エクスポート・ユーティリティを使用して空間データを含む表をエクスポートする場合、その処理の動作は、空間データが空間索引付けされているかどうかによって異なります。
空間データが空間索引付けされていない場合、表データはエクスポートされます。ただし、適切な情報でターゲット・システムのUSER_SDO_GEOM_METADATAビューを更新する必要があります。
空間データが空間索引付けされている場合は、表データがエクスポートされ、ターゲット・システムのUSER_SDO_GEOM_METADATAビューに適切な情報が挿入され、ターゲット・システムに空間索引が作成されます。ただし、USER_SDO_GEOM_METADATAビューへの挿入が失敗した場合(たとえば、その空間レイヤーのUSER_SDO_GEOM_METADATAエントリがすでに存在する場合)、空間索引は作成されません。
インポート・ユーティリティを使用して、空間索引付けされたデータをインポートする場合は、次の考慮事項が適用されます。
エクスポートするデータの索引がTABLESPACE
句を使用して作成された場合、その指定表領域がインポート時にデータベースに存在しないと、索引は作成されません。(これはOracleの他の索引とは異なる動作です。他の索引では、元の索引に指定された表領域がインポート時に存在しない場合、索引はユーザーのデフォルトの表領域に作成されます。)
権限を持つデータベース・ユーザーがインポート操作を実行することが必要な場合にFROMUSER
およびTOUSER
書式を使用するときは、インポート操作を実行する前に、次の例に示すように、CREATE TABLEおよびCREATE SEQUENCE権限をTOUSER
ユーザーに付与しておく必要があります(プロンプトが表示されたらSYSTEMアカウントのパスワードを入力します)。
sqlplus system SQL> grant CREATE TABLE, CREATE SEQUENCE to CHRIS; SQL> exit; imp system file=spatl_data.dmp fromuser=SCOTT touser=CHRIS
エクスポート・ユーティリティおよびインポート・ユーティリティの詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』を参照してください。