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Oracle® Spatial and Graph開発者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B72470-07
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23.9 SDO_GEOM.SDO_CONCAVEHULL_BOUNDARY

書式

SDO_GEOM.SDO_CONCAVEHULL_BOUNDARY(     
  geom   IN SDO_GEOMETRY,      
  tol    IN NUMBER,       
  length IN NUMBER DEFAULT NULL      
) RETURN SDO_GEOMETRY;

説明

アルファ・シェイプではなく境界点に基づいて、ジオメトリ・オブジェクトの凹型部分を表現するポリゴンタイプ・オブジェクトを戻します。

パラメータ

geom

ジオメトリ・オブジェクト。

tol

許容差(「許容差」を参照)。

length

凹型のサイズを制御するための値(具体的には、凹型の最長エッジがlength値よりも短い場合は、凹型の計算が停止されます)。このため、length値が大きければ大きいほど、凹型も大きくなる可能性があります。このパラメータを指定しない場合、「使用上の注意」で説明するとおり、計算は続行されます。

使用上の注意

凹型は、点の集合などの入力ジオメトリの領域を表現するポリゴンです。複雑な入力ジオメトリでは、通常、凹型は凸型の領域よりも非常に小さくなっています。

SDO_GEOM.SDO_CONCAVEHULLファンクションと同様に、このファンクションは、入力ジオメトリからすべての座標を取得し、デローニ三角分割の計算にそれらを使用します。ただしその後、凸型を計算し、境界エッジの長さに基づいて優先度キューにすべての境界エッジを入れ、(指定されたlengthパラメータ値によって停止されないかぎり、)形状が連結している単一のポリゴンであれば、1つずつエッジを削除します。1つのエッジが計算中に削除された場合、その三角形の他の2つのエッジが境界上にあります。

geomが、頂点の数が3未満であるか、または直線上に存在する複数の点である場合は、例外が発生します。

測地データの場合、このファンクションは、近似処理によってサポートされます(「測地データでの近似処理によってサポートされるファンクション」を参照)。

次の例では、cola_cの凹型部分のジオメトリ・オブジェクトを戻します。(例では、「空間データの挿入、索引付けおよび問合せの例」の定義およびデータを使用しています。)

-- Return the concave hull of a polygon.
SELECT c.name, SDO_GEOM.SDO_CONCAVEHULL_BOUNDARY(c.shape, 0.005)
  FROM cola_markets c WHERE c.name = 'cola_c';
 
NAME                                                                            
--------------------------------                                                
SDO_GEOM.SDO_CONCAVEHULL_BOUNDARY(C.SHAPE,0.005)(SDO_GTYPE, SDO_SRID, SDO_POINT(
--------------------------------------------------------------------------------
cola_c                                                                          
SDO_GEOMETRY(2003, NULL, NULL, SDO_ELEM_INFO_ARRAY(1, 1003, 1), SDO_ORDINATE_ARR
AY(6, 3, 6, 5, 4, 5, 3, 3, 6, 3))