構文
用途
TO_BINARY_FLOAT
は、単精度の浮動小数点数を戻します。
expr
には、文字列か、またはNUMBER
、BINARY_FLOAT
またはBINARY_DOUBLE
型の数値を指定できます。expr
がBINARY_FLOAT
の場合、このファンクションはexpr
を戻します。
オプションの'fmt
'引数および'nlsparam
'引数はexpr
が文字列の場合にのみ有効です。これらの引数は、TO_CHAR
(数値)ファンクションの場合と同じ用途に使用されます。
文字列'INF
'(大/小文字は区別されない)は、正の無限大に変換されます。
文字列'-INF
'(大/小文字は区別されない)は、負の無限大に変換されます。
文字列'NaN
'(大/小文字は区別されない)は、NaN
(非数値)に変換されます。
expr
文字列には、浮動小数点数の書式要素(
F
、f
、Dまたはd
)は使用できません。
文字列またはNUMBER
からBINARY_FLOAT
への変換は、正確に行われない場合があります。これは、NUMBER
および文字列型では10進精度、BINARY_FLOAT
では2進精度を使用して数値を表現するためです。
BINARY_DOUBLE
値に、BINARY_FLOAT
がサポートする数を超える精度ビットが使用されている場合、BINARY_DOUBLE
からBINARY_FLOAT
への変換は正確に行われません。
例
次の例では、「TO_BINARY_DOUBLE」で作成したfloat_point_demo
表を使用して、NUMBER
データ型の値をBINARY_FLOAT
データ型の値に変換します。
SELECT dec_num, TO_BINARY_FLOAT(dec_num) FROM float_point_demo; DEC_NUM TO_BINARY_FLOAT(DEC_NUM) ---------- ------------------------ 1234.56 1.235E+003