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Oracle® Databaseリファレンス
12c リリース1 (12.1)
B71292-14
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1.281 THREADED_EXECUTION

プロパティ 説明

パラメータ・タイプ

ブール

デフォルト値

false

変更可能

いいえ

PDBで変更可能

いいえ

値の範囲

true | false

基本

いいえ

Oracle RAC

指定する場合は、すべてのインスタンスが同じ値を使用する必要がある。

THREADED_EXECUTIONには、マルチスレッドのOracleモデルを使用可能にするかどうかを指定します。Oracle Database 12cからは、マルチスレッドのOracleモデルによってUNIXおよびLinux上のOracleプロセスが独立したアドレス領域上でオペレーティング・システム・スレッドとして実行可能となります。

デフォルトでは、UNIXおよびLinux上の一部のバックグラウンド・プロセスでは常にスレッド化された実行が使用され、残りのOracleプロセスはオペレーティング・プロセスとして実行されます。したがって、Oracleプロセスは、必ずしもオペレーティング・システム・プロセスと同等ではありません。

注意:

この初期化パラメータがTRUEに設定された場合、マルチスレッドのOracleモデルが使用可能となり、オペレーティング・システム認証はサポートされません。この初期化パラメータがTRUEに設定されている場合にオペレーティング・システム認証を使用してデータベースに接続しようとすると(たとえば、CONNECT / AS SYSDBAまたはCONNECT / )、「ORA-01031 権限が不足しています」エラーが返されます。

このエラーの解決策は、データベースへの接続時は常にパスワードを使用することです。

また、この初期化パラメータがTRUEに設定されている場合は、DEDICATED_THROUGH_BROKER_listener-name=ONパラメータをlistener.oraファイルに追加する必要があります(ここでlistener-nameはOracle Netリスナーの名前)。これにより、リスナーからデータベースへの接続が要求された場合に、サーバーはスレッドを起動できるようになります。

関連項目:

  • マルチスレッドOracleの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。

  • マルチスレッドOracleが使用可能な場合にオペレーティング・システム・プロセスではなくスレッドとして実行されるバックグラウンド・プロセスの詳細は、表F-1を参照してください。

  • listener.oraファイル内のDEDICATED_THROUGH_BROKER_listener-nameパラメータの詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』を参照してください。

  • Oracle Netリスナーの概要は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。