この章では、すべてのOracleインストールに含まれているV$
ビューと呼ばれる動的パフォーマンス・ビューについて説明します。このビューは、マスター・サイトおよびマテリアライズド・ビュー・サイトが、現在リフレッシュ中のマテリアライズド・ビューの情報や遅延トランザクション・キューに関する統計情報などを決定する際に使用します。
この章には、次の項が含まれます。
現在リフレッシュ中のマテリアライズド・ビューの情報が含まれます。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
SID |
NUMBER |
セッションの識別子。 |
SERIAL# |
NUMBER |
セッションのオブジェクトの識別に使用される、セッションのシリアル番号。セッションが終了して別のセッションが同じセッションIDで開始した場合、セッション・レベルのコマンドが正しいセッション・オブジェクトに適用されることを保証します。 |
CURRMVOWNER |
VARCHAR2(31) |
現在リフレッシュ中のマテリアライズド・ビューの所有者。マテリアライズド・ビューはこのユーザーのスキーマに常駐します。 |
CURRMVNAME |
VARCHAR2(31) |
現在リフレッシュ中のマテリアライズド・ビューの名前。 |
現在レプリケーション・サイトで進行中のパラレル伝播の情報が含まれます。このビューは、現在伝播中のトランザクション、各トランザクションで伝播される通話数、およびパラレル伝播のプロセスまたはコーディネータ・プロセスのカレント・アクティビティの決定に使用します。
注意: このビューには、カレント・サイトで遅延トランザクションがパラレル伝播を使用してプッシュされているときにのみデータが含まれます。パラレル伝播を使用してプッシュを行うには、parallelism パラメータをDBMS_DEFER_SYS.PUSH ファンクションで1 以上に設定する必要があります。この設定を行わないと、プッシュはシリアル伝播を使用して行われ、プッシュ中にこのビューにはデータは表示されません。 |
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
SID |
NUMBER |
セッションの識別子。 |
SERIAL# |
NUMBER |
セッションのシリアル番号。セッションのオブジェクトの識別に使用されます。セッションが終了して別のセッションが同じセッションIDで開始した場合、セッション・レベルのコマンドが正しいセッション・オブジェクトに適用されることを保証します。 |
NAME |
VARCHAR2(71) |
Replication Parallel Prop Slave n はプロセスがアクティブで、待機中、遅延トランザクションのプッシュ中、メタデータのパージ中、またはエラー・トランザクションの作成中のいずれかであることを示します。
|
DBLINK |
VARCHAR2(128) |
このレプリケーション・セッションの伝播先のデータベース・リンク。 |
STATE |
VARCHAR2(12) |
WAIT はスレーブ・プロセスまたはコーディネータ・プロセスがイベント(メッセージ)待ち状態であることを示します。
|
XID |
VARCHAR2(22) |
セッションがスレーブ・セッションの場合は、スレーブが現在伝播中のトランザクションのトランザクションIDを示します。 |
SEQUENCE |
NUMBER |
プロセスがスレーブ・プロセスの場合、現在の操作で伝播される通話があればその順序番号。各トランザクションは1つ以上の通話を処理する必要があり、SEQUENCE の値は0(ゼロ)から始まって各通話が処理されるごとに増加します。つまりSEQUENCE の値は、各トランザクションで現在処理中の通話を示しています。この値はスレーブ・プロセスがトランザクション内の全通話を処理するまで増加し続けます。 |
レプリケーションの遅延トランザクション・キューに関する統計が含まれます。現行データベース・インスタンスの開始からすべての値が保存されます。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
TXNS_ENQUEUED |
NUMBER |
遅延トランザクション・キューにエンキューされているトランザクションの数。 |
CALLS_ENQUEUED |
NUMBER |
遅延トランザクション・キューにエンキューされる通話の数。 |
TXNS_PURGED |
NUMBER |
遅延トランザクション・キューからパージされるトランザクションの数。 |
LAST_ENQUEUE_TIME |
DATE |
最後のトランザクションが遅延トランザクション・キューにエンキューされた日付。インスタンスの開始以降、遅延トランザクション・キューにトランザクションが1つもエンキューされていない場合は、この値はNULL になります。 |
LAST_PURGE_TIME |
DATE |
最後のトランザクションが遅延トランザクション・キューからパージされた日付。インスタンスの開始以降、遅延トランザクション・キューからトランザクションが1つもパージされていない場合は、この値はNULL になります。 |