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Oracle® Spatial and Graph開発者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B72470-07
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23.6 SDO_GEOM.SDO_CENTROID

書式

SDO_GEOM.SDO_CENTROID(     
  geom1  IN SDO_GEOMETRY,      
  dim1   IN SDO_DIM_ARRAY       
) RETURN SDO_GEOMETRY;

または

SDO_GEOM.SDO_CENTROID(     
  geom1  IN SDO_GEOMETRY,      
  tol    IN NUMBER       
) RETURN SDO_GEOMETRY;

説明

ポリゴン、複数ポリゴン、点または点クラスタの中心にある点ジオメトリを戻します。(中心は「重心」とも呼ばれます。)

複数のオブジェクトで構成される入力ジオメトリの場合、ジオメトリ・オブジェクトの各ポリゴンの面積によって結果が重み付けされます。ジオメトリ・オブジェクトにポリゴンおよび点が混在する場合、中心の計算では点が使用されません。ジオメトリ・オブジェクトがすべて点で構成される場合、それらの点は均等に重み付けされます。

パラメータ

geom1

ジオメトリ・オブジェクト。

dim1

geomに対応する次元情報の配列を指定します。通常、xxx_SDO_GEOM_METADATAビューの1つから選択します(「ジオメトリのメタデータ・ビュー」を参照)。

tol

許容差(「許容差」を参照)。

使用上の注意

このファンクションは、geom1がポリゴン、複数ポリゴン、点または点クラスタではない場合、NULL値を戻します。これは、SDO_GEOMETRYオブジェクトのSDO_GTYPE値によって識別します。

geom1が点である場合、このファンクションは点(入力ジオメトリ)を戻します。

測地データの場合、このファンクションは、近似処理によってサポートされます(「測地データでの近似処理によってサポートされるファンクション」を参照)。

入力ジオメトリの形および複雑さによっては、戻された点が入力ジオメトリ上にない場合があります。

次の例では、cola_cの中心にあるジオメトリ・オブジェクトを戻します。(例では、「空間データの挿入、索引付けおよび問合せの例」の定義およびデータを使用しています。)

-- Return the centroid of a geometry.
SELECT c.name, SDO_GEOM.SDO_CENTROID(c.shape, m.diminfo) 
  FROM cola_markets c, user_sdo_geom_metadata m 
  WHERE m.table_name = 'COLA_MARKETS' AND m.column_name = 'SHAPE' 
  AND c.name = 'cola_c';

NAME                                                                            
--------------------------------                                                
SDO_GEOM.SDO_CENTROID(C.SHAPE,M.DIMINFO)(SDO_GTYPE, SDO_SRID, SDO_POINT(X, Y, Z)
--------------------------------------------------------------------------------
cola_c                                                                          
SDO_GEOMETRY(2001, NULL, NULL, SDO_ELEM_INFO_ARRAY(1, 1, 1), SDO_ORDINATE_ARRAY(
4.73333333, 3.93333333))

関連項目

なし。