構文

用途
VARIANCEはexprの分散を戻します。これは、集計ファンクションまたは分析ファンクションとして使用できます。
exprの分散の計算結果は、次のようになります。
exprの行数が1の場合は0(ゼロ)
exprの行数が1を超える場合はVAR_SAMP
DISTINCTを指定する場合は、analytic_clauseのquery_partition_clauseのみ指定できます。order_by_clauseおよびwindowing_clauseは指定できません。
このファンクションは、引数として、任意の数値データ型、または暗黙的に数値データ型に変換可能な数値以外のデータ型を取ります。また、引数の数値データ型と同じデータ型を返します。
集計の例
次の例では、サンプル表employeesにあるすべての給与の分散を計算します。
SELECT VARIANCE(salary) "Variance" FROM employees; Variance ---------- 15283140.5
分析の例
次の例では、雇用日で順序付けられた部門30の給与の値の累積分散を戻します。
SELECT last_name, salary, VARIANCE(salary)
OVER (ORDER BY hire_date) "Variance"
FROM employees
WHERE department_id = 30
ORDER BY last_name, salary, "Variance";
LAST_NAME SALARY Variance
------------------------- ---------- ----------
Baida 2900 16283333.3
Colmenares 2500 11307000
Himuro 2600 13317000
Khoo 3100 31205000
Raphaely 11000 0
Tobias 2800 21623333.3