空間演算子のパフォーマンスを向上させるために、SPATIAL_VECTOR_ACCELERATIONデータベース・システム・パラメータの値をTRUE
に設定し、ベクトル・パフォーマンス・アクセラレータ(VPA)機能を有効化することをお薦めします。(この機能と関連するシステム・パラメータは、ライセンスを付与されたOracle Spatial and Graphユーザーによる使用のみが許可されており、そのパラメータのデフォルト値はFALSE
です。)
SPATIAL_VECTOR_ACCELERATIONパラメータをTRUE
に設定するメリットは、次のとおりです。
空間演算子および関数のための空間アルゴリズムが向上する
メタデータのキャッシュによってあらゆる空間演算子および関数の全体的な性能が向上する
すべてのDML演算子用のメタデータのキャッシュによって、空間表における挿入、更新および削除操作の速度が向上する
このパラメータは、システム全体または単一のセッションに対して設定できます。システム全体に対して値を設定するには、次のいずれかを実行します。
適切な権限を持つアカウントから次の文を入力します。
ALTER SYSTEM SET SPATIAL_VECTOR_ACCELERATION = TRUE;
データベース初期化ファイル(xxxinit.ora)に次の文を追加します。
SPATIAL_VECTOR_ACCELERATION = TRUE;
現行のセッションに対して値を設定するには、適切な権限を持つアカウントから次の文を入力します。
ALTER SESSION SET SPATIAL_VECTOR_ACCELERATION = TRUE;
関連項目:
SPATIAL_VECTOR_ACCELERATION
データベース初期化パラメータのリファレンス情報および使用方法は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。