SQLファンクションは、Oracle Databaseに組み込まれており、適切なSQL文で使用できます。SQLファンクションと、PL/SQLで記述されたユーザー定義ファンクションを混同しないでください。
SQLファンクションが戻す値のデータ型以外のデータ型の引数でSQLファンクションをコールすると、OracleはSQLファンクションを実行する前に、その引数を必要なデータ型に変換します。
SQLファンクションのNULL ほとんどのスカラー・ファンクションは、NULL引数を指定するとNULLを返します。NVL
ファンクションを使用した場合、NULLが発生したときに値を戻すことができます。たとえば、式NVL(commission_pct,0)
は、commission_pct
がNULLの場合は0(ゼロ)を戻し、commission_pct
がNULLでなければその値を戻します。
集計ファンクションによるNULLの処理の詳細は、「集計ファンクション」を参照してください。
SQLファンクションの構文 SQLファンクションの構文図では、データ型とともに引数が示されています。SQL構文にパラメータfunction
が指定されている場合は、この項で説明するファンクションの1つに置き換えます。ファンクションは、引数のデータ型および戻り値によってグループ化されています。
注意: NLS_COMP とNLS_SORT の設定を組み合せた値によって、文字をソートおよび比較するルールが決まります。ご使用のデータベースのNLS_COMP にLINGUISTIC が設定されている場合、この章のエンティティはすべてNLS_SORT パラメータによって指定されるルールに従って解釈されます。NLS_COMP がLINGUISTIC に設定されていない場合、ファンクションはNLS_SORT の設定に関係なく解釈されます。NLS_SORT は、明示的に設定できます。明示的に設定されていない場合は、NLS_LANGUAGE から導出されます。これらの設定の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。 |
次に、ファンクションのカテゴリを表す構文を示します。
function::=
single_row_function::=
次の項に、前述の図のユーザー定義ファンクション以外の各グループにおける組込みSQLファンクションを示します。すべての組込みSQLファンクションを、アルファベット順に説明します。