構文

用途
REMAINDERはn2をn1で割った余りを戻します。
このファンクションは、引数として、任意の数値データ型、または暗黙的に数値データ型に変換可能な数値以外のデータ型を取ります。Oracleは、数値の優先順位が最も高い引数を判断し、残りの引数をそのデータ型に暗黙的に変換して、そのデータ型を戻します。
MODファンクションはREMAINDERと似ていますが、MODの式ではFLOORを使用します。これに対してREMAINDERではROUNDを使用します。詳細は、「MOD」を参照してください。
n1が0(ゼロ)であるか、またはn2が無限大の場合、Oracleが返す内容は次のとおりです。
両方の引数がNUMBER型の場合はエラー
両方の引数がBINARY_FLOATまたはBINARY_DOUBLEの場合はNaN。
n1が0ではない場合、余りはn2 - (n1*N)となります。Nは、n2/n1に最も近い整数です。n2/n1がx.5と等しい場合、Nは最も近い偶数の整数です。
n2が浮動小数点数で、余りが0(ゼロ)の場合、余りの符号はn2の符合になります。NUMBER値の場合、0の余りには符号は付きません。
例
次の例では、TO_BINARY_DOUBLEの「例」で作成されたfloat_point_demo表を使用して、2つの浮動小数点数を割り、算出された余りを戻します。
SELECT bin_float, bin_double, REMAINDER(bin_float, bin_double) FROM float_point_demo; BIN_FLOAT BIN_DOUBLE REMAINDER(BIN_FLOAT,BIN_DOUBLE) ---------- ---------- ------------------------------- 1.235E+003 1.235E+003 5.859E-005