変数初期化パラメータを使用すると、多くの場合、システムのパフォーマンスが改善します。変数パラメータには、容量の制限を設定してもパフォーマンスに影響しないパラメータもあります。たとえば、OPEN_CURSORS
の値が10である場合、その11番目のカーソルをオープンしようとするユーザー・プロセスは、エラーを受け取ります。また、変数パラメータには、パフォーマンスには影響しても義務的な制限を課さないパラメータもあります。たとえば、DB_BLOCK_BUFFERS
の値を小さくした場合、パフォーマンスが劣化することはあっても、作業の妨げにはなりません。
変数パラメータの値を大きくすると、システムのパフォーマンスが改善されることがあります。ただし、ほとんどのパラメータの場合、値を大きくすると、システム・グローバル領域(SGA)のサイズも大きくなります。SGAが大きくても、ある程度まではデータベースのパフォーマンスを改善できます。仮想メモリー・オペレーティング・システムでは、SGAが大きすぎると、メモリーにスワップ・インされたりスワップ・アウトされる場合、パフォーマンスが劣化することがあります。仮想メモリー作業領域を制御するオペレーティング・システムのパラメータは、SGAのサイズを考慮して設定してください。オペレーティング・システムの構成によって、SGAの最大サイズを制限することもできます。