この項では、ルーティング・エンジンを正しくデプロイするために行う必要のある、web.xml
ファイル内のパラメータ値の変更について説明します。(ルーティング・エンジンの動作を変更するために変更できる追加パラメータもあります。)
container_ds
パラメータを、管理対象サーバーに関連付けられているデータ・ソースのJNDI名に変更します。たとえば、JNDI/NorthAmericanDS
などです。
routeserver_network_name
パラメータを、ルーティング・エンジンの道路ネットワーク・データに構築されたネットワーク・データ・モデル(NDM)ネットワークの名前に変更します。たとえば、NorthAmericanNetwork
などです。
WLS管理対象サーバーにワーク・マネージャが関連付けられている場合は、wl-dispatch-policy
パラメータ値をワーク・マネージャの名前に変更します。たとえば、NorthAmericanWM
などです。
geocoder_type
パラメータがhttpclient
またはNone
に設定されていることを確認します。(thinclient
はサポートされなくなりました。)
httpclientに設定されている場合は、geocoder_http_url
をジオコーダ・サーブレットのURLに設定します。たとえば、http://localhost:8888/geocoder/gcserver
などです。
HTTPプロキシが使用されている場合は、geocoder_http_proxy_host
およびgeocoder_http_proxy_port
も指定します。プロキシが存在しない場合、この2つのパラメータは無視できます。
必要に応じて、logfile_name
パラメータ値を変更します。デフォルトでは、logfile_name
パラメータはlog/RouteServer.log
に設定されます。このデフォルトの相対パスには、ルーティング・エンジンがインストールされている場所からの相対のlog
という名前のサブディレクトリが含まれます。logfile_name
パラメータを/scratch/logs/RouteServer.log
などの絶対パスに設定することもできます。
partition_cache_size
パラメータを変更します。このパラメータのデフォルト値は70ですが、管理対象サーバーのヒープに割り当てられているメモリー量に応じて変更することが必要になる場合があります。次の式を使用して、キャッシュ・サイズに適した開始点を取得できます。
partition_cache_size = (NodesPerGigabyte/AvgNodesPartition)*UsableMemory
説明:
NodesPerGigabyte
は、GB当たりのノード数です。(この値は変更しないでください。2013年12月時点のデータ・セットでは、この値は15,000,000、つまり150万です。)
AvgNodesPartition
は、ローカル・パーティション当たりの平均ノード数です。これには、高速道路パーティション0は含まれません。高速道路パーティションのメモリーは、割り当てられたヒープ・サイズから1GBを引いて計算されます。北米データ・セットの場合、AvgNodesPartition
値は約26,000です。パーティション当たりの実際の平均ノード数は、次の問合せを使用して確認できます。
SELECT AVG(COUNT(node_id)) FROM node WHERE partition_id>0 GROUP BY partition_id;
UsableMemory
は、管理対象サーバーが割り当てたギガバイト単位のヒープ・サイズから1GBを引いた値です。
この式では、partition_cache_size
パラメータに対して安全な数が生成されます。使用されるユーザー情報のタイプと処理される同時リクエストの平均数によっては、この数値にさらに15%から20%を追加できる場合があります。この数値を変更する前に、WLSコンソールを使用して、ヒープ使用率を監視してください。
ルーティング・エンジンの実行中にヒープを監視して、この数値を増減できます。ただし、この値を大きく設定しすぎると、管理対象サーバーのメモリーが不足することがあります。