ほとんどのLRSファンクションは、末尾に_3Dの付いた形式(DEFINE_GEOM_SEGMENT_3D、CLIP_GEOM_SEGMENT_3D、FIND_MEASURE_3D、LOCATE_PT_3Dなど)と付かない形式を持ちます。関数に3D形式がある場合、その形式はSDO_LRSパッケージ(線形参照システム)内で関数に関する使用上の注意に記載されます。
3D形式は、単一線ストリングおよび複数線ストリングのジオメトリでのみサポートされます。3D形式は、ジオメトリ・オブジェクトに4次元があり、4つ目の次元がメジャーである場合(X、Y、Z、Mなど)、およびファンクションに最初の3次元(X、Y、Zなど)を考慮させる場合にのみ使用する必要があります。ファンクションの標準形式(_3Dが付いていない)を4次元を持つジオメトリに対して使用すると、ファンクションは最初の2次元(XおよびYなど)のみを考慮します。
たとえば、次の形式では、クリップ操作で、指定したGEOMオブジェクトのX、YおよびZ次元が考慮されます。
SELECT SDO_LRS.CLIP_GEOM_SEGMENT_3D(a.geom, m.diminfo, 5, 10) FROM routes r, user_sdo_geom_metadata m WHERE m.table_name = 'ROUTES' AND m.column_name = 'GEOM' AND r.route_id = 1;
ただし、次の形式では、クリップ操作で、指定したGEOMオブジェクトのXおよびY次元のみが考慮され、Z次元は無視されます。
SELECT SDO_LRS.CLIP_GEOM_SEGMENT(a.geom, m.diminfo, 5, 10) FROM routes r, user_sdo_geom_metadata m WHERE m.table_name = 'ROUTES' AND m.column_name = 'GEOM' AND r.route_id = 1;
すべてのファンクションの標準形式および3D形式のパラメータは同じであり、「使用上の注意」は両方の形式に適用されます。
3D形式は、次のデータではサポートされていません。
測地データ
ポリゴン、円弧または円