用されます。
|
警告:
|
Oracle Automatic Storage Management 12.1のOracle ASMフィルタ・ドライバ(ASMFD)では拡張パーティション表はサポートされません。
ASM_DISKGROUPSは動的パラメータです。サーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)を使用している場合は、Oracle Flex ASMの構成以外でASM_DISKGROUPSの値を手動で変更する必要はありません。
Oracle Flex ASMの構成では、ディスク・グループが正しく作成またはマウントされると、ディスク・グループがパラメータに自動的に追加されます。Oracle ASMでは、ディスク・グループが削除されると、ディスク・グループがパラメータからも自動的に削除されます。ただし、手動でディスマウントした場合はSPFILEが更新されません。
第3章「Oracle ASMインスタンスの管理」のOracle ASMの自動メモリー管理に関する項に、次の記述を追加する必要があります。
Oracle ASMインスタンスでORA-04031エラーが発生して自動メモリー管理が有効になった場合は、MEMORY_TARGETおよびMEMORY_MAX_TARGETの値セットが自動的に増加する場合があります。MEMORY_MAX_TARGETに明示的に値が設定されている場合は、ORA-04031が発生するたびに、既存のMEMORY_TARGETの値の10%または128 MBのどちらか大きい方で、お客様が指定したMEMORY_MAX_TARGET値を超えない値を増分としてMEMORY_TARGETの値が増加します。MEMORY_MAX_TARGETが明示的に指定されていない場合は、MEMORY_TARGETとMEMORY_MAX_TARGETの両方が、既存のMEMORY_TARGETの値の10%または128 MBのどちらか大きい方を増分として最大5回まで増加します。新しいMEMORY_TARGETおよびMEMORY_MAX_TARGETの設定を使用するには、Oracle ASMインスタンスをリブートする必要があります。
『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』に関しては、次の変更に注意してください。
付録Aの「cluvfy comp healthcheck」という項に、データベースのチェックを機能させるにはスクリプトを使用してユーザーCVUSYSを作成する必要があるとの記載があります。これは間違っています。データベースのチェックを機能させるにはユーザーDBSNMP (大文字を使用する)を作成する必要があります。
第2章の「グリッド・ネーミング・サービスの管理」という項に、IPv4ネットワークからIPv6ネットワークに移行する際のグリッド・ネーミング・サービス(GNS)サブドメインの変更手順が記載されていませんでした。手順は次のとおりです。
SRVCTL modify networkコマンドを使用してIPv6サブネットを追加します。
srvctl modify network ¿subnet ipv6_subnet/ ipv6_prefix_length[/interface] -nettype autoconfig
GNSドメインを更新します。
srvctl stop gns -f srvctl stop scan -f srvctl remove gns -f srvctl add gns -vip gns_vip -domain gns_subdomain srvctl start gns
Single Client Access Name (SCAN)を新しいドメインで更新します。
srvctl remove scan -f srvctl add scan -scanname new_domain srvctl start scan
ネットワークのIPタイプをIPv4から、IPv4 DHCPおよびIPv6 autoconfigの両方に変換します。
srvctl modify network -iptype both
次のコマンドを使用して、両方のプロトコルを使用するネットワークからIPv6 autoconfigのみを使用するネットワークに変換します。
srvctl modify network -iptype ipv6
付録Iの「OCRCONFIGについて」という項のログ・ファイルに関する記載は、次が正しい内容です。
OCRCONFIGユーティリティはログ・ファイルを<GI ORACLE_BASE>/diag/crs/<host>/crs.に作成します。
ロギングの量を変更するには、<GI ORACLE_BASE>/crsdata/<host>/crsdiag/<program>.iniファイル(例: ocrconfig.ini)のパスを編集します。
この変更は、付録Iの「OCRCHECKユーティリティの使用」という項の最後の段落と、「OCRDUMPユーティリティを使用したOracle Cluster Registryの内容の表示」という項の3段落目にも適用されます。
第7章の「LinuxおよびUNIXシステムでのクラスタ・ノードの削除」という項に、手順9 (または7)および10 (または8)として、次を追加してください。
手順9 (または7): CRSデーモンがダウンしているノードを削除した後に、次のコマンドを使用して、削除したノードのvipがまだ存在するかどうかを確認します。
srvctl config vip -node deleted_node
手順10 (または8): vipが残っている場合は、次のコマンドを実行して削除します。
srvctl stop vip -node deleted_node srvctl remove vip -node deleted_node -f
また、第7章の「Windowsシステムでのクラスタ・ノードの削除」という項にも、同じ手順を手順7および8として追加してください。
第7章の「Windowsシステムでのクラスタへのノードの追加」という項の手順4を、次のように変更してください。
C:\> ORACLE_HOME/bin/srvctl stop instance -node newly_added_node_name
「高速ホーム・プロビジョニング(Rapid Home Provisioning)」という章に、次のテキスト(高速ホーム・プロビジョニング・クライアントの削除方法)を含んだ項を追加する必要があります。
高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを削除するには、次の手順を実行します。
高速ホーム・プロビジョニング・サーバーで:
高速ホーム・プロビジョニング・クライアント・クラスタ上にプロビジョニングされた作業用コピーのリストを問い合せるには、次のコマンドを実行します。
$ rhpctl query workingcopy -client <client_name>
手順1.aのコマンドの出力にリストされた各作業用コピーに、次のコマンドを実行します。
$ rhpctl delete workingcopy -workingcopy <workingcopy_name>
高速ホーム・プロビジョニング・クライアント・クラスタからのユーザーのリストを問い合せるには、次のコマンドを実行します。
$ rhpctl query user -client <client_name>
手順1.cのコマンドの出力にリストされたユーザーを削除するには、次のコマンドを実行します。
$ rhpctl delete user -user <username> -client <client_name>
高速ホーム・プロビジョニング・クライアント・クラスタで、次の手順を実行します。
次のコマンドを使用して、高速ホーム・プロビジョニング・クライアント・デーモンを停止します。
$ srvctl stop rhpclient
次のコマンドを使用して、高速ホーム・プロビジョニング・クライアント構成を削除します。
$ srvctl remove rhpclient
高速ホーム・プロビジョニング・サーバー・クラスタで、次の手順を実行して、クライアント・サイト構成を削除します。
$ rhpctl delete client -client <client_name>
cluvfy comp cfsコマンドは、リリース12.1.0.2で非推奨になりました。以前のリリースでは、クラスタ化されたファイル・システム(OCFS2)の整合性をチェックするために、cluvfy comp cfsコンポーネント検証コマンドが使用されていました。
第9章の「リソースの再起動試行カウンタの自動管理」という項の最初の3行を、次のように変更してください。
リソースで障害が発生すると、Oracle ClusterwareはRESTART_ATTEMPTSリソース属性に指定されている回数だけリソースの再起動を試行します。この属性は障害が発生したリソースに対する再起動の試行回数を表しているのではなく(試行は常に1回)、リソース障害がローカルで何回発生したらClusterwareでフェイルオーバーを開始するのかを表しています。CRSDプロセスは内部カウンタを保持しており、Oracle Clusterwareがリソースを再起動する頻度を追跡しています。Oracle Clusterwareがリソースをローカルで再起動した回数はRESTART_COUNTリソース属性に反映されます。
『Oracle Database管理ガイド』に関しては、次の変更に注意してください。
SRVCTL r-forceコマンドに関しては、emove serviceオプションへの参照は無視してかまいません。-forceオプションはremove serviceコマンドでは実装されません。
項「キャラクタ・セットの選択について」のデータベース用のキャラクタ・セットの選択について、次の追加情報に注意してください。
データベース・キャラクタ・セットとしてAL32UTF8を使用することをお薦めします。UTF8はUnicodeエンコーディングUTF-8の適切な実装ではないため、データベース・キャラクタ・セットとして使用しないでください。AL32UTF8とUTF8のキャラクタ・セットは最大文字幅が異なるため、相互互換するものではありません。AL32UTF8の最大文字幅は4バイトで、UTF8の最大文字幅は3バイトです。
項「トランスポータブル表領域に関する制限事項」の次の記載は誤りであり、Oracle Database 12.1には該当しません。
トランスポータブル表領域では、暗号化された表領域はトランスポートできません。
トランスポータブル表領域では、暗号化された列がある表を含む表領域はトランスポートできません。
項「トランスポータブル表に関する制限事項」の次の記載は誤りであり、Oracle Database 12.1には該当しません。
暗号化された表領域内の表はトランスポートできません。
暗号化された列を含む表はトランスポートできません。
項「圧縮表の列の追加と削除」の次の記載は誤りであり、Oracle Database 12.1には該当しません。
基本表圧縮: 追加される列にはデフォルト値を指定できません。
項「DELETE文と結合ビュー」に例示されている、結合ビューに対するDELETE文の使用について、次の追加情報に注意してください。
DELETE文は、WHERE句を使用していなくても成功します。
DELETE文のWHERE句で使用している列が、ビューの作成で結合条件として使用した列と異なる場合でも、DELETE文は成功します。
どのような場合でもDELETE文はFROM句内の2つ目の表に作用します。2つ目の表には主キーが定義されていないためです。
主キーが2つ目の表に定義されている場合は、DELETE文はFROM句の最初の表に作用します。
項「修復表または孤立キー表について」の次の記載は誤りです。
ADMIN_TABLEプロシージャは、修復表または孤立キー表の作成、パージまたは削除に使用します。
この文を、次の文に置き換えてください。
ADMIN_TABLESプロシージャは、修復表または孤立キー表の作成、パージまたは削除に使用します。
項「リモートPDBまたは非CDBのクローニング」に、「CDBと非CDBでOracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以上が実行されている必要があります。」との記載があります。この記述は不完全です。リリース12.1.0.2より後に利用可能になるこの機能に加え、非CDBをCDBにクローニングするには、非CDBが同じOracle Databaseリリースを実行している必要があります。たとえば、PDBを以前のリリースから以降のリリースにクローニングして、PDBをアップグレードすることはできますが、非CDBを以前のリリースから以降のリリースにクローニングすることはできません。非CDBをクローニング操作の一環としてアップグレードできないためです。以前のリリースの非CDBを以降のリリースにクローニングしようとすると、次のエラーが表示されます。
ORA-65353: The undo tablespace is missing from the XML mettadata file
『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス』、12cリリース1 (12.1)に関しては、次の変更に注意してください。
『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』、12cリリース1 (12.1)に関しては、次の変更に注意してください。
仮想プライベート・カタログの作成および管理に関する項の内容全体を次の内容で置き換える必要があります。
13.5 仮想プライベート・カタログの作成および管理
RMANには、仮想プライベート・カタログを作成および管理するために複数のコマンドが用意されています。
13.5.1 仮想プライベート・カタログの概要
デフォルトでは、RMANリカバリ・カタログのすべてのユーザーに、カタログのすべてのメタデータの読取り、選択、挿入、更新および削除の完全な権限が設定されています。たとえば、無関係な2つのデータベースの管理者が同じリカバリ・カタログを共有していると、不注意であれ故意であれ、一方の管理者が他方のデータベースのカタログ・データを破壊する可能性があります。多くの企業では同じ人が多くの様々なデータベースを管理し、リカバリ・カタログも管理しているため、この状況が許容されています。しかし、様々なデータベース管理者の職務、およびDBAとリカバリ・カタログ管理者の職務が明確に分離されている企業では、各データベース管理者が自分が担当するデータベースに属するバックアップ・メタデータのみを変更できるように制限しても、単一の集中管理型RMANリカバリ・カタログの利点は失われません。仮想プライベート・カタログを実装すれば、この目的を達成できます。
Oracle Database 11g以降のすべてのRMANリカバリ・カタログで仮想プライベート・カタログがサポートされていますが、明示的に作成しないと使用されません。1つのリカバリ・カタログ配下に作成できる仮想プライベート・カタログの数に制限はありません。各仮想プライベート・カタログは、リカバリ・カタログを所有するユーザーとは異なるデータベース ・スキーマ・ユーザーが所有します。
リカバリ・カタログの管理者は、仮想プライベート・カタログ・ユーザーを設定した後に、リカバリ・カタログに現在登録されている1つ以上のデータベースのカタログを使用する権限を各仮想プライベート・カタログに付与します。リカバリ・カタログの管理者は、仮想プライベート・カタログの使用中に新しいデータベースを登録する権限を付与することもできます。
|
注意: 各仮想プライベート・カタログはグローバルに保存されたすべてのスクリプト、およびグローバルに保存されていないがその仮想プライベート・カタログが権限を持つデータベースに属するスクリプトにアクセスできます。仮想プライベート・カタログは、自分に権限がないデータベースに属するスクリプトがグローバルに保存されていなければアクセスできず、グローバルに保存されるスクリプトを作成することもできません。 |
13.5.2 仮想プライベート・カタログのVPDモデルの使用について
RMANでは、仮想プライベート・データベース(VPD)機能を使用して、仮想プライベート・カタログが実装されています。
RMANベースのリカバリ・カタログが作成された時点では、VPD機能はデフォルトで有効になりません。ベース・カタログ・スキーマをアップグレードした後、$ORACLE_HOME/rdbms/admin/dbmsrmanvpc.sqlスクリプトを実行して、ベース・リカバリ・カタログのVPDモデルを明示的に有効にする必要があります。
dbmsrmanvpc.sqlスクリプトのフォーマットは次のとおりです。
$ORACLE_HOME/rdbms/admin/dbmsrmanvpc.sql [[-vpd | -novpd | -scan ] base_catalog_schema_name[...]]| -all
RMANベース・カタログのスキーマ名は、dbmsrmanvpc.sqlの実行時にコマンドライン・パラメータとして指定します。1回のスクリプトの実行で、最大10個のベース・カタログ・スキーマ名を指定できます。
表13-2で、dbmsrmanvpc.sqlスクリプトの実行時に使用できるオプションを説明します。コマンドライン・オプションのいずれかを使用するか、カタログ・スキーマ名を指定する必要があります。
表13-2 dbmsrmanvpc.sqlのオプション
| dbmsrmanvpc.sqlのオプション名 | 説明 |
|---|---|
-vpd |
VPD保護カタログのサポートに必要な権限を付与します。 VPD権限が付与された後、RMANベース・カタログに接続して |
-novpd |
ベース・リカバリ・カタログ・スキーマをクリーン・アップし、付与を取り消し、データベース・オブジェクトを削除して、VPD機能を無効にします。 このオプションを使用できるのは、ベース・リカバリ・カタログに既存のVPCユーザーが登録されていないときのみです。 |
-scan |
RMANベース・カタログ所有者のスキーマをスキャンして、付与されているロールおよびVPCユーザーのステータスに関するレポートを表示します。 |
-all |
RMANベース・カタログのスキーマおよびアップグレードを自動検出します。 |
例13-1 VPCユーザー・スキーマのVPDモデルの有効化
SQL*Plusに接続し、次のコマンドを使用して、RMANベース・カタログrman_catのすべての仮想プライベート・カタログのVPDモデルを有効にします。
SQL> @$ORACLE_HOME/rdbms/admin/dbmsrmanvpc.sql -vpd rman_cat
13.5.3 仮想プライベート・カタログの作成
仮想プライベート・カタログの作成は複数のステップで行います。仮想プライベート・カタログを所有するデータベース・ユーザーをまず作成してから、仮想プライベート・カタログを作成します。
|
注意: リカバリ・カタログが仮想プライベート・カタログである場合、それに接続するRMANクライアントにはパッチ・レベル10.1.0.6または10.2.0.3が必要です。Oracle9i RMANクライアントは仮想プライベート・カタログに接続できません。このバージョン制限は、RMANクライアントがOracle Database 11gのベース・リカバリ・カタログへ接続する際に仮想プライベート・カタログ・ユーザーが存在する場合でも影響しません。 |
データベースprod1, prod2,およびprod3がベース・リカバリ・カタログに登録されているとします。ベース・リカバリ・カタログを所有するデータベース・ユーザーはrcoです。データベース・ユーザーvpc1を作成して、prod1およびprod2のみにアクセスする権限をこのユーザーに付与する必要があるとします。デフォルトでは、仮想プライベート・カタログの所有者にはベース・リカバリ・カタログに対するアクセス権がありません。
仮想プライベート・カタログを作成する前に、ベースRMANリカバリ・カタログを作成しておく必要があります。
仮想プライベート・カタログを作成するには、次のようにします。
仮想プライベート・カタログを所有するデータベース・ユーザーを作成して、このユーザーにアクセス権を付与します。
SQL*Plusを起動して、管理者権限でリカバリ・カタログ・データベースに接続します。
仮想プライベート・カタログを所有するユーザーを作成します。
たとえば、データベース・ユーザーvpc1が仮想プライベート・カタログを所有するようにする場合は、次のコマンドを実行します(passwordはユーザーが定義したパスワードに置き換えてください)。
SQL> CREATE USER vpc1 IDENTIFIED BY password
2 DEFAULT TABLESPACE vpcusers
3 QUOTA UNLIMITED ON vpcusers;
|
注意: 安全なパスワードを作成してください。詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。 |
仮想プライベート・カタログを所有するユーザーにCREATE SESSION権限を付与して、SQL*Plusを終了します。
次の例では、ユーザーvpc1にそのロールを付与しています。
SQL> GRANT CREATE SESSION TO vpc1; SQL> EXIT;
RMANを起動して、(仮想プライベート・カタログの所有者としてではなく)ベース・リカバリ・カタログの所有者としてリカバリ・カタログ・データベースに接続します。
次の例では、rcoとしてベース・リカバリ・カタログに接続しています。
% rman
RMAN> CONNECT CATALOG rco@catdb;
recovery catalog database Password: password
connected to recovery catalog database
必要な権限を仮想プライベート・カタログの所有者に付与します。
次の例では、ユーザーvpc1にprod1およびprod2のメタデータに対するアクセス権を付与しています(prod3については付与していません)。
RMAN> GRANT CATALOG FOR DATABASE prod1 TO vpc1; RMAN> GRANT CATALOG FOR DATABASE prod2 TO vpc1;
データベース名ではなくDBIDを使用することもできます。この仮想プライベート・カタログのユーザーは、リカバリ・カタログに登録されている他のデータベースのメタデータにはアクセスできません。
このユーザーがリカバリ・カタログに新しいターゲット・データベースを登録できるようにすることもできます。次に例を示します。
RMAN> GRANT REGISTER DATABASE TO vpc1;
仮想プライベート・カタログを作成します。
RMANを起動して、(ベース・リカバリ・カタログの所有者としてではなく)仮想プライベート・カタログの所有者としてリカバリ・カタログ・データベースに接続します。
次の例では、vpc1としてリカバリ・カタログに接続しています。
% rman RMAN> CONNECT CATALOG vpc1@catdb;
仮想プライベート・カタログを作成します。
次のコマンドで、仮想プライベート・カタログを作成します。
RMAN> CREATE VIRTUAL CATALOG;
10.2またはそれ以前のリリースのRMANをこの仮想プライベート・カタログで使用する場合は、次のPL/SQLプロシージャを実行します(base_catalog_ownerはベース・リカバリ・カタログを所有するデータベース・ユーザーです)。
SQL> EXECUTE base_catalog_owner.DBMS_RCVCAT.CREATE_VIRTUAL_CATALOG;
(オプション) dbmsrmanvpc.sqlスクリプトにvpdオプションを指定して実行し、仮想プライベート・カタログのVPDモデルを有効にします。
|
関連項目:
|
13.5.4 仮想プライベート・カタログへのデータベースの登録
ターゲット・データベースのバックアップ・メタデータを仮想プライベート・カタログに保存するには、データベースを仮想プライベート・カタログに登録する必要があります。
ターゲット・データベースを登録する前に、仮想プライベート・カタログを作成しておいてください。
仮想プライベート・カタログにデータベースを登録して、バックアップ・メタデータを保存するには、次のようにします。
RMANを起動して、(ベース・リカバリ・カタログの所有者としてではなく)仮想プライベート・カタログの所有者としてリカバリ・カタログ・データベースに接続します。TARGETとして登録するデータベースに接続します。
%rman RMAN> CONNECT TARGET / RMAN> CONNECT CATALOG vpc1@catdb;
仮想プライベート・カタログにメタデータを保存する必要があるデータベースを登録します。
次の例では、仮想プライベート・カタログの所有者vpc1でデータベースを登録しています。
RMAN> REGISTER DATABASE;
必要な句を指定したBACKUPコマンドを使用して、データベースをバックアップします。
バックアップに関連するメタデータが仮想プライベート・カタログに保存されます。
13.5.5 仮想プライベート・カタログの所有者の権限の取消し
仮想プライベート・カタログを作成した後、必要に応じてカタログのアクセス権を取り消せます。
2つのデータベースprod1およびprod2がベース・リカバリ・カタログに登録されているとします。ベース・リカバリ・カタログの所有者がvpc1ユーザーにprod1に対するアクセス権を付与しています。このユーザーには、自分の仮想プライベート・カタログにデータベースを登録する権限も与えています。ここで、vpc1から権限を取り消す必要があるとします。
仮想プライベート・カタログの所有者の権限を取り消すには、次のようにします。
RMANを起動して、(仮想プライベート・カタログの所有者としてではなく)リカバリ・カタログの所有者としてリカバリ・カタログ・データベースに接続します。
次の例では、rcoとしてリカバリ・カタログに接続しています。
% rman RMAN> CONNECT CATALOG rco@catdb;
指定した権限を仮想プライベート・カタログの所有者から取り消します。
次のコマンドでは、prod1のメタデータに対するアクセス権を仮想プライベート・カタログの所有者vpc1から取り消しています。
REVOKE CATALOG FOR DATABASE prod1 FROM vpc1;
データベース名ではなくDBIDを指定することもできます。カタログvpc1には、付与されている他のすべてのカタログ権限が残ります。
リカバリ・カタログに新しいターゲット・データベースを登録する権限を取り消すこともできます。次に例を示します。
REVOKE REGISTER DATABASE FROM vpc1;
13.5.6 仮想プライベート・カタログの削除
仮想プライベート・カタログを削除する際には、ベース・リカバリ・カタログそのものを削除するのではなく、ベース・リカバリ・カタログへのアクセスを制限するセキュリティ・ポリシーのみを削除します。
この項では、作成済の仮想プライベート・カタログを削除する場合を考えます。
仮想プライベート・カタログを削除するには、次のようにします。
RMANを起動して、(ベース・リカバリ・カタログの所有者としてではなく)仮想プライベート・カタログの所有者としてリカバリ・カタログ・データベースに接続します。
次の例では、ユーザーvpc1としてリカバリ・カタログに接続しています。
% rman RMAN> CONNECT CATALOG vpc1@catdb;
カタログを削除します。
Oracle Database 11gまたはそれ以降のRMAN実行可能ファイルを使用している場合は、DROP CATALOGコマンドで仮想プライベート・カタログを削除します。
RMAN> DROP CATALOG;
Oracle Database 10gまたはそれ以前のRMAN実行可能ファイルを使用している場合は、DROP CATALOGコマンドを使用できません。かわりに、仮想プライベート・カタログ・ユーザーとしてSQL*Plusでカタログ・データベースに接続して、次のPL/SQLプロシージャを実行します(base_catalog_ownerはベース・リカバリ・カタログを所有するデータベース・ユーザーです)。
SQL> EXECUTE base_catalog_owner.DBMS_RCVCAT.DELETE_VIRTUAL_CATALOG;
13.5.7 仮想プライベート・カタログのアップグレード
RMANでは、仮想プライベート・データベース(VPD)機能を使用して、仮想プライベート・カタログが実装されています。データベースがOracle Database 12cリリース2 (12.2)にまだアップグレードされていないか、Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)より前のバージョンを使用してリカバリ・カタログおよび仮想プライベート・カタログを作成した場合は、それらの仮想プライベート・カタログをアップグレードする必要があります。RMANには、仮想プライベート・カタログをアップグレードするためのスクリプトが$ORACLE_HOME/rdbms/adminディレクトリに用意されています。
仮想プライベート・カタログをOracle Database 12cリリース2 (12.2)にアップグレードするには、次のようにします。
SQL*Plusを使用して、SYSDBA権限があるSYSユーザーとしてリカバリ・カタログ・データベースに接続します。
dbmsrmansys.sqlスクリプトを実行して、RECOVERY_CATALOG_OWNERロールに必要な追加の権限を付与します。
SQL> @$ORACLE_HOME/rdbms/admin/dbmsrmansys.sql
RMANをベース・リカバリ・カタログに接続し、ベース・リカバリ・カタログをアップグレードしてからRMANを終了します。
ベース・リカバリ・カタログを所有するデータベース・ユーザーはrcoであると仮定します。次のコマンドにより、ベース・リカバリ・カタログをアップグレードします。UPGRADE CATALOGコマンドは、アップグレードを確認するために2回入力する必要があります。
$ rman CATALOG rco@catdb recovery catalog database password: RMAN> UPGRADE CATALOG; RMAN> UPGRADE CATALOG; RMAN> EXIT;
SQL*Plusを使用して、SYSDBA権限があるSYSユーザーとしてリカバリ・カタログ・データベースに接続します。
dbmsmanvpc.sqlスクリプトを実行して、仮想プライベート・カタログのスキーマをVPDモデルにアップグレードします。
このスクリプトの入力パラメータとしてベース・リカバリ・カタログのスキーマ名を指定する必要があります。スキーマ名は最大10個まで指定できます。別の方法として、-allオプションを使用してベース・カタログのスキーマを自動的に検出し、関連するすべての仮想プライベート・カタログのスキーマをアップグレードすることもできます。
次のコマンドでは、rcoが所有するベース・リカバリ・カタログの仮想プライベート・カタログ・スキーマをアップグレードします。
SQL> @$ORACLE_HOME/rdbms/admin/dbmsrmanvpc.sql rco
|
関連項目: dbmsrmanvpc.sqlスクリプトおよびそのオプションの詳細は、「仮想プライベート・カタログのVPDモデルの使用について」を参照してください。 |
第18章「マルチテナント・アーキテクチャの概要」の項「CDBの表領域およびデータベース・ファイルの概要」に、各PDBには独自のundo表領域のセットがあるとの記載がありますが、これは誤りです。Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では、複数のPDBが1セットのundo表領域を共有します。
Oracle Database 11gR2から、JDBCクライアントではOracleDriverを使用してJavaアプリケーションからデータベースへの接続を確立できるようになりました。
JDBCドライバの登録は前提要件ではなくなりました。
第13章「Oracle Net Servicesの拡張機能の使用」の項「拡張ネットワーク・アドレスおよび接続データ情報の構成」の「拡張接続データ・パラメータについて」にある最初の例を、次に置き換えてください。
SQLNET.COMPRESSION = no SQLNET.COMPRESSION_LEVELS = (low,high)
『Oracle Database Net Servicesリファレンス』、12cリリース1 (12.1)に関しては、次の変更に注意してください。
項5.2「プロファイル・パラメータ(sqlnet.ora)」に関しては、次の変更点に注意してください。
項「TCP.VALIDNODE_CHECKING」の「使用上の注意」に次の段落を追加してください。
このパラメータ、およびこれに依存するパラメータTCP.INVITED_NODESとTCP.EXCLUDED_NODESを、リスナーのsqlnet.oraファイルに設定する必要があります。これは、リスナーがOracle Grid Infrastructureホームから実行されているOracle RAC環境で重要です。このパラメータをデータベースのホームに設定しても、Oracle RAC環境には何の影響もありません。.このような環境では、すべてのSingle Client Access Name (SCAN)、仮想IP (VIP)、ローカルIPのアドレスをTCP.INVITED_NODESリストに入れる必要があります。
VLAN環境では、Oracle Grid Infrastructureホームにあるsqlnet.oraファイルに、VLANすべてのアドレスが含まれている必用があります。このVLANがネットワーク分離を実行するのに対して、INVITED_NODESはVLAN内にあるデータベースへのアクセスを許可または制限します。
1つのVLAN内にある複数のデータベースが異なるINVITED_NODEリストを必要としてる場合は、別途、リスナーが必要です。
「SSL_VERSION」の項全体を、次のように読み替えてください。
目的
接続での使用が許可されるSSLまたはTLSのバージョンを制限します。
使用上の注意
クライアントとデータベース・サーバーは互換性のあるバージョンを使用する必要があります。このパラメータは、下位互換性のために必要である場合にのみ、使用してください。現在のデフォルトでは、TLSバージョン1.2が使用されています。これは、複数のセキュリティ・コンプライアンス要件で必要とされているバージョンです。
SSL_VERSIONをundeterminedに設定した場合、デフォルトで3.0が使用されます。
デフォルト
1.2
値
|
注意: sqlnet.oraパラメータADD_SSLV3_TO_DEFAULTはこのパラメータに影響しません。 |
undertermined | 3.0 | 1.0 | 1.1 | 1.2
あるバージョンと、もう1つ別のバージョンを指定する必要がある場合は、”または”を使用します。許可されている値は次のとおりです。
1.0 or 3.0 | 1.2 or 3.0 | 1.1 or 1.0 | 1.2 or 1.0 | 1.2 or 1.1 | 1.1 or 1.0 or 3.0 | 1.2 or 1.0 or 3.0 | 1.2 or 1.1 or 1.0 | 1.2 or 1.1 or 3.0 | 1.2 or 1.1 or 1.0 or 3.0
例
SSL_VERSION=1.2
残りのバージョン番号は、TLSバージョン(TLSv1.0、TLSv1.1、TLSv1.2など)に対応します。
『Oracle Database Net Servicesリファレンス』(部品番号B71289)に関しては、次の変更に注意してください。
制御パラメータに関する項に、次の項を追加する必要があります。
SSL_VERSION
目的
接続での使用が許可されるSSLまたはTLSのバージョンを制限します。
使用上の注意
クライアントとデータベース・サーバーは互換性のあるバージョンを使用する必要があります。このパラメータは、下位互換性のために必要である場合にのみ、使用してください。現在のデフォルトでは、TLSバージョン1.2が使用されています。これは、複数のセキュリティ・コンプライアンス要件で必要とされているバージョンです。
デフォルト
1.2
値
undetermined | 3.0 | 1.0| 1.1 | 1.2
あるバージョンと、もう1つ別のバージョンを指定する必要がある場合は、”または”を使用します。許可されている値は次のとおりです。
1.0 or 3.0 | 1.2 or 3.0 | 1.1 or 1.0 | 1.2 or 1.0 | 1.2 or 1.1 | 1.1 or 1.0 or 3.0 | 1.2 or 1.0 or 3.0 | 1.2 or 1.1 or 1.0 | 1.2 or 1.1 or 3.0 | 1.2 or 1.1 or 1.0 or 3.0
例
SSL_VERSION=1.2
残りのバージョン番号は、TLSバージョン(TLSv1.0、TLSv1.1、TLSv1.2など)に対応します。
Oracle Connection Managerパラメータに関する項にあるINBOUND_CONNECT_TIMEOUTの値の下にある最初の箇条書きは、次のように読み替えてください
60 secsがデフォルトです。タイムアウトを無効にするには、値0を使用します。
『Oracle Database新機能ガイド』の「新しい事前定義のPL/SQL問合せディレクティブ」という項で、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)で利用できる2つの問合せディレクティブの名前が間違って記載されていました。$$PLSQL_OWNERおよび$$PLSQL_TYPE問合せディレクティブを、$$PLSQL_UNIT_OWNERおよび$$PLSQL_UNIT_TYPEと読み替えてください。
『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』の第15章の結果キャッシュの構成に関する項の結果キャッシュの要件に関する項の結果キャッシュの制限に関する項に、次の注意を追加する必要があります。
|
注意: 読取り専用モードでオープンされたActive Data Guardスタンバイ・データベースでは、結果キャッシュが動作しません。 |
DBMS_UTILITYのlistnoパラメータが、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』から不注意で除外されていました。たとえば、GET_PARAMETER_VALUEファンクションは次のように読み替えてください。
GET_PARAMETER_VALUEファンクション
このファンクションは、指定された初期化パラメータの値を取得します。
構文
DBMS_UTILITY.GET_PARAMETER_VALUE (
parnam IN VARCHAR2,
intval IN OUT BINARY_INTEGER,
strval IN OUT VARCHAR2,
listno IN BINARY_INTEGER DEFAULT 1)
RETURN BINARY_INTEGER;
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
parnam |
パラメータ名。 |
intval |
整数パラメータの値または文字列パラメータの値の長さ。 |
strval |
文字列パラメータの値。 |
listno |
リスト・アイテムの番号。値を累積するために何度も指定できるパラメータのパラメータ値を取得する場合は、このパラメータを使用して個々のパラメータを取得します。 |
第23章「監査証跡の管理」の項「AUDSYSの統合監査証跡レコードの書込みについて」に、キュー書込みモードがデフォルトの書込みモードであるとの記載がありますが、これは誤りです。デフォルトの書込みモードは即時書込みモードです。
Oracle Databaseアップグレード・ガイドの「Oracle Database 12cで非推奨となった機能とサポートが終了した機能」の章に、サポート終了に関する次の記述を含める必要があります。
リリース12c (12.1)より前のOracle Grid Infrastructureリリースでは、crsuserユーティリティをOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)で使用して、Oracle Databaseサービスのデータベース・ログオン・プロパティをLocalSystemからユーザーIDに変更できました。
Oracle Grid Infrastructure 12cリリース1 (12.1)のDBホーム用に「Oracleホーム・ユーザー」システム権限ロールが導入されました。このロールにより、crsuser機能が不要になります。以前、crsuser機能は、LocalSystem以外のWindowsユーザーとして実行する、ユーザー定義CRSリソースの作成にも使用されていました。Oracle Grid Infrastructure 12cリリース1 (12.1)以降のリリースでは、これと同じ機能がcrsctl add wallet -type OSUSERで提供されます。crsuser機能は今後、動作しなくなります。開発およびサポートも停止されます。
crsctl add wallet -type OSUSERコマンドの詳細は、Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイドを参照してください。
『Oracle Databaseユーティリティ』、12cリリース1 (12.1)に関しては、次の点に注意してください。
エクスポートのコマンドライン・モードで使用できるパラメータに関する項に関しては、次の点に注意してください。
ACCESS_METHODパラメータに次の制限が追加されました。
データ・ポンプ・エクスポートのACCESS_METHODパラメータはトランスポータブル表領域のジョブに対して有効ではありません。
EXCLUDEパラメータの制約の除外に関する項には、次のような箇条書きの項目があります。
EXCLUDE=CONSTRAINTは、表の正常な作成およびロードに必要な制約を除き、すべての制約(非参照)を除外します。
これは次のように読み替えてください。
EXCLUDE=CONSTRAINTは、表の正常な作成およびロードに必要な制約を除き、すべての制約を除外します。
次の箇条書き項目がNETWORK_LINKパラメータの制限から不注意により削除されていました。
完全トランスポータブル・エクスポートを使用してネットワーク上でデータベースをトランスポートする際に、管理証跡情報そのものがユーザー定義表領域に保存されている場合は、管理表領域(SYSTEMやSYSAUXなど)に保存されている表に対して監査を有効にできません。
REMAP_DATAパラメータの制限に関する項の箇条書きの最初の項目は次のように読み替えてください。
ソース引数および戻り値のデータ型とサイズは、表内の指定した列のデータ型とサイズの両方と一致している必要があります。
インポートのコマンドライン・モードで使用可能なパラメータに関する項に関しては、次の点に注意してください。
ACCESS_METHODパラメータに次の制限が追加されました。
データ・ポンプ・インポートのACCESS_METHODパラメータは、トランスポータブル表領域のジョブに対して有効ではありません。
EXCLUDEパラメータの制約の除外に関する項には、次のような箇条書きの項目があります。
EXCLUDE=CONSTRAINTは、表の正常な作成およびロードに必要な制約を除き、すべての制約(非参照)を除外します。
これは次のように読み替えてください。
EXCLUDE=CONSTRAINTは、表の正常な作成およびロードに必要な制約を除き、すべての制約を除外します。
次の箇条書き項目がNETWORK_LINKの制限から不注意により削除されていました。
完全トランスポータブル・インポートを使用してネットワーク上でデータベースをトランスポートする際に、管理証跡情報そのものがユーザー定義表領域に保存されている場合は、管理表領域(SYSTEMやSYSAUXなど)に保存されている表に対して監査を有効にできません。
SQL*Loaderエクスプレス・モードのパラメータ・リファレンスに関する項のDIRECTパラメータに説明されているデフォルトはFALSEではありません。デフォルトはありません。
『Oracle Database Vault管理者ガイド』(部品番号B71286)に関しては、次の変更に注意してください。
『Oracle Database VLDBおよびパーティショニング・ガイド』に関しては、次の変更に注意してください。
XMLIndexで時間隔パーティションがサポートされるとの記載がありますが、これは誤りです。XMLIndexでは、スキームを使用した、範囲、リストおよびハッシュ・パーティション化のみがサポートされます。
遅延セグメントの作成はコンポジット時間隔パーティション表のサブパーティションには適用されません。時間隔パーティションが作成されると、すべてのサブパーティションがマテリアライズ化されます。
『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』に関しては、次の変更に注意してください。
第5章の制限されたサービス登録に関する項に、次の注意事項を追加してください。
save_configコマンドでは、登録のための有効なノードの確認(VNCR)パラメータの設定を維持できません。
「Oracle RACのトラブルシューティング」という付録に、次の項を追加してください。
新しいプライベートNICを使用した後にデータベースの起動に失敗する
Oracle ClusterwareおよびOracle Flex ASMのインストール後、追加した新しいプライベート・ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)を使用したときに、データベースでora.storageリソースの起動に失敗します。Oracle Flex ASM用の新しいNICを追加した後、リスナーを手動で更新してください。
付録Aの「srvctl stop instance」という項内の段落および構文を、次のように読み替えてください。
srvctl stop instanceコマンドはインスタンスおよび指定されたインスタンスで実行されているすべてのサービスを停止します。
構文
srvctl stop instance -db db_unique_name {-node node_name
| -instance "instance_name_list"} [-stopoption stop_options] [-force] [-failover]
パラメータ
-failover -force
-failoverを指定した場合、インスタンスが停止したときに、使用可能なインスタンスにサービスがフェイルオーバーします。
-forceは、エラーが発生してインスタンス停止コマンドが失敗した場合に、インスタンスおよび実行中のサービスを強制的に停止するためのみに必要です。
「Oracle RACでのインメモリー列ストアの概要」という項では、「エンジニアド・システムでは...」で始まる段落を次のように読み替えてください。
エンジニアド・システムでは、メモリー内に移入されたオブジェクトを、クラスタ内のインメモリー列ストア(IM列ストア)全体に複製またはミラーすることができます。これにより、高度な冗長性を提供できます。オブジェクトがクラスタ内のIM列ストアでどのように複製されるかを制御するには、DUPLICATE句を使用します。単にDUPLICATEと指定した場合は、データの1つのミラー・コピーが、クラスタ内のIM列ストア全体に分配されます。クラスタ内の各IM列ストアにオブジェクト全体を複製する場合は、DUPLICATE ALLを指定します。
第14章のOracle Enterprise Managerを使用したデータベースのOracle RACへの変換に関する項で、手順4を削除し、手順3を次と置換してください。
3.「データベース・ホーム」ページの「可用性」メニューから「クラスタ・データベースへの変換」を選択します。
付録Aの「srvctl start listener」および「srvctl stop listener」という項で、表内の次の記載に誤りがあります。
「このパラメータを指定しない場合、リスナー名はデフォルトでLISTENER (データベース・リスナー)、LISTENER_ASM (Oracle ASMリスナー)またはLISTENER_LEAF (リーフ・ノード・リスナー)になります。」
srvctl start listenerに関する正しい説明は次のとおりです。
「このパラメータを指定しない場合、すべての既知のリスナーが起動します。」
srvctl stop listenerに関する正しい説明は次のとおりです。
「このパラメータを指定しない場合、すべての既知のリスナーが停止します。」
Oracle Spatial and Graph RDFセマンティック・グラフ開発者ガイドの項「セマンティク・データを使用するためのクイック・スタート」の手順6は無視してください。つまり、この手順に記載されている索引作成は行わないでください。
『Oracle Textアプリケーション開発者ガイド』、12cリリース1 (12.1)に関しては、次の変更に注意してください。
『Oracle Textリファレンス』、12cリリース1 (12.1)に関しては、次の変更に注意してください。
次の変更に注意してください。
「ALTER INDEX」という項の「注意」で、次の項目が箇条書きとして記載される必要があります。
セクション名とフィールド名には埋込み空白を使用できません。
Oracle Bug#21330358により、フィールド名には埋込み空白を使用できません。たとえば、my sectionは、myの後に空白があるため、無効なセクション名です。これは、""を使用して定義されたフィールド名に適用されます。
Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では、Text索引に対するALTER INDEX OPTIMIZE操作はサポートされませんが、Oracle Textリファレンスのドキュメントからは削除されていません。
この章に次の項を含める必要があります。
トークンの制限
すべてのOracle Text索引タイプはVARCHAR2 (64バイト)タイプの表列にトークンを保存しています。つまり、索引付けされるトークンの最大サイズはシングル・バイトの文字セットで64文字であり、マルチバイトや可変長文字セットではそれよりも少なくなります。これよりも長いトークンは64バイトで切り捨てられます。これはトークンを検索できないという意味ではなく、最初の64バイトが同じである2つのトークンをシステムで区別できないという意味です。
POLICY_SNIPPETプロシージャとSNIPPETプロシージャの構文1と構文2の例で、max_lengthのデフォルト値は150です。250ではありません。
この章に次の新しい項を含める必要があります。
RESULT_SET_CLOB_QUERY
このプロシージャは、XML問合せを実行し、CLOB問合せパラメータに基づいて、結果セットを作成します。
RESULT_SET_CLOB_QUERYプロシージャはRESULT_SETプロシージャと似ていますが、長い問合せに対応するために、問合せパラメータのデータ型が、VARCHAR2ではなく、CLOBである点が異なります。
構文
CTX_QUERY.RESULT_SET_CLOB_QUERY ( index_name IN VARCHAR2, query IN CLOB, result_set_descriptor IN CLOB, result_set IN OUT CLOB, part_name IN VARCHAR2 DEFAULT );